市川よみうり2006年10月
市のホームページで地図案内=公共施設など1万3千か所市川市は1日から、同市のホームページから公共施設や病院、商業施設など約1万3千施設の場所を地図上で検索できる「市川市地図案内サービス」をスタートした。兵庫・西宮市がGIS(地図情報サービス)を活用して開発したシステム「道知る兵衛(みちしるべえ)」を使ったもので、市川市は今後も同市と連携を図りながらシステムを拡張し、福祉や災害などにも活用していく考え。
 西宮市は早くからGISの活用に取り組んでおり、平成7年の阪神・淡路大震災では仮設住宅地図の提供や避難所の管理などで多大な効果を発揮。そのほか、今回市川市が始めた地図案内システムやウォーキングルートの紹介など、多方面でGISを活用している。
 市川市の地図案内システムでは、目的地を地域や施設名、ジャンルなどで検索すると、地図や航空写真、出発地からの距離と所要時間が表示される。また、付近にある施設や、他の類似施設の一覧なども見ることができる。
 さらに、市は年内にもシステムを拡張し、「災害緊急支援サービス」や「福祉介護サービス」「健康情報サービス」をスタートする予定。将来的には、例えば「被災情報」と「高齢者情報」から被災弱者を把握するなど、各所管の持つさまざまな情報を活用できる「統合型GIS」に発展させていく考え。
 
東関東金賞の実力=東京学館浦安中高の吹奏楽部第12回東関東吹奏楽コンクール高校Bのコンクールの部で金賞を受賞した東京学館浦安中高の吹奏楽部(顧問・佐久間明也教諭)が9月21日、JR新浦安駅前広場で演奏を披露した。
 秋の全国交通安全運動のキャンペーンの一環として広場での初演奏は、例年の行事になく多くの曲を演奏。買い物途中の家族連れや若者、お年寄りたちは、赤いシャツと黒のパンツでそろえた45人が奏でた迫力ある演奏に足を止めて聞き入っていた。佐久間教諭は「今後目指すは来年3月28日に浦安市文化会館で開く定期演奏会だが、お呼びがかかれば演奏しに行きます」とアピールする。

自宅まで有料で配送=市川・図書館の資料市川市は17日から、市立図書館の所蔵する図書を自宅で受け取ることができる図書宅配サービスを始める。料金は、利用者が着払いで直接事業者に支払うことになるが、市民は一切足を運ぶことなく図書館の本を利用できるようになる。
 同市では、昨年度の26万5千件近い図書予約件数のうち、インターネットによるものが約20万3千件と4分の3以上を占めたが、図書を受け取るためには最寄りの指定施設まで行く必要があった。受け渡し場所についても、公民館や市民図書室、ウィズ情報資料館、情報プラザ、千葉商大図書館など、自動車図書館を含む市内6図書館以外に11か所を設けているが、高齢者や多忙なビジネスマンなど、なかなか施設に行けない人が多いことから、民間宅配事業者を利用したサービスを実施することになった。
 宅配を申し込む場合は、図書館の窓口やOPAC(館内設置の図書検索システム)、インターネットで図書を予約する際、受け渡し場所の欄で“宅配”を選択。配達前に図書館から確認の連絡を受けたときに、宅配の日時を指定できる。
 料金は宅配に使用する箱の大きさにより、市内で300円(文庫本4冊程度まで)と350円(ハードカバー10冊)の2段階、市外と県外は350円から500円まで、それぞれ3段階に分類。返却の際も、宅配図書の箱に同封されている返却用の送り状を使うと、事業者に集荷を依頼した場合に限り、宅配されたときと同じ料金で返却できる。
 問い合わせは市中央図書館(TEL320・3346番)。

殺伐感のない空間に=県・護岸イメージを提案県は11日、三番瀬に面した護岸整備について検討している市川海岸塩浜地区護岸検討委員会の第9回会議で、新たな護岸の基本断面案を示した。提案に対して委員は、「(次の護岸の形を考えるより)生物や環境に対して、整備した部分の護岸の評価をすべき」「上部構造はあとからいくらでも造ることができる」との意見があがった。
 県が示した基本断面案は、1対3の緩やかな斜面はそのままに、@角ばった断面形状を造らない(はっきりした稜線を造らない)A石の隙間に芝などを植え、殺伐感を緩和するB管理用通路を有効利用し、曲線的な遊歩道を造る―を基本的な考え方とする。
 護岸表面のバリエーションも複数示し、@石材で造る自然な階段A木製の階段B天端部の木製デッキC護岸から少し沖合いに設けたそだの上に造る小島―を提案した。
 今後、同護岸に関する勉強会を開いて護岸の形状について検討を進めるが、来年度施工を目指す県にとっては国の補助を受けるためにも早期決定が求められる。来年度施工しない場合でも、今後四年間で合計900メートルの護岸整備(すでに100メートルは竣工済み)が三番瀬再生会議で決定しており、地域の安全面で影響が懸念される。
 
松崎秀樹氏が3選=浦安市長選 22日に投開票された浦安市長選は、現職の松崎秀樹氏が当選し、3期目の続投が決まった。
 当選を果たした松崎氏は、「大変な選挙戦だったが、(当選は)支持してくれたみなさんのおかげ。ご恩返しは市政で行いたい」と喜びを語った。優子夫人は「(他の候補による松崎氏への)ネガティブキャンペーンの厳しさがショックだった。私たちは何もしていないことが分かってもらえているもの、という甘えもあった」と選挙戦を振り返った。次点の折本ひとみ氏との票差について松崎氏は「当選への楽観ムードがあった。ネガティブキャンペーンの影響」と語った。
 投票者数は5万4千704人で、投票率は前回を約3ポイント下回る45.71%で、ここ10年の市長選では選挙人名簿数は増えているにもかかわらず減少傾向で、平成9年の市長選よりも5.65ポイント下がっている。

駅周辺案内図100枚貼る=八幡・自転車対策協議会八幡・自転車対策協議会(澤口信也会長)は16日、JR本八幡駅から都営線本八幡駅、京成八幡駅にかけての地域に、自転車を放置しないよう訴え、市営駐輪場を案内する地図を貼った。
 同会は、駅周辺の放置自転車をなくそうと地域住民や商店会が活動を展開してきた。
 地図は放置自転車を解消しようと活動するなか、市営駐輪場の場所や料金を知らない人が意外と多かったことを背景に作成。放置をやめるよう自転車に貼り付けていたお願いの文書にも印刷していたが、よりPRが必要と考え、A1からA4までの約100枚を駅前や放置の多い場所を中心に地域各所に貼り付けた。
 会員は「放置自転車をしないよう活動する指導員も活用できるはず」「八幡はただでさえ道や駅前ロータリーが狭く、止められた自転車で住民や利用者は困っている。過ごしやすい街のためにも駐輪場を利用してほしい」と話し、しっかり守ってもらいたい―との思いを込めて貼り付けていた。       
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