市川よみうり2005年7月
浦安市=学校侵入者に備えて・校長向け対策講習会浦安市はこのほど、市立小・中学校の校長を対象とした「学校侵入者対策訓練」を、市立日の出南小で実施した。警官がパトカーで到着するまで約6分だが、50人以上集まった校長や学校関係者にとっては「たった6分? とっても長く感じた」と悲嘆の声だった。
 訓練は、不審者が職員室に侵入、警察に緊急通報装置で連絡し、警察が到着するまで、職員が「間をとって」「腰、腰を押さえろ」と声をかけ合いながら、イスや机を使って壁に追い詰め、児童に被害がおよばないよう留め置くもの。
 講評では、<1>一刻も早く不審者に気がつくこと<2>通報と一次対応(イスや机などを使って拘束)が重要。本物の犯人ならもっと強くかかってくるので、強い執行力も必要<3>不審者が職員室に来るとは限らない。校内で他の職員に笛や壁をたたくなどですばやく、確実に知らせることが大切。状況は常に動くーとした。緊急通報を受けて県警から連絡が入るが、「質問に答えられない状況の時は、こちらで聞き取るので、受話器を取るだけでいい」と助言した。
 「不審者に声をかけるのが遅かったのでは」と問われた訓練参加者は「まずはお客だと思うので、訓練とは知りつつも、本能的に近づいてしまった。刃物も見えなかった。不審者と分かった時には頭が真っ白になった」と、さまざまなことが脳裏を走ったことを説明。「笑顔で来たら不審者とは分からないかも。難しい」とも語った。
 「『校長を出せ』との要求にはどう対処したらいいのか」という質問に、浦安署は「いちいち答える必要はない。校長が出ていったからといって収まりはしない。みんなの力で犯人を取り押さえてほしい」と答えた。
 警察からの連絡に対して参加者は「心臓がドキドキしているなか、こと細かに状況を聞かれた。落ち着いた声で聞かれたので、しっかりと説明できた」と犯人と対峙している心境と警察対応の感想を語った。
 ある校長は「私にとって初めての経験。学校の安全対策についてイメージをわかせるのによかった。これからしっかりと対策をとっていきたい」と話した。
 
子供の少ない公園を廃止市川市は28日までで、八幡3丁目のひかり公園を廃止する。
 少子高齢化などを背景に、「子供が遊んでいるのを見たことがほとんどない」など、利用者が少ないため。
 同地はJR高架下で、JR東日本から有償で借りている。今後、具体的な利用方法を詰める考え。

隠れていた水路が顔・大町自然観察園 市川市の大町自然観察園で7日、地元農家や市職員など約40人が、毎年恒例の水路整備を行った。
 作業前は、1年間で成長したアシなどが生い茂り、水路はまったく見えない状態。地元農家らがアシを根元から刈り上げると、1時間たらずで幅1.5メートルほどの水路が100メートル以上にわたり顔を出した。
 この整備により、トンボなどさまざまな生き物が水を利用できるようになるほか、沿路からの視界も改善。24日から始まる市動植物園のホタル鑑賞会でも、ホタルが見やすくなるという。

市川署=JR本八幡駅前で薬物乱用防止キャンペーンゼッタイやらない、やらせない―。
 薬物乱用防止広報啓発活動強調月間中の先月30日、市川署はJR本八幡駅前で薬物乱用防止キャンペーンを行った。同署少年警察ボランティアや中学生など計13人が、チラシやティッシュ、ハンドタオルなどの啓発物を配布。道行く人々に薬物の危険性を訴えた。
 同キャンペーンに参加した中学生は、学校の授業として市川署で職場体験をしていた市立大洲中2年生の山下真実さん=写真右から2人目と、石岡和貴君=写真右。午前中から、署内の見学や薬物乱用教室で使う発泡スチロール製の人形作りなどを体験した。
 警察官の父親の仕事に興味があったので、警察での職場体験を選んだという石岡君は「学生も薬物を使用していると聞いて怖い」と再認識。山下さんは「薬物はいけないと思う。見つけたら注意したい」と、強い気持ちを表していた。
 
市民参加で整備進む・弁天ふれあいの森公園浦安市弁天4丁目に17日、市が市民と初のパートナーシップをとって整備した「弁天ふれあいの森公園」が開園した。花や樹木が多く、しっかり育った芝生が裸足に気持ちよい公園。来年度までの工事を経て平成19年度に全園開園する。
 市民有志で発足した「ふれあいの森公園を育む会」と市の主催で行った開園式典で同会代表の後藤隆さんは「住民参加で整備してくれた市には感謝している。これからは公園の管理も行っていくが、責任をもって取り組んでいきたい」とあいさつ。子供たちのテープカットで開園した。
 記念行事はコスモスやジニアなどの花植え、葉っぱの形や手触りで樹木の種類を覚える樹木ラリーなど。花植えをする子供たちは「もっと植えたい」「公園を花でいっぱいにしたい」と、保護者とともに公園への思いを花に託していた。
 同会会員は約80人。花植えや森・樹木、自然観察、田んぼ・池・ビオトープのクラブを立ち上げ活動を進めている。公園をみんなで楽しみ、守ろうと、さらに会員を募っている。問い合わせは市公園緑地課(TEL351・1111番)。
 同園は全面開園すれば約3.3ヘクタールの近隣公園。元清掃工場の跡地で、市が平成12年度から地域の八自治会とパートナーシップで整備を進めてきた。「つくり過ぎないこと」がキーワードで、駐車場や市民活動の拠点となるグリーンハウス、防災倉庫、多目的トイレのほか、子供用遊具や大人も楽しめる健康遊具も整備する。見明川沿いの歩道は、公園をセットバックして3メートルに広げたほか、見通しもよくしている。

社会を明るくする運動・保護司会など街頭キャンペーン 社会を明るくして犯罪をなくそうと、千葉保護観察所と市川浦安地区保護司会は8日、JR本八幡駅周辺などで「社会を明るくする運動」の街頭キャンペーンを実施した。
 同運動は、日ごろは表立って活動していない保護司や保護監察官が、「積極的にPRしよう」と行っているもの。保護司の一人は「互いに協力しあい、社会を明るくすることで、少年たちを薬物などの犯罪から守りたい」と願いを語った。
 保護司らは、JR本八幡、同市川、地下鉄行徳、京成八幡の各駅に分かれ、ポケットティッシュを配布。道行く人々に明るい社会の実現を呼びかけた。
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