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現職・松崎秀樹氏、5選果たす
浦安市長選_投票率は過去最低40・56%

5選を決め、万歳三唱をする松崎氏(中央左)

5選を決め、万歳三唱をする松崎氏(中央左)

 任期満了に伴う浦安市長選の投開票が先月26日に行われ、現職で5期目を目指した松崎秀樹氏(64)=自民、公明、みんな、連合千葉推薦=が、いずれも無所属で新人の折本ひとみ氏(56)と巌洋輔氏(28)を破り、再選を果たした。投票率は40・56%で、過去最低。

 開票が始まった午後9時には支援者が続々と集まってきた同市北栄の松崎氏の事務所。同9時40分ごろに当確の一報が入ると、支援者たちは大きな拍手と歓声を上げた。喜びに沸く事務所に姿を現し、万歳三唱をした松崎氏は「陰日向で支えてくれた皆様に御礼と感謝を申し上げる」とあいさつ。「全7万戸に配布した公約集は私の決意。正々堂々、正しい選挙を行ってきた。復旧・復興を2年以内に成し遂げる。一人一人の思いをかなえるのが市長の仕事。液状化に強い街をつくるために全力を尽くす。浦安駅前の再開発は時間をかけて行う。子育て支援策を全国に発信したい」と抱負を語った。また、批判のあった多選については「多選が悪いのではない。市民が選挙で選択できる」と改めて反論した。

 新人2人は、現職の多選や無投票選挙を阻止するべく立候補。折本氏は現市政の問題点を指摘したが、得票は現職の約64%にとどまった。巌氏は20~30年後に向けた街づくりを訴えたが、支持を広げられなかった。

 投票率は、前回を4・5㌽下回る40・56%で、過去最低を記録。投票所(31カ所)別に投票率を見ると、美浜公民館(54・24%)や入船南小(53・54%)、コモンシティ浦安自治会集会所(51・84%)など7カ所で50%を超えたが、北部小(26・65%)や富士見自治会集会所(27・72%)、堀江中(29・48%)で30%を下回った。全体としては、元町地域で低く、中町地域で高い傾向だった。  

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仮装などした子供たち250人が参加
行徳駅周辺でハロウィンイベント

思い思いの衣装を着てお菓子をもらう子供たち

思い思いの衣装を着てお菓子をもらう子供たち

 東西線行徳駅周辺で先月19日、行徳地域の市民団体・MKSみんなで子供を育てる会主催のハロウィンイベントが開かれ、バッチリ仮装するなどした大勢の子供たちがお菓子を求めて協力店を巡り歩いた。

 同会は「地元の子供を地域みんなで見守ろう」と6年ほど前に発足。以来、毎年春にはイースターイベント、秋にはハロウィンイベントを開いている。

 この日は約250人の子供たちとその保護者らが参加。オレンジ色のマントや魔女の帽子、ドレスなど思い思いの衣装に身を包み、グループごとに美容室やクリニック、飲食店など協力店9店舗を歩いて回った。

 あめ玉などのお菓子をもらった子供たちは、笑顔で「ありがとうございます」ときちんとあいさつ。保護者たちは、ビデオや写真に子供たちの姿を収めて楽しんでいた。

 毎年子供と参加しているという女性は「子供が毎年楽しみにしている。私も子供のかわいい姿が見られるので楽しい」とイベントを満喫。協力店の店長は「参加人数が分からないのでドキドキするが、地域で一緒になってやれるのはいいこと。ほのぼのとする」と、温かい視線で子供たちを見守っていた。  

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庭と花壇で心を癒す
まちなかガーデニングフェスタ

玉木さん宅の色鮮やかな花に魅了される見学者

玉木さん宅の色鮮やかな花に魅了される見学者

 市川市内の自宅や事業所など33カ所で先月11日と12日の2日間、市主催のまちなかガーデニングフェスタが開かれ、公募で集まった市民や事業者などが管理する自慢の庭や花壇などが披露された。

 同フェスタは、同市が推進する「ガーデニング・シティ・いちかわ」の事業の一環として毎年春と秋に開催。期間中は、市民や事業者が日ごろ手入れしている花壇や庭を開放し、来場者が自由に見学できる。

 今回は両日とも天候に恵まれ、公開された庭や花壇ではパンジーやコスモス、シクラメンなどたくさんの花が見学者の心を癒した。4年ほど前からガーデニングを楽しんでいるという玉木禮次郎さん(83)の庭は、白を基調にした花壇に四季折々の何十種類もの花が植えられており、見学者も「まるでお城の庭のよう」と驚きの表情。玉木さんは「花は生き物。手を掛ければ掛けるほど良い花が咲き、毎年違う顔を見せてくれる」と、色とりどりの花に囲まれながらほほ笑んでいた。  

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「六価クロム被害があれば対処」
ダイエー、地元説明会で発言
ダイエー浦安駅前店

 ダイエー浦安駅前店が建つ浦安市の市有地から環境基準値を超える六価クロムなどが検出され、同地が土壌汚染対策法に基づく「形質変更時要届出区域」に指定された問題で、ダイエーは先月19日、地元住民に対し「健康被害があるのなら、確認をした上で対処したい」との考えを示した。大規模小売店舗立地法に基づく地元住民説明会の会場で語った。

 同社は同店建設前に同地で独自調査を行い、六価クロムとヒ素、フッ素を検出。市と協議の上、不適合土壌16検体(1検体100立方㍍)の半分の8検体を場外に搬出して処理し、残り半分を同地に埋め戻した。その間は「敷地外周に仮囲いを行い、(土壌に)シートをかぶせて飛散防止を図った」と説明。だが、出席した浦安市議は「シートがかけられず野積みの状況を何度も見た。住民から『鼻血が出やすくなった。六価クロムの影響があるのでは』という健康相談も受けている。なぜ、検出したことを地域住民に知らせなかったのか。防止策を行ったと言うが適切ではない。謝罪を含め、真摯な対処をしてほしい」と説明を要求した。

 これに対し、同社の中村澄則執行役員(不動産統括)は「市有地であり市に報告はしたが、地域住民には周知しなかった。これまでの処置は全て違法ではない。健康被害は、影響が出ているなら大変なことで、ゆゆしき話、心配。会社として事実を確かめた上で対処したい」と語った。対処の手法や告知方法などは「会社に持ち帰って真摯に検討したい」として、理解を求めた。  

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大勢の人々でにぎわう
浦安市民まつり

大勢の来場者でにぎわう市民まつり会場

大勢の来場者でにぎわう市民まつり会場

 浦安市役所周辺で先月18日と19日に浦安市民まつりが開かれ、多くの来場者がステージショーや飲食などを楽しんでいた。

 野外ステージと路上パフォーマンスでは、ファッションショーやダンスショー、合唱など2日間で31のパフォーマンスが繰り広げられた。文化会館では市民が7分間でパフォーマンスを披露する「ノンジャンルパフォーマンスコンテスト」が行われ、ダンスや着ぐるみショー、演奏などで10組が出演した。

 平均年齢45歳の子育てママ24人のダンスグループB′3は「健康のため、そして、いくつになっても楽しいことをしよう」と活動し、市内で開かれる祭りやイベントに出演している。今回は、劇やお笑いの要素も取り入れたステージを披露し、大きな声援を受けていた。

 市立高洲小4年の男子6人によるドリームキッズは、バイオリンとピアノ、鍵盤ハーモニカなどを使った演奏グループ。活動を続けて約1年半で、老人ホームでの慰問活動もしている。今回のステージでは映画『となりのトトロ』から『さんぽ』や、『情熱大陸』などを演奏。側転などのアクションも取り入れていた。来場者は「未来のアイドルのようで、どんな展開になるのか楽しみ」と話していた。

 出店エリアでは、浦安市と災害協定を結ぶ都市や観光交流のある都市、市民グループ、市内で営業する事業者の出店約90店が軒を連ね、さまざまな飲食物などを販売。祭の会・猫実五丁目会のブースでは、揚げ玉と豚肉、キャベツが入った焼きそばにキャベツの千切りをたっぷり乗せた「元町焼きそば」が「さっぱりしていておいしい」と好評で、行列ができていた。

 市立中央図書館と読書会、図書館友の会によるリサイクル本の配布にも人だかりができていた。「処分しなければならない図書を毎年、この祭りで約1万冊無料配布している」と同図書館。毎年リサイクル本の配布を楽しみにしているという市内在住の女性は「歌舞伎や美術関連の本は高くて手が出ないので、本当に助かっている」と、うれしそうに話していた。  

市長賞など24人を表彰
浦安小・中学生新聞感想文大会

受賞した児童・生徒たち

受賞した児童・生徒たち

 浦安市民まつりの会場で先月18日、浦安新聞組合主催の浦安小学生・中学生新聞感想文大会の表彰式が行われた。

 今年で4回目となった同大会は、同組合が浦安市内の全市立小中学校の全教室に新聞を届ける「すべての教室へ新聞を」運動の一環として開催。感想文は小学校18校の4年生以上と中学校9校の全学年から募集し、今年は前回の870通を大幅に上回る1127通が集まった。

 この日の表彰式では、入選者24人に表彰状が贈られた。式典後、「調べていくうちに平和がいかに大切か分かった」と話していたのは、ロシアとウクライナ問題の感想文を書いて教育長賞を受賞した見明川中3年の清水敬太君。終戦や集団的自衛権の感想文を書いて市長賞を受賞した同中3年の箕浦薫子さんは「表彰されるのは初めてなのでうれしい」と喜んでいた。

 受賞者は次のとおり。〈敬称略〉

 【浦安市長賞】
▽福田凪(高洲北小4年)
▽清水利輝(富岡小5年)
▽奥村美紅(北部小6年)
▽笹林傑(富岡中1年)
▽石井香帆(浦安中2年)
▽箕浦薫子(見明川中3年)

 【浦安市教育委員会教育長賞】
▽奥田真奈(高洲北小4年)
▽岩崎美久(富岡小5年)
▽谷鹿玲奈(同小6年)
▽梅沢那々世(浦安中1年)
▽大井乃慧(同中2年)
▽清水敬太(見明川中3年)

 【浦安商工会議所会頭賞】
▽岡田涼太郎(入船南小4年)
▽吉田麻乃(美浜南小5年)
▽林耕佐(明海小6年)
▽七戸璃香(浦安中1年)
▽北村菜々美(富岡中2年)
▽神蔵あすか(浦安中3年)

 【浦安新聞組合賞】
▽川西康敬(美浜南小4年)
▽對馬優斗(入船南小5年)
▽西野美優(明海南小6年)
▽吉崎琴美(浦安中1年)
▽先山綾女(同中2年)
▽氏家瑞歩(同中3年)  

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ビッグイベントの数々、にぎわう
市川市制80周年記念 鬼高さんしゃ祭

現代産業科学館の外壁に、水が滝のように流れ落ちる幻想的な映像が映し出される

現代産業科学館の外壁に、水が滝のように流れ落ちる幻想的な映像が映し出される

 市川市鬼高のニッケコルトンプラザと県立現代産業科学館、メディアパーク市川などで先月25日と26日、鬼高さんしゃ祭(同祭実行委員会主催)が開かれた。今年は市制施行80周年を記念してプロジェクションマッピングやストリート陸上などのビッグイベントが行われ、大勢の来場者が楽しんでいた。  

鬼高さんしゃ祭2014
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市川市で定期演奏会開催
京葉男声合唱連合
24日午後1時半、市川市文化会館

ステージに向けて合同練習に励む団員

ステージに向けて合同練習に励む団員

 優しく、たけだけしく、深みのある歌声を楽しめる男声合唱。市川市や浦安市など6市区の男声合唱団で組織する京葉男声合唱連合(兼島信彦理事長)が24日午後1時半から、6回目の演奏会を市川市文化会館で開く。

 同連合は両市のほか船橋市、佐倉市、八千代市、東京都墨田区の男声合唱団が、親睦を目指して平成15年に結成し、合同の演奏会を2年に1回開いている。連合のメンバーは40代~80代の187人。兼島理事長は連合の特徴を「アマチュアであり、趣味ではあるが、芸術として技術を追求している。そうでなければ、聴いてくれる方たちに伝わらない」とアピールする。

 今回の演奏会では、団ごとに順に演奏し、最後に合同演奏を披露する。合同演奏では、東日本大震災の被災地や日本の伝統、魂を思い、日本の曲を歌う。兼島理事長は「それぞれ特徴がある男声合唱団の演奏をまとめて楽しめる連合の演奏会。男声合唱団はロマンチスト。アカデミックで生真面目な私たちの歌を堪能してほしい」と、来場を願っている。

 各団の演奏曲は次のとおり。
▽市川男声合唱団=男声合唱のためのカンタータ『土の歌』より『大地讃頌』ほか
▽浦安男声合唱団=男声合唱曲『日本歌曲合唱曲集』『鉾をおさめて』『出船』ほか
▽HGメンネルコール(船橋)=フランスの詩による男声合唱曲集『月下の一群(1)』
▽佐倉男声合唱団=男声合唱組曲『北陸にて』
▽八千代男声合唱団=『ドイツ・ミサ曲(D872)』
▽すみだ男声合唱団=外国の歌・日本の歌『自然に於ける神の栄光』『シューベルトの子守歌』『両国』ほか
▽合同演奏=宮城県民謡『斎太郎節』、『富士山V作品第貮拾壹』、NHK東日本大震災プロジェクトテーマソング『花は咲く』

 入場料は千円(全席自由)。チケットは同会館で発売中。

 問い合わせは同会館(☎379・5111番)。  

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通い慣れた施設に避難できるように
災害時の支援協定を締結
浦安市と福祉事業者33法人

 浦安市はさきごろ、災害時に要援護者の支援を強化する目的で、市内の福祉サービス事業所などと災害時の支援協定を締結した。要援護者にとって、普段通い慣れている事業所が災害時の避難所になり、ヘルパーや福祉用具の支援を受けられる態勢ができる。

 高齢者や障害者など災害時に支援が必要な要援護者は、健常者と同様に可能な限り自宅で過ごすことが求められるが、いざという時は小学校など一般の避難所で市の判断を経て福祉避難所で過ごすことになる。同市の福祉避難所は公民館と総合福祉センター、老人福祉センターの7カ所。

 これら施設が被災した場合などに要援護者を収容できないことを踏まえ、通い慣れた民間福祉施設で過ごすこともできるようにするため、14法人19事業所と「災害時における福祉避難所の設置運営に関する協定」を結んだ。ヘルパーなど専門的な技能を持つ人材の支援も受けられるようにするための「災害時における要援護者の介護支援に関する協定」も18法人19事業所と締結。

 また、福祉用具が足りなくなることを想定し、1法人と「災害時における福祉用具などの供給に関する協定」を締結。市によると「福祉用具の協定の事例は聞いたことがない」という。  

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かわいい園児たちのために
粘土で作ったお弁当展
和洋女子大文化資料館

本物そっくりのかわいらしいお弁当

本物そっくりのかわいらしいお弁当

 和洋女子大学(市川市国府台2の3の1)東館17階の文化資料館で29日まで、「園児のためのカワイイ!こども発達学類の学生による粘土のお弁当展」が開かれている。入館無料。

 展示されているのは、幼稚園の教師や保育士を目指す同大の学生たちが制作した粘土のお弁当50点。ミニトマトやハンバーグ、アニメのキャラクターや愛くるしい動物をかたどったご飯などが本物そっくりに再現されている。

 これらの作品は、幼稚園や保育園で働いたときに必要になる粘土の技法を習得するため、学生たちが授業で制作したもの。指導を行った島田由紀子准教授が「展示すれば学生もこれからは人に見せることを意識して作品作りに取り掛かることができるのではないか」と考え、展示会を開いた。

 粘土でお弁当を作るにはさまざまな色が必要になるため、色を混ぜやすい樹脂粘土を使用。制作者の一人、内山友里さん(2年生)は「樹脂粘土を使用したことでカラフルにできた半面、色を混ぜるのに手を焼いた」という。同じく制作者の森田優那さん(2年生)は「お米を一粒一粒作るのが難しかったが、ここで身に付けた技術は保育士や幼稚園の先生になった時に活用できる」と、制作を通じて自信を深めていた。

 開館時間は午前10時から午後4時半まで。日曜日(2日を除く)と祝日、4日、5日、13~18日は休館。

 問い合わせは同館(☎371・2494番)。  

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市川手帳

 買い物中に、店員と客との間で音声のない会話が行われていた。女性店員の名札には「手話できます」と書かれていた▼聞くと「お客様が紙に書いたり、カタログに印をつけたりして持ってきた時に手話ができず、疑問に答えられなかった」。経験をきっかけに、手話を身に付けたという▼手話は世界共通でもなく、国内でも複数あるという。外国人客の増加で外国語対応は増えたが、手話対応はまだまだ少ない。対応している店はとても貴重である▼2020年開催の東京五輪。世界中から訪れる人へのサービスとして外国語の通訳や案内表示が欠かせない。東京周辺の企業や市町村は、五輪関係の客を期待している。手話が必要な人に対応していくことも大切である。

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