Ichikawa Yomiuri online

 地震と津波の被害を受けた方々に、お見舞いを申し上げます。
 市川市と浦安市内の最新の情報については、市役所のホームページや登録者向けメール、市が発信するツイッターなどを参照して下さい。


災害時を想定し、合同でヘリ訓練
市川市消防局・千葉市消防局

ヘリコプターを使った訓練を行う市川市と千葉市の消防隊員

ヘリコプターを使った訓練を行う市川市と千葉市の消防隊員

 市川市消防局と千葉市消防局は先月27日、市川市稲荷木の江戸川河川敷とその周辺の上空で上空指揮訓練を行い、両局の隊員が防災ヘリコプターを使った災害時の対応を確認した。
 
 ヘリコプターを使った上空指揮訓練は、県内各市町村が締結している「千葉県広域消防相互応援協定」に基づき、県内で唯一消防ヘリコプターを所有する千葉市と、毎年県から指定された各市町村とで実施。市川市では平成24年度にも行われており、今回が2回目となった。
 
 この日の訓練は、市川市内で震度5弱の地震が発生し、道路が損壊したことで被害状況の把握が困難になった―という想定で行われた。市川市の消防隊員は千葉市にヘリコプターの応援を要請し、到着したヘリコプターを誘導。両局の隊員がヘリコプターに乗り込んで再び上空を巡回し、上空と地上で無線を交信するなどの訓練を行い、互いに連携を深めていた。

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菅野小児童、ペットボトルキャップ寄贈
「世界で苦しむ子供たち助けたい」
ポリオワクチン220人分

エコキャップ委員会の児童たち

エコキャップ委員会の児童たち

 「世界で苦しんでいる子供たちを助けたい」と、市川市立菅野小(赤石欣弥校長、児童数518人)は5日、児童が約1年かけて集めたペットボトルのキャップ19万2850個をNPO法人「エコキャップ推進協会」に寄贈した。寄贈されたキャップは現金化され、世界の子供たちのワクチン代として活用される。
 
 この取り組みは小学5、6年生のエコキャップ委員会が中心となり毎年度実施。今年度は同委員15人が、エコキャップの仕組みを分かりやすく解説したポスターや回収ボックスを作るなど積極的に活動した。近隣住民の協力もあり、集まったキャップの数は昨年よりも約2万個多く、重さも約390㌔に達した。
 
 5日には寄贈式が同小で行われ、子供たちは「よろしくお願いします」と笑顔でリサイクル業者に手渡した。副委員長の小野航揮君(6年)は「人の役に立ててうれしい」、委員長の佐々木光琉君(6年)は「小さなことだけど、少しでも人の役に立てるのであればこれからも続けていきたい」と充実した表情をしていた。
 
 同NPOによると、ポリオワクチンを接種するためには一人あたりキャップ860個が必要になるため、今回のキャップは約220人分に相当する。  

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高洲小5年・坂口竜太郎君
車いすテニスで活躍
今後の目標語る

松崎市長(右)を訪問した坂口君

松崎市長(右)を訪問した坂口君

 車いすテニスで活躍している浦安市在住の坂口竜太郎君(11)が先月19日、松崎秀樹市長を訪問し、「パラリンピックに出場して金メダルを取りたい」と今後の目標を語った。
 
 車いすテニスは、リターンを2バウンドまでにすればよいというルール以外、コートや道具も通常の硬式テニスと同じ。市立高洲小5年生の坂口君は、昨年8月の日本車いすテニス選手権大会(神奈川県厚木市)で初めて開催されたジュニア大会で準優勝。中学生までが出場したこの大会で、小学生で一番の成績を収めた。また、昨年、浦安ジュニア車いすテニスクラブ主催の大会では4回連続優勝。また、世界4大大会(グランドスラム)全てで幾度も優勝しているパラリンピック金メダリストの国枝慎吾選手が主催する大会や、全国各地のクラブチームなどが開くジュニア大会でも数多く優勝している。
 
 坂口君は2歳の時に交通事故でせき髄を損傷して車いすの生活になった。父親の剛さん(39)は「精一杯チャレンジできる男になってほしい」と願い、フィットネストレーナーに転職して支えてきた。坂口君は米国などでリハビリを重ねた後、テレビで松岡修造さんを見て車いすテニスを始め、その後、同じような境遇で夢を叶えている国枝選手を目標にさらに練習を重ねている。
 
 ただ、日本車いすテニス協会ではジュニアの試合結果にポイントが付かず、個人ランキングがない。車いすテニスのためにコートを貸してくれる事業者も少ない。そうした環境を変えていきたいと保護者らは奔走しており、剛さんも松崎市長に支援を要請した。
 
 坂口君は今後の目標について「次のジュニア大会では優勝したい。5年後の東京オリンピック・パラリンピックに出場して金メダルを取りたい」と話した。松崎市長は「これからも頑張ってほしい。夢へのチャンスが作れるよう、市内のテニス団体に一緒に練習をし、コートも利用できるよう協力を要請したい」と語った。  

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学区外の入学希望者が増加
小中一貫校「塩浜学園」

 市川市立塩浜小と同塩浜中を統合して来年度から開校する同市初の小中一貫校「塩浜学園」への学区外からの入学希望者が、小中学校合わせて前年度の3人から51人へと大幅に増加していることが分かった。市教委は「入学者の増加については、塩浜小中一貫校の教育方針への賛同と受け止める。期待に応え、充実した教育が推進できるよう努めていきたい」としている。

 同校では、9学年の区分を前期4年間と中期3年間、後期2年間に分ける「4―3―2制」を導入。6年生までの学習範囲は他の小学校と同じだが、小学5年生から教科担任制を導入して中学校の校舎で授業を行うほか、中学校の部活動に参加して一緒に練習できるようにする。
 
 同市では居住地ごとに通学する小中学校が指定されており、指定学校の変更を承認するのは隣接する校区のみだが、同校に関しては指定校変更を認める範囲を行徳支所管内全域に拡大。指定校が小学校は富美浜小、中学校は塩浜中になっている南行徳3・4丁目については、指定校を変更しなくても小学校から塩浜学園に通えるようにした。
 
 市教委によると、指定校変更の届け出を締め切った1月23日現在、同校の学区外から同校への指定校変更を希望した人は、新小学1年生が南行徳3・4丁目の4人を含む10人で、新中学1年生が41人。過去3年間は、新小学1年生が平成24年度から順に0人、0人、1人、新中学1年生が11人、6人、2人だった。
 
 逆に、塩浜学園の学区から他の市立学校への指定校変更を希望した人は、新小学1年生が0人で、新中学1年生が33人。過去3年間は、新小学1年生が同24年度から順に0人、1人、4人、新中学1年生が29人、39人、23人で、いずれも年度によって差はあるものの、過去3年間の変化の範囲内に収まっている。
 
 学区内から塩浜学園に進学を予定している児童・生徒数は、新小学1年生が12人で、新中学1年生が26人。学区外からの進学希望者と合わせると新小学1年生は22人、新中学1年生は67人となり、新小学1年生は1学級、新中学1年生は2学級となる見通しとなった。
 
 塩浜小は昨年5月1日現在、1年生と2年生の数がそれぞれ17人と24人で、新年度は過去2年間に近い人数になる見込み。一方、同日現在の塩浜中の1年生と2年生の数はそれぞれ28人と42人で、新年度の新入生の数は過去2年間と比べて大きく増えることになりそうだ。
 
 なお、実際の同校への入学者数は、児童・生徒の転居や私立校の受験結果などによって変動する可能性がある。

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色とりどりの花に心躍らせ…
東洋蘭展示会 200鉢が来場者魅了

凛とした可憐な東洋蘭が会場を彩る

凛とした可憐な東洋蘭が会場を彩る

 市川市消防局で7日と8日、市川東洋蘭愛好会と同市消防局花と緑の愛好会主催の「第30回東洋蘭展示会」が開かれ、約250人の来場者が凛とした美しい東洋蘭に酔いしれていた。
 
 会場には、両会の会員約30人が丹精込めて育てた色とりどりの東洋蘭200鉢がずらり。「東洋蘭の花は緑色が多いが、育成時に遮光すると赤や黄色、白などの色に変わる。4月中旬頃に花を咲かせるが、みんなこの展示会に合わせて開花させるため、室内で温度調整をするなど苦労しながら育てた」(同愛好会会員)という。
 
 会場を訪れた人々は、可憐に咲き誇るたくさんの東洋蘭の花を一つ一つじっくりと観賞。50代の女性は「東洋蘭は花が小さいが、そのはかなさと存在感が素晴らしい」と心を躍らせていた。
 
 なお会場内では募金活動も行われ、集まった3万7345円は同市社会福祉協議会に全額寄付される。  

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コンセントのほこりで火災! 市川市北消防署
ファイヤーフェスで〝危険〟紹介

コンセントからの火災発生を実演する消防隊員

コンセントからの火災発生を実演する消防隊員

 市川市北消防署と隣接する大野訓練場で1日、同署主催の「ファイヤーフェスティバル」が行われ、9つの消防体験コーナーを親子連れなど大勢の人々が楽しんだ。
 
 電気火災実演コーナーでは、昨年の市内の火災原因の17%を占めた電気火災を消防隊員が実演。コンセントとプラグの間に綿を入れ、水をかけてから通電させると炎が上がり、「うわ。火が出た」と来場者から驚きの声が上がった。実演した消防隊員は「今回は綿で実演したが、ほこりでも同様の火災が発生しかねない。湿気を含んだカーテンがコンセントとプラグの間になびいて火災になることもあるので注意してほしい」と呼びかけた。
 
 放水体験をしていた茂原市在住の古内結太君(12)と、将来消防士になりたいという弟の敬太君(6)は「ホースが重くて水の操作が大変だった」と、消防隊員に手伝ってもらいながら的に向かって放水。人形を使って心臓マッサージをした杉本創紀君(8)は「かなり力がいるので、もし倒れている人を見かけたら、周囲に助けを呼びにいきたい」と話していた。  

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「京洛四季」シリーズ24作品展示
東山魁夷記念館通常展

魁夷が表紙を描いた川端康成の小説『古都』は30部だけ発行された貴重な資料

魁夷が表紙を描いた川端康成の小説『古都』は30部だけ発行された貴重な資料

 市川市東山魁夷記念館(中山1の16の2)で5月10日まで、通常展「京洛四季」が開かれている。
 
 魁夷は40代後半頃に作家・川端康成に「いまの京都の姿を残さないといずれ変わってしまう」とアドバイスされ、昭和39年から2年間京都を取材した。
 
 今回の展覧会は、2年間の取材を基に描かれた「京洛四季」シリーズの作品を展示。初夏の竹林に明るい日光が差し込む様子を描いた『夏に入る』(昭和43年)の原画や、新緑と雪の風景を描いた『春雪』(同61年)、円山公園の桜が月の光で照らされる様子を描いた『花明り』(同53年)など24点が並ぶ。
 
 1階資料室では、『夏に入る』の制作で実際に使用された版木12枚や、京都での取材メモ、魁夷が表紙に直接絵を描いた川端康成著『古都』の実物などを展示。魁夷が表紙を描いた同書は、昭和48年に30部だけ発行されたという貴重な資料だ。
 
 観覧料は一般510円、65歳以上400円、高校・大学生250円、障害者手帳持参者とその介助者1人、中学生以下は無料。開館時間は午前10時から午後5時(入館は同4時半)まで。月曜日(祝日の場合は直後の平日)休館。
 
 問い合わせは同記念館(☎333・2011番)。  

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関東柔道選手権 無差別級で優勝
京葉ガス・下和田翔平選手
全日本選手権出場権も獲得

下和田翔平選手

下和田翔平選手

 1日に群馬県内で開かれた関東柔道選手権大会で、京葉ガス(市川市市川南)柔道部の下和田翔平選手が無差別級で優勝した。
 
 下和田選手は1回戦でアテネ五輪90㌔級銀メダリストの泉浩選手に判定勝ちすると、2回戦と3回戦は一本勝ち。準々決勝では優勢勝ちし、6位以内に与えられる全日本選手権(4月29日、日本武道館)への出場権を獲得した。「これで気持ちがすごく楽になった」という下和田選手。続く準決勝では開始1分以内に大外刈で一本勝ちすると、穴井亮平選手との決勝でも試合中盤で大外刈を決めて一本勝ちし、同大会初優勝を飾った。
 
 下和田選手は「実力も実績もある泉浩選手との初戦が一番きつかった。決勝は緊張せずに勝つことができた」と大会を振り返っていた。  

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国分小に桜2本寄贈
市川シビックロータリークラブ

桜の成長を願いながら子供たちが植樹

桜の成長を願いながら子供たちが植樹

 市川市立国分小(黒木政継校長、児童数307人)に先月23日、市川シビックロータリークラブ(狩野晋介会長)がソメイヨシノと八重桜1本ずつ、同市花と緑のまちづくり財団がドウダンツツジ35本をそれぞれ寄贈した。同日には植樹式が行われ、6年生43人と同クラブの会員、市川市の田中庸惠教育長らが桜の木に土をかぶせながら成長を願っていた。
 
 同クラブは地域の奉仕団体として平成3年に設立。「真間川を魚の棲める清流に」を合言葉に、これまで真間川流域で植樹活動続けてきた。近年は同流域での植樹場所の確保が困難となったため、真間川沿線の小・中学校に苗木を寄付しており、7校目となる今回は真間川につながる国分川沿いの同校に寄付した。
 
 植樹式で狩野会長は「国分小は校舎建て替えで木が少なくなったと聞いた。ぜひ子供たちには桜とツツジが成長する姿を見てほしい」と児童たちにあいさつ。田中教育長は「木が増えるというのは景観作りにもとても役立つ。卒業しても母校に自分たちの手で植えた桜があることを忘れないで」と話した。その後、子供たちは1人ずつスコップを持ち、桜の木に土をかぶせて植樹。「大きく成長して満開の桜を咲かせて」「将来市内に木がたくさん増えたら川遊びがしたい」など、それぞれの思いを込めていた。  

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雨の中、花を楽しむ
じゅん菜池・梅まつり

模擬店で買い物を楽しむ来場者たち

模擬店で買い物を楽しむ来場者たち

 市川市中国分のじゅん菜池緑地で8日、毎年恒例の梅まつり(同まつり実行委員会主催)が開かれ、来場者たちが園内に咲き誇る梅の花を楽しんでいた。
 
 当日は、朝から小雨が降り続くあいにくの空模様にもかかわらず大勢の人々が来場。市消防局によるイベント「みんなの消防広場」や、国府台女子学院茶道部による野だて、太鼓演奏のステージイベントは中止となったが、模擬店の焼きそばや焼きイカ、豚汁、歌手のステージなどを梅の花とともに楽しんだ。
 
 母親と2人で訪れていた近隣の女性は「梅まつりは毎年来ている。去年は散っている花も多かったけど、今年はきれいに咲いている。天気はもう一つだけど梅はちょうどいい」と、梅の花をゆっくり眺めていた。  

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市川手帳

 倍返しならぬ3倍返しともいわれていたホワイトデーは、バレンタインデーのお返しの日。誰が、いつ始めたものなのかは諸説さまざまらしい▼ビスケットやマシュマロ、キャンディーと贈り物の種類はいろいろある。当初は、手紙に添える品物として売られたとも聞く。だが、いまは百貨店もコンビニもこの商戦でにぎわい、女性たちが喜びそうなものなら何でも扱っている▼何を返せばいいだろうかと悩む男性も多いだろう。だが、よくよく考えれば気持ちが大事。ルールのようなものは、売り上げを増やしたい企業が作り出したもの▼そうではあっても、口にするのが気恥ずかしい「好きです」「ありがとう」の気持ちや感謝を伝えられる良き日ではある。

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