市川よみうり & 浦安よみうり online

市川よみうり 市川市長選2022の関連記事

□市川市長選 田中甲氏が当選

□市川市長選は3月27日投開票 期日前投票は21~26日
□立候補 元国会議員・田中甲氏
□立候補 元市川市議・片岡恭子氏
□立候補 千葉県議・守屋貴子氏
□立候補 元中学教諭・吉野一郎氏
□立候補 派遣社員・市川まみ氏=報道機関の取材には応じていない
□立候補 現職・村越祐民氏
□市川市長選挙公開討論会

市川市の新市長 田中甲氏
現職・村越氏は再選ならず


万歳三唱で支援者と当選の喜びを分かち合う田中氏(中央)

市川市長選開票結果

当65,567 田中 甲(65)無新
 46,253 守屋貴子(54)無新
 15,159 村越祐民(48)無現
 14,395 片岡恭子(43)無新
  6,637 吉野一郎(68)無新
  4,867 市川まみ(49)無新

 任期満了に伴う市川市長選挙の投開票が先月27日に行われ、元衆院議員で無所属の田中甲氏(65)が初当選を果たした。現職の村越祐民氏(48)は2期目の再選とはならなかった。

 前回2017年の市長選は、立候補した5人がいずれも当選に必要な法定得票数(有効投票数の4分の1)に届かず、翌18年に再選挙を実施。再選挙も候補者全3人が約4万2千~4万6千票を獲得する大接戦だった。

 今回の選挙には過去最多となる6人が出馬。現職の村越氏が米テスラ社の高級電気自動車を市長公用車にしたことや、市長室内にシャワールームを設置したことなどで批判を受けており、混戦が予想されていた。

 前回の市長選で村越氏と約3千票差の次点で敗れていた田中氏は、一昨年8月に早々と立候補を表明して地道に活動を続け、6万5567票を獲得。次点で4万6253票だった前県議・守屋貴子氏(54)に2万票近い差をつけた。村越氏は約1万5千票にとどまった。

 開票中、八幡の田中氏の事務所には大勢の支援者が駆けつけ、午後11時過ぎの中間発表でトップに立つと大きな拍手が湧き起こった。当選確実となった同11時半ごろには田中氏が登場。グータッチや万歳三唱で支援者らと喜びを分かち合い、「チームワークの勝利。市川市はこの4年間、いろいろなことがあったが、まずは皆さんとともにしっかりと安定した市政にする。市民目線、現場主義を徹底して市民の皆さま方に信頼される市川市政を作っていきたい」と語った。

 守屋氏は、市議・県議合わせて15年の経験を引っ提げ、市民との対話や切れ目のない支援などを訴えてきたが及ばなかった。落選が決まった後の午後11時40分ごろ、支援者の集まる事務所に姿を見せた守屋氏は「私の努力が足りなくて結果はこうなったが、結果が全て。やはり(出馬表明からの)期間が短かったこともあると思う」と語った。

 村越氏は、市の財政状況の改善など1期目の実績を強調し、中学生の給食費や18歳以下の医療費の無料化などの公約を訴えたが、得票数は有効投票数の1割にも届かなかった。落選が決まった午後11時半過ぎ、支援者の待つJR市川駅近くの会場に姿を現し、「結果は結果なので受け止める。私の任期はまだあるので、しっかり職務を果たし、スムーズに仕事を引き継いでいけるよう配慮したい」と述べた。自身の1期4年の市政運営については「仕事は自信を持ってやってきたが、説明をし尽くせなかったこと、後手に回ってしまったところがあったので、その点に関しては謙虚に早く臨めば良かった」と振り返った。

 投票率は38・75%。前回1回目の30・76%、2回目の33・97%をいずれも上回った。当日の有権者数は40万508人。

市川市議補欠選挙
佐藤ゆきの氏が初当選



佐藤氏

市川市議補選開票結果

当40,067 佐藤ゆきの(37)無新
 34,611 石崎 英幸(52)無元
 22,854 加藤 圭一(37)無新
 19,781 泉 聖二(53)共新
 11,063 押切 裕雄(52)無新
  4,176 吉住 威典(79)無新

 同日には市議会議員補欠選挙(欠員1)も行われ、無所属新人の佐藤ゆきの氏(37)が当選した。

 今回の選挙には新人・元職合わせて6人が立候補。投票率は38・72%だった。  

ホームページ
ページのトップ

市川市長選 3月27日投開票

 4月の任期満了に伴う市川市長選挙が3月20日告示、27日投開票で行われる。
 投票時間は午前7~午後8時。
 3月20日午後5時現在、立候補届出を表明しているのは以下の5人。

 ▽元衆議院議員の田中甲氏(65)
 ▽元市川市議の片岡恭子氏(43)
 ▽県議の守屋貴子氏(54)
 ▽元市川市立中学校教諭の吉野一郎氏(68)
 ▽派遣社員の市川まみ氏(49)=報道機関の取材には応じていない
 ▽現職の村越祐民氏(48)

 市川市によると、投票できるのは、令和3年12月19日までに同市に転入の届け出をし、引続き3カ月以上居住し、かつ平成16年3月28日以前に生まれた満18歳の人。
 投票所入場整理券は3月14日に発送予定。
 開票は27日午後9時10分から、国府台市民体育館で行われる予定。  

期日前投票は21~26日

 期日前投票は、3月21~26日、市内14カ所でできる。
 投票所入場整理券の下段に印刷されている宣誓書を事前に記入しておくと、投票にかかる時間を短縮できる。

 期日前投票所は以下のとおり。
午前8時30分~午後8時
 ▽市役所第1庁舎
 ▽行徳支所
 ▽大柏出張所
午前10時~午後8時
 ▽ダイエー市川店(23~25日は午後9時まで)
 ▽イオン市川妙典店
 ▽ニッケコルトンプラザ
 ▽いちかわ情報プラザ
 ▽市川駅行政サービスセンター
 ▽南行徳市民センター
午前10時~午後6時
 ▽信篤公民館
 ▽東部公民館
 ▽西部公民館
 ▽曽谷公民館
 ▽中山清華園管理棟  

ホームページ
ページのトップ

元国会議員・田中甲氏


 元衆議院議員の田中甲氏(63)が先月25日、市川市庁舎で会見を開き、2022年4月に任期満了を迎える市川市長選挙に出馬する意向を表明した。
 
 田中氏は市川市議1期、千葉県議2期を経て、1993年から2003年まで衆院議員を3期務めた。一昨年4月の前回市長選にも出馬し、次点で敗れている。
 
 会見で田中氏は「現在の市政に不満を持っている市民の声をすくい上げるセンターになっていきたい」と、早期出馬表明の理由を説明。「正しい税金の使い方をする」「情報公開を徹底する」「行政への信頼を取り戻す」と意気込みを語った。  

ホームページ
ページのトップ

-->

元市川市議・片岡恭子氏


 元市川市議の片岡恭子氏(42)が3月1日、市内で会見を開き、任期満了に伴う市川市長選挙(20日告示、27日投開票)に無所属で出馬する意向を表明した。

 片岡氏は、2015年から19年まで1期4年間、市議を務めた。

 会見で片岡氏は、市議時代から抱いてきた「いずれは市長に」という情熱と、政治分野のジェンダーギャップ指数(男女格差)の改善に貢献したい思い、子育て政策への情熱から出馬を決めたと説明。重点政策としては「誰もが尊重される社会」「子育てをサポートする政策」「魅力的な街づくり」の3つを掲げ、具体的には少人数学級の実現や、単身赴任などによる〝みなしひとり親〟のフォローなどを挙げた。  

ホームページ
ページのトップ

千葉県議・守屋貴子氏


 県議会議員の守屋貴子氏(53)が2月12日、市川市内で会見を開き、任期満了に伴う市川市長選挙(3月20日告示、同27日投開票)に無所属で出馬すると表明した。

 守屋氏は、衆議院議員や千葉県議、市川市議を務めた故・小岩井清氏の長女。市川市議2期を経て2015年の県議選で初当選し、現在2期目を務める。

 出馬にあたり、所属していた立憲民主党を離党。幅広く支援を求めるという。議員辞職はせず、市長選出馬により自動失職になるとみられる。

 会見で守屋氏は「新型コロナ感染症が拡大してから、市民の皆さんがどれほど辛抱や苦労を重ねてきたかを思ったとき、決意は固まった」と説明。「開かれた市政」「対話する市政」「参加する市政」などを基本姿勢に掲げた。  

ホームページ
ページのトップ

元中学教諭・吉野一郎氏


 元市川市立中学校教諭の吉野一郎氏(68)が3月1日、市内で会見を開き、任期満了に伴う市川市長選挙(20日告示、27日投開票)に無所属で出馬する意向を表明した。

 吉野氏は1976年から2013年まで38年間、市川市内の公立中学校で教師を務めた。

 会見で吉野氏は「この数年は、国政選挙でも地方選挙でも投票したい人物がいないので、自分に投票するしかないという感覚」と出馬理由を説明。当選後の公約として、給食費の完全無料化などの「教育環境の整備と充実」、保育士・介護士の処遇改善などの「福祉環境の整備」、地域の人が集まれる場所の整備などの「楽しく生きがいのある地域の実現」の3つを掲げた。  

ホームページ
ページのトップ

現職・村越祐民氏


 市川市の村越祐民市長(48)は2月17日、市議会2月定例会の公明党の代表質問に対する答弁で、任期満了に伴う市長選挙(3月20日告示、同27日投開票)に出馬する意向を表明した。

 村越氏は県議、衆議院議員を経て2018年に市長に就任し、現在1期目。この日の答弁では、待機児童をゼロにするなどの保育・教育環境の充実や、「いちかわ生活よりそい臨時特別給付金」の交付、道路交通の改善、クリーンエネルギーの利用促進など市政の前進を行いながら、堅実に財政を運営したとして、「次の4年も市長として先頭に立って、より一層安心して暮らし続けられる街を築く。いま市長が交代すれば、多くの事業が中断する。いまは市政を足踏みさせるときではない」と述べた。  

ホームページ
ページのトップ

市川市長選挙公開討論会
立候補予定者5人が持論展開



 市川青年会議所(市川JC)は14日、任期満了に伴う市川市長選挙(20日告示、27日投開票)の公開討論会を市内で開いた=写真。元衆院議員の田中甲氏(65)、県議の守屋貴子氏(54)、現職の村越祐民氏(48)、元市議の片岡恭子氏(42)、元市川市立中学校教諭の吉野一郎氏(68)が出席。さまざまな施策や考えなどを語った。この様子は、動画投稿サイト「YouTube」(同JCホームページの「例会案内・報告」からリンクあり)で26日まで配信中。各氏の主な主張は次のとおり(当日の並び順)。

田中氏

<自己紹介・意気込み>
 市民の信頼を取り戻す。街に出て声を聞き、市政に生かす。地方政治から国政までの経験と人脈、経済人としての視点と発想でもっといい街にしたい。

<子育て支援と教育>
 一時金ではなく、安心して子育てできるシステム作りが大事。

<役所の改革>
 朝礼をし、市の職員と心を一つにしないと改革はできない。市長の退職金を全額カットする。市民の生活が安定するまで市長歳費も3割カットする。

<必ずやりたい施策>
 情報公開。全てを皆さんに公開する。

<市川市のブランディング計画>
 自然豊かな文化都市を再構築する。市民50万人の健康寿命日本一。市川市の経済活性化へデジタル地域通貨をスタートしたい。

守屋氏

<自己紹介・意気込み>
 県議、市議として地域を歩いて対話してきた姿勢は変えず、皆さんと一緒に市川市のために全力を尽くす。

<子育て支援と教育>
 段階的な給食無償化を目指す。保育園、放課後保育クラブの待機児童解消、病児・病後児保育の拡充、プレーパークの運営支援をする。

<役所の改革>
 行財政改革を推進する。情報公開を徹底。市民との対話集会を開き、信頼関係を築く。市長公用車を廃止する。

<必ずやりたい施策>
 防災対策・危機管理政策の強化。災害時には県と市の連携が不可欠。知事とのホットラインを強化する。

<市川市のブランディング計画>
 全ての年代に切れ目のない支援をしていく。誰も取り残さない市川市を作る。

片岡氏

<自己紹介・意気込み>
 女性のための政策に命を込めて取り組む。

<子育て支援と教育>
 産前産後の心のケアを含む物理的な支援を充実させる。子供たちがのびのび教育を受けられるよう、習熟度別クラスや専任教師を増やす。フリースクルールや不登校特例クラスなど受け皿を増やす。

<役所の改革>
 職員が気持ち良く仕事を進められる環境整備が市民サービス向上につながる。多様な意見が行政サービスに反映されるよう女性管理職を増やしたり、女性政治家を増やす仕組みを考えたりしたい。

<必ずやりたい施策>
 送迎保育ステーションを実現する。

<市川市のブランディング計画>
 女性に選ばれるまち市川。特に子育て世代に選ばれる必要がある。

村越氏

<自己紹介・意気込み>
 市川市も放置すると5年後に人口減少社会、税収減の時代になる。未来への投資、子供たちの支援をして、新しいことに挑戦する人々が集まる街づくりをしないといけない。

<子育て支援と教育>
 中学生の給食費と18歳以下の医療費を9月から無料化する。

<役所の改革>
 すでにワンストップ窓口で待たずにサービスを受けられている。次は転入届を出したら二度と書類を出さなくていいワンスオンリーに3年以内に進む。

<必ずやりたい施策>
 次世代育成支援。古くなっている公園・公共施設も全部手を入れないといけない。学校も建て替える。

<市川市のブランディング計画>
 市川の梨、行徳神輿、行徳海苔をPRする。

吉野氏

<自己紹介・意気込み>
 皆が抱えている不安、不満、不信を解決する道筋を示せるのは私しかいない。

<子育て支援と教育>
 給食を無償化する。教育は、司法・立法・行政の三権から限りなく遠くに存在しないといけない。行政は教育に金を出すがごちゃごちゃ言わない。現場の教員の意見を集約して新しい教育の世界観を確立しないといけない。

<役所の改革>
 ワンストップサービスはしっかり検証した上でその先が見える。

<必ずやりたい施策>
 給食の無償化が最優先。保育士、介護士の賃金アップをやらないといけない。空き家を活用すれば地域で集まる場所を作れる。

<市川市のブランディング計画>
 住みやすい、生きがいのある街にする。  

ホームページ
ページのトップ