Ichikawa Yomiuri online

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色彩豊かな切り絵で魅了
市川市在住・橋本明義さん初個展

法華経寺の切り絵を手にほほ笑む橋本さん

法華経寺の切り絵を手にほほ笑む橋本さん

 市川市在住の橋本明義さん(72)の切り絵の作品展が8日から12日まで同市八幡市民談話室で初開催され、色彩を用いる独特の技法で生み出された美しい作品の数々に約150人の来場者が魅了された。
 
 橋本さんは10年ほど前から、市内や旅行先で撮りためた写真などをモチーフに切り絵を作り続けている。1年ほど前に切り絵教室に通い始めるまでは完全に独学だったため、橋本さんの作品には、本来白黒のみで表現する切り絵に色彩を取り入れたものが多い。
 
 元々デザイン設計の仕事をしていたため、絵画は得意だったという橋本さんだが、切り絵の制作には下絵を描いてから完成するまで長いものでは1カ月ほどかかる。ただ、ペンや筆で描く絵画とは違い、線の太さを自在に操れる切り絵の魅力にのめり込み、楽しみながら制作しているという。
 
 今回初めて開いた個展には、この10年の間に制作した25点ほどを出品。法華経寺など市内の風景や、旅行で訪れたヨーロッパの街並みを表現した作品など、出展作品はいずれも細部まで忠実に表現されたものばかりで、橋本さんの技術の高さがひと目で分かる。
 
 来場者たちは、作品の一つ一つをじっくりと観察し、橋本さんに制作の方法や裏話などを聞きながら、心行くまで個展を楽しんでいた。橋本さんとは元々付き合いがあったが、切り絵を制作していることは知らなかったという女性は「本当に素敵な作品ばかりで驚いた。見ただけで難しさが分かる」と橋本さんの技術の高さに脱帽していた。
 
 初めての個展を終えた橋本さんは「作品を並べて一度に見るのは自分も初めて。こんなに多くの人が見に来てくれてうれしかった。切り絵に興味を持ってくれる人が少しでも増えれば」と充実の表情を浮かべていた。次回の開催は未定だが、「一緒に切り絵を楽しむ仲間を増やして、その仲間とともに展覧会を開きたい」と希望を抱いている。  

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市川市 5月5日までパブコメ
保育運営・利用の新基準案を公表

大久保市長(中央右)と宇田川市教育委員長(右)に答申書を手渡した市川市子ども・子育て会議の高尾公矢会長(中央左)と川副孝夫副会長

大久保市長(中央右)と宇田川市教育委員長(右)に答申書を手渡した市川市子ども・子育て会議の高尾公矢会長(中央左)と川副孝夫副会長

 市川市はこのほど、平成27年度から適用する保育施設の運営・利用に関する新基準案を公表した。同案では、保育が利用できる人の条件を現状に比べて拡大したほか、事業者の参入条件を国基準に比べて部分的に緩和。現在パブリックコメントを実施しており、5月5日まで広く意見を募集している。
 
 現在国では、待機児童の解消を目指す子ども・子育て関連3法が平成24年に成立したことを受け、同27年度から「子ども・子育て支援新制度」を施行予定。同制度では、補助金の給付対象となる保育施設や、保育を受けられる家庭の基準などを、地域の実情に合わせて市町村が設定するよう示されている。
 
 そこで市川市は、学識経験者や保育施設の運営者、子供の保護者などで構成する「市川市子ども・子育て会議」を昨年7月に発足。委員15人が6回の会議を重ね、同市の新基準について検討してきた。
 
 今回公表された新基準案は、7日に同会議が大久保博市長と宇田川進市教育委員長にそれぞれ手渡した答申書の内容を完全に踏襲。保育が利用できる家庭の条件を、現状の「両親ともに1日4時間以上、1カ月16日以上、1カ月64時間以上の就労」から、「両親ともに1カ月64時間以上の就労」のみに緩和。また、国の新基準では、補助金を受ける事業所内保育施設に事業所の職員以外の子供を受け入れる「地域枠」の定数を設定しているが、市の新基準案では、国基準に比べて枠の定員を緩和させるなど、事業者にとっても同制度を利用しやすくした。
 
 ただ、同市の家庭保育員(ファミリー・ママ)になるための条件は、保育する子供が4人以上の場合、調理員を雇う必要があるとする国基準を採用。現状の市の基準よりも厳しくなったが、経過措置として5年の猶予を設けるとしている。
 
 新基準案の内容は、市ホームページや市子育て支援課窓口、中央図書館・行徳図書館・男女共同参画センターなどの市政情報コーナーなどで確認できる。市はパブリックコメントの結果をこの新基準案に反映し、6月議会に提出したい考え。
 
 問い合わせは市子育て支援課(☎711・0677番)。  

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市民が防災話し合う
浦安創生ネット ワークショップ

パネリストたちの活動紹介に耳を傾ける参加者

パネリストたちの活動紹介に耳を傾ける参加者

 浦安市民プラザWAVE101で12日、浦安創生ネット主催のワークショップ「みんなで話そう防災うらやす『手作りの防災』」が開かれ、参加者約30人がパネルディスカッションとグループディスカッションを通じて防災対策について学んだ。
 
 パネルディスカッションにはパネリストとして、救助犬とセラピー犬をボランティアで育成している「日本救助犬協会・浦安チーム」の管理責任者・渕野美代子さんと、流山市で「防災・減災ノート」を発行した「流山子育てプロジェクト」の青木八重子代表、東日本大震災時に県助産士会の助産士として活躍した來田美鈴さんが参加した。青木さんは「流山市は人口約17万人に対し、救急車は5台。災害時に救助されない可能性が高い。市民一人一人に防災意識を高めてもらうため、その対策と二次災害に巻き込まれない注意点を分かりやすくまとめた」と、ノート製作の意図を説明。來田さんは「災害時、食料や水を母親に与え、母乳を出させることが母親と赤ちゃんの命を救う。避難所では母乳を安心して出せる場所を設置する必要がある」と、東日本大震災での経験を基に具体的な意見を発表した。
 
 参加者が5人ずつに分かれて行われたグループディスカッションでは、パネリストの活動や災害対策について意見交換。参加者は、「浦安市で救助犬を育てていたとは知らなかった。心強い」「浦安市内でも防災・減災ノートを作りたい」「家に帰ったら、家具などが固定されているか、備蓄品が足りてるかもう一度確認したい」「自分のことだけではなく、街全体のことを考えた防災対策をする必要がある」などと防災への意識を高めていた。  

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市川市新庁舎建設
テーマ限定、一部参加者から不満の声
市民ワークショップ

 市川市の新庁舎の基本設計に市民の意見を反映させるため、公募市民や関係団体のメンバーら55人が話し合いを行う市民ワークショップが先月22日に始まった。ただ、話し合いのテーマがロビーや窓口、協働テラスなどの市民スペースに限られているため、参加者の一部からは不満の声が上がった。こうした状況を受け、市は第2回ワークショップを開いた今月19日、参加者から全体的な意見や質問を受ける懇談会をワークショップ開始前に開催。次回も同様の懇談会を開くとしているが、議論を積み重ねてまとめるワークショップと比べると、基本設計に与える影響は限定的となりそうだ。

 「わざわざ吹き抜けにしてテラスを作ることが理解できない」「全体について意見を言いたい」「決まった枠でそのレールを走れというやり方だ」。第1回のワークショップで数人からこうした異論が出たのには理由がある。
 
 市川市は、昨年9月に市川市庁舎整備基本構想を策定するにあたり、昨年1月と8月に合計5回の説明会を開催。アンケート調査や広報紙による発表、パブリックコメントなども実施しており、「段階ごとに公表し、頂いた意見については一つ一つ検討して基本構想に反映してきた」という認識だ。
 
 しかし、説明会の開催を知らせる広報紙の記事はいずれも小さく、参加した市民の数もごくわずか。アンケートも無作為抽出の限られた人にしか行われなかった。一昨年2月の広報特別号では、すでに建設地が絞り込まれていることも伝えず、むしろ決まっていないような印象を与えるアンケートを掲載。その次に広報で大々的に発表した時には、すでに「場所や規模について大きくは変更しない」という状況だった。
 
 その後のパブリックコメントでは、現状の1・5倍前後になる規模や約207億円の事業費が大きすぎるとの意見や、基本構想策定に至る市の周知が不十分だと非難する声が合計約60件も寄せられた。通常、パブリックコメントに寄せられる意見は10件以下に収まることが多く、市への批判がこれほど集まるのは異例。それでも、こうした意見が基本構想に反映されることはなかった。
 
 今回のワークショップで参加者から不満が出た背景には、こうした基本構想策定の経緯に対する不信感がある。ただ今回、市はワークショップが始まる前に約1時間、テーマを絞らず参加者から意見や質問を受ける懇談会を開催。ワークショップでの検討内容を中心とした説明会と、基本設計全体についての説明会を1回ずつ開く当初の予定も変更し、2回とも基本設計全体について説明することにした。いずれもホームページや広報などで周知し、広く意見を募集するという。
 
 ただ懇談会は、開催時間がワークショップの3時間と比べて3分の1と短く、第1回の参加者も全体の2割以下の10人。ワークショップの議論を高める役割も兼ねた非公式な場という位置づけで、ワークショップのように議論を積み重ねたり、基本設計に反映させるため意見をまとめたりする予定もない。懇談会の参加者からも「意見が採用されればいいが、どうだろうか」と懸念する声が上がっている。
 
 同ワークショップは7月までに合計4回開かれる予定だが、状況によっては回数が増える可能性もある。市は基本設計を今年度中頃に終え、その後実施設計に取り掛かるとしている。  

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実力者が多数出演
みのわ会コンサート「音楽の喜び」

 これまでに数多くの著名な演奏家が出演するコンサートを開いてきた「みのわ会」は5月11日午後2時から、コンサート「音楽の喜び」を市川市文化会館(大和田1の1の5)小ホールで開く。今回は、クラリネットソリストの第一人者・赤坂達三さんや、若手演奏家の登竜門・日本音楽コンクールで昨年第1位のフルート奏者・松木さやさん=2面「人」欄紹介=らが出演する。
 
 みのわ会のコンサートは、音楽好きのメンバーが昭和57年からボランティアで開き続け、今回で90回目を迎える。家族で音楽を楽しめるよう「低料金」「市内」「日曜日の午後」の開催にこだわり、音楽のあふれる地域づくりに取り組んでいる。
 
 今回のコンサートは「管楽器・弦楽器&ピアノ」がテーマ。赤坂さんや松木さんのほか、オーケストラや室内楽、映画やテレビ音楽などジャンルを問わず活動するフレンチホルン・伊勢久視さん、NHK交響楽団メンバーで室内楽やソロでも活躍するバイオリン・山岸努さん、さらに、同・神保聡子さん、ビオラ・松実健太さん、チェロ・斎藤章一さん、ピアノ・長尾洋史さんと笠原純子さんの実力者が出演する。演目はサン・サーンス『白鳥』、ブラームス『ホルン三重奏曲 変ホ長調作品40』、ヘンデル『Vn.Va.のためのパッサカリア ト短調』、モーツァルト『フルート四重奏曲第1番 ニ長調K.285』、シューマン『クラリネット三重奏曲″おとぎ話〟作品132』。
 
 松木さんは市川で生まれ育ったフルート奏者で、東京芸大院2年生。高校3年の時に全日本学生音楽コンクールで、一昨年には日本管打楽器コンクールと日本木管コンクールでフルート部門第1位になるなど輝かしい受賞歴を持つ。松木さんは「演奏する『フルート四重奏曲』は弦楽器の中でフルートの魅力が発揮される素敵な曲。著名な大先輩との演奏会でとても緊張しているが、表現技術を吸収させてもらいながら、聴きに来てくれる皆さんと、私にとって市川で初めての演奏会を楽しみたい」という。
 
 みのわ会は「出演者と観客、企画者の皆が同じ音楽、時間を共有するコンサートを目指している。皆さんとともに聴き応えのある感動の時を楽しみたい」と来場を願っている。
 
 チケットは全席指定3300円。同会館と同会で販売。
 
 問い合わせは同会館(☎379・5111番)、同会・高田さん(☎090・4530・5788番)。  

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子供たちがミニバイクなど体験
国府台自動車学校の地域感謝祭

ミニバイクへの体験乗車を楽しむ子供たち

ミニバイクへの体験乗車を楽しむ子供たち

 市川市中国分の国府台自動車学校の地域感謝祭が13日に同学校で開かれ、子供から大人まで約2千人の来場者が、自動車学校ならではの体験イベントや市民ステージ、模擬店などを楽しんでいた。
 
 同感謝祭は、昨年6月に同学校がリニューアルしたことを記念して初開催。市川警察署の交通安全教室、バイク競技「トライアル」の第一人者・野崎史高選手のバイクパフォーマンス、子供のミニバイク体験乗車など、交通安全や自動車・バイクに関連するさまざまな催しが実施された。
 
 来場者の中でも、各催しに特に目を輝かせていたのは子供たち。ミニバイクの体験乗車で初めて感じたバイクの振動に大興奮したり、バイクパフォーマンスで野崎選手が繰り出す大技の数々に拍手と大歓声を上げたりと、自動車学校ならではのイベントの数々を思う存分楽しんでいた。

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家族経営の蔵元4軒の日本酒
造り手の思い聴きながら堪能
本八幡 春の純米酒祭り

日本酒を堪能する参加者でにぎわう店内

日本酒を堪能する参加者でにぎわう店内

 JR本八幡駅周辺の居酒屋4店舗で20日、 チケット購入者に4つの蔵元が自慢の日本酒を振る舞うイベント 「本八幡春の純米酒祭り」が開かれ、約120人の参加者がお猪口を片手に各店舗を回りながら日本酒を堪能した。
 
 同イベントは、知名度の低い家族経営の蔵元を全国に広めて、日本酒文化を活性化させることと、地域を盛り上げることを目的に、酒問屋のリカーイノベーションが開催。これまで、東京都新宿区と同墨田区、千葉市で同様のイベントが行われており、今回が4回目の開催となった。
 
 この日は、千葉、福島、新潟、長野の各県から4つの蔵元が参加し、従業員が直接店舗で参加者のお猪口にお酒を注ぐなどして交流。参加者は、お酒の説明や特徴を熱心に聞くなど蔵元との会話を楽しんでいた。
 
 初めてイベントに参加した千葉県の旭鶴酒造は「千葉県には30軒ほど家族で経営する蔵元があるが、なかなか外に出られない。今回、多くの人に味と名前を知ってもらえて本当にありがたい。今後も積極的に参加していきたい」と話していた。新宿区から夫婦で参加した40代の男性は「蔵元と話せる機会はあまりない。居酒屋でただ飲むお酒より、作り手の思いを聞きながら飲むお酒は格別。日本にはまだまだ良いお酒がたくさんある」と、上機嫌でお猪口を口に運んでいた。
 
 同様のイベントは5月24日午後1時半から同3時半まで、東京メトロ新宿三丁目駅周辺でも開かれる。参加費は3000円。詳細はリカーイノベーション(☎03・6806・3777番)。

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児童の参加者募集中!
わんぱく相撲市川場所

 市川青年会議所(市川JC)は、市川市立行徳小(富浜1の1の40)体育館で5月10日に開く「わんぱく相撲大会市川場所」の参加者を4月30日まで募集している。参加無料。
 
 同大会は、市内在住・在学の小学生を対象に毎年開かれている。低学年は男女とも3人一組の団体戦、高学年は男女とも個人戦をそれぞれ学年別に実施予定で、男子高学年の優勝者は6月に開かれる県大会に出場できる。
 
 服の上から相撲用ズボンを着用するため、女子児童も安心して参加できる。
 
 参加希望者は、同JCのホームページ(http://www.ijc.jp/)からダウンロードする申し込み用紙に必要事項を記入し、同JCにファクス(302・2522番)。
 
 問い合わせは同JC(☎302・2521番または070・6674・4914番)。  

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バイオリニスト・二村英仁さんら6人出演
第20回ユネスコ音楽祭

同音楽祭に出演するユネスコ平和芸術家の二村さん©Naomi Kawakami

同音楽祭に出演するユネスコ平和芸術家の二村さん©Naomi Kawakami

 NPO法人市川市ユネスコ協会は5月31日午後1時半から、「東日本大震災教育支援 第20回ユネスコ音楽祭」を同市文化会館(大和田1の1の5)小ホールで開く。
 
 バイオリニストとして国内外で活躍し、芸術文化を通じて平和の大切さを伝える「ユネスコ平和芸術家」に日本人として初めて任命された二村英仁さんら6人が出演。バイオリン3人、ビオラ・チェロ・コントラバス1人ずつのアンサンブルが、ビバルディの『四季』作品8の1~4などを演奏する。
 
 また、音楽祭の一部には市立鬼高小管弦楽部も出演。二村さんらとコラボして『故郷』などを披露する予定。
 
 チケットは全席自由で高校生以上2千円、小中学生無料。未就学児の入場は不可。収益は全額、東日本大震災で被災した子供の教育支援に充てられる。
 
 申し込みは、市本庁舎のボランティア・NPO課や市文化会館、市内各公民館などで配布されている申し込み用紙に必要事項を記入し、同協会・大浦さんにファクス(315・3840番)。その後、参加費を「ユネスコ世界寺子屋募金 代表 吉崎晴子」(千葉銀行本八幡支店普通3400361)に振り込む。
 
 定員は申し込み先着300人。席に余裕がある場合は当日も受け付ける。
 
 問い合わせは同協会・大浦さん(☎315・3840番)。  

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埋め立て第1世代の歴史を記録
浦安・聞き書き隊メンバー募集
浦安市郷土博物館

 「何もなかった土地に移り住んできた人たちが、どのように自分たちの町を作ってきたのか」―。
 
 浦安市郷土博物館は、「中町のあゆみと3・11」をテーマとして中町地域の歩みを聞き、残す「浦安・聞き書き隊2014」の隊員を募集している。
 
 同市の中町地域は海楽と美浜、入船、今川、富岡、東野、弁天、舞浜地区で、昭和39年から始まった埋め立て事業で新しく生まれた。総合開発計画に基づき、整然としたまちづくりが進められた。
 
 同地区の住民から「浦安生まれではないけれど、浦安に居住して40年。私たちには、もう浦安以外にふるさとと呼べるところはないんです」という声を聞いた同博物館が、「埋め立て地の歴史年表の最初にあたる第1世代ともいうべき人たちの、東日本大震災の被災も含めて今日までのライフヒストリーを聞き書きによって文字化しておくべきではないか」と企画した。
 
 同博物館は「『黒い水事件』など特別な出来事に関する記録は残っていても、そこに暮らす人々の思いや日常を表すようなものは、漁具や生活道具など民俗資料のほかはほとんど残らない。高度経済成長期に大きな転換を果たした浦安の歴史を、少しでも後世に伝えたい」と、多くの参加者を募っている。
 
 同隊では、聞き手と語り手の双方を募集。活動日時は原則、6月以降の第1土曜日と第3水曜日の午後1時半~同4時半。会場は同博物館(猫実1の2の7)集会室。費用、報酬はない。
 
 5月31日午後2時~同3時半に同集会室で趣旨説明会を開き、活動内容など詳細を説明する。
 
 入隊、説明会参加ともに申し込みは同博物館(☎305・4300番)。  

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市川手帳

 「ちょっと花を摘みに」。食事時の方、ごめんなさい。中世の貴族がそう言って出かけた場所はいま、お手洗いや化粧室、バスルームなど間接的に表現されることが多い。便所も髪を整える「びん所」が語源▼それだけ直接表現がはばかられるが、欠かすことのできない場所。人が大勢集まる場所では、大抵行列する▼駅や観光地などで汚されているのは男性用だけと思っていた。だが、女性用も決してきれいとは言えないらしい(見てはいません)▼自分の体はきれいにしたい―。最近は「洗浄機能付き便座がないと」という人も増えたよう。だが、洗浄ボタンはすべてを洗い流してはくれない。清掃してくれる人がいるから、きれいに使えている。立つ鳥跡を濁さず。

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