市川よみうり2002年8月
真間山切り通しで3自治会が市長にマンション建設の一時中止要請 工事用大型車両の進入で地域住民は毎日、大変な危険を感じている−。市川市真間四丁目の旧木内家別邸跡地のマンション建設問題で、台和(塩野克彦会長)、真間四丁目(仲五郎会長)、根本(林長三郎会長)3自治会は7月25日、連名で千葉光行・市川市長に「木内家別邸跡地マンション建設工事の一時中止要請書」を提出した。
 要請書では「工事が本格化する8月中旬以降は大型車の進入台数が大幅に増え、大型車だけで一日60台、4トン車を含めると80台ちかくの車両が出入りすると建設業者は説明している」と指摘して、「業者側が『ガードマンを配置して歩行者の安全を図っている』というが、ガードマンは接続する県道市川松戸線との車両の出入りを優先するので、歩行者のため車両の出入りをストップさせたりしない」と述べ、「歩行者はその場で大型車が通り抜けるのを待たされることになり、大変危険」と危機感を訴えている。

 さらに「この工事はき、このような状況が長期にわたって続くことは、地元関係者としてとても耐えられない。マンション建設そのものを見直す必要がある」と要請している。 


放置自転車全国ワースト9に南行徳駅 内閣府が5日に発表した全国の主な駅周辺の放置自転車実態調査(平成13年11月報告)で、東西線南行徳駅周辺が2千4百70台でワースト9位という不名誉な記録となったことから、市川市は「南行徳駅周辺駐輪場の確保や、放置自転車の撤去を強化していく」(自転車対策課)。
 平成5年度から同13年度まで、市川市内全体の放置自転車は一日当たり約1万台で推移。なかでも南行徳駅周辺は、駐輪場利用の1350台を加えると3千8百20台が同駅に集中している計算になるが、南行徳周辺の駐輪場は既設3か所で、2千3百50台の収容能力しかない。このため、物理的に1470台分が不足していることになる−という。
 「駐輪場の収容数と自転車とのアンバランスが今回の結果となった」と自転車対策課。駐輪場の整備不足を認め、「ほかの地域と比べて放置自転車の意味合いが違う」と説明。同課は「駅前には用地が少ないことから、歩道駐輪場などを検討している。同時に撤去・移送の強化もしていく」方針。

 また、市内で2番目に放置自転車が多かった2千88台の行徳駅周辺は、4施設6千8百台の収容数に対して、利用は2千5百台。約2千2百台の空きがある。同様にJR本八幡駅前周辺も12施設9千4百台の収容台数に対して利用台数8千2百台で、放置数は1082台。市も認めている「駐輪場が200メートル以上離れている所は利用率が低い」(同課)との結果が表れている。


明海大浦安キャンパス・メディアセンターを市民に開放明海大(高倉翔学長)浦安キャンパスのメディアセンター(図書館)が9月3日から、市民に開放される。大学図書館の開放は全国でいくつかの例があるが、自治体が一般市民向けの蔵書を購入するほか、必要経費を補助するなど全面的に協力して、公共図書館の資料と大学図書館の資料を、同時に大学図書館で貸し出す事業は、全国初の実施となる。
 市は同大図書館開放にあたって、今年度予算で開館時に蔵書2−3万冊を用意するほか、図書購入費2千万円(4−5万冊)、補助金5百万円を計上、図書館職員の人件費やプログラム開発費の補助を行う。大学側も一般書購入に1千万円を拠出する。
 7月15日に行われた協定書調印式で松崎秀樹市長は、「(平成12年12月に締結された)大学と市の相互協力の合意以来、大学側にはオープンカレッジなどの市民開放事業で、市民の生涯学習に尽力していただいている。大学図書館の開放は、(市立中央図書館に次ぐ)第2図書館的存在として期待している」とあいさつ。

 また、宮田侑・同大理事長は、「国際化は地域からスタートするのではないか。浦安という土地柄も、大学も閉鎖的なものなので、双方が孤立しないことが大切。両者の連携をさらに発展させたい」と語った。
 昨年4月に、同大30周年記念館内に独立して新築された明海大図書館は総面積4085平方メートルに閲覧席481席、個別閲覧室12室を用意。蔵書は同キャンパスの学部に伴った外国語、経済学、不動産学の専門書など約18万冊(所蔵能力約30万冊)が整備されているほか、メディア・リテラシー教育や視聴覚資料閲覧用にパソコン100台が設置されている。  


浦安遊漁船協同組合の第1回市民船釣大会で40人がハゼ釣りを楽しむ三方を水に囲まれた浦安市で、「魚に触れて、釣りを楽しむ機会を」と浦安遊漁船協同組合(相馬豊組合長)の第1回市民船釣大会が18日、台風13号の接近に伴い荒れた空模様の下で開かれ、多くが初心者−という約40人の参加者が、掛かった時の引きに手ごたえのあるハゼ釣りを楽しんだ。
 降ったり止んだりを繰り返す雨のなか、かっぱを着込んで朝早く集合した参加者たちは、テントが張られた船2艘に分乗して出航。高波の心配もあることから、境川入船橋下付近に停留して競技を開始。仕掛けなどにより多少の差はあったものの、糸を垂らせばすぐに掛かる入れ食い状態で、父親と参加した小さな子供たちも大喜びだった。
 次第に天候も回復。テントを外してポイントを移動しながら釣果を上げていった。昼前にはあさり汁がサービスされ、舌鼓を打つ参加者たちは、すっかり釣り人の顔。約七十匹を釣り上げた優勝者に、同組合から釣り具などの賞が贈られた。

50年ぶりに「中山音頭」が復活 50年ぶりに「中山音頭」が復活。市川市の中山町会(平川栄二会長、1800世帯)は16、17、18の3日間、中山法華経寺境内で恒例の納涼盆踊り大会を開き、新たな「中山音頭」を披露した。
 3年ほど前から、懐かしむ人たちの間で話題となり、盆踊りで「レコードを持っている人はいないか」−と呼びかけたところ、中山出身で、東京・江戸川区の鈴木幸次郎さん(76)が作曲者と判明。早速、鈴木さんに書いてもらった楽譜を、町会副会長で元高校音楽教諭の冨沢栄さん(80)がピアノで演奏、同理事の田中勢朗さん(62)が尺八の仲間に呼びかけ、歌と尺八、三味線、おはやしなどを交えてCDとテープに録音。
 踊りは覚えている−という町内の女性を中心に2か月前から中山会館で練習。小さいころ一緒に踊ったことがある−という棚橋容理子さん(60)や青木聆子さん(同)が「ほぼ完全に復元」して連日、『高くそびえる五重の塔にヨィヨィ、平和祈願の鐘の音(ね)ひびく、祖師堂みまもる泣き銀杏(いちょう)ソレ、中山音頭でひとまわりヨィヨイ』(二番)と、懐かしい踊りを披露した。

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