市川よみうり & 浦安よみうり online

 地震と津波の被害を受けた方々に、お見舞いを申し上げます。
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泥だらけで遊ぼう!
宮久保にプレーパーク誕生
市川市初

築山で遊ぶ子供たち

築山で遊ぶ子供たち

 子供たちが自ら想像や工夫をして楽しむ遊び場「宮久保プレーパーク」(市川市宮久保1の8、JR本八幡駅から東松戸駅行きなどのバスに乗車し、「宮久保坂下」バス停下車、徒歩3分。駐車場なし)が先月21日にオープンした。プレーパークの設置は市内では初めて。初日には近隣から大勢の人々が訪れ、子供たちが泥だらけになって遊び回っていた。

 宮久保プレーパークは、「子供の遊び場を作りたい」という市民からの声を受け、使用者が減少して使われなくなっていたゲートボール場を市が借りて整備した。敷地面積はおよそ千平方㍍で、トンネル付きの築山と泥あそび場、ハンモックやロープなどが架けられる直径50㌢ほどの頑丈な丸太4本などを設置。毎日午前8時から日の入りまで自由に遊べる。

 毎月第1・3土曜日の午前10時から午後5時までは、市民団体「市川子どもの外遊びの会」がプレーリーダーとして見守る中、ハンモックやたき火、ロープ、ベーゴマ、けん玉などで無料で遊んだり、50円で購入したパンの生地をたき火で焼いて食べたりできる。雨天決行。同会は「毎週第1・3土曜日だけでなく、子供たちに普段から遊びを作ってもらい、年齢に関係なく悩みを打ち明けたりできる場になってもらいたい」と願っている。

 オープン初日には大勢の子供たちが訪れ、「きゃー!」と声をあげながら築山を勢い良く駆け下りたり、泥の中に足を入れたりして楽しんでいた。子供と訪れていた宮久保在住の福島真樹さん(37)は「これまで浦安市のプレーパークに参加していたので、市内にこのような施設ができるのを待ち望んでいた」と笑顔だった。

 また同日には、同広場に隣接する未就学児の専用広場「宮久保1丁目青空こども広場」もオープン。遊具はわずかに盛り上がった築山など少なく、敷地全体も柵に囲まれており、小さな子供たちが安心・安全に遊べるように配慮している。利用時間は午前9時から午後5時まで。市は、保護者間のコミュニティ形成の場となることを期待している。

 問い合わせは市公園緑地課または子育て支援課(☎334・1111番=代表)。  

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救急出動3年連続過去最多
市川市
昨年の火災・救急出動件数まとまる

 市川市消防局はこのほど、昨年1年間の市内の火災・救急出動件数をまとめた。火災件数は106件で、前年比11件の減少。救急出動件数は前年比454件増の2万1969件で、3年連続過去最多を更新した。

 火災原因は放火(疑いを含む)が27件と最も多く、タバコ17件、コンロ10件と続く。火災原因の上位3つはここ数年同じ。火災による死者数は前年比2人増の6人で、負傷者は同15人減の22人だった。

 救急出動件数は、平成23年から5年連続の2万件超え。内訳は「急病」が1万3668件(62・2%)と最多で、一般負傷3477件(15・8%)、交通事故1615件(7・4%)などだった。搬送人員数は1万9956人で、傷病の程度は軽症が50・6%(1万104人)、中等症が40・7%(8113人)、重症が7・4%(1481人)。死亡は1・3%(258人)だった。  

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10年ぶりに「べか舟」誕生
元舟大工の指導でボランティアが建造

子供たちを乗せて進むべか舟

子供たちを乗せて進むべか舟

 浦安市郷土博物館のボランティア「もやいの会」のメンバー5人が建造していた「べか舟」が完成し、先月27日午後、待望の進水式が行われた。10年ぶりの新舟誕生となった。

 同博物館による造船技術を保存、継承する事業の一環で、元舟大工で浦安舟大工技術保存会会長の宇田川彰さん(76)の指導を受け、博物館の作業場「仮屋」で製作されてきた。長さ約5㍍、最大幅0・95㍍の一人乗り平底舟で、宇田川会長は同式典で「みんなが頑張って、かつてない立派な舟ができた」とあいさつ、船体にお神酒を注ぎ完成を祝った。

 この後、舟は仮屋から約10㍍離れた屋外展示施設の掘割まで台車で運ばれ、来館者らの拍手のなか、船尾から水面へ。

 掘割には10年前に宇田川会長が建造したべか舟が体験乗船用に係留されているが、それより一回り大きく存在感も十分だ。心配された浸水もなく、早速、船頭経験のある浦安細川流投網保存会の内田守吉会長がかいを握り、子供たち6人を乗せて長さ15㍍ほどの掘割を進む初仕事をこなした。

 初の乗船者となった同市立東小3年の伊藤凜莉さんは「乗り心地がよかった」と大喜び。新しい舟は5日から博物館の玄関に展示され、来館者に公開される予定という。

 建造に携わったメンバーは昨年5月から毎週日曜日、「仮屋」で5カ月にわたって基本的技術を特訓し、10月から建造に着手。先月19日には船首や船尾を銅板で飾る化粧も終え、約1年かけた作業が完結した。メンバーは「ホッとした」(大橋八洲男さん)、「きれいだねぇ」(島越康夫さん)、「船大工の技を学べた」(松本孝さん)、「舟の進む調子がいいね」(鈴木正之さん)――など感激の面持ちだったが、「ぜひ次にチャレンジしたい」と新たな舟の建造へ意欲を見せるメンバーもいた。

 同博物館の島村嘉一主任学芸員は「造船技術を学びながら本物を自分たちの手で造る希望を実現できた。建造過程も市民に見てもらえたので、今後の反応が楽しみです」と話していた。  

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浦安市立入船北小跡利用
今月15日に候補事業を公表
利用開始は平成29年度中

 浦安市は今月15日、平成26年度末に学校統合で閉校した市立入船北小学校の跡利用の候補事業を公表する。今年度は具体的な事業や施設の利用方法、事業手法、事業者の決定など事業化に向けた作業を進め、同29年度中の利用開始を目指している。地域や市全体の課題に対応し、交流・活動の場になる事業アイデアを募り、このほど開かれた事業アイデアの公開プレゼンテーションでは39の個人・グループが提案。市は、複数の事業の連携も踏まえて事業化する考え。

 市は昨年9月、事業アイデアの募集要項の策定とアイデアの選定について協議・検討する同小学校跡利用事業選定等委員会を発足。このほど開かれたプレゼンテーション後に評価した候補事業を市に報告した。市は報告に基づいて検討し、今月15日に跡利用の候補事業を広報とホームページで公表する。

 施設の利用期間は5~15年ほどを想定。校舎の一部では、市が障害のある人とその家族の支援事業、発達障害のある青少年の支援事業、うらやす市民大学の事業を行う考え。

 市は今年度、候補事業の提案者や、運営者が提案にないため募集するなどして決めた事業者と協議したうえで最終的な実施事業と事業者を決定。その後、市と事業者で準備会を立ち上げ、さらに協議会に移行して事業化を進める。施設改修も進めていく。

 公開プレゼンテーションには個人5、グループ29、グループ連合5の計39の個人・グループが参加。事業アイデアの分野は概ね▽障害児・者支援(3)▽保育・教育(6)▽交流(5)▽保健・介護予防・要介護者等支援(9)▽工房・シェアアトリエ(4)▽市民による学び合い(5)▽独立・創業・活動継続等事業支援(7)の7つ。

 事業アイデアの多くは、市内で活動する既存のNPO法人や市民活動団体が新たな活動の場を求める傾向が目立った。一方、アトリエなど芸術系の施設とする案も複数あった。事業アイデアの提案者には、個人や自治会、インターナショナルスクールに通う子供の保護者のグループ、民間事業者では建築設計事務所やゴルフスタジオ、整骨院などもある。

 事業化に向けて市は「良いアイデアはできるだけ採用したい。そのため、複数の事業の連携、組み合わせなども踏まえて検討、事業化していく」という。  

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和洋女子大の学生13人
手児奈太鼓の衣装を制作

学生が制作した衣装で演奏する手児奈太鼓のメンバーたち

学生が制作した衣装で演奏する手児奈太鼓のメンバーたち

 和洋女子大学(市川市国府台)服飾造形学類の2年生13人が、市内の女性創作和太鼓グループ「手児奈太鼓」が演奏時に着用する衣装15着を制作した。衣装を着て行われた演奏会ではメンバーにも観客にも好評。学生たちにとっても貴重な体験になったようだ。

 新衣装の制作は、同大服飾造形学類の卒業制作展を見て「素敵な衣服が多く、大学生が作った衣服にしてはレベルが高い」と感じた同グループの石川あゆみさん(30)が、同大に依頼したことで実現。昨年10月から、同学類の授業として衣装制作が始まった。

 学生たちは「女性らしさ」「さまざまな演奏シーンに映えるデザイン」「激しく動きながら太鼓を打ち鳴らす演奏スタイルに耐えられる強度」などをコンセプトにデザインから考案。実際に衣装を手児奈太鼓のメンバーに着てもらって動きやすさを確認したり、野外に持ち出して衣装の自然光での見え方や、風に吹かれたときの動きなどを確認したりして先月10日に完成させた。

 衣装は、太鼓を打つ際に動きやすいようノースリーブ。白を基調に、家の繁栄や長寿の意味合いを持つ「紗綾文様」がうっすらと入っている。西洋の甲冑をイメージして、大腿部を守るための草ずりを付けつつ、草ずりと襟は女性らしさや和をイメージさせる花柄にした。

 市文化会館で先月20日に開かれた手児奈太鼓の演奏会では、早速同グループのメンバーが仕上がった衣装を着用。会場を訪れていた制作者の田邉あかりさんは「照明に照らされたとき、衣装の色が映えて、暗闇でも目立って見えて良かった」と衣装の出来栄えを喜んでいた。同じく制作者の川西真璃沙さんは「13人で協力して制作したので、自分たちのブランドを立ち上げたような感覚。貴重な体験をした。社会と大学のつながりを作れたことは良かった」と話していた。演奏を終えた石川さんは「作ってもらった衣装は動きやすくて良かった。来場者からも衣装が良かったという声が上がっていた。学生たちは授業以外の時間にも制作してくれるなど、一生懸命な姿勢がうれしかった。今後も使わせていただきたい」と感謝していた。  

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日本文化を体験しよう
親子向けイベント
浦安JCが開催

 浦安青年会議所(浦安JC)は16日午後1時半から同4時まで、親子向けイベント「みんなで灯そう! 日本のみらい 日本のこころ育成プロジェクト」の第1弾「子供たちに伝えたい、日本の素晴らしさ」を浦安市立入船小学校(入船3の66の1)の体育館で開く。

 海外からも注目される日本文化だが、日ごろなかなか触れる機会がないとして開くイベント。内容は、日本の歴史や伝統、精神が持つ素晴らしさを伝えるものとして、藍染め体験と、日本の歴史と伝統を伝える対談、日本の神話の読み語り、歌のパフォーマンスを行う。

 藍染め体験は〝ジャパンブルー〟と称賛される藍染めを70㌢ほどの鯉のぼりで行う。鯉のぼりは子供1人に1匹プレゼント。4月30日から境川で開かれる鯉のぼりイベントで飾ることもできる。

 対談は、海外生活の中で日本の独自性が古事記に書かれていると気付き、神職の資格を取得した吉木誉絵さんと行う。吉木さんから日本の歴史を学ぶことの重要性や古事記の一節を学ぶ。

 神話の読み語りは古事記の一節『因幡の白兎』で、親子に日本の歴史に興味を持ち、日本の良さに気付いてもらう。読み語りはフリーアナウンサーの川島葵さんが行う。

 パフォーマンスは吉木さんが歌手・佐久弥レイの名で披露。古事記の世界観をモチーフにした歌を聞ける。

 なお、第2弾は8月に実施する計画。

 対象は同日のイベントの全てに参加できる浦安市在住の親子。定員は申し込み先着200人。子供は一組2人以上参加できるが、子供の定員は計100人まで。藍にアレルギーがある人は参加不可。汚れてもよい服装で参加すること。持ち物は上履きとタオル。参加費は無料。申し込み締め切りは13日必着。ただし、定員に空きがあれば当日参加も可。

 参加希望者は浦安JCのホームページ(www.urayasu-jc.net/)の同イベント参加申し込みフォームから、あるいはファクス(704・8018番)、eメール(2016seishonen@urayasu-jc.net)で保護者と子供の氏名・人数・学校名・メールアドレスを伝える。

 問い合わせは浦安JC・松本さん(☎050・3765・8853番)。  

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ユキヤナギが見ごろ
市川市福栄スポーツ広場

市川市福栄スポーツ広場

市川市福栄スポーツ広場

 市川市福栄スポーツ広場(福栄4の32の4)内の池の周囲で、生け花などにも使われるユキヤナギが全長約30㍍にわたって咲き誇り、訪れる人々を楽しませている。

 同広場内で菜の花やヒマワリなどを管理する行徳グリン・クリンの会によると、咲き始めたのは先月中旬で、見ごろは来週の中ごろまでだという。

 先月29日にユキヤナギの花見をしていた市内日之出在住の60代の夫婦は「この前ウオーキングに来た時にユキヤナギがきれいに咲いていたので、きょう花見に来た。けど、やっぱり花より団子かな」とおどけていた。  

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教育・食育で野菜を栽培
浦安市、植物工場を入船中で活用

小型工場で環境係の生徒がレタスの生育状況を観察

小型工場で環境係の生徒がレタスの生育状況を観察

 「みずみずしくて、すごくおいしいです」。農地がない浦安市内の児童生徒に野菜の育つ姿を見てもらい、理科教育や食育などに生かしてもらおうと市教育委員会は昨秋、全国に先駆けて市立入船中学校(緒方利昭校長)に植物工場を設置し、今年度の授業への導入に向けて準備を進めている。

 太陽光と土を人工光のLED照明と培養液に変え、無菌状態でCO2濃度や室温、湿度、水温、照度や点灯時間をコンピュータで一括管理し、葉物野菜を育てる試みだ。先月24日に学校を訪ねると、校舎1階の生徒玄関前の空き教室に設置された「工場」でリーフレタスが緑の葉をいっぱいに広げていた。

 冷蔵庫のようなワゴン型工場6台が昨年9月に導入され、今年1月にはリーフレタスなら1枚で24個を一度に育てられる栽培ベッド12枚を備え、エアーシャワーや作業室も付いた小型工場1基も完成した。まだ、慣らし運転状態で本格的なカリキュラムには組み込まれていないが、各クラスとも生徒数人を環境係とし、種まきやワゴンの培養液の補充作業などを担当している。

 レタスは種まきから3週間ほどで収穫でき、すでに数回収穫。調理実習の時間にハンバーグの付け合わせに使ったほか、地域文化祭で配布したりするなど「工場」のPRにも活用している。

 当時1年生の環境係、竹内要太君(13)は「最適環境の中でスクスク育つのを見て、逆に農家の大変さも実感した」と話し、佐々木悠帆さん(同)は「野菜の成長が身近で見られるようになった。大切に育てたい」と目を細めた。

 新学期からは工場担当の生徒を各学級の環境係から生徒会の「環境局」にして部活動的な意味合いを加え、他中学や小学校からの見学者の工場案内役も想定している。他校へのワゴン型の貸し出しも考えており、緒方校長(57)は「新年度は生徒全員に野菜に触れてもらい、そこで生まれた自由な発想を教育に生かしたい」と話している。  

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「事故のない学校生活を」
新1年生に黄色いワッペン
保険会社など4社が市川市に寄付

田中庸惠教育長(後列右)らと記念撮影する悠楓ちゃん(前列左)と梓君(同右)

田中庸惠教育長(後列右)らと記念撮影する悠楓ちゃん(前列左)と梓君(同右)

 みずほフィナンシャルグループと明治安田生命保険、損害保険ジャパン、第一生命保険の4社は先月25日、1年間の交通事故傷害保険が付いた「黄色いワッペン」3803枚を新入学児童用として市川市に寄付した。

 市庁舎で開かれた贈呈式では、新入学児童を代表して出席した山戸悠楓ちゃんと萩原梓君が「黄色いワッペンをありがとうございました。交通安全に気を付けて小学校に通います」と感謝の言葉を発表。損害保険ジャパン日本興亜千葉西支店市川支社の安田徹支社長(47)は「黄色いワッペンを付けることにより、新入学の児童たちの事故がなくなり、良い学校生活が送れるようなお守りになってほしい」と願っていた。

 黄色いワッペンの寄贈は新入学児童と保護者、自動車運転者に交通安全意識を高めてもらうことを目的に、昭和50年から毎年続けられている。  

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市川手帳

 暖冬の影響でもう少し早く咲くかと思っていたソメイヨシノが、ようやく咲き始めた。近くで花を見たり、遠くから桜色の樹冠や並木を見たりして楽しめる▼日本に数百種あるといわれる桜の中で寿命は比較的短いが、各地に並木や公園が作られているほど人気がある▼まちが桜色に染まるのは、樹高が高く、葉よりも先に花を咲かせるという特徴に加え、密集して植えられていることが理由。そのため日照不足が起き、寿命に影響を与えてしまうという。人の安全のために枝をせん定することも樹木の勢いを弱らせる原因になるという▼ソメイヨシノを増やしていくには挿し木や接ぎ木しかない。人がただ楽しませてもらうだけではなく、お互いが共に大切な存在。

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