Ichikawa Yomiuri online

 地震と津波の被害を受けた方々に、お見舞いを申し上げます。
 市川市と浦安市内の最新の情報については、市役所のホームページや登録者向けメール、市が発信するツイッターなどを参照して下さい。


火災にご用心!
消防と自治会 夜間にパトロール

「火の用心」と呼びかける真間1丁目自治会員

「火の用心」と呼びかける真間1丁目自治会員

 市川市は15日、年末の特別火災予防運動をスタートした。大晦日の31日まで、消防職員と消防団員、各地の自治会員が連日の夜間、市民に注意を呼びかけている。
 
 15日夜、市は同運動の出動式を県立現代産業科学館前で実施。職員と団員の計200人と消防車両33台が集まり、火災防止に向けて士気を高めた。職員と団員は期間中の夜間、市内を車両でパトロールする。
 
 地域で火災の発生を防ごうと目を光らせているのは自治会。真間1丁目自治会(久保田玄会長)は15日から21日まで一週間、自治会の区域全体を毎日約1時間かけてパトロール。15日には役員と婦人消防クラブメンバー、住民の12人が参加し、寒さ厳しい中、拍子木と赤色灯を手に「火の用心」と大きな声で地域や帰宅途中の人たちに何度も呼びかけていた。ごみ捨て場や、入り組んだ路地と空き家などにも目を配っていたほか、防犯面では、電球の切れた街灯や植栽で街灯の光が届いていない通りなども細かに確認していた。参加した女性たちは「役員ではないが、私たちにできることで自治会に協力したい。私たち自身のためにもなる」と話していた。  

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花を通じてまちづくり
ハイタウン塩浜第一住宅管理組合「花クラブ」

花クラブのメンバーが丹誠込めて育てている花壇

花クラブのメンバーが丹誠込めて育てている花壇

 全国花のまちづくりコンクールで優秀賞(同コンクール推進協議会長賞)をさきごろ受賞したハイタウン塩浜第一住宅管理組合の花クラブ(若本博志代表=2面「人」欄紹介)は、敷地内に花壇を数多く設け、花が咲くまちづくりに取り組んだことが評価された。
 
 花クラブ(男性15人、女性40人)は平成18年に発足。4年後の同22年に発足し、低木のせん定や除草、芝刈り、花壇の整備などを行う同組合の環境ボランティア(男性15人、女性6人)とともに活動している。
 
 花クラブの取り組みの特徴は、マンション全27棟それぞれにある階段のエントランスと建物の周辺などに、一人一人が管理する大小さまざまな自分専用の花壇が約100カ所あること。苗は組合が年4千株提供しているが、ほとんどは自分で増やしたり、購入したりして花畑を作っている。環境ボランティアが落ち葉で作る腐葉土も使う。花壇が自分専用のため手入れが行き届き、自慢にもなり、全体のバリエーションも広がる。花を通した会話も生まれ、コミュニティづくりにも貢献している。
 
 組合理事の赤塚学志さんは「そもそもは環境を良くしたいという考え。それが個々の花植え活動として積み重なり、環境を変え、『この団地が好き』という気持ちになった」とこれまでを振り返る。
 
 散歩コースや写真撮影スポットにもなっており、道行く人から掛けられる「きれいね」などの言葉が、ボランティアの励みになっているという。  

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科学の面白さを体感
えびちゃん先生サイエンスショー

静電気で梱包用のテープを浮かせる実験をするえびちゃん先生

静電気で梱包用のテープを浮かせる実験をするえびちゃん先生

 テレビ番組『おはスタ』でお馴染みの〝えびちゃん先生〟によるサイエンスショー(市川市子ども会育成会連絡協議会主催)が先月30日に市立大和田小学校で行われ、市内の子ども会の会員とその保護者380人が科学の面白さを感じていた。
 
 えびちゃん先生が紙製のブーメランを投げ、舞い戻ってくるのを見た子供たちは「えー! なんでー!」と大歓声。再びブーメランを投げたえびちゃん先生は、舞い戻ってきたブーメランをキャッチせずに顔面にわざと当てて来場者の笑いを誘うとともに、ブーメランが危険なものに成り替わるということを身を持って教えた。他にも、煙を入れたダンボール製の空気砲を発射して空気圧の威力を確かめる実験や、静電気を帯びた風船で梱包用のテープを宙に浮かせる実験、手をつないだ来場者が静電気を人伝いに感じる実験、約1㍍の大きな風船で空気の重みを感じる実験などを実施。えびちゃん先生は「机に向かって勉強することもいいが、自分で体感することが大事。みんなにはいろいろなことをやってほしい」と話した。
 
 来場者の川辺右京君(市立若宮小2年)は「最後の風船が顔に当たったりして楽しかった。静電気の実験では、あっという間に静電気が到達したのでびっくりした」と興奮気味に話していた。  

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わずかながら引き上げ
市川市の職員給与

 市川市議会は5日、市川市一般職員の給与に関する条例等の一部改正案を賛成多数で可決した。給料(基本給)を平均0・3%、ボーナスを年額0・15カ月分引き上げるほか、自転車など交通用具を使用する職員の通勤手当てについても、距離に応じて100円~7100円引き上げる。今回は、8月に出された人事院勧告に基づく改正だが、同じ勧告にあった来年4月からの給料の平均2%引き下げや、来年1月の昇級抑制は今回の条例改正に盛り込まれておらず、市は引き続き協議・検討するとしている。
 
 8月の人事院勧告の内容は、大別すると「民間給与との格差等に基づく給与改定」と「給与制度の総合的見直し」の2点。「官民格差に基づく改定」の具体的な内容は、今回の条例改正案に盛り込まれたもので、今年4月1日にさかのぼって適用される。
 
 一方、「総合的見直し」の具体的な内容は、来年4月からの①地域の民間給与水準を踏まえた給料の平均2%引き下げ②地域手当ての見直し③広域異動手当てや単身赴任手当てなどの引き上げ――などで、①については3年間現在の支給額を保証する経過措置を設定。また、②と③の原資を確保するため、来年1月の昇級幅を1号俸抑制するとしている。
 
 市は現在、①については実現に向け市川市職員組合と協議中。ただ、来年2月議会に間に合わなければ、勧告どおり来年4月から実施できなくなる。
 
 ②と③については市川市に関係がなく、その原資を確保するための昇級抑制についても市は「国と同じ理由にならない」として、条例改正に盛り込まなかった。しかし市川市の給料は、国の給料を100とする指標(ラスパイレス指数)が103と国より高く、政令指定都市を除く全国の市町村で8番目に高い。国が実施した昇級抑制を見送れば、その差はさらに広がることになるため、昇給抑制の実施については検討を続けるとしている。  

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小中一貫校「塩浜学園」
行徳全域から通学可能に

 市川市教委は7日と14日、市立塩浜小と同塩浜中の来年度からの小中一貫校化についての説明会を同小など市内4カ所で開き、学校の特色や通学範囲などを来場者に説明した。
 
 一貫校の名称は「塩浜学園」。来年度は小・中学校両方の校舎を使うが、近くどちらかの校舎に一体化する。
 
 学年区分は、9年間を前期4年間と中期3年間、後期2年間に分ける「4―3―2制」を導入。6年生までの学習範囲は他の小学校と同じだが、中期から教科担任制を導入して中学校の校舎で授業を行うほか、中学校の部活動に参加して一緒に練習できるようになる。
 
 同市では居住地ごとに通学する小中学校が指定されており、指定学校の変更を承認するのは隣接する校区のみだが、同校に関しては指定校変更を認める範囲を行徳支所管内全域に拡大。指定校が小学校は富美浜小、中学校は塩浜中になっている南行徳3、4丁目については、指定校を変更しなくても小学校から塩浜学園に通えるようにする。自宅が塩浜学園から遠い場合は、バスや電車での通学が可能。中学生には、自転車通学についても認める方向で準備を進めている。
 
 制服は現在同様、中学生のみにする方針。運動会は平成22年度から小・中学校合同で開催しており、一貫校になってからも合同開催を継続する予定。  

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自転車のマナーを守って
市川駅周辺商店会と市、警察が連携

自転車運転マナー工場を掲げた運動の出陣式で士気を高めるメンバー

自転車運転マナー工場を掲げた運動の出陣式で士気を高めるメンバー

 JR市川駅の周辺地域のまちづくり活動に取り組む「元気!市川会」(田平和精代表)は市川市と市川署とともに先月26日、自転車運転マナー向上運動の出陣式を同駅前で行い、自転車事故のない安全な駅前にしようと士気を高め合った。
 
 地域の商店会と自治会などで組織する同会。自転車運転マナー向上運動は平成19年から市と警察との協働で開始。昨年からは「歩道上の自転車運転マナー向上」をテーマに運動を展開している。
 
 出陣式で市川署の石井茂交通官は「10月末時点の市川署管内の交通事故に占める自転車関連事故の割合は35%で県平均の24%よりも多く、事故の抑止が不可欠。そのために警察も取り締まりなど対応を強化する」、田平代表は「昨年から啓発ポスターを目線よりも下に掲示して、自転車利用者にさらに目につくように工夫し、効果が出ている。交通事故を抑制するため、地域の産官学民の力を結集し、取り組んでいく」とし、参加した放置自転車の街頭指導員や千葉商科大生ら参加者に協力を求めた。ポスターやのぼり、指導員がかけるたすきなどを使う重点活動は、来年5月末まで続ける。  

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木造プレイハウス、被災地へ
市川工業高卒業生が制作

寄贈したプレイハウスで園児たちと一緒に選ぶ生徒たち

寄贈したプレイハウスで園児たちと一緒に選ぶ生徒たち

 東日本大震災で被害に遭った子供たちの役に立ちたいと、県立市川工業高校はこのほど、同校インテリア科の昨年度の卒業生が卒業作品で制作した滑り台付きの木造2階建ての小さな家「キッズ・プレイハウス」を、福島県の飯舘村立草野・飯樋幼稚園に寄贈した。福島市内の同園仮設園舎で開かれた寄贈式には同科の3年生4人と卒業生5人が参加し、寄贈した家で園児と一緒に遊ぶなど交流を深めた。
 
 同科では、毎年2年生が実習で作ったイスを近隣の幼稚園に寄贈していたが、震災後は日本フリーランスインテリアコーディネーター協会からの紹介を受け、宮城県東松島市の幼稚園にイスを寄贈するなど、復興支援活動を行っている。
 
 今回寄贈したキッズプレイハウスは、復興支援活動に共感した昨年度の卒業生5人が、「原発事故による放射能の影響で外に出られない子供たちのために、室内でたくさん遊べる家を作りたい」と卒業作品として制作。高さは約3㍍、幅は約1・8㍍で、長さ約3㍍の滑り台が付いている。家の中には台所や出窓、階段などがあり、ままごと用の野菜や皿、包丁なども一つ一つ丁寧に作られている。昨年度の同校の卒業展覧会では、実際に子供たちに遊んでもらい、強度や安全面などを確認した。
 
 寄贈先は、生徒たちの卒業後に決定。寄贈前には、卒業生の取り組みに共感した同科の3年生5人が、園児の安全面を考えてハウスにやすり掛けをしたり、滑り台の着地部分に敷くマットを手作りしたりと最終的な仕上げを行った。
 
 今年10月末に行われた寄贈式には同園の園児約50人も参加。目の前に現れた大きなプレイハウスを見た園児たちは「早く遊びたい」と待ちきれない様子で、生徒たちも元気いっぱいに遊ぶ子供たちの姿に「みんなの笑顔がうれしかった。子供たちは、私たちでは考えない遊びをするから天才」と喜びをかみしめたという。同園の教師たちも「外で遊べないときもこれで遊べるね」と感謝していた。
 
 また、寄贈式に参加した4人を含む同科の3年生5人は、卒業作品としてキャスター付き収納スツール「MBU(ミラクルボックスユニット)14」を制作。干支が描かれた12個の収納ケースにキャスターが付いたもので、12個をさまざまな形に並べて遊ぶことができる。寄贈先はまだ決まっていないが、来年中には寄贈する予定だという。制作した生徒たちは「子供たちがどうしたら楽しめるのかを考えながら作った。この作品でまたみんなが笑顔になってくれたら」と話していた。  

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千葉商大学生ベンチャー食堂
新たな学生経営者が決定

島田学長(左)から認定証を受け取る金田さん

島田学長(左)から認定証を受け取る金田さん

 千葉商科大学(市川市国府台)で先月19日、大学生ベンチャー食堂の選考結果発表会が行われ、1年生の金田夏季さんが来年4月から給食風食堂を経営することが決まった。誰もが経験した懐かしい学校給食の雰囲気を取り込みつつ、栄養バランスを考えた日替わりのメニューを提供するという。
 
 同大は、起業を目指す学生がキャンパス内の食堂スペースで飲食店を開く「学生ベンチャー食堂」を平成23年にスタート。事業開始の動機と目的、メニュー、事業収支計画や継続性などの厳正な審査を通過した3店舗が営業し、光熱水費や人件費、原材料費などは学生経営者が自ら負担している。
 
 今回は、このうち1店舗の閉店に伴う新規出店の募集に、金田さんのグループを含む3グループが応募。島田晴雄学長は「3グループともしっかりと事業計画書を書いてくれたが、金田さんの事業計画書が最も優れていた。金田さんの母親が給食を作っていることから頼りになる」と期待していた。
 
 新規食堂の経営者となる金田さんは「うれしいが実感がわかない。選ばれるとは思っていなかった」と選考通過を喜び、「誰にでも好かれるメニューを作りたい。目標は毎月の純利益100万円」と意気込んでいた。  

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「百舌の速贄」など熱心に見入る
冬の野鳥観察会

野鳥を観察する参加者たち

野鳥を観察する参加者たち

 市川市北方の大柏川第一調節池緑地で先月29日、市民団体・緑のみずがき隊主催の冬の野鳥観察が行われ、大勢の親子が冬の渡り鳥やアシ原の小鳥などを観察した。
 
 同団体の冬の野鳥観察は、平成4年から毎年同地で開催。カワウやコガモ、カルガモ、モズなど約30種類の野鳥を観察できる。
 
 この日は野鳥を観察しながら、県立船橋東高校の越川重治教諭が「コガモの雄の顔は鮮やかな色をしているが雌は地味な色。カルガモは雄雌どちらも同じ色をしている」「あのコガモが水面をついばんでいるのは、ユスリカを食べている」などと分かりやすく説明。食料保存や縄張りのためか、モズが捕らえた獲物を木の枝に刺した状態にする「モズのはやにえ」が見つかると、参加者たちは熱心に観察していた。越川教諭は「モズははやにえの後、再び食べに戻るが、1割くらいのモズは放置したままの状態にする。モズがはやにえにするのは蛾や蝶、ミシシッピアカガメやカブトムシの幼虫」と解説。「はやにえを初めて見てすごいと思った」と話していた男の子は、観察会が雨で中断した後も外に出てはやにえを探し回っていた。  

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市川手帳

 今年の世相を表す漢字一字を決める「今年の漢字」(日本漢字能力検定協会主催)は「税」。国民の投票で選んだ結果▼選ばれた理由は、4月に消費税が17年ぶりに引き上げられたことが大きい。投票締め切り間際には、10%への引き上げの先送りを国民に問うためとした解散総選挙の報道もあった▼税の字は穀物を表す「禾」と、一部が抜け落ちることを表す「兌」とを合わせてできている(角川漢和辞典)▼国民の総力ともいえるが、この文字には「抜け落ちる」、立場を変えれば「抜き取る」の意図がある。だからこそ国民の関心は高く、この字を選んだのだろう。その割には、総選挙の投票率はさらに下がってしまっている。

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