市川よみうり & 浦安よみうり online

「人をつなぐ 未来へつなぐ」


子どもたちの情報活用能力を育てるために


大型展示装置を使用した英語の授業

 11月から1月にかけて、市内の各学校で使用されているパソコンなどのICT機器の入替作業が行われています。
 
 この入替作業に伴い、各教室に新たに導入した実物投影機をテレビに接続することで、教材をいつでも簡単に、大きく映し出すことができるようになります。さらに、これまで各教室にテレビが設置されていなかった中学校に65インチの大型提示装置を導入しました。
 
 妙典中学校で英語を教えている大﨑教諭は、「これまでプロジェクターは各学校に数台しかなかったので、授業で使いたい時に使用することができませんでした。今回、新たに大型提示装置が各教室に導入されたことで授業準備時間が短くなり、生徒たちと向き合う時間が増えました。また画面もきれいなので、生徒たちは意欲的に学習に取り組んでいます」と話していました。
 
 また、児童生徒がコンピュータ室で使用しているパソコンを入れ替え、新たな学習支援システムを導入します。このシステムには、来年度から小学校で実施されるプログラミング教育に関するアプリケーションも入っており、子どもたちが楽しんで学ぶことができます。
 
 ほかにも、インターネットを使って、学校だけでなく自宅でも使用できるドリル学習ソフトを導入しており、児童生徒個々に応じた活用が期待されるところです。
 
 教職員が校務で使用しているパソコンも新しく入れ替えます。昨今、教育情報の漏えいが社会問題になっていることから、新たなセキュリティシステムを導入し、安全性の強化を図っています。
 
 さらに2月より、現在市内で1名のICT支援員を6名に増員し、定期的に各学校へ派遣して、積極的な支援を行っていく予定です。ICT支援員の主な業務としては、ICTを活用した授業づくりやプログラミング学習の支援など、子どもたちはもちろん、先生たちのサポートを行っていきます。
 
 今後は、タブレットPCを導入することで、コンピュータ室以外でもICTを活用して学習できるよう、各学校に無線LAN環境を整えていきたいと考えています。
 
 「Society5・0」の時代を生きていく子どもたちの情報活用能力を育成できるよう、ICT活用の推進に取り組んでまいります。
 
 (2019年12月28日)  

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グループリーダーアカデミー


昨年度のグループワークの様子

 【キャリア教育】
 
 青少年育成課では、レクリエーションや遊びを通して、次代を担う子ども達の健全育成を図る事業を実施しています。今回は、様々な場面で子どもに関わる活動を行っている指導者の方、また、それらの活動に興味・関心のある方を対象にした指導者養成講習会「グループリーダーアカデミー」について紹介します。
 
 この講習会は、市川市教育委員会の主催により全5回で実施し、子どもの育成者としての資質向上や情報交換、レクリエーションや遊びなどのスキルアップを目的として、専門知識を持った講師の方々を迎えて開催しています。
 
 昨年度の講習の内容は「多様な子どもたちとの接し方」「子どもを知ろう」といったテーマでのグループワークなどの座学や、牛乳パックやトイレットペーパーの芯など身近な物を使った工作、また、道具を使わずに身体や手足を使って楽しむレクリエーション、言葉や歌で表現を楽しむ方法などを学ぶ充実した内容でした。
 
 参加者は、子ども会育成会会員や放課後保育クラブ支援員、学校の先生といった様々な職業や活動を行っている約60名の方々で、レクリエーションや遊びの実技では、受講生自身も楽しみながら参加しており、グループワークなどの座学では、真剣な眼差しで受講している姿が印象的でした。
 
 参加者の方々からも、「どの講習もとても楽しく有意義な時間でした」「職場でも役立つ内容でとても勉強になりました」「講習ごとに特徴があり、楽しい講座でした」「現場でさっそく活用し、好評でした」「来年も必ず受講したいと思います」といった感想をいただきました。
 
 講習会に参加した方々が、この講習会で学んだ事を職場や地域活動、また、今後の活動に生かし活躍されるとともに、子ども達の健全育成に繋がっていくことを願っています。
 
 グループリーダーアカデミーは、今年度も1月中旬から開催する予定です。申込み方法や講習内容などの詳細は、市公式Webサイトや広報いちかわ11月16日号をご覧いただきご応募ください。
 
 青少年育成課では、子ども達の健全育成を図るため、今後も実践に役立つ講習会の開催など、青少年健全育成事業の充実に努めてまいります。
 
 (2019年11月23日)  

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「働くこと」や「将来」への夢を育てるキャリア教育


地域の花屋さんをゲストティーチャーとして迎えて


市川工業高校の教員による専門授業

 【キャリア教育】
 
 技術革新の進展により、働く環境は大きく変容しています。すでに、AI(人工知能)やロボット等が、これまで人間が行ってきた仕事を代替し始め、将来子どもたちは現存しない未知の仕事に就くかもしれません。
 
 こうした変化の激しい時代に、子どもが自らの将来に夢や希望をもち、今の学びと将来とのつながりを認識することは大変重要です。そして、子ども一人一人に、社会的・職業的自立に必要となる能力や態度を育み、未来を生き抜く子どもを育成することが「キャリア教育」の目指すところです。
 
 【学校での取組】
 
 各学校では、子どもたちの発達段階に合わせ、工夫した取組を進めています。
 
 行徳小学校では、子どもたちが働くことへの憧れを抱いたり、将来の夢を持ったりできるよう、オープンスクールに地域の方々をゲストティーチャーとして迎え、職業について話を聞く学習をしています。日頃から関わりのある大人たちが、どのような仕事をどのような思いでしているのかを知ることは、職業観・勤労観を育成する第一歩となります。
 
 第八中学校では、市川工業高校と連携し、高校の教員による講話や、専門授業の体験等を実施しています。この体験を通して、高校生活への見通しや将来への希望を持つことにつなげていきます。
 
 また、各中学校では市内の企業等の協力を得て、働くことの意義や苦労を学ぶ「職場体験」を実施しています。実際に働くことで、その喜びや厳しさを実感できます。そして、目の前で真剣に働く大人の姿から、自己の進路を含む将来像を見つめていきます。
 
 【地域と共に】
 
 こうした取組には地域との協働が必要不可欠です。ゲストティーチャーとしての学習支援、体験場所の提供等、地域の方の協力により、市川の子どもたちの豊かな学びが実現しています。温かな支援を続けてくださっている地域の皆様に感謝申し上げます。
 
 今後も、地域や社会とのつながりの中で、子どもたちの輝かしい未来へとつなげる「キャリア教育」を一層推進してまいります。
 
 (2019年10月26日)  

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博物館で学ぶ昔のくらし・昔の市川


子供たちがわら草履をはく

 歴史博物館では、毎年11月3日から2月中旬にかけて、企画展「発見 体験 昔のくらし」を開催しています。この企画展は、小学校3年生の昔のくらしに関する学習内容に合わせたもので、同時期に、小学校向けに「昔のくらし体験学習」も実施しています。
 
 生活の中で、教科書に出てくるような昔の道具に触れることは難しいため、博物館には多くの小学生が訪れます。昨年度までに、「昔のくらし体験学習」に参加した児童数も、累計2万人に達しました。
 
 来年度からは、新学習指導要領の実施に伴い、昔のくらしだけでなく、市域の昔の様子についても学ぶようになるため、先生方には、あらためて体験学習の活用を勧めています。
 
 今回は、その体験内容について、ご紹介させていただきたいと思います。
 
 ①昔の道具に触れる
 
 体験学習では、わら草履を履くことから始まります。チクチクとした感触に耐えられず、脱いでしまう子もいますが、いざ展示室に入ると、そんなことも忘れてしまうほど目を輝かせて熱中しています。また、蚊帳や絞り機付の洗濯機、黒電話といった、昔の家庭で使われていた多くの生活道具が、並んででも触ってみたいと思うほど、珍しくて魅力的なものとなっています。
 
 行燈や石油ランプなどの灯りに関する道具の体験もできます。道具の進歩に伴って、照度がだんだんと高まる様子を暗闇の中で体験することで、当時の生活を具体的に想像できる貴重な機会となっています。
 
 ②市域の昔を学ぶ
 
 常設展示室には、40年近く前の航空写真が展示してあり、子どもたちにとっては、それだけでも昔のことを学ぶ十分な教材になります。さらに、行徳で塩づくりや海苔づくりをしていたころの様子や、昔から続けられている年中行事についても学べます。塩田や藪知らずの古写真には、引率の先生方も驚かれるようです。また、昔の民家の中では、子どもたちなりに、さまざま場面を想像し、生活における苦労や工夫を考え、深めるきっかけとなっています。
 
 ご紹介した展示の見学や解説、一部の体験については、皆さまにご利用いただくことができます。ぜひご家族そろってご来館いただき、市川の昔や昔のくらしについて興味を持つきっかけとしていただければと思います。
 
 (2019年9月28日)  

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〝市川版コミュニティ・スクール〟~全園・学校に導入~


毛下 正治委員「私の考える『すてきな未来』は…『世代を超え、だれとでもふれあえる安心できる街に!!』」


須和田の丘支援学校で開催された学校運営協議会の様子

 今年度、すべての市立幼稚園・学校にコミュニティ・スクールを導入しました。
 
 コミュニティ・スクールとは、「生まれ育った地域に愛着を持ってほしい」「地域の子どもたちには、将来こんな大人になってほしい」という地域の思いや願いを学校と共有し、一体となって学校の運営に取り組んでいくことができる仕組みです。
 
 そこで、具体的な実践事例を紹介します。
 
 ①【新浜幼稚園】
 
 導入2年目となる新浜幼稚園では、毎回、保育参観を行い、委員が実際に園児の活動を見ることで、深みのある協議が繰り広げられています。
 
 園長先生より、幼児期にふさわしい生活が展開できるような環境を用意し、様々な体験活動を通して、人間形成の基礎を培うための教育を展開するという今年度の方針が出され、全会一致で承認されました。
 
 ②【大洲小学校】
 
 導入1年目の大洲小学校では、創立40周年記念キャラクターの「おおすまる」くんのキャッチフレーズである「おおきく進め おおすっこ すてきな未来が まっている」を生かして、学校運営協議会委員も「大洲小学校がある『この街』の『すてきな未来』」について考え、発表しました。
 
 ③【須和田の丘支援学校】
 
 導入1年目の須和田の丘支援学校では、田中庸惠教育長が出席し、各委員に辞令を交付しました。
 
 校長先生からは、子どもたちを地域に貢献させるために、交流の場を持ちたいという提案がありました。
 
 その後、各委員からも、子どもたちの心に働きかける活動の推進や、学校と福祉の連携強化の重要性が大事であるという意見が交わされました。
 
 市川市教育委員会としては、コミュニティ・スクールを通じて、子ども達の教育環境を整えてまいります。
 
 そのため、地域の皆様には、未来を担う市川の子ども達のために、ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。
 
 (2019年8月24日)  

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学校の働き方改革について~現状と課題~

 本市の学校における働き方改革については、教職員が「ゆとりある充実したライフスタイル」を送ることにより教師としての人間性や創造性を高めたり、業務改善を図ることで「子ども達と向き合える時間」を確保したりすることにより、効果的な教育活動を行うことをねらいとして取り組んでいます。
 
 その具体的な取り組みとして、昨年度より「学校閉庁日」及び「留守番電話」を導入いたしました。
 
 学校閉庁日は夏季休業期間中に3日間設定し、学校課業日には取得が難しい振替休暇や年次休暇を優先的に取ることができるようになり、日々の業務に追われている教職員が、心身のリフレッシュを図れるようになりました。今年度も8月13日~15日の期間は、学校閉庁日となります(期間中に学校に御用のある場合は、教育委員会義務教育課までお問い合わせください)。
 
 また、留守番電話の設置により、教職員が児童生徒の下校後に教材研究にじっくりと取り組むことができたり、予定の時刻に退勤をしやすくなったりする等の効果が表れています。
 
 しかしながら、多くの問題を抱える学校現場において、教職員の多忙感を軽減することは容易ではありません。そこで、現在の業務を見直し、できることから改善していく取り組みを各学校では推し進めているところです。
 
 市川市立福栄小学校では、平成29年度に文部科学省の「学校業務改善アドバイザー派遣事業」を活用し、継続的かつきめ細かな助言や支援を通して、身近なところからの業務改善に取り組みました。以下に紹介いたします。
 
 ①教職員間の連絡にパソコンを活用し、打ち合わせや会議のスリム化を図った。
 
 ②定時退勤日(ノー残業デー)を設けたり、最終退勤時刻を教職員に予告したりして計画的に業務をこなせるようにした。
 
 ③職員室に癒やしの音楽や映像を流し、心にゆとりを持たせることで落ち着いた職場環境をつくった。
 
 これらは、学校が進めている取り組みの一例ですが、業務にかける時間の確保や教職員の意識の改革においては、一定の効果がみられました。
 
 これからも教育委員会では、学校現場で活躍する教職員が真摯に子どもや保護者、地域と向き合えるような環境整備を進めてまいります。
 
 (2019年7月27日)  

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外かん自動車道と遺跡の発掘調査


雷下遺跡出土の丸木舟(舟底の部分)=写真提供:(公財)千葉県教育振興財団

 昨年6月、埼玉県三郷市から千葉県市川市に至る外かん自動車道(東京外かく環状道路)の千葉区間が開通しました。 この道路の建設工事に伴って、事前に市内で発掘調査が行われ、旧石器時代から江戸時代に至る数多くの遺構や遺物が発見されたことを、皆さんはご存知でしょうか。今回は、この発掘調査の主な成果を紹介したいと思います。
 
 最初に、縄文時代の雷下遺跡と道免き谷津遺跡です。雷下遺跡は、当時の海岸に作られた約7000年前の低地の貝塚です。日本最古の丸木舟が出土し、マスコミで取り上げられたことから、全国的に知られるようになりました。丸木舟とは、1本の太い木を火で焦がし、石器で削ったカヌーのような舟のことです。
 
 道免き谷津遺跡は、約5500年前から約2500年前を中心とする低地の遺跡です。太い木材を長方形に組んだ、トチの実のアクを抜くための遺構が発見され、舟を漕ぐ櫂・漆塗り髪飾りや耳飾りなどが出土しました。この遺跡からは、ほかにも弥生時代の掘り棒や鋤などの木製農具が市内で初めて出土しています。
 
 奈良・平安時代の北下遺跡からは、下総国分寺の瓦窯跡や下総国府の祭祀跡などの貴重な遺構が発見されました。このうち、前者の瓦窯跡は国史跡に追加指定され、保存されることになりました。
 
 そして、鎌倉時代から江戸時代にかけての後通遺跡からは、陶磁器・泥面子・土人形などが市内でも珍しくまとまって出土しています。以上のように、外かん自動車道の建設工事に伴う事前の発掘調査によって、これまで知られていなかった市川の歴史が次々と明らかになりました。
 
 考古博物館では7月6日㈯から9月8日㈰まで、企画展『大地からのメッセージ―外かん自動車道の発掘成果―』を開催します。丸木舟をはじめとする貴重な出土品をわかりやすく展示します。期間中にはギャラリートークや講演会なども開催します。詳しくは市の広報または考古博物館のホームページをご覧ください。
 
 (2019年6月22日)  

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明るい未来を地域とともに創っていきたい


「市川版コミュニティ・スクール」である南新浜小学校の朝の登校風景。このように、横断幕を掲示し周知に努めている学校もあります

 市川市では、〝市川版コミュニティ・スクール〟として、『学校運営協議会』と『地域学校協働本部』の2つの組織の整備を進めています。

 本年度、『学校運営協議会』をすべての市立幼稚園・学校に設置しました。

 『学校運営協議会』とは、教育委員会から任命された地域住民、保護者の代表等、15名以内の委員が一定の権限と責任をもって学校運営に参画する〝学校にある学校応援団〟のことです。校長・園長が作成する学校運営の基本方針を基に、学校・幼稚園教育をどのように進めていくか、「熟慮」と「議論」を重ね、合意形成する組織です。

 また、中学校ブロックごとに設置する『地域学校協働本部』とは、中学校及び義務教育学校区を単位に設置する〝地域にある学校応援団〟のことです。教育委員会から委嘱された地域学校協働活動推進員を中心に、学校のニーズを引き出し、地域のネットワークを活用して様々な教育活動や地域活動をサポートする組織です。この仕組みは、順次設置を進め、令和2年度に市内すべてに設置されます。

 このように、子どもを中心に学校を核として、2つの組織を一体的に設置することで、相乗効果をねらっています。

 新学習指導要領の理念にある「社会に開かれた教育課程の具現化」は、『よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創る』ことを目指し、社会(地域)と連携・協働しながら子どもの教育を充実させていきたいという願いが込められています。

 第3期市川市教育振興基本計画の「家庭・学校・地域の連携・協働」を推進するためにも、2つの組織の取組を効果的に連携させ、子ども達の教育環境を整え、様々な教育活動が展開できるよう体制の整備を進めてまいります。

 地域の皆様には、学校運営協議会委員や、地域学校協働本部の活動ボランティア等で協力をお願いすることもあるかと思います。

 ぜひ、未来を担う市川の子ども達のために、お力添えをいただければ幸いです。

 (学校地域連携推進課☎383・9386番)。
 
 (2019年5月25日)  

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未来を見据えて


教育長・田中庸惠

 これからの社会は、技術革新の一層の進展や、長寿化に伴う「人生一〇〇年時代」の到来が予想され、私たちを取り巻く生活や環境は大きく変わっていくことかと思います。

 このような中、教育においては、時代に合った学びが必要であり、学びの姿は一人一人に寄り添った変革が求められています。ICTを積極的に利活用し、学習を効率的に進めることも必要になっています。今、市川の教育には変えてはならない「不易」と、変えていかなければならない「流行」を見極め、子どもたちの未来を見据えた確かな実践と挑戦が期待されているのではないでしょうか。

 この度、市川市教育委員会では、今後5年間の方針や目標を掲げた、第3期市川市教育振興基本計画を策定しました。キーワードは、「多様性」「主体性」「家庭・学校・地域の連携・協働」です。この計画で目指しているのは、いかに社会が変化しようとも、夢や希望を持ち、個性を伸ばし可能性を広げて、自らの人生を切り拓いていくことのできる人の育成です。そのためには、温かい人と人との関わりの中で、豊かな人間性を育み、人間ならではの知恵や感性によって創造力を発揮していくことが、最も重要です。

 また、生涯を通じて、誰もが、いつでもどこでも学びたいことを学んだり、学び直したりできる「豊かな学び」の環境の実現も必要です。そのため、学校は、障がいや不登校への対応、外国籍児童生徒への日本語指導など、一人一人の子どもに合わせた支援をしていくとともに、人と人とのつながりをこれからも大切にし、すべての子どもに温かい眼差しと心で寄り添い、子どもたちを育んでいきます。

 そして、家庭教育を推進するため、教育委員会は、学校とともに積極的な情報発信や支援を行っていきます。さらに、学校が目指す子ども像や教育目標を地域の方々と共有し、子どもを地域で見守り地域で育てることができるよう、さまざまな施策を推進し、未来を見据えた学びと環境を充実させてまいります。ともに力を合せて、市川教育の未来をつくってまいりましょう。
 
 (2019年4月27日)  

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交流会の様子

 青少年育成課では、地域で活躍する青少年リーダーを育成するため、専門知識を持った方を講師に迎え、青少年指導者育成事業を実施しています。

 【わんぱくセミナー】

 小学校5・6年生を対象とした講習会で、八幡地区と行徳地区の市内2会場で開催します。

 講習会では、学校も年齢も違う子ども達が参加し、始めのうちはお互い緊張して、中々話しかけることができずにいますが、そこは子ども達、レクリエーションが始まると、直ぐに打ち解け、仲良くなります。レクリエーションや工作体験、グループワークなど、遊びや様々な体験を通じ、色々な人と交流する中で、集団における自分の役割の重要性やコミュニケーション力の必要性に気付き、仲間づくりや集団活動の楽しさを学びます。

 【ユースリーダー講習会】

 中学生と高校生を対象とした講習会(昨年までのジュニアリーダー講習会とヤングカルチャースクールを統合)です。

 講習会では、「青少年リーダーとは何か」について考えるグループワークから始まり、遊びやレクリエーション、アウトドアといったプログラムを通じて青少年リーダーとして必要な知識や技術を身に付け、2泊3日のトレーニングキャンプで実践を経た後、わんぱくセミナーで、リーダーとして小学生を引率し、青少年リーダーとして必要な経験を積んでいきます。

 13歳から18歳の年齢が異なる受講生同士が協力しながら、様々なプログラムに取り組みますが、年長者はグループのリーダー的役割や運営の補助を担当することで、青少年リーダーとして、より一層の資質向上を図っていきます。また、今年から、学んだ知識や技術を実践する場として、子ども達を対象としたレクリエーション活動を行う予定です。

 紹介した各講習会の募集については、4月以降、学校へのチラシ配布や広報いちかわでお知らせいたします。

 青少年育成課では、今後も次代を担う子ども達の健全育成を図るため、青少年指導者育成事業を充実させていきたいと考えています。
 
 (2019年3月23日)  

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新たに設置された特別支援学級を紹介します!

 市川市教育委員会では、特別支援教育充実のために、「市川市特別支援教育推進計画」を策定しており、平成29年度より第2期の計画をスタートしました。

 本計画では、全ての学校において、特別支援教育の視点を生かした適切な指導・支援の充実や、一人ひとりの「教育的ニーズ」に基づいた多様な教育の場による指導の充実を図ることを主な方針として進めています。

 市川市では、その方針に基づき、障がい種のバランスや空白地域の解消、過密化の解消やニーズを勘案して、毎年計画的に特別支援学級及び通級指導教室を設置してきました。

 今年度は南行徳小学校及び福栄小学校に特別支援学級を設置しました。

 【南行徳小学校特別支援学級「せせらぎ学級」】

 南行徳小学校のせせらぎ学級は、現在6名の児童が学んでいます。

 せせらぎ学級では、国語・算数などの各教科、特別活動等子どものニーズやペースに合わせて学習を進めています。

 子どもたちは期待と不安でドキドキした気持ちでスタートしましたが、毎日楽しく学習したり、生活を送ったりしています。特に学校行事では、一つの目標に向かってクラス一丸となって活動しており、活気ある様子が見られます。また、他クラスとの交流及び共同学習にも少しずつ取り組んでいるところです。

 【福栄小学校特別支援学級「なないろ学級」】

 福栄小学校のなないろ学級は、行徳管内の小学校で初めて自閉症・情緒障がい児のための特別支援学級として開設されました。

 なないろ学級では、基本的に該当学年の学習を行いますが、子どもの状況に応じて内容を選択して学びます。また、コミュニケーションの取り方やより良い人間関係のつくり方など多岐にわたって学習を進めています。

 さらに、交流及び共同学習として交流学級で共に学ぶ機会を多く設けています。

 今後も、市川市教育委員会では、特別支援教育の充実のために、多様な学びの場を整備し、子どもの様々な教育的ニーズに応えられるよう、関係機関と連携して取り組んでまいります。
 
 (2019年2月23日)  

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市川市の学校給食における食育の推進(ヘルシースクール推進事業)

 市川市では、子どもたちが健康について自ら考え行動し、体力の向上、生活習慣・食生活の改善を図ることができるよう、すべての市立小・中学校、義務教育学校、特別支援学校でヘルシースクール推進事業に取り組んでいます。

 今回は、その中から、学校給食における食育の取組みについての紹介です。

 【食育の柱となる学校給食】


 1学期に行ったライフスタイル調査により、朝食でご飯やパンなどの主食、肉・魚や卵を使った主菜、野菜を中心にした副菜の3つを摂っている子どもの割合が40%に到達していないことがわかりました。

 そこで、学校では給食の時間を活用して、栄養バランスの良い食事が健康のために大切であることを毎日伝え続けるようにしてきました。

 一例として、給食の時間に流れるお昼の放送の冒頭に、その日の献立の食材を「熱や力になるもの」「血や肉になるもの」「体の調子を整えるもの」に分けて説明することで、高学年の学ぶ内容を低学年にも理解しやすいよう努めています。

 また、献立の工夫として、さつまいもご飯など季節感を味わえる料理や、おせち料理などの伝統的な行事食を取り入れ、給食だより等では、それらの豆知識が子どもたちに紹介され好評です。このように、子どもたちに毎日提供される学校給食は、食育の生きた教材として各校で活用されています。

 【授業と食育】

 さらに、給食の時間に留まらず、授業時間にも学校給食と関連付けた取組みが多く行われています。

 例えば、小学校1・2年の生活科では、給食で使われる枝豆のさやむき等に取り組みます。実際に手で触れ、香りを感じながらする作業は、野菜に対する興味関心を高め、普段よりも野菜を残さず食べることに効果的です。併せて、全校に低学年の作業について紹介することで、学校中から感謝の言葉をもらい、人の役に立つ喜びを感じることにもつながります。また、小学校5・6年の家庭科では、学校給食で得た栄養の知識を献立作りの学習や調理実習に生かし、健康に役立つ食生活について必要な知識と技能を身につけます。

 以上のように、子どもたちが学校給食を楽しみながら生涯に渡り健全な食生活に必要な力を身につけるのが、市川市の目指す食育の姿です。
 
 (2019年1月26日)  

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