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 地震と津波の被害を受けた方々に、お見舞いを申し上げます。
 市川市と浦安市内の最新の情報については、市役所のホームページや登録者向けメール、市が発信するツイッターなどを参照して下さい。

 次週休刊のおしらせ
 「市川よみうり」は毎月第1―4週土曜日の発行です。
 今月第5週(1月31日)は休刊となります。


大蛇のにらみで村を守れ
市川市国府台で辻切り

ワラで作られた大蛇4体が並ぶ

ワラで作られた大蛇4体が並ぶ

 市川市の国府台天満宮で17日、悪霊や悪疫が集落に入るのを防ぐ伝統行事「辻切り」が行われ、地域住民や児童たちが安全を祈願した。
 
 この行事は室町時代から約500年続いているといわれ、毎年1月17日に行われている。ワラで全長約2㍍の大蛇を4体作ってお神酒を飲ませ、1年間、村に悪いものが入らないように地域の四隅の木に結びつけておく。
 
 今年も国府台辻切り保存会のメンバーが約1時間をかけ、ワラを編みあげて大蛇を作製。お神酒を飲ませて御霊を入れるときは、大蛇が見えなくなるほど大勢の人々が集まった。
 
 同保存会のメンバーから余ったワラの切れ端をもらった子供たちは「やったー! もっとほしい!」と大喜び。さいたま市から来ていた男性(72)は「きょうの大蛇作りを見ていて保存会は大変だなと思った。見学に来ていた子供たちには本当に良い経験になったかと思う」と話していた。

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救急出動、6年連続の増加
火災件数は3年連続減少

 浦安市消防本部はこのほど、昨年1年間の市内の火災発生件数と救急車の緊急出動件数を発表した。火災発生件数は前年比9件減の32件で3年連続の減少となったが、救急出動件数は前年比83件増の7025件で、6年連続増加となった。
 
 火災の原因で多かったのはタバコ6件(前年比2件増)、コンロ4件(同2件減)、電気機械・電気配線3件(同1件減)など。死者は2年連続いなかったが、負傷者は前年の3人から9人に増えた。
 
 救急車の出動理由では、急病が4252件(同36件減)で最も多く、一般負傷993件(同93件増)、交通事故551件(同20件減)、労働災害91件(同1件減)と続いた。救急の必要性がなかった通報も231件あった。救急車出動時の死者数は61人(同6人増)で、重症は517人(同48人増)、中等症は2448人(同45人減)、軽症は3363人(同3人増)だった。  

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市川市邦楽連盟
囃子は人間国宝・堅田喜三久さんが生演奏

公演に向け稽古に励む市民俳優たち

公演に向け稽古に励む市民俳優たち

 市川市邦楽連盟は、同市文化会館(大和田1の1の5)小ホールで2月14日午後1時からと同4時からの2回、市川の民話を基にした舞台劇「おかね塚」の公演と邦楽演奏会を行う。
 
 各回前半は邦楽演奏会で、『お江戸日本橋』(三味線)や『湯島の白梅』(大正琴)、『越後獅子』(長唄)などの演奏が行われる。
 
 舞台劇「おかね塚」は、東西線行徳駅近くの「おかね塚」と呼ばれる碑石のモデルとなった遊女「かね」の悲しい恋の物語を、市内在住のアマチュア俳優7人が日本舞踊などを交えて演じる。演出は作家・演出家の吉原廣さん。人間国宝・堅田喜三久さんの囃子や、若手邦楽演奏家による笛・三味線など邦楽の生演奏も楽しめる。同連盟は「これまで稽古を一生懸命してきたので最高の舞台にしたい。当日は演技や演奏だけでなく、花魁衣装やかつらなどにも注目してほしい」と来場を呼び掛けている。
 
 チケットは全席自由で2千円(前売りは1500円)。チケットの予約は同連盟(☎090・4592・2515番)またはNPO法人いちかわ市民文化ネットワーク(☎711・8813番)。  

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市川市立幼稚園の保育料
私立幼稚園と同額に値上げへ

 市川市幼児教育振興審議会(高尾公矢会長)は20日、市立幼稚園の利用者負担額(保育料)を、新年度から始まる「子ども・子育て支援新制度」に移行する私立幼稚園の保育料と同額にするよう、大久保博市長に建議した。市は、この建議に沿った新料金案を2月議会に提出する方針。市立幼稚園の保護者は、家族構成によっては負担が減る世帯もあるが、最大で2倍以上の値上がりとなる場合もあり、新年度の保育料について市は激変緩和措置を検討するとしている。
 
 同市では現在、私立幼稚園の保護者は各園が所得に関係なく設定した保育料を支払い、所得に応じて補助金を受け取っている。補助金を加味した負担額は、推定年収680万円以上の世帯で毎月平均約2万2600円、同360万円~680万円の世帯で同1万7400円。ただ、小学3年生以下の兄姉から数えて第2子にはさらにその実質6割前後、第3子には全額が補助されている。
 
 一方の市立幼稚園の保育料は、低所得者層を除き月額一律1万円で、第2子と第3子への補助はない。
 
 新年度からは、私立幼稚園では新制度に移行する園と移行しない園に分かれ、移行しない園の保育料は現在と同じ仕組み。移行する園では、市が所得に応じた各園共通の保育料を設定する。金額については、昨年8月に同市子ども・子育て会議が答申した内容に沿い、補助金を加味した現在の保護者の負担額の平均とほぼ同額にする方針。
 
市立幼稚園は、新年度から全園が新制度に移行する。保育料が私立幼稚園と同額になると、第2子と第3子は保育料が月額1万円を下回るため負担が減る場合もあるが、一部の保護者には大幅な負担増となる。そのため、建議では平成27年度の市立幼稚園の保育料について、①現在市立幼稚園に在籍する5歳児は現在と同額にする②同年度から市立幼稚園に入る幼児に対しても一部を控除する――の2点を検討するよう求めている。  

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お兄さん、お姉さんと遊ぼう!
和洋女子大と千葉商科大の学生が企画・運営
小学生の居場所「市川てらこや」

大学生による企画を楽しんだ後、子供たちが大学生と一緒に遊ぶ

大学生による企画を楽しんだ後、子供たちが大学生と一緒に遊ぶ

 小学生の居場所として市川市真間の弘法寺道場で大学生が企画・運営している「市川てらこや」が昨年末、1周年を迎えた。大学生をお兄さん、お姉さんのように慕って毎回のように通ってくる子供たちもおり、大学生とともに楽しい時間を過ごしている。
 
 「てらこや」事業は平成15年に鎌倉で生まれた後、北海道から沖縄までの計27の地域で生まれている地域教育活動。企画・運営は地域の大学生を主体に大人、てらこやの卒業生、子供スタッフなどが担っている。
 
 市川てらこやは、和洋女子大学のサークル「わよてら」と千葉商科大学のサークル「SUT(商大ユナイテッドてらこや)」が合同で運営。千葉市で活動する「てらこやちば」の活動を学ぶ研修に参加した大学生が市川でも開きたいと、一昨年末のクリスマス会から活動を始めた。
 
 メーン活動は、工作や料理など学生による企画、勉強、掃除、室内と野外の遊びを楽しむ「てら八」で、毎週土曜日(授業やイベントの影響で日曜日への変更や休みあり)の午前10時―午後4時に開催。そのほか、これまでにはクリスマス会やスポーツ大会、上野動物園ウオークラリー、市川JC(青年会議所)と共催の合宿などを開いてきた。
 
 昨年末のてら八では、宿題などの勉強が終わると、学生企画のクリスマスカード作りをし、女の子は「家族皆にあげたい」と話しながら気持ちを込めて作っていた。その後はピアノを弾いたり、絵を描いたり、編み物をしたり、大学生におぶさったりするなど思い思いに過ごしていた。お弁当を食べた後は境内の落ち葉掃きをしてから自由行動。寒さ厳しい中でも、境内の広場で大学生と駆け回って遊ぶ子供たちがたくさんいた。
 
 発起人で代表を務める和洋女子大の国本尚美さんは「学校も年齢も違う子供たちが一緒に楽しく過ごし、上の子が下の子の世話をしたりしながら皆が成長している。学生も同じ。皆に、互いの居場所のような人になってほしい」と願い、活動を続けている。
 
 てら八の参加費は200円(保険代など)。弁当と飲み物、保険証のコピー、勉強道具を持参。ゲーム機は持ち込めない。今後の予定は弘法寺道場前に掲示。なお、活動の様子はツイッターで随時発信している。
 
 申し込み・問い合わせは市川てらこや(ichikawaterakoya@gmail.com)。  

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市川の土産菓子全商品を販売 「いちかわバラ物語」

バラをモチーフに作られたさまざまな菓子

バラをモチーフに作られたさまざまな菓子/em>

 市川市アイ・リンクタウン展望施設(JR市川駅南口直結)で31日午前11時から午後2時まで、市の花・バラをモチーフにした市川土産の菓子「いちかわバラ物語」全商品の販売会が開かれる。
 
 この菓子は、同市と市川商工会議所が平成24年度から推進しているもので、市川パン菓子商工組合に加盟する和洋菓子店が、バラ最中やローズパイなど趣向を凝らした菓子を開発・販売している。当初14店だった参加店も現在では22店に増え、売れ行きも好調だという。
 
 今回のイベントでは、今年度新たに参加した3店を含む全店がいちかわバラ物語の全商品を販売する。同菓子の販売店を紹介する最新の「いちかわバラ物語マップ」を配布するほか、市川とバラの歴史に関する展示も行う。
 
 問い合わせは市商工振興課(☎711・1140番)。  

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つめた~い「かまくら」
秋田からコルトンプラザへ
こわ~い「なまはげ」

泣いた子供の頭をなでて慰めるなまはげ

泣いた子供の頭をなでて慰めるなまはげ/em>

 市川市鬼高のショッピングモール・ニッケコルトンプラザで17日と18日、「かまくら・なまはげ祭り2015」が開かれ、大勢の人々がかまくらに入ったり、なまはげと記念撮影をしたりして楽しんでいた。
 
 同プラザの敷地内には、高さ2・5㍍、幅3㍍の巨大かまくらが出現。秋田県横手市のかまくら職人3人が、同市の雪を30㌧以上使用して作った。かまくらの前では、子供連れの家族らが綿入りのはんてん、すげがさを身に付けて記念撮影。中に入る順番待ちの列には常に50人ぐらいが並んでいた。かまくらを触った男の子は「手で触ってみたら冷たかった!」と興奮気味に話していた。
 
 なまはげは、秋田県男鹿市のナマハゲ伝道士認定者が務め、店内や敷地内を練り歩いた。親たちが家族でなまはげと記念撮影をしようとすると、子供たちは「やだやだ! 一緒に写真を撮りたくない! 帰りたい!」と号泣。なまはげは、泣いた子供たちの頭をなでながら「いい子だ。泣くな」と慰めていた。 ホームページ

大空高く揚げよう!
子どもたこあげ大会
浦安市総合公園

 浦安市総合公園(明海7の2)で2月11日午前10時から正午まで、子どもたこあげ大会(同大会実行委員会主催)が開かれる。雨天・荒天中止。参加無料(申し込み不要)。
 
 参加者が各自持参したたこを上手に揚げられた人には賞状や盾が贈られる。参加者全員に参加賞、先着500人にココアかコーンスープが無料配布される。
 
 問い合わせは市青少年課(☎351・1111番)。  

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NTT東日本
聴覚障害者にグッズ寄贈

大久保博市長(中央)の前で境支店長(右)が広川事務局長に寄贈品を手渡す

大久保博市長(中央)の前で境支店長(右)が広川事務局長に寄贈品を手渡す

 NTT東日本は先月19日、「電話お願い手帳」と「ふれあい速達便」各200部を市川市内の聴覚障害者に寄贈した。障害者に役立ててほしいと毎年行われ、今年で32回目。
 
 電話お願い手帳は聴覚障害者が外出先で使うもので、緊急時に「私のかわりに電話をかけていただけますか」「いま何が起こっていますか」などと書かれたカードを示して意志を伝えることができる。ふれあい速達便は聴覚障害者が多用するファクスを効率よく送信するための用紙で、あて先や用件などがあらかじめ印字されている。
 
 同日には市長室で贈呈式を開催。NTT東日本千葉西支店の境麻千子支店長から寄贈品の目録を受け取った同市ろう者協会事務局長の広川毅さん(52)は「お願いカードはとても役立っている。災害時には助けてもらえるだろう」と話していた。  

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千葉工大の学生が指導する講座
子供たちがロボットの魅力味わう
浦安市中央公民館

制作したロボットを操縦して楽しむ子供たち

制作したロボットを操縦して楽しむ子供たち

 浦安市中央公民館でさきごろ、千葉工業大学(習志野市)の学生が講師を務めるロボット制作講座「サイエンスを楽しもう」が開かれ、子供たちが科学やロボットの魅力を味わっていた。
 
 同公民館誕生50周年と、同市と同大の連携を記念した講座。同大が世界トップクラスのロボット研究に取り組んでいることからロボットをテーマとした。
 
 ロボットは市販の工事車両モデルで、有線のリモコンで前後左右に走らせることができる。部品を組み替えると凹凸のある場所を進むローバーロボット、物をつかめるグリッパーロボット、物を上げ下げするフォークリフトロボットの3形体に変形する。
 
 参加した親子46人は大学生が作り方とロボットの仕組みを解説するのを聞きながら、父親が子供に教えたり、子供が母親に教えたりして制作。ある女の子はギアを作り上げると「こっちを動かすとあっちが動いておもしろい」と仕組みに関心を示し、別の女の子(小学4年)は「工作が好きで、家でもいろいろなものを作っている」、父親は「休日に一緒に参加できるので楽しみだった」という。山内陸離君(同)は「作るだけでなく操作できるのがロボットの面白いところ」と、完成させたロボットを操作して楽しんでいた。
 
 講師を務めたのは、二足歩行ロボットの格闘競技大会ROBO―ONEなどに出場する同大のサークル・総合工学研究会の学生。元部長の万歳竜己さん(20)は「子供たちにはロボットの可能性、電気工作とロボット操作の楽しさを味わってほしい」と願っていた。  

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市川手帳

 お得意さまだからだろう。日本は19日から中国人の個人観光客に発行する有効期間3年の数次ビザの発給条件を緩和した▼来日する中国人観光客は平成25年が約131万人、昨年は約240万人、今年はそれ以上らしい。彼らは、偽物ではない日本製を求めて買い物をする。背後には買い物を頼む友人・知人が多くいるという。その飛び抜けた購買力を期待し、免税対象品目も全品目に拡大させている▼経済的には潤う一方、騒々しい、列に並ばないなどという声もよく聞く。ただ、高度経済成長期やバブル期の日本人も同じだったかもしれない▼一般の私たちは、彼らのことも、話す言葉もほとんど知らない。経済だけでなく、文化的な交流が増える要素もあればなおいい。

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