市川よみうり & 浦安よみうり online

「人をつなぐ 未来へつなぐ」


専門家から学ぶ武道授業を通して

 武道の授業が中学校1、2年生において必修になってから5年目。各中学校では、授業の充実に向けて工夫を凝らしていますが、今回は、現在教育委員会が進めている、外部指導者の活用による授業を紹介します。
 
 

【企業との連携による柔道の授業】

 外部指導者の派遣

 教育委員会では、現在、京葉ガス株式会社の地域貢献事業と連携するかたちで、所属する柔道の専門家を中学校の柔道の授業に講師として派遣していただいています。その際、派遣を希望する学校の授業の予定を確認し、外部指導者の予定を調整して、できるだけ多くの学校に派遣できるように努めています。

 わかる授業の展開

 外部指導者の方には、授業での指導協力の前に、各学校の教員と授業の進め方、目指していること等を確認していただいています。これは、教員と外部指導者が授業の意図を共通理解しておくことが、スムーズな授業展開には不可欠なことから実施しています。

 その後、授業の中で、外部指導者に細かい身体の使い方や技のコツについて実際に模範を示していただくことで、生徒たちの技能は着実に向上しています。また、技のポイントを、随時、絶妙なタイミングで言語化して伝えてもらうことは、生徒たちの主体的な学び合い学習にもつながっています。

 安全な授業の展開

 常に意識しなければいけない安全面に関しては、外部指導者から専門家ならではの視点で配慮事項を指導していただいています。このことは、教員にとって大変役に立っているとともに、生徒間でも安全面に配慮する言動が見られるようになるなど、生徒が大きな怪我をしないで安全に学習する授業の推進に結び付いています。
 

【取組みの成果と方向性】

 外部指導者と連携した授業を行った学校からは、「生徒が多くの技を覚え、実戦形式の学習では、得意技を使って相手を投げる経験ができ、充実感や達成感を味わわせることができた」「生徒の表情がよかった」「安全に授業を進めることができた」等の報告が届いています。

 教育委員会では、今後も教員の研修の充実を含め、効果的な取組みを推進していきます。

 (2016年12月24日)  

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安全・安心で快適な学校施設を目指して

 ○学校施設の耐震化
 
 学校施設は、子どもたちにとって、 一日の大半を過ごす学習・生活の場であり、子どもたちが 安全・安心で快適に過ごせる学習環境を確保する必要があります。
 
 また、学校施設は地域のコミュニティ活動の場であり、 災害発生時の地域住民の避難場所や災害対策拠点としての役割も果たすことからも、その安全性の確保は極めて重要です。
 
 そこで、本市では学校を含む、公共施設の耐震化に向け、国土交通省が示す耐震基準(Is値0・6以上)を満たす建物の耐震化を進め、平成25年度をもって完了しました。
 
 これに加えて、教育委員会では学校について、文部科学省が示す、より安全性の高い耐震基準(Is値0・7以上)を満たす耐震化を進めた結果、 平成27年末には、 最後の1棟となる北方小学校屋内運動場の建替え工事が完成したことで、耐震化率100%を達成しました。
 
 なお、北方小学校について、今年度は外構工事及び既存屋内運動場の取り壊し工事を行い、12月には校庭整備工事も完了する予定となっております。
 
 ○新しい北方小学校屋内運動場が完成
 
 平成27年3月に北方小学校の屋内運動場が完成しました。
 
 この屋内運動場の特色は、耐震性能の確保と大震災時の避難所としての活動を踏まえ、防災機能の充実、バリアフリー化など災害時の避難・救助活動が円滑に行える施設としました。
 
 また、地球温暖化等の環境問題に対応するため、環境負荷を低減させる設計・建設、照明をLED化した省エネ・省資源型の施設づくりなどを行いました。
 
 今後も安全・安心で快適な学校施設を目指してまいります。
 
 (2016年11月26日)  

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夏季休業中の教職員研修会


地域の特色を学ぶ研修会

 【研修会の意義】
 
 市川市教育委員会では、子供たちの学力等の育成に、教職員の資質・能力の向上が必要不可欠であると考えています。
 
 そこで、文部科学省や千葉県、市川市の教育施策等を踏まえ、今日的な課題や教職員のニーズに応じた研修会を企画・運営しています。
 
 教職員研修会は、年間を通して行われていますが、授業への影響をなくすため、特に夏季休業中に集中的に実施され、その企画や運営は、市川市教育センターが担っています。
 
 今年度の夏季休業中の研修会は、21日間で64講座を実施し、延べ2,329名の教職員が参加しました。
 
 【研修会の内容】
 
 実施したいくつかの研修会を紹介します。
 
 まず、経験年数に応じた研修会の一つに、今年度初めて教員になった者を対象とした「地域の特色を学ぶ研修会」があります。これは、千葉県が行っている初任者研修の一環として実施したものです。
 
 初任者教員は、考古博物館等で、学芸員を講師として市川市の歴史を学ぶとともに、貝塚を歩いたり昔のくらしを体験したりして、市川市のことを学びました。
 
 2~5年目の教員は、理科や道徳、図書館活用など、授業力向上のための研修会や児童生徒理解のための研修会に参加しました。
 
 一方、新しい教育課題に対応する研修会もあります。「教科改善学習研修会」は、次期学習指導要領改訂を見据えて、「アクティブ・ラーニング」を取り入れた教科指導の在り方について、大学の教授を講師として実施しました。ICT教育に関する研修会では、情報教育主任を中心に、情報モラル教育やICT機器の授業への利活用等が学べる内容を企画しました。
 
 その他にも、教職員の希望に応じた研修会や学校長の推薦により参加する研修会等を実施し、教職員のニーズに応えるとともに、今後のリーダーの養成を目指しています。
 
 【子供たちのために】
 
 「教職員が変われば学校が変わる。学校が変われば子供も変わる」を合言葉に、市川市教育委員会では、教職員の専門性や資質・能力等の向上を図る研修会をこれからも開催してまいります。
 
 (2016年10月22日)  


社会科学習研修会

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初めてのリニューアル
市川市行徳図書館

 行徳図書館は、昭和39年6月、本行徳の徳願寺境内に市川市立図書館の行徳分館として開設され、2回の移転を経て、平成元年4月、行徳支所隣に5階建ての単独館として拡充されました。蔵書数は約16万4千点、貸出数は年間約61万8千点(延べ16万4千人)の図書館です。
 
 平成28年7月に開設後初めてのリニューアルを行い、市民の利便性を高めるためのICタグの導入や、社会ニーズを踏まえたフロアコンセプトの明確化を図りました。
 

【ICタグの導入】


 
 ICタグによる蔵書管理では、セルフ貸し出しのできる自動貸出機を導入し、また蔵書の適正管理を目指すセキュリティ・ゲートを設置しました。
 
 自動貸出機は、2階と3階のカウンター横に2台ずつ設置しました。これにより、貸し出し手続きに当たってのプライバシーの尊重とスピード化を図り、同時に図書に関する相談・案内など質の高いサービスをこれまで以上に提供できるようになりました。
 

【フロアコンセプトの明確化】


 
 「市川市立図書館運営基本計画」を基に、また今まで当館に寄せられた「利用者の声」なども参考にして、2階フロアのコンセプトを、こどもの成長をサポートする「こどもがのびのびと本に触れられる空間」に、3階フロアを落ち着いて情報を収集できる「落ち着ける空間」に位置づけ、書架のレイアウト変更や新聞、雑誌、育児本などのフロア間移動を行い、利用者の利便性向上を図りました。2階フロアに新設した「親子読書コーナー」は、親子が靴を脱いで読み聞かせができる「ゆったり感」のある空間を演出しました。人気があり利用の多いコーナーになっています。
 
 
 さらに2階の自動貸出機には、親子で一緒にセルフ貸し出しの操作ができるよう踏み台を置いています。操作が簡単な自動貸出機は、こどもたちにも人気で、ほとんどのこどもが利用しています。
 
 都心に近く、地域住民の移り変わりの頻繁な行徳地域にあって、より利用しやすい図書館を今後も目指してまいります。
 
 (2016年9月24日)  

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新しい通級指導教室と特別支援学級が開設されました!

 市川市教育委員会では、特別支援教育の充実のために、「市川市特別支援教育推進計画」を策定しております。
 
 その中で、すべての学校や学級において、特別支援教育の視点を生かした適切な指導・支援の充実や、一人ひとりの「教育的ニーズ」に基づいて、多様な教育の場による指導の充実を図ることを主な方針として進めております。
 
 その方針に基づき、今年度も鶴指小学校に通級指導教室(情緒)を、第三中学校に特別支援学級(知的)を開設いたしましたので、それぞれの現状について紹介いたします。
 
 

鶴指小学校みどり学級


 
 鶴指小学校に設置した通級指導教室は、みどり学級という名前で開設しました。通級指導教室は、一人ひとりの子どものニーズに合わせてコミュニケーションのとり方や人間関係の作り方など多岐にわたって学習を進めていく場です。
 
 みどり学級においても5名の児童が学習しています。最近では休み時間に、ある児童の発案で始まった、「紙コップ卓球」をして楽しんでいます。
 
 卓球のラケットの代わりに紙コップを使い、ボールが来たら打ち返すのではなく、紙コップでボールをキャッチしてラリーをするそうです。
 
 

第三中学校8組


 
 第三中学校に設置した特別支援学級は8組と名付けられ、5名の生徒を迎えました。8組では、各教科、特別活動等子どものニーズやペースに合わせて学習を進めています。
 
 子どもたちは期待と不安でドキドキしながらスタートしましたが、毎日楽しく学習や生活を送っています。特に数学の時間には、グループに分かれて計算や量の学習をしている時など、一人ひとりの生徒が生き生きとやる気にあふれる姿がよく見られています。
 
 また、初めて参加した特別支援学級合同の行事「さわやかスポーツフェスタ」では、国府台スポーツセンターの立派な体育館一面を使い、徒競走やキックターゲットの競技を行い、他の学校の生徒とも交流を深めることができました。
 
 今後も、市川市教育委員会では、特別支援教育の充実のために、子どもの教育的ニーズに対して応えられるよう、関係機関の皆さまと連携して取り組んでまいりたいと考えております。
 (2016年8月27日)  

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夏休みに向けて 興味の幅を広げよう「ザ・チャレンジ!自由研究」

 市川市では、「つなぐ教育」をキーワードに「人と人」「人と社会」「人と自然」のつながりの中で、一人ひとりの成長を生涯にわたってつないでいく教育を進めています。その具体的な取組みの1つである、少年自然の家主催事業の「ザ・チャレンジ!自由研究」を紹介します。
 
 本事業は、市内小学生を対象として「科学工作・実験」「昆虫標本」「植物標本」の3つの分野に分かれ、講師からいろいろなアドバイスを受けて行う体験学習プログラムです。
 
 この学習の後、夏休みの科学工夫作品に生かす児童も多くいます。
 
 昨年度の様子から紹介します。
 
 【科学工作・実験】

 「磁石を使ったからくり」と題して、引き合う、反発しあう、鉄にくっつくなどの磁石の性質を使ってアイデアを出し、様々な仕組みを考えました。
 
 【昆虫標本】

 最近では、あまり見かけなくなった虫捕りですが、網と虫かごを持って、真剣な眼差しで虫を追いかけました。その後、捕まえた昆虫を標本にする方法も学びました。
 
 【植物標本】

 自然の家周辺ではたくさんの植物を見ることができます。それらの植物の名前や特徴などを教えてもらい、分類しながら標本にしました。
 
 児童の感想としては「自由研究がやりやすくなった」「夏休みにも虫をつかまえてみたい」など、夏休みに向けて意欲的になっている様子が表れていました。
 
 また、保護者の方の感想では、「普段子どもといる時間が少ないので、一緒に活動する事ができ、とても良い時間だった」「子どもの成長を感じた」など、親子で同じ体験をすることの良さを味わえたようです。
 
 一人ひとりが体験を通して達成感や充実感を得、これをきっかけに「もっと知りたい」・「もっとやりたい」という探究心を持つことができました。
 
 緑あふれるこの場所で、自然の美しさや素晴らしさ、不思議さを学んでほしいと職員一同願っています。
 
 (2016年7月23日)  

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企画展「大むかしのいちかわ~米づくりがはじまったころ~」

国府台遺跡出土の弥生土器壺と砥石

 【はざまの時代】
 
 弥生時代は水田稲作が普及して生活が一変し、末期には卑弥呼が活躍し、国がまとまっていく歴史上の転換点であるといえます。市川では、原始から古代の縄文時代貝塚や法皇塚古墳、奈良時代の下総国分寺など歴史的遺産が多くあるまちとして知られていますが、平成以後の発掘によって弥生時代の様子も少しずつ明らかになってきました。
 
 【きりひらく】
 
 平成10年、下貝塚の木戸口遺跡で弥生時代中期中頃(紀元前150年頃)のムラがみつかりました。隣接する後畑遺跡、新坂B遺跡にもムラは広がり、これまでに11地点、8千平米ほど発掘しました。ところが竪穴建物がわずか6棟であることは注目です。開拓や生活のきびしさが目に浮かぶようですが、市川の米づくりはここからはじまったといっても過言ではありません。県内全域でみてもこの時期のムラはあまりみつかっておらず貴重な発見です。
 
 【壕でかこむ】
 
 続く中期後半(紀元前100年頃)の巨大なムラが真間の国府台遺跡に発見されたのは平成5年以降です。最大幅3・5㍍、深さ1・8㍍の空壕が長径240㍍もあるムラをかこむ姿は圧巻です。やがて、後期以後の弥生ムラだけでなく、古墳の多くや下総国府もこの周辺におかれました。真間から国府台は当時の生活やマチづくりに適した台地です。周囲の低地で田や水を確保でき、川や海にも接して交通の便も抜群でした。のちに市川の中心地になっていく起点が弥生時代であったのです。
 
 【企画展開催】
 
 このように近年明らかになってきた弥生時代を39年ぶりに特集し、表題の企画展を開催します。7月2日から8月21日まで、場所は歴史博物館特別展示室です。小さなお子さまが楽しめる企画も用意しています。ご家族でご来館ください。
 
 (2016年6月25日)  

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地域に開かれた幼稚園を目指して

地域のサッカーチームを招いて開いたサッカー教室

 市川市では、人をつなぐ教育を基本理念に家庭・学校・地域・行政が連携・交流し教育振興を図っています。

 その基礎の部分を担っているのが幼稚園です。

【未就園児との交流】


 市立幼稚園では、つなぐ教育の具体的な取り組みとして、まず、未就園児との交流を行っています。

 これから入園してくる子どもたちが、幼稚園で園児と過ごし、一緒に遊ぶ体験をすることによって、社会生活の第一歩となる幼稚園に安心感を持ってもらう取り組みであり、園児にとっても未就園児と一緒に活動することによる成長も期待されます。

【小学生との交流】


 次のステップとして、幼稚園から小学校への入学に向けて、近隣の公立小学校と連携し、様々な交流活動を行っています。

 小学生が幼稚園に来て絵本の読み聞かせを行ったり、また幼稚園児の「一日小学校体験」では、園児が実際に小学校へ行き、ゲームをしたり、一年生の教室や幼稚園児の兄弟の各教室を見学したり、校庭の遊具で遊んだり、給食体験なども行っています。

 園児たちは、小学校を訪問すると自分たちで「学校ごっこ」などの遊びをするようになるなど、このような数々の交流を深めることによって、入学した際にもスムーズに小学校生活に馴染む事ができます。

【地域住民との交流】


 もう一つのつながりとして、地域の方々や保護者の方々に協力をしていただき、ジャガイモやサツマイモづくりをしながら、土や水、自然にふれて豊かな心が育まれる体験をしたり、幼稚園の恒例行事のひとつであり子どもたちの一番楽しみな夏祭りにおいても、たくさんの人たちに支えられて幼稚園生活を楽しんでいます。

 子どもたちの笑顔がたくさん見られるよう、子どもたち一人一人の学びや成長をより一層支えることができるよう、地域に開かれた幼稚園を目指し、市川市のつなぐ教育を推進してまいります。

 (2016年5月28日)  

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県内初! 義務教育学校『塩浜学園』誕生!

 【義務教育学校への移行の経緯】

 塩浜小・中学校は隣接した立地条件を効果的に活用し、小・中学校が連携した教育を行ってきました。そして、平成27年4月に、市内初の小中一貫校「塩浜学園」が開校。そして、同年6月の学校教育法改正により、これまでの小学校、中学校に加え、「義務教育学校」という新たな学校種が制定されたのを受け、小中一貫教育の実効性をさらに高められるように、県内初の「義務教育学校」へ移行し、名称を「市川市立塩浜学園」とすることとしました。

 【主な特色と状況】

 塩浜学園の主な特色は、小・中学校九年間の一貫した教育課程を通し、「塩浜ふるさと防災科の創設」「理数教育の充実」「きめ細かな教育の推進」を柱とし、地域・保護者とともに、特色ある学校づくりを推進しているところです。

 1年生から4年生が過ごす校舎では、4年生が最上級生となるため、様々な場面で活躍の場があり、自主性や協調性が自然と身に付き、あたたかい雰囲気を作り出しています。また、5年生から9年生が過ごす校舎では、授業の交流や部活動を通し、以前に比べると5・6年生は、部活に対する意欲や技能が高まり、7年生にはリーダー性が感じられます。

 さらに、通学できる範囲を行徳管内全域に拡大したことで、大勢の児童生徒が通学するようになり入学者が増えて、さらに活気あふれる学校づくりが進んできました。

 今年度は、校舎の一体化に向けた構想の策定や、通学地域の拡大を受け、駐輪場の整備を行います。

 【コミュニティ・スクール】

 また、義務教育学校への移行に合わせて、塩浜学園は市内初のコミュニティ・スクールとなります。

 コミュニティ・スクールとは、保護者や地域住民などから構成される学校運営協議会を設置して、学校運営の基本方針を承認したり、教育活動などについて意見を述べたりする取り組みが行われる学校のことです。

 コミュニティ・スクールは、義務教育9年間の育ちと学びを地域ぐるみで支える仕組みとして大変に有効であり、小中一貫教育を推進する塩浜学園では、保護者や地域住民の理解と参画を得て、小中一貫教育の一層の推進と教育効果の更なる高まりが期待されます。

 (2016年4月23日)  

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文教都市いちかわで大人の学びを

受講の様子(千葉商科大学コース)
受講の様子(千葉商科大学コース)

 【文教都市いちかわ】
 
 市川市は東京に近い立地とその落ち着いた佇まいから、過去には永井荷風や幸田露伴、北原白秋など数多くの文人が住んでいました。また、昭和学院短期大学や和洋女子大学、千葉商科大学をはじめとする各種大学や市川学園、国府台女子学園などの多くの私立学校が存在するなど、文教都市、学園都市としての顔も持ち合わせています。
 
 【いちかわ市民アカデミー講座】
 
 そのような中、市川市では前述の3大学の協力を得て、平成15年度より「いちかわ市民アカデミー講座」を開講しています。これは全10回を通して行われる市民向けの生涯学習講座であり、受講者はキャンパスライフを楽しみながら、最新の知識や著名な大学教授の話が聞けるものとして、開講以来たいへん好評を得ております。
 
 【学習テーマ】
 
 講座の内容も大学の特徴を生かしたテーマを設定して企画されております。例えば平成27年度の例を示しますと、昭和学院短期大学コースの学習テーマは「心豊かに生きる ―不易と流行―」であり、この年間テーマに沿った個別の講座内容として、食や健康に関する今昔など実際生活に即した内容が盛り込まれています。また、和洋女子大学コースの学習テーマは「和のかたち」であり、大学名にも使われている「和」について掘り下げる内容となっています。最後に千葉商科大学コースですが、前回までは市川市の変遷やゆかりの企業など「市川学」を学習テーマとしていたものの、平成27年度コースでは市川市どころか日本をも飛び出し、「ヨーロッパの時空をめぐる旅 ―ヨーロッパの歴史と文化―」を年間テーマとした講座を展開してまいりました。
 
 【4月より募集開始】
 
 受講者の募集は例年4月下旬から5月にかけて行われます。講座は概ね月に1回、土曜の午後に開催されるものですので、平日の日中はお仕事で忙しいという方や学生さんでも受講することは可能です。ちなみに受講者の多くは60歳から70歳であり平成27年度の最年長受講者は84歳です。「学びの場」は学生だけでなく、学びたいとの気持ちを持つ全ての人に対して開かれています。そこに年齢の壁はありません。
 
 募集時期に各公共施設に設置される講座案内パンフレットをお手に取り、ぜひとも皆様も「文教都市いちかわ」ならではの大人の学びを体験してみてください。
 (2016年3月26日)  

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特別支援教育の充実

『特別支援教育の視点を生かした「わかる授業」づくり』
『特別支援教育の視点を生かした「わかる授業」づくり』

 今年4月1日から、全ての国民が、障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向け、「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」がスタートします。
 
 「共生社会」の実現に向けて、本市では、市川市特別支援教育推進計画に基づき、計画的に特別支援教育を推進しています。
 
 【きめ細かな支援】
 
 具体的には、多様な学びの場として、市内に特別支援学級を平成28年度にも設置するなど、より身近な地域で多様な教育が受けられるようにしています。
 
 また、保護者が特別支援学校や特別支援学級を希望した場合、医師・学識経験者・特別支援教育関係者で構成されている「教育支援委員会」において、それぞれの専門的な立場から、就園・就学後の支援を含めた進路先について慎重に審議を行っています。
 
 結果については、事務局から文書と電話連絡で保護者に伝え、保護者が、子どもの教育的ニーズ、教育学、医学、心理学等専門的見地からの意見、学校や地域の状況等を踏まえた総合的な観点から、学校を選択できるようにしています。
 
 さらに、通常学級でも、教育委員会が作成した『特別支援教育の視点を生かした「わかる授業」づくり』の冊子を活用して、すべての子どもたちが「できた」「わかった」を実感できる「授業のユニバーサルデザイン」に取り組んでいます。個別の教育支援計画である「市川スマイルプラン」も、今年度さらに使いやすいものに改善を図り、一人一人の教育的ニーズに応じた多様な支援に努めています。
 
 【連携協力そして自己実現へ】
 
 さらに、「共生社会」の実現には、特別支援学校や特別支援学級と通常学級との交流及び共同学習の充実を図るとともに、家庭・学校・地域・行政がさらに連携協力して取り組む必要もあると考えています。
 
 これからも、すべての子どもたちの個性と可能性を生かし、子どもたちが「自分らしく」学び「自分らしく」社会参加をしていくために、そして、様々な人々が個性を認め合い生き生きと活躍できる共生社会の実現を目指して、特別支援教育の推進を図っていきます。
 (2016年2月27日)  

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今日の『食』は10年後の身体を作ります!




 【学校給食とは…】
 
 学校給食は、児童生徒に栄養のバランスのとれた豊かな食事を提供し、健康の保持・増進や体位の向上を図るとともに、心身の健全な発達に役立てる教育活動の一環として実施しています。
 
 【学校での取組】
 
 ○「食」に関する
 
 指導の充実
 
 教育委員会が進めているヘルシースクール推進事業の柱の一つに「食に関する指導の充実」があります。子どもたちの体・心を健全に育んでいくために日々の「食」について考え、実践していく事が重要です。各学校では、「食」の指導に関する全体計画を立案して、色々な授業や活動の中で「食」の指導を進めています。その中で、学校給食は、生きた教材としての役割を担っています。その学校給食の意義、役割等を広く知っていただき、学校給食の一層の充実を図るため、全国学校給食週間が設定されています。
 
 ○学校給食週間
 
 献立紹介の例
献立紹介の例

 この学校給食週間では、家庭に配付される給食だよりに、給食のルーツが掲載されたり、食材として地場産物の生のりや野菜を使用したり、給食への興味関心を高めてもらえるよう工夫しています。学校給食は、各学校の栄養士により1食分の栄養バランスや素材の良さを活かした彩(いろどり)など、「食」のモデルとなるよう様々な工夫が凝らされている宝物です。
 
 【学校給食費への支援】
 
 本市では、平成21年度から現在まで、保護者の方々に対する学校給食費負担軽減事業として、米を中心とした学校給食食材の現物支給を行っています。さらに、24年度からは、義務教育期間中の3人目以降の給食費免除という新たな支援策を進めています。
 
 【スクールランチだよりを掲載中】
 
 市川市教育委員会のホームページの中に「スクールランチだより」のコーナーがあります。これまで「行事の献立」や「旬の献立」など、給食で提供している献立を家庭で再現できるようにレシピを紹介してきています。今年度は、学校栄養士おすすめ献立です。ぜひ、ご家庭でも給食のメニューに挑戦してみてください。
 
 今日の「食」は10年後の身体を作り上げるための大切な栄養素です。市川市では、これからも学校給食をとおして、児童生徒に安全で安心な「食」を提供していきます。
 (2016年1月23日)  

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