「豊かな心、育んで」

 笹木さんが小中学生向け生け花教室

花を通じて心の教育も行う笹木さん(中央)
 市川市幸在住の生け花師範・笹木クニ子さんは毎月第2、第4土曜日、小中学生を対象とする生け花教室「菖の会」を同市幸公民館で開いている。子供たちに花を通じて豊かな心をはぐくんでほしいと開いている同教室。先月8日の同教室では、参加した近隣在住の女子児童約10人が、笹木さんの指導に真剣な表情で聞き入りながら、日本の伝統文化の花の心を学んでいた。

 菖の会は、笹木さんが昨年度まで国の委託を受けて生け花の指導を行っていた「伝統文化こども教室」の終了に伴い、今年度から新たに始めた生け花教室。同こども教室終了の際、受講生やその保護者などから継続を望む声が上がり、花代と会場費などを会員に負担してもらうスタイルで菖の会を開いている。

 現在、会員は地元の小学2年生以上の女子児童・生徒12人。笹木さんが用意した花や道具を使い、毎回違った課題にチャレンジしながら、生け花を通じて礼儀や作法といった心の部分も学んでいる。

 先月8日には笹木さんが用意した赤いハート型のかわいらしい花瓶と、生け花用の給水スポンジを使ってお母さんへのギフト作りに挑戦。子供たちは、笹木さんからのアドバイスを受けながら、日ごろのお母さんへの感謝の気持ちを生け花に込め、一生懸命に制作していた。作業を早く終えた子供たちは、友達や笹木さんの作業を積極的に手伝うなど、生け花の技術だけでなく、互いに助け合う心もはぐくんでいた。

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