市川よみうり2007年6月
子供たちの安全確保15台計画=首都圏・外環道に防犯カメラ国土交通省首都国道事務所は先月24日、外環用地の監視と、子供たちの防犯対策を目的とした防犯カメラを、市川市堀之内の外環道路建設用地に設置した。同省は今年度さらに14台のカメラを、市川市内の外環用地と通学路の交差部に設置する予定。
 外環用地では、住宅の移転で人通りが少なくなっているため、住民から治安対策を望む声が多く上がっていた。昨年4月には、市川、松戸両市の関係者で組織する「外かん千葉県区間に関する有識者懇談会」が「外かん早期開通に向けた5つの行動方針」を決定。そのなかにも、「防犯対策や子供たちのための良好な環境の創設」が盛り込まれていた。
 先月24日には同省や市川市の職員、地元住民らが出席して始動式を開催。カメラ設置場所が通学路になっている市立中国分小の児童や堀之内、中国分、国分7丁目自治会長がボタンを押してカメラを稼動させた。
 式典終了後には、中国分自治会パトロール隊が徒歩で周辺を巡回。同省と市川市は今後も月1回のペースで、児童の下校時間に合わせた外環予定地内の合同パトロールを実施していく。
 
高齢者宅で火災予防啓発=市川市消防局近年、全国で住宅火災による焼死者が急増。その半数以上が高齢者であることを受け、市川市消防局は4月から高齢者世帯を個別に訪問し、住宅用火災報知器や防炎製品の説明を行うなど啓発に努めている。
 全国の住宅火災による死者数は平成15年に千人を突破し、一昨年は1223人に達するなど増加傾向。多くは逃げ遅れが原因で、年齢別では65歳以上の高齢者が693人と全体の56.7%を占める。
 そのようななか、国会では平成16年に消防法を改正。一般住宅での火災警報器設置を義務化している。
 市川市でも昨年度、法改正を受けて火災予防条例が改正され、平成20年5月までの住宅用火災警報器設置が義務付けられた。また、消防局の職員は、女性消防団員と一緒に75歳以上の高齢者世帯約3000軒を1年間かけて訪問。火災警報器が必要な理由、取り付け場所のほか、燃えにくい繊維を使用した防炎製品などについて細かく説明している。
 火災警報器の設置が義務付けられたとはいえ、各世帯の設置状況を当局が把握することは不可能。焼死者をなくすためには住民一人ひとりの心がけが重要となる。今月に消防職員の訪問を受けたある夫婦は、「さっそく買って取り付けます」と機器の必要性を認識したようだった。
 なお、同局では機器の販売や購入先の仲介は行っていないため、消防職員を名乗る悪質な訪問販売には注意が必要。また、機器の点検についても業者に義務はなく、初心者でも簡単。機器はホームセンターや電気店などで購入できる。

ガイドライン変更で世界共通=浦安市赤十字奉仕団赤十字の博愛人道の精神に基づいてさまざまな活動をする浦安市赤十字奉仕団は2日、胸骨圧迫(心臓マッサージ)やAED(自動体外式除細動器)など今年度から変更された救命処置方法を受講した。
 定期総会の後、出席した約40人の女性たちは、日本赤十字社千葉県支部の指導で、心配蘇生法国際となった救命処置方法を受講した。主な変更点は、▽できるだけ早期から十分な強さと回数、絶え間ない胸骨圧迫▽胸骨圧迫と人工呼吸の回数比(15対2から30回対2に)▽AEDによる電気ショックの連続回数を3回から1回とし電気ショック後ただちに胸骨圧迫▽AEDの使用は8歳以上から1歳以上に―など。
 人工呼吸と胸骨圧迫にいて参加者は「人工呼吸は吹き込み方が難しいが、胸骨圧迫が肺の伸縮を促すので効果はほぼ同じ。処置方法の変更で、誰もが処置を楽にできる」と、蘇生の確率が高まると感じていた。
 AEDについては、「二度受講して『わたしがやろう』という気持ちがある。ただ、いざという場面に出くわしたが気持ちがあせり、まだ自信はない。みんなが受講していれば、協力してできる。できるだけ多くの人に受講してほしい」と、心配蘇生法を中心に止血法、AEDの使用法を学ぶ普通救命講習(約3時間)をすべての市民が受講することを期待していた。
 浦安市での個人を対象とした普通救命講習は奇数月に開催。問い合わせは浦安市消防本部警防課救急係(TEL352・3553番)。市川市では3、6、11月を除く毎月第3日曜日午前9時から開いている。問い合わせは市川市消防局(TEL333・2111番)。
 なお、5月と6月は赤十字月間。日本赤十字社は、活動資金の寄付を受け付けている。問い合わせは同社(TEL0570・009595番、最寄りの都道府県支部につながる)。

通常とは違う角度から学ぶ=学館浦安高東京学館浦安高校は、幅広く地球環境を学ぶため、千葉工大教授を招いての授業を行っている。
 文科省の「現代的教育ニーズ支援プログラム(現代GP)」指定を受けた同大が「地域との連携による工科系キャリア学習支援」プログラムを実施し、その一つとして小中高の理科・総合学習支援プロジェクトとして、講師を派遣した。児童生徒の理科学習への興味・関心を高めることが狙いという。
 授業は「高校地理A」。鉱物学を専門とする東大名誉教授で現千葉工大付属研究所の武田弘教授が2年生1クラスを対象に、地球の姿や成り立ちなどを地球内部の動きや惑星など地学的側面から紹介し、美しい自然や人間が住む里山など身近な自然、豊かな作物を生み出す自然環境などを紹介している。武田教授は「雨や風が自然環境を変えているが、人間のおごりによる地形の変化は環境悪化と災害につながる。地球の変化の原理を知れば、環境が悪い方向に進まないような取り組みができるはず。ささやかだけれど楽しみのある生活、地球に即した生活の仕方を学んでほしい」と教壇に立つ。
 同高教諭の荒川公正さんは「地域を見る目を養い、地域の違いに気がつく、感性の豊かな人になってほしい」と同プロジェクトに応募した。生徒は、「いつもの地理とは違い、星やきれいな自然、食べ物から勉強できて新鮮」「外部の講師の授業で緊張感がある」と授業に臨んでいた。
 
104チームが熱い戦い=市川市少年野球夏季大会開幕市川市少年野球連盟主催の第28回市川市少年野球夏季大会(読売新聞社、市川よみうり新聞社など後援)と第10回市川市少年野球低学年大会(同)の開会式が10日、市国府台球場で行われた。
 スタンドを埋め尽くした大勢の保護者に見守られながら、両大会合わせて104チームの選手たちが、市川市消防音楽隊の演奏に合わせて堂々と入場行進。選手宣誓には八幡チャレンジャーズの中川裕貴主将が立ち、正々堂々と戦うことを力強く宣言した。
 なお、同日実施予定の試合は雨のため全て中止。大会は8月26日の決勝戦まで、同球場など6球場で行われる。

乗降車場を整備シェルター完成=JR市川駅北口JR市川駅北口のロータリー整備で、このほど、バス停やタクシー乗降車場のシェルターが完成した。今後、歩道の整備を始め、ロータリー全体の整備は十月末で完了する予定。
 シェルターは緑豊かな市川をイメージした薄い緑がかったグレーで、天蓋(てんがい)部分には木の葉をイメージした穴が開いているため明るいロータリーとなった。歩道やシェルターの柱には日差しで木の葉の影が映り、趣のあるものとなっている。昨年度完了する予定だったが遅れていた。
 歩道はアイアイロードや国道14号沿いと同様、赤や白を基調としたインターロッキング舗装とする。吉野家前のロータリーに入る一部車道については、歩道の切り下げではなく西通り商店街のようなグレーや白のインターロッキングで舗装することで区別する。このほど施工業者が決まり、7月ごろから工事に入る予定。
 シェルター工事中と変わらないバス待ちの列については、よりよい形態を市が京成バスと協議し決める。
       
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