避難所体験訓練を実施

 曽谷第3自治会と大境自治会

組み立て式トイレを市職員とともに設置
  市川市の曽谷第3自治会(松丸浩子会長、約790世帯)と大境自治会(齋藤道子会長、約250世帯)は6日、避難所を体験する訓練を市立百合台小で開いた。震災直後は自分たちで助け合う―とする同訓練に約600人が参加した。
 
  住民は午前9時の発災設定を受けて同10時に集合。両自治会が独自に作成している避難カードを基にした避難者名簿の作成、体育館に避難できない場合に使うテントや組み立て式トイレの設置、避難所1人分のスペースなどを体験した。水が出なくなった場合に自宅のトイレを利用するための袋や薬剤なども学んだ。市川災害ボランティアネットワークは炒めずに蒸す焼きそばの作り方を紹介した。
 
  曽谷第3は平成15年から防災訓練を続けており、「避難や炊き出しなどの訓練を経て、今回から避難所訓練を始めた」(松丸会長)と、訓練を次の段階に格上げ。大境は曽谷第3の呼びかけを受けて、昨年から自治会の訓練を充実させている。同自治会は3合分のコメを密封したペットボトルや、強度のあるロープにもなる―と食品用ラップを抽選でプレゼントした。
 
  訓練を受けて松丸会長は「炊き出し訓練は『もう大丈夫』というところまで来るのに3年かかった。命の前に聖域なし。住民や関係者と実践的な訓練を積み重ねたい」、齋藤会長は「避難所にたどり着けるのか、自分には何が必要なのか―と体験してほしいお年寄りや障害のある人たちの参加があり、関心も高まっている。工夫を重ねていきたい」という。

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