市川よみうり04-00
市川よみうり2000年9月
自動車排出ガス測定に浮遊粒子状物質と超微粒子状を追加 自動車排出ガス対策の一環として市川市は、同市立七中敷地内の自動車排出ガス測定局(行徳自排局)で測定している一酸化炭素とチッソ酸化物に加え、新たに浮遊粒子状物質(SPM)と超微粒子状(PM2・5)の測定を行う機器を設置する。「SPMの中でPM2・5が占める割合など、二項目を同時に測定。分析を業者に委託するなどして、その相関関係を把握する。特にPM2・5の測定は、県内自治体では先駆的なもの」(市環境保全課)。
 「自動車排ガス中の浮遊粒子状物質が、沿道住民のぜん息発症原因の一つといわれている」(市財政課)こと、さらに市川市では東京外郭環状道路や都市計画道路3・4・18号線などの道路建設計画があり、環境への負荷と市民の健康への影響、さらに学童のぜん息有症率の問題を含めて、実態把握が「最優先に取り組むべき問題であるという認識から機器を設置する」(同課)。

市川市に県内2番目の訪問介護事業者指定タクシー 高齢者や障害者がいつ、どこでも、自由に行動出来るサービスを−と、市川市若宮のムトータクシーは七月、県の訪問介護事業者指定を受けた。「タクシー会社として県の指定は、鎌ヶ谷市内の共進交通につづいて県内で2番目。全国でも珍しい」とムトータクシー専務・武藤厚さんは説明する。現在、全国のタクシー業界が介護保険事業者参入に動いているなかで、さきがけとなる同サービスに、ケアプランを立案する市川市内の居宅介護指定サービス事業者などの関係者も注目している。
 鎌ヶ谷市・共進タクシーの場合は、介護保険制度の横だしサービス、いわゆる鎌ヶ谷市独自の介助移送サービスなのに対して、ムトータクシーは「今回、介護保険の上乗せ、横だしを見合わせた」(市川市介護保険課)ことから、通常の身体介護サービスとなっている。主なサービスは出かける際に、家の中からタクシーのドアまで。着いた先でタクシーのドアから玄関や受付まで、あるいは家の中まで、一人ひとりのニーズに対応している。


東京外郭環状道路京葉JCと市川南IC周辺地区の説明会を10月中に  市川市議会東京外郭環状道路対策特別委が8月29日に開かれ、建設省首都国道工事事務所は「10月中に道路整備公団主体で、地域住民対象に、京葉ジャンクション周辺地区と市川南インターチェンジ周辺地区の設計・用地説明会を行いたい」と発言した。また、平成10年に『10年後の供用を目指す』と回答しているが、2年経過したいまの計算では、8年後になるが間に合うのか−との委員の疑問に、同事務所は「いまのところ、おおむね変更はない」と答弁した。
 一方、同道路計画に反対する外環反対連絡会は8月28日、特別委に「外環道路問題の審議について」を要請。そのなかで、「今後の説明会が予定されている地域は、市街化の著しい地域であったり、クロマツのある古くからの住宅地や北部の貴重な緑地にあたる地域。特別委は説明会の実態を十分に把握されるとともに、環境問題をはじめとする各種懸案事項の審議を一層深める必要がある」と求めた。

市川市の不登校児童生徒345人=平成11年 平成11年度、市川市立小中学校の不登校児童生徒(30日以上)は小学校で前年より18人多い88人、中学校が26人多い257人となっていることが市川市教委の調べで明らかになった。不登校の要因として同市教委教育センターは「保護者の養育が不十分なことなど、家庭環境や友人関係、対教諭との問題など複雑化している」を挙げるが、一方で市教委指導課は「児童生徒の忍耐力の欠乏や、目標をもった行動力の欠如。子供に対する親の価値観の変化」と説明。一つの要因だけではないことを強調している。
 市教委では現在、各学校の不登校対策主任を中心に年間4回の研修を行うと同時にメディアパーク市川内に保護者と子供たちのための教育相談所を設け、「子供の背景にあるのは何か、を見ながら、その子に適応した対応を行っている」。メディアパークで毎週三日開かれている適応指導教室では23人が、小学生と中学1−2年生、中学3年のグループに分かれて専門教諭の授業や遊びなど通じて、学校に行けるように対応している。しかし最終的には、「自己解決」する問題と教育センターはいう。


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