市川よみうり2006年1月
浦安市=県内最多の保有・青灯パトカー37台浦安市の青色回転灯付き民間パトロール車両が昨年末、県内最多の37台になった。子供たちの安全やひったくりなど路上での犯罪防止に活躍する。
 青色回転灯は政府が自主防犯活動を支援し、犯罪に強い地域づくりを進めようと平成16年からスタート。県内では117台の車両が青色回転灯をつけての走行を認められているが、そのうち約3分の1を浦安が占める。
 講習を受け、青色回転灯付き車両を運転できるのは8区自治会、セレナビータ新浦安自治会、明海小おやじの会、NPO浦安防犯ネット、セキュリティーパトロール、市教委青少年センターの6団体、約150人。
 17日に開かれた出動式で、市と警察、6団体の間で市民活動団体防犯パトロール業務委託契約書が取り交わされ、青色回転灯装着車両証明書が交付された後、16台の車両が市内パトロールに向かった。
 内の青色回転灯車両はこれまで、市が2台、第1警備が1台の合計3台だった。
 
浦安市郷土博物館=門付け・長屋巡る獅子舞浦安市郷土博物館で昔ながらの新春行事「門付(かどづ)け」が行われた。舞台となった長屋前には50人を超える来館者が集まり、縁起のよい行事を楽しんだ。
 門付けは、家の出入り口にあたる門口で音楽や舞などの芸能を行うことで、浦安でも正月に行われていた。獅子舞は縁起のよい舞で、五穀豊穣の祈願や厄(やく)払いとして、新年に行われている。
 漁師町だったころの浦安の町並みを再現した同博物館の屋外展示場「浦安のまち」に浦安囃子(はやし)保存会による獅子舞やお囃子、大黒様などの行列が登場。来館者は家々に分かれ獅子舞を歓迎。金品は包まれていないおひねりを獅子の口に入れていた。
 「おもしろかったー」という子供もいれば、恐くて大泣きしたり、机の下から恐る恐る見る子供、手をかまれないかとおっかなびっくりおひねりを口に入れる子供など大盛況。市川市宮久保から家族4人で来た池上さん親子は「子供が遊びながら貴重な体験ができる所でいい。一年の幸せとおいしいお汁粉のために来ました」と鏡開きで備えた鏡餅を使ったお汁粉を家族4人で味わっていた。

市川市=華やかに成人式市川市文化会館で9日、市川市新成人の集いが開かれ、あざやかな振り袖やはかま、スーツなどに身を包んだたくさんの新成人が、友人との再会を喜びながら門出を祝った。
 幻想的なシンセサイザーの演奏で幕を開けた式典では、3人の新成人が目標に向かって努力する姿をビデオ「夢追い人」で紹介。千葉光行市長は「成人式とは、いままでの自分の幼さから脱皮する日であると同時に、責任と義務のスタートの日でもある。可能性あるこれからの日々を挑戦し、すばらしい人生を送ってほしい」と祝いの言葉を贈った。
 今年の新成人は、4320人(男2283、女2037)で、昨年から465人減少している。

浦安市防犯サミット=「声かけ運動」宣言を採択浦安防犯ネット(岩井典昭代表)は11日、防犯サミット2006を市文化会館で開いた。防犯活動を進める団体の連携を深めようと実施し、声かけ運動を行う―とする防犯宣言を採択した。
 会場では、浦安署や市教委、学校、PTA、NPO法人、自治会がそれぞれの防犯活動を紹介。「地域の協力はあっても隙間はある。点と点を結び面とするためにも、地域の連携と活動の継続、情報伝達が欠かせない」「母親任せから父親、地域の力が集まった。地域の交流も生まれている」「不審者を発見した時の対応シミュレーションが必要」「最近になって、子供たちの防犯に関心をもっている塾が増えているが多くはない。情報の提供が必要」「安全・安心な通学路の見直しをしてほしい」「午後5時以降、子供だけの家庭もある。子供の居場所づくりも考える必要がある」「個人情報保護法でクラスの名簿に情報が少なく、子供が○○君の家に行くと言ってもどこなのかわからない」などの意見が出された。意見にうなづく人も多く、「情報交換の場として役立った」(PTA関係者)ようだ。
 岩井代表は「弱い者への犯罪が増えており、昔あった、強きを助け弱気をくじくという冗談が現実になってしまっている。大人も子供もあいさつ運動を通して防犯活動を強化し、よいまちづくりを進めたい」と、宣言採択について語った。
 
人権キャラが園児に呼び掛け法務省の人権キャラクター・人KENまもる君とあゆみちゃんが19日、市川市立塩焼幼稚園(植松啓子園長)を訪れ、園児235人に、思いやりや仲良くすることの大切さを呼びかけた。
 人KENまもる君とあゆみちゃんは、アンパンマンの作者・やなせたかしさんがつくったキャラクターで、全国各地の教育施設で活躍している。県内では昨年11月、人権週間の一環として県文化会館で開かれたイベントでデビューしているが、教育施設への訪問は今回が初めてとなった。
 園児は、やなせさんが制作した15分ほどのアニメ「人KENまもる君とあゆみちゃん 世界をしあわせに」を熱心に鑑賞。その後、目の前に身長約2メートルの両キャラクターが現れると、大きな歓声を上げた。
 両キャラクターと市川市人権擁護委員を交えた3人が、「バスや電車で席を譲ります」「人にされてイヤなことはしない」などと呼びかけると、は「ハイ!」と元気な返事。退出時には、出口で見送る両キャラクターを園児が取り囲み、大きくて丸い顔などを興味深そうにさわっていた。

市川・浦安でも大雪関東地方に降り注いだ21日の大雪で、市川・浦安両市内も一帯が真っ白に染まった。

 市川市消防局の調査によると、積雪量は国府台出張所と行徳出張所で16センチメートルを記録。大野出張所でも15センチメートルを記録するなど、ほぼ全域で10センチメートル以上となった。
 この雪により、同市内では乗用車とオートバイの衝突などの交通事故や、歩行者の転倒が相次ぎ、21日から2日間で18件の救急出動があった。
 浦安市美浜の若潮公園では、同日夕方には約10センチメートルの雪が積もった。
 園内では、子供たちが築山でソリ遊び。
 はしゃぎながら登っては滑り降りる―を繰り返す我が子を見ながら男性は「子供がやりたがったので近所のマンションから来た。こんなに雪が降るのは久しぶり。浦安でソリ遊びができるんだから子供にはよかったですね」と話していた。園内はたくさんのかまくらや雪だるまが並び、展覧会の様相だった。


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