Ichikawa Yomiuri online

 地震と津波の被害を受けた方々に、お見舞いを申し上げます。
 市川市と浦安市内の最新の情報については、市役所のホームページや登録者向けメール、市が発信するツイッターなどを参照して下さい。


県議選あす12日投開票

 統一地方選前半戦の千葉県議会議員選挙が3日に告示され、あす12日に投開票が行われる。市川市選挙区は定数6を7人、浦安市選挙区は定数2を3人でそれぞれ争う。

千葉県議会議員選挙2015
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春満開 花見楽しむ
里見公園で桜まつり

満開の桜を楽しむ来園者たち

満開の桜を楽しむ来園者たち

 市川市の桜の名所・里見公園で先月28日から桜まつりが開かれ、子供連れの家族やカップルなど大勢の人々が園内を彩る約260本の桜を楽しんだ。

 4日はどんよりとした曇り空だったが、桜の木の下では大勢のグループがレジャーシートを広げ、花と食べ物、お酒を堪能。ステージではフラダンスやマジックショー、チアリーディング、和太鼓などが披露され、花見客を楽しませていた。

 友人と6人で花見を楽しんでいた松戸市在住の小林一雄さん(69)は「午前10時半から花見を楽しんでいる。桜は最高だが、酒を飲むついで」と気持ちよさそうに話していた。  

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ウィーンに「手児奈マーチ」の楽譜
市響理事・桑村益夫さんが入手
6月6日 行徳文化ホールで演奏

ウィーンで見つかった「手児奈マーチ」の楽譜

ウィーンで見つかった「手児奈マーチ」の楽譜

 作曲者はオーストリアの音楽家・ルドルフ・ディトリッヒ(1861~1919)。明治21(1888)年に来日し、東京音楽学校(現東京芸術大学)の教授として日本における西洋音楽の礎を築いた。ディトリッヒが手児奈の曲を作った理由は不明だが、ディトリッヒは日本滞在中に日本人女性との間に子供をもうけていることから、桑村さんは「安産の守り神として手児奈を祭っている手児奈霊堂に参拝に行ったことが、手児奈マーチ作成のきっかけになったのではないか」と推測している。

 桑村さんは昨年夏、日本とオーストリアの交流史「オーストリア・日本」を読み、同楽曲の存在に気付いた。「なんとか楽譜を手に入れたい」と、同国に留学経験のある知人に依頼したところ、ウィーンの国立図書館で楽譜が見つかり、コピーを送ってもらった。表紙にはローマ字で「TEKONA」と書かれ、和服を着た女性が大きく描かれている。100年以上前の物とは思えないくらいに保存状態は良好だという。

 楽譜はピアノのみの演奏となっていたため、桑村さんは昨年12月、市川出身の作曲家・早川正昭さん(81)に編曲を依頼し、オーケストラ版「手児奈マーチ」が完成。6月6日午後2時から行徳文化ホールI&Iで開かれる村上正治記念ちばマスターズ・オーケストラの「ふれあいコンサート」で、完成した楽譜を市川市に寄贈し、「手児奈マーチ」を演奏する。入場無料。

 桑村さんは「市川交響楽団協会でこの曲を普及させたい。日本における西洋音楽の礎を築いたという偉大な功績を持つディトリッヒを、世間に認知してもらいたい」と意欲を示している。 現在の市川市真間にかつて住んでいたと言い伝えられ、万葉集に登場する伝説の美女「手児奈」をタイトルにしたと推測される「手児奈マーチ」の楽譜が、オーストリアの国立図書館に保管されていることが市川交響楽団協会理事の桑村益夫さん(80)の調査で分かった。6月に同市行徳文化ホールI&I(末広1の1の48)で、桑村さんが顧問を務める「村上正治記念ちばマスターズ・オーケストラ」が楽曲を披露する。  

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地権者の上告棄却
「違法性なし」判決確定
都市計画道路3・4・18号
収用裁決取り消し訴訟

 市は昨年7月、収用裁決された2件の土地・建物について、土地収用法に基づく行政代執行を県知事に申請。県の戒告に応じなければ、強制的に建物が移転・撤去され、土地が市に引き渡されるという状況になった。県からの戒告を受け、2件のうち1件はすでに建物を撤去。もう1件も移転に向け準備を進めている。

 同道路は、市消防局前の国道14号から中山団地付近の本北方橋までの区間約1・6㌔が今年度を開通目標に整備中で、それ以外の区間はすでに開通している。全区間が開通すると、浦安市境から鎌ヶ谷市境まで市川市内を縦断する全長約11・8㌔の幹線道路となる。国道14号や京葉道路、平成29年度開通予定の外環道路といった広域幹線道路とも接続。市の将来像を示した都市計画マスタープランでも、国道14号と外環道路とともに、市全体の発展を支える3本の骨格道路に位置付けられており、市内の道路整備状況が現状のまま全線開通すると、新規開通区間の交通量は一日3万台になると予測されている。

 しかし、それだけの重要路線であるにもかかわらず、同区間の計画交通量は京成鬼越駅の西側を通る税務署通り並みの9800台。そのため、上下線合わせてわずか2車線で設計されている。車道の外側に環境施設帯も設けられておらず、遮音壁も交差点や駐車場前には設置されないため途切れ途切れ。一部地権者や沿線住民たちは「沿線に環境被害をもたらす」と長年訴え続けてきたが、市は住民と合意に至らぬまま工事を進めた。

 こうしたことから、一部地権者は用地買収に応じず、「適切な計画交通量に基づかない道路計画は違法」などとして、計画を決定した県を相手取り提訴。さらに、車道部分にかかる土地・建物2件の明け渡し期限などを県収用委員会が裁決したため、2件の地権者がその取り消しを求めて新たに訴えを起こしたが、いずれの裁判でも住民側の主張は認められなかった。

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政務活動費の不適正支出問題
16日に全員協議会開催

 市川市が実施した外部監査により、3年間で市議会議員の政務活動費約2134万5千円が不適切に支出されたと指摘された問題で、同市議会は7日、外部監査の報告に対する見解や対応などを協議する全員協議会を、16日午後1時から市庁舎第5、6委員会室で開くことを決めた。

 会議は公開で行われ、市民も傍聴することができる。  

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「交通事故に気を付けて」
浦安の新1年生にランドセルカバー

松崎秀樹市長(右)らと記念撮影する田嶋航君(中央右)と富田凜ちゃん(中央左)

松崎秀樹市長(右)らと記念撮影する田嶋航君(中央右)と富田凜ちゃん(中央左)

 生活協同組合コープみらいは2日、浦安市の全新入学児童に「交通安全ランドセルカバー」2千個を寄贈した。

 市庁舎で開かれた贈呈式では、新入学児童を代表して田嶋航君(6)と富田凜ちゃん(6)が出席。田嶋君は「ランドセルカバーをもらってうれしい。通学の時は交通安全をしっかり守りたい」と感謝していた。コープみらいの鳥羽治明理事は「子供が健やかに育つように、地域の安全を守っていきたい」と話していた。

 同社は、子供たちの安全を守る地域貢献活動の一環として平成22年から各地で同事業を行い、これまでに県内や埼玉県、東京都の小学校約300校に2万7千個のランドセルカバーを寄贈しているが、浦安市への寄贈は初めて。今回贈呈したランドセルカバーは蛍光色で、夜道でドライバーが気付きやすいよう反射材が付いている。  

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浦安を芝桜が咲く美しい街に
「芝桜の会」 会員募集中

うらやす震災復興祈念のつどいの会場で会員たちが入会者に芝桜の苗を配る

うらやす震災復興祈念のつどいの会場で会員たちが入会者に芝桜の苗を配る

 1万ポットの芝桜の苗を浦安で咲かせたい―。浦安市で昨年10月に発足した「芝桜de花のまちづくりin浦安」(略称・芝桜の会、花木正光代表)が、市民に芝桜を育ててもらい、美しいまちを作る活動を進めている。

 同会は、東日本大震災で被災した浦安に芝桜を数多く咲かせ、再び「住みたいまち浦安」を取り戻し、復興を果たそうと発足。芝桜が咲く広い花壇を作るのではなく、市民の力を借り、住宅の軒先や玄関前、道路沿いなどの露地やプランターなどに芝桜を植えてもらうことで、芝桜いっぱいの街並みを目指す。花木代表は「東京オリンピック・パラリンピック開催までの6年間で、浦安を芝桜が咲く美しい街にしたい」という。

  同会は現在、各種イベントでのPR活動などを実施。先月開かれたうらやす震災復興祈念のつどいの会場ではPR活動を行い、入会者先着50人に芝桜ポット苗キットを配布した。入会した女性は「素敵な活動で負担も少ない。どういう街ができるか楽しみ」と話していた。

 今後は、公民館などでの芝桜教室も計画。5月2日と3日には、浦安市庁舎前で開かれる植木まつりの会場で、芝桜の鉢植え体験会(有料)を開く予定。

 同会の年会費は100円。会員としての作業は自宅で芝桜を育て続けることと、自分の周囲に活動をPRすること。会の運営協力も歓迎。花木代表は「美しい浦安をのために、ぜひ若い人にも参加してほしい」と入会を呼びかけている。

 なお、同会は浦安市教委の社会教育関係団体・アクティブエイジングネット浦安(AAネット浦安)の支援を受けて運営している。

 問い合わせは芝桜の会・花木代表(☎351・8335番)。詳細は同会ホームページ。  

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「アーセナル通り」
「ニッケコルトンプラザ通り」
ネーミングライツで通称決定

 市川市はこのほど、市道0127号と市道0117号について「ネーミングライツ・パートナー」の契約を締結し、市道2本の通称がそれぞれ「アーセナル通り」と「ニッケコルトンプラザ通り」に決まったと発表した。

 ネーミングライツは、命名権料を払った企業などが社名や商品名などの入った愛称を施設に使用できるもので、主にスポーツ・文化・交通施設に導入されている。市川市では平成20年度にスポーツセンターなどで導入を目指したが応募がなかったため、今回が初めての実施となる。

 「アーセナル通り」は、市営霊園付近の鎌ヶ谷市境から県道松戸原木線の交差点(大柏橋交差点)までの延長2630㍍で、契約者はアーセナルサッカースクール市川を運営する市川サッカークラブ。「ニッケコルトンプラザ通り」は、市消防局前の国道14号との交差点(市川インター入口交差点)から県道若宮船橋市川線(通称・産業道路)との交差点(市川インター交差点)までの延長1110㍍で、同プラザを運営する日本毛織が契約を締結した。

 前者の区間の応募者は同クラブのみで、後者の区間には日本毛織を含む3社が応募。市職員で組織する選定委員会で、金額や期間の公募条件、親しみやすさなどを総合的に審査して決まった。

 命名権料は両道路とも年20万円で、期間は4月1日から5年間。両道路には、通称名が書かれた看板が順次設置される予定。  

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「大地震後、噴火のない例はない」
火山噴火の第一人者・藤井敏嗣さんが啓発
浦安市防災講演会

富士山噴火がテーマの講演会に大勢の聴講者が集まった

富士山噴火がテーマの講演会に大勢の聴講者が集まった

 浦安市は先月15日、富士山噴火をテーマにした防災講演会を市文化会館で開き、多くの聴講者が火山の噴火について学んだ。

 講師は元東京大学地震研究所所長で、気象庁火山噴火予知連絡会会長と山梨県富士山科学研究所所長を務める地震と火山の第一人者の藤井敏嗣さん。講演会では、富士山噴火の可能性を、近年の火山噴火の傾向、過去の火山噴火の歴史から説明し、噴火した場合の状況と今後の対応について話した。

 富士山噴火の可能性については「非常に若い活火山で、必ず噴火する」とした。噴火の理由については、過去3200年間に100回噴火(平均30年に一度)し、現在300年間噴火しておらず、マグマが長期間溜まっていること、マグマや地下の熱水が移動する時に発生するものといわれる低周波地震が平成12年ごろに頻発していたことを紹介した。

 噴火の時期に関しては「インドネシア・スマトラ島やチリでマグニチュード(M)9クラスの大地震が起きると、しばらくして近くで火山が噴火しており、例外がない。スマトラ島での噴火は大地震から6年後」と説明。さらに、富士山の宝永噴火(1707年)では49日前にM9クラスと推定される南海トラフを震源とする宝永地震が発生していることも紹介。南海トラフ地震は9世紀にも発生しており、9世紀の大地震の発生状況が酷似している現在でも、発生が予想されている。

 そうしたことから噴火の規模は「東日本大震災に誘発されて数年以内に、あるいは、南海トラフ地震の発生で、宝永噴火のような事態が起こる可能性が高い」と訴えた。

 噴火の状況については宝永噴火を例に「石やガラスの粉が雪のように降り積もり、飛行機は飛ばせず、車は坂を登れない。浦安では火山灰が約2㌢積もる。流通は破綻して食糧不足に陥り、広域停電も発生する」とした。また、「桜島の火山灰は年間500万㌧だが、宝永噴火は桜島の100~200年分が2週間で降り積もった」と、桜島を例に一部の専門家が示す甘い判断を否定した。

 今後の対応については「富士山はマグマ溜まりが地下20㌔より深い特殊な火山で観測できない。予知は数時間、良くて数日」とした上で、「近代都市で大量の火山灰に覆われた例はなく、どうしたらいいのか分からない。まず火山噴火の防災教育を小中学生に行い、子供たちを通じて保護者に行うべき。また、火山地域は風光明媚な観光地。噴火に遭遇したら最初の30秒の行動が分かれ目。御嶽山の噴火では山小屋に逃げた人は亡くなっていない」と、防災の知識を得るよう促した。

 聴講していた男性は「富士山が噴火するとは聞いていたが、科学的に言われ、自分の中で現実味が増した。どう備えたらいいのか分からないことが怖い」と話していた。  

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市川手帳

 子供たちの未来が家庭の経済事情で左右されることのないように―。政府は2日、子供の未来応援国民運動の発起人集会を開いた▼この運動は、昨年成立した子どもの貧困対策の推進に関する法律に基づく。運動の趣意書では、民間資金を核として作る基金で子供の学習・生活支援をする団体を助成し、スポーツ・芸術などの分野で子供を支援するという。親の就労支援も行う▼集会で「社会を挙げて取り組んでいきたい」と述べた安倍首相だが、労働者派遣法改正案を閣議決定。これには、企業が正社員を派遣労働者に置き換えることを助長しかねないという声もある▼一億総中流社会が最善かは分からない。ただ、子供の貧困は親の貧困であり、社会の貧しさそのもの。

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