市川よみうり2006年11月
市川市・緊急時も安心=夜間対応の訪問介護開始 改正介護保険法で定められた地域密着型サービスの一つである「夜間対応型訪問介護サービス」が、1日から市川市でスタートした。午後10時から午前6時までの間に、緊急通報を受けたヘルパーが自宅まで駆けつけるサービスで、同時間帯の定期的でない訪問サービスは今回が初めて。利用対象者は要介護認定を受けている人に限られるが、市は、24時間いつでも消防局に通報できる市の「あんしん電話」を強化することにより、要介護認定を受けていない高齢者に対しても、同日から夜間の緊急訪問サービスを受けられるようにした。
 夜間対応型訪問介護サービスを利用するには、事前に担当のケアマネージャーと相談のうえ、事業者である市福祉公社と契約を結ぶことが必要。契約者は毎月1018円の基本料金を支払えば、午後10時から午前6時までの間、定期的な巡回サービス(1回354円)を受けられるほか、緊急時に端末のボタンを押してオペレーションセンターに通報すると、状況に応じて介護員が訪問するサービス(介護員1人の場合591円/回、2人の場合794円/回)を受けることができる。
 一方の「あんしん電話」は、自宅の電話に取り付けられた端末のボタンを押すと受診センターに通報され、必要に応じて救急車の出動が手配されるもの。料金は、初回設置料(65歳以上のみの世帯は全額補助)と毎月の端末レンタル料880円(同380円)で、夜間の緊急訪問サービスを利用する場合は、1回600円(市民税非課税世帯は半額)を別途支払う。
 
高谷地区モデル道路オープン=体験会を事前予約制国土交通省首都国道事務所は先月30日から、市川市高谷の外環道路建設予定地内に完成した同道路環境保全空間体験道路の一般公開を始めた。同モデル道路では、タイプの異なる数パターンが展示場のように整備されており、年末年始(12月29日―1月3日)を除く毎日午前9時から午後5時まで、自由に出入りして見学することができる。
 環境保全空間とは、沿道地域の生活環境を保全するため、国道298号線の両側に設けられるもの。幅員は16メートルで、自動車が通るサービス道路と自転車歩行者道路、植樹帯、遮音壁の4つで構成される。
 体験道路には、植樹帯を平坦にしたエリアや、歩道の段差をなくしたエリア、車がスピードを出せないクランク式のサービス道路にしたエリアなど、3つの展示エリアを用意。同じエリア内でも歩道の高さや勾配、舗装材、歩道側の植栽方法などで変化をつけ、市民が実際に体感しながら比較できるようになっている。
 オープン初日の記念式典には、市川市立信篤小6年生8人が参加。地元住民とともに、実際に車イスやベビーカーを使いながら、歩道の段差や勾配などを体験した。
 なお同省は、毎週木曜日に同道路の体験会を事前予約制で開く。時間は午前10時から正午までと、午後2時から同4時までの1日2回。実際に通行して体験するだけでなく、高齢者などの片マヒ杖歩行体験、車イス体験、視覚障害者白杖歩行体験などもできる。同省は、「多くの人に評価してもらい、結果を今後の整備に生かしていきたい」としている。
 申し込み方法は、代表者の氏名(フリガナ)・住所・電話番号・eメールアドレス、参加予定人数(30人まで)・体験希望日時(第2希望まで)を書いて、希望日の2週間前までにファクス(362・4717番)で同省首都国道事務所調査設計第1課に送信。問い合わせは同課(TEL362・4115番)。

街かど回遊レンタサイクル=市川市内6駅市川市は3日、平成11年7月からのJR市川大野駅を皮切りに、同市川駅、同本八幡駅、京成国府台駅の4駅で社会実験を行っていた無料のレンタサイクル事業を、「街かど回遊レンタサイクル」事業として、同じく無料でリニューアルスタートした。実施場所は、これまで行っていた4駅に、JR下総中山駅と東西線行徳駅を加えた合計6か所。これまでと同様、通勤や通学にも利用できるが、市は文化施設や公園、公共施設などの回遊に利用されることを期待している。
 レンタサイクル事業は、市が撤去した放置自転車の再利用を目的として始められたもので、市内4駅に10―25台ずつ自転車を配備。通学の学生などが、各駅で毎月ほぼ200台以上を利用している。
 「街かど回遊レンタサイクル」では、これまでの車両を一新し、シルバーの軽快車(通称・ママチャリ)に統一。カゴ前面のプレートには常夜灯や葛飾八幡宮など、各駅ごとに6種類の文化施設の写真をあしらった。
 利用時間は各駅とも午前7時から午後5時まで。駐輪場事務所では周辺を紹介する観光マップを用意し、希望者に配布している。実施駐輪場と台数は次のとおり。問い合わせは市自転車対策課(TEL334・1482番)。
【実施駐輪場】 ▽市川第6(10台)▽八幡第3(15台)▽大野第1(同)▽国府台第2(5台)▽下総中山(10台)▽行徳第1(同)

市川住基カード申請が急増=手数料期限付無料の効果住民基本台帳カード(住基カード)の発行手数料500円を平成20年3月まで無料とする「住基カード申し込みキャンペーン」を10月から実施中の市川市で、市民からの同カード発行申請数が急増している。9月に205件だった申請件数が10月には、およそ3.3倍の683件。今月も10日までに353件に達し、キャンペーン期間中の累積件数が1000件を突破した。
 平成16年10月のカード発行開始以来、今年9月までに市川市が発行した住基カードは約6000枚。市が2年間かけて発行した枚数の2割弱を、わずか40日ほどで発行したことになる。
 9月までの1日平均申請数はおよそ9〜10枚程度だったが、キャンペーン初日の申請件数は約30件。その後も右肩上がりが続き、先月末には60件を超える日もあった。
 市はキャンペーンを開始してから、生活情報フェアや市民まつり、行徳まつりなどで積極的にPRを実施。市民まつりではパンフレットを断る人がほとんどおらず、用意した2000部はまつりが終わる前にすべて配り終えたほど、市民の関心が高まっているという。
 その理由としては、期間限定で手数料が無料というだけでなく、「免許証を持っていない人が、身分証明書として関心を示している場合が多いようだ」と市市民課。市は来年1月から、住基カードを使った証明書自動交付機の台数と、同機で発行できる証明書の種類を増やし、同機を使用した場合の発行手数料も窓口より50円引き下げることを決めており、今後は利便性の面からも住基カードの普及を促進していく。
 
通行を阻害する看板強制撤去=歩行者の安全が大事 市川市はこのほど、道路上に置かれ通行の妨害になっている看板や商品をなくそうと、一定区域内での面的な撤去に踏み切った。市民からの再三にわたる苦情に応えたもので、歩行者の通行の安全確保を目指したプロジェクト。今後の実施も視野に入れた試行で、来年度以降の予算確保も検討している。
 歩道や側溝、水路を含む道路に看板やのぼり、商品を置くことは道路法や道路交通法、屋外広告物法に違反する行為。地面に置いている看板や商品はすべて、同法上の許可を得ることはできない。
 JR本八幡駅や同市川駅前には、商店前の歩道に商品を並べたり、大きな看板を出したりする事業者が多く、車の通行が少ない通りでは歩道上いっぱいに商品を並べる事業者もいるほど。交通量の多い国道14号沿いでも、歩行者が歩道に大きく出されている看板や電柱の間をぬって歩くような状態があり、よけようとしてつまづいたり、道路に出たりするなど、交通事故の危険性も高い。車イスや乳母車などの通行も阻害する。
 市民からは長年、市や警察に苦情が寄せられており、市が各事業者に広告物や商品の撤去をお願いしてきたが、その場では片付けてもすぐに元に戻ってしまう“いたちごっこ”が続いてきた。なかには、隣は出している―と開き直る事業者もいるという。
 市はすでに、市川駅北口ロータリーを対象に道路(歩道など含む)上の広告物の撤去を試験的に実施済み。その後も広告物は出ていないことから、「面的な対策を施すことで効果が出ている。市民のみなさんからの評判もいい」として、JR本八幡駅周辺では9日、同市川駅周辺では10日に道路上の広告物撤去の警告を出し、20日と21日に強制的に撤去した。市道路管理課は、「自主的に撤去してもらいたいが、協力してもらえないのでは仕方がない。歩行者の安全が大事」と話している。今後、結果を庁内や警察と連携して検証し、継続に向けて検討していく。

アオサ回収に自走式トラクター導入=三番瀬・県が実用化試験県は17日、三番瀬で大量発生し、アサリ漁業やノリ養殖業の障害となっている海草のアオサを回収する自走式潜水トラクターの実用化試験を三番瀬で行った。県は試験結果に満足感を示しており、来年度同トラクター一式(約1千万円)を導入する考え。
 同トラクターは、圧縮空気を動力源とし、あまった圧縮空気を放出して生まれた上昇水流で海底面にへばりつくように生息しているアオサを回収ネットに送り込み回収する。水深にかかわらず走行でき、万が一の場合でも油の流出などがなく、海を汚染する心配がない。
 昨年の三番瀬漁場再生検討委員会でアオサ対策が緊急的課題とされ、回収方法として、愛知県で活用されていた同トラクターに白羽の矢が当てられた。
 試験では、1時間で約300トンの海水を動かす能力をもつ同トラクターを使い、10分間で1トンのアオサとオゴノリを回収。アオサだけなら、さらに回収効率はよくなるという。県は「十分、三番瀬で活用できる。ただ、1台で三番瀬全体をカバーするのは不可能。アサリが多く、アオサがよく発生するところでアオサの発生時に活用していきたい」と同トラクターの性能に満足していた。
 アオサはノリ養殖業の網に引っかかるほか、大量発生にともない死んだアオサが腐って水質が悪化し、ノリ養殖に影響が出る。また、卵から浮遊幼生期を経て殻のある稚貝になるアサリにとっては、地面にはうように生息するアオサが大量に発生すると浮遊幼生期に砂に定着できず、育たなくなるという。       
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