Ichikawa Yomiuri online

 地震と津波の被害を受けた方々に、お見舞いを申し上げます。
 市川市と浦安市内の最新の情報については、市役所のホームページや登録者向けメール、市が発信するツイッターなどを参照して下さい。


災害ボランティア体験に市民60人参加
市川市社会福祉協議会主催

ボランティアの受け付け訓練を行う参加者たち

ボランティアの受け付け訓練を行う参加者たち

 市川市南八幡の市勤労福祉センターで先月30日、一般市民を対象にした同市社会福祉協議会主催の災害ボランティア体験学習会が開かれ、参加者たちが災害ボランティアセンターで受け付けをしてから現場作業を終えて報告するまでの一連の流れを体験した。

 この学習会は、同社協の職員などが当日の午前中に訓練の一貫で立ち上げた同ボランティアセンターを使い、参加者が災害ボランティアの活動を模擬体験するもの。同社協が同センター立ち上げ訓練と合わせて毎年行っており、今年は約60人が参加した。

 参加者たちは、まず被災時にも必ず実施されるオリエンテーションで「屋内に入る際は必ず土足での入室の可否を確認する」「『ゴミ』『ガレキ』と判断する前に依頼者に確認を取る」などといったボランティアの心得をスタッフから学習。その後、グループごとにボランティアメンバー同士で相談し合い、地図を頼りに同センター近郊の現場まで赴き、同センターに帰って作業完了を報告するまでの一連の流れを体験した。

 訓練を終えた60代の松永富男さんは「実際に現地まで歩くとは考えていなかったので、より実践的な訓練になってよかった。この経験を被災時に生かせれば」と充実の表情。自分自身に障害がありながら、「被災した障害者の力になりたい」と参加した20代の男性は「これまで自分に何ができるか分からなかったが、きょうの訓練に参加したことで、自分にもできることはあるように感じた。障害をもつ人の気持ちが分かる自分が、そういう障害をもつ人たちの力になれれば」と、希望を見出していた。  

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福祉の店、市川市庁舎に出店
市内の障害者福祉9団体

市川市庁舎1階の市民課フロアで雑貨や食品を販売

市川市庁舎1階の市民課フロアで雑貨や食品を販売

 市川市庁舎1階の市民課フロアで来年3月末まで、市内の障害者福祉団体による「福祉の店」が開かれており、障害者が手作りした製品を購入できる。

 「福祉の店」はこれまで、駅のコンコースや祭りなどのイベントに出店しているが、同市庁舎での出店は初めて。同市職員は「より多くの人に『福祉の店』を知ってほしい。障害のある人たちが丹精込めて作ったものを販売している。ぜひ、立ち寄ってほしい」という。

 出店団体は、いちばん星と梨香園、市川レンコンの会、やまぶき園、ステップ、フォルテ行徳、サンワーク、一路会、コレットの9団体。一日1団体が焼き菓子やパン、漬物などの食品や、手作りの巾着袋、ビーズ作品、陶芸品、ガラス工芸などを販売している。

 出店がない日もあり、販売時間も日によって異なる。

 問い合わせは、同市障害者地域生活支援センター(☎370・1871番、または☎370・1873番)。  

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子供たちが作った標語を表彰
浦安市青少年健全育成連

表彰を受ける上田さん(中央)と宗さん(中央右)

表彰を受ける上田さん(中央)と宗さん(中央右)

 「話そうよ メールじゃなくて 顔をみて」「いのちはね かぞくとあなたの たからもの」―。浦安市青少年健全育成連絡会は6日、市内の小中学生を対象にした標語コンクールの表彰式を同市中央公民館で開き、会長賞などを受賞した28人に表彰状と盾を贈った。今回から市長特別賞も設けられた。

 同コンクールは、同連絡会の発足当初から続く事業で、今年度で19回目。子供たち自身に健全な成長を考え、意識を高めてもらうことを期待している。

 募集は私立校を含む小学校18校の5、6年生と中学校10校の全学年を対象に行い、今年度は延べ7769点が寄せられた。

 表彰では、最優秀賞を各校から1点ずつ選出し、その中から会長賞を小学校の部と中学校の部から1点ずつ、市長特別賞を会長賞に次ぐものとして1点選出。そのほか各校から入選作品を7点ずつ選んだ。

 今年度の会長賞は市立日の出中1年・上田菜々美さんの「話そうよ メールじゃなくて 顔をみて」と、同日の出南小5年・宗くるみさんの「いのちはね かぞくとあなたの たからもの」。上田さんは「携帯電話を持つと皆がメールで連絡をするようになる。私も携帯電話を持ったが、以前より顔を見て話していないなと思い、標語にした」、宗さんは「いじめで自殺をしてしまう人がいるが、家族に相談できればなくなると思う。私は7人家族。新しい家族も増え、命の大切さを感じている」と、標語に込めた思いを話す。市長特別賞は市立富岡中2年・木内奈々子さんの「失敗は 輝く未来 つなぐ道」が選ばれた。

 入賞作品は会場で読み上げられ、列席した関係者や保護者はうなずきながら聞いていた。永井通会長は「今年の作品は絆や和、家族に関するものが多く、『明るい』『笑顔』などの言葉が含まれている。そうした言葉を大きくなっても忘れず、ずっと心にしまい、素晴らしい大人になってほしい」と語った。

 会長賞作品は同連絡会のキャンペーンで活用するほか、各自治会の掲示板などに掲示する予定。そのほかの作品は各校や各地区の青少年健全育成会で活用する。  

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平成37年度に84%
市川市下水道中期ビジョン素案

 市川市はこのほど、平成26年度から同37年度までを対象期間とする同市下水道中期ビジョンの素案を作成した。昨年度末現在、人口ベースで69・8%と低迷している汚水の下水道普及率は、同37年度に84%とする目標を設定。浸水被害の多い、JR総武線とそれ以南の江戸川放水路に囲まれた地域を整備優先区域として浸水対策を進めるとともに、重要幹線の耐震化に取り組むことなども明記してそれぞれ目標値を定めた。市は同案を市のホームページや河川・下水道計画課、市政情報センターなどで来年1月6日まで公表して意見を募集。意見を踏まえ、最終的な中期ビジョンを年度内に策定する。

未普及対策
目標達成に課題も

 同市の下水道普及率は、浦安市の99・7%や千葉市の97・2%、松戸市の82・4%などを下回る。その主な要因は、市内に計画されている6本の流域下水道幹線(非常時用を除く)のうち2本が、建設の難航する外環道路と都市計画道路3・4・18号の下に埋設する計画になっているため完成していないことにある。今回の素案で下水道普及率を14㌽も上げる目標を掲げたのは、両道路が平成27年度の開通を目指して整備中であることを踏まえ、両幹線に接続する地域の整備を進めるためだ。

 ただ市によると、目標達成に必要な今年度以降の整備面積は約732㌶で、年間60㌶近いペースで整備しなくてはならない計算になる。しかし、これまでの年間整備面積は平成3年度の50㌶が最高。しかも、近年は整備費の半分を占める国からの交付金が市の要求額に届かないケースもある。それでも、目標達成について市河川・下水道計画課は「不可能ではない」としている。

浸水対策
優先区域のみ整備

 さる10月に発生した台風26号は、市川市内にも多くの浸水被害をもたらした。今回の素案では、整備優先区域について雨水管の整備率を面積ベースで現状の18・5%から46%に、ポンプ場の整備率を処理能力ベースで現状の24・7%から100%にそれぞれ向上させて、浸水被害リスクの最小化を図る考えを示している。

 しかし、整備優先区域外については期間内に雨水管やポンプの整備は予定されておらず、その点についての記載もない。設定された整備率も整備優先区域のものだけで、市全体の整備率は示されていない。

 市によると、ポンプ場整備率は区域内で目標を達成して100%になっても、市全体で見れば70%。雨水管整備率も整備優先区域では46%になっても、市全体ではわずか15%に過ぎないという。

地震対策
選定施設は一部だけ

 市川市の下水道施設は昨年度末現在、処理場・ポンプ場が15施設、配管が総延長451㌔あるが、このうち耐震化されている施設は処理場・ポンプ場の一部と配管約37㌔にとどまるという。今回の素案では、全下水道施設のうち防災拠点や避難所からの排水を受ける施設など71㌔の配管とポンプ場2カ所を選定し、その耐震化率を現状の0%から100%にする目標を設定。市内で最も早く整備され、老朽化が進む菅野処理区のポンプ場と配管を延命化させることも明記し、延命化対策率の目標値を配管16%、ポンプ場100%と定めた。

 しかし、耐震化率の目標値も、示されているのは選定された施設についてのみ。市全体の下水道施設のうち、選定された施設は配管が16%、ポンプ場が8%程度でしかなく、100%の目標を達成しても、市全体の耐震化率はポンプ場が約69%、配管が既存の施設に対する割合で約24%にしかならない。老朽化対策については、菅野処理区の目標値しか示されていない点は同じだが、こちらは期間内に対策が必要な地域は同処理区以外にないという。  

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はいかい高齢者捜索に協力を
浦安市の重要なお知らせメール

登録画面へのQRコード

登録画面へのQRコード

 浦安市は、はいかい高齢者の捜索に役立てようと、捜索願いが出された人の情報を市の重要なお知らせメールで配信し、市民の捜査協力を求めている。

 はいかいは、認知症の症状の一つで、自分のいる場所や家の場所が分からなくなり、道に迷ってしまうこと。転倒や交通事故、暑さや寒さにより、命に関わることもあり得る。

 特徴は、うろうろしている、うずくまっている、ベンチに長時間座っている、季節はずれの服装、ちぐはぐな靴など。そうした人を見た人が警察に連絡することで、早期発見につながる。

 浦安署によると、はいかい高齢者の捜索願いは平成24年が72件(市民などの通報による発見5件)、今年は12月16日現在で66件(同10件)。市によると、浦安まで15㌔以上離れた場所から移動した高齢者や、浦安から50㌔移動した高齢者も発見されているという。

 こうした状況から市高齢者支援課は、災害や火災、犯罪などの情報を登録者に配信する市の重要なお知らせメールサービスに「迷子・迷い人」を今年4月に追加し、すでに9件の捜索依頼メールを配信した。登録者は11月末で3825人で、同サービス利用者全体の約12%。

 協力者として行うことは、捜索依頼メールに記載された特徴を気にかけ、それらしき人を見かけたら匿名でかまわないので浦安署(☎350・0110番)に電話をすること。同課は「地域の企業や団体にはファクスで協力を得ているが、より幅広く地域ぐるみで、はいかい高齢者の早期発見に結びつけたい。ぜひ協力してほしい」という。

 登録は、指定のホームページ(http://isdmail.city.urayasu.chiba.jp/)で行う。すでに同サービスを利用している人は、配信を希望する情報の種類で「迷子・迷い人」を追加する。

 問い合わせは市高齢者支援課(☎381・9071番)。  

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保育付き、低料金、休日開催が人気
ママのためのヨガ教室〜県助産師会が開催

ヨガで心も体もリラックス

ヨガで心も体もリラックス

 千葉県助産師会の市川・浦安・松戸地区部会はこのほど、教室「赤ちゃんのいるママのためのリラックスヨガ」を浦安市中央公民館で開いた。

 会場では、県助産師会理事で日本マタニティ・ヨガ協会認定インストラクターの飯島睦子さんが19人のママたちを指導。ヨガを通じて、ストレスの解消や肩こりの改善、体形の整えなど、産後のさまざまなトラブルの改善を行い、ママたちは精神的にもゆったりとしたひと時を過ごしていた。

 参加した市内在住の藤沢久美さん(33)は「保育があり、500円という低価格で、しかも土曜日に開いてくれるのは、とっても魅力だった。出産後の母親向けの教室は少ないので、今後も開いてほしい」と喜んでいた。ほかの参加者も「体を伸ばせてリラックスできた」「子供がいると集中できないが、保育があったので自分のことに集中して取り組むことができた」と話していた。

 同教室は、同地区部会が年に一度開いている「女性の健康講座」として実施。開催地や内容は毎年異なる。

 なお、県助産師会は、小・中・高校生や教職員、父兄などを対象に命の教育や性の健康教育、望まない妊娠や性感染症予防などの講演、出産に向けた母親教室やパパママ教室、出産後の育児教室、新生児訪問などを実施。助産師による電話無料相談(☎080・5039・4720番=平日午前10時〜午後4時)も行っている。  

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中国分(高学年)、真間(低学年)がV
市川市少年野球 読売杯争奪
第一ブロック秋季大会

優勝カップを受け取る中国分ドリームスの選手たち

優勝カップを受け取る中国分ドリームスの選手たち

 市川市少年野球第一ブロックの読売杯争奪秋季大会(加藤新聞舗など後援)が10月19日から今月14日まで開かれ、高学年の部は中国分ドリームス、低学年の部は真間ウエスタンAがそれぞれ優勝した。

 6年生の卒業大会として始められた同大会。14日に市立大洲小で行われた高学年決勝は、初回に2点を先制した新田エンゼルスを逆転の末に6対2で破ったドリームスが3年ぶりに参加6チームの頂点に立った。中台繁一監督は「6年生が頑張り、有終の美が飾れてよかった。みんな野球を続けるというので中学生に向けてこれからが楽しみ」と目を細めていた。  

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つくばね幼稚園でコンサート
市川東高校吹奏楽部

振り付けを踊りながら高校生の演奏を楽しむ園児たち

振り付けを踊りながら高校生の演奏を楽しむ園児たち

 県立市川東高の吹奏楽部が13日、隣接するつくばね幼稚園でクリスマスコンサートを開き、約130人の園児たちと世代を超えた交流を楽しんでいた。

 同吹奏楽部は、『ジングルベル』『あわてんぼうのサンタクロース』『赤鼻のトナカイ』など、おなじみのクリスマスソングのほか、アニメ『ドラえもん』のテーマソングも披露。園児たちは、知っている曲が流れると、元気に歌い出したり、振り付けを踊ったりしながら楽しんだ。最後の曲を終えた後にはアンコールの大合唱。高校生たちが『ジングルベル』を再び演奏すると、園児たちは自然と隣の友達と手をつなぎ、楽しそうに合唱していた。

 コンサート終了後、園児たちは「楽しかった」「上手だった」などと興奮した様子で話しながら、お兄さんお姉さんたちに精いっぱい手を振っていた。園児たちのかわいらしさに終始笑顔が絶えなかった同部部長の富田朱里さん(2年)は「私たちも楽しみにしていたが、こんなに反応があるとは思わなかったので、こっちも演奏していて楽しかった。またぜひやりたい」と話していた。  

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日本JC AWARDS 2013準グランプリ
浦安JC 寄付金付きゴミ袋・ゆめクルン

 浦安青年会議所(JC)が企画した寄付金付きの浦安市指定家庭用ゴミ袋「ゆめクルン」がさきごろ、全国のJCが取り組んだ事業の中で特に優秀と認められ、日本JC全国大会のAWARDS JAPAN2013で準グランプリにあたる会頭特別賞を受賞した。同JC関東地区千葉ブロック協議会のAWARD Ceremony2013ではグランプリを受賞した。

 ゆめクルンは愛称で、正式名称は「マラリア蔓延防止・撲滅キャンペーンJCI Nothing But Netsキャンペーン 募金機能付き浦安市指定ごみ袋」。ゴミ袋一枚あたり2円の募金を、マラリアを媒介する蚊から子供たちを守るために国連が取り組む蚊帳購入事業に寄付する。

 日本JCが取り組むマラリア蔓延防止・撲滅運動に、浦安JCが独自の募金システムとして企画。高梨健太郎理事長は「東日本大震災で、浦安市に住む外国人が『This is my home!』と災害ボランティアを続けてくれた。この時、手を差し伸べてくれた国際社会に恩を返したいと考えた。通常のゴミ袋よりも高いが、寄付をすること、救える命があることを皆さんに考えてほしい」という。

 日本JCのAWARDS2013では、全国のJCからエントリーされた463事業の中から、全13部門で優秀賞が決まり、そのうち特に優秀な事業が最優秀グランプリや会頭特別賞に選ばれる。同AWARDSでの受賞は浦安JC初。

 ゆめクルンは45㍑のみだが、他の容量の販売も検討中。販売は、生産が遅れ、販売店が未定のため、年明け以後の見込み。浦安JCは希望する販売店を募り、順次ホームページで公表する。  

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市川手帳

 今年も、富士山の世界文化遺産登録や2020年の夏季五輪の東京開催決定などにぎにぎしいニュースがあった一方、柔道界の暴力問題や食材偽装の発覚など、数多くの事件が発生した▼いじめ問題や企業の不祥事などの謝罪会見で、責任者は頭を下げ、謝罪文を読む。しかし、その謝罪の中身を聞くと、他人事で、責任逃れをしているようにも見えてくる▼子供にとって大人は立派な人であるはず。だが、「所詮、大人も身勝手」、そんな虚無感を子供たちに抱かせてはいないだろうか▼大人が背中で子供に範を示すのは自然体が理想だが、大抵は努力がいる。「あんな大人になっちゃダメよ」ではなく、「ああした大人になりなさい」と言われるよう、真摯に努めたいもの。

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