市川よみうり & 浦安よみうり online

「人をつなぐ 未来へつなぐ」


適応指導教室「ふれんどルーム市川」(教育センター)


体育室で〇×クイズ

 適応指導教室「ふれんどルーム市川」は、登校しづらい、あるいは登校できない子どもたちにとって安心できる学びの場として市川市生涯学習センター3階に開設しています。現在、教室には小学生8名と中学生21名が通っています。小集団での活動を通じて、仲間づくりや自分の良さを見つけ、集団生活への適応力を育むことができるよう、子どもたち一人一人の状況に応じた支援を行っています。
 
 そこで今回は、「ふれんどルーム市川」における支援や活動の紹介をします。
 
 【学習支援】
 
 はじめに、学習支援については、デジタル教材を活用した自主的な学習や週1回のパソコン学習を行っています。それぞれの学習進度に応じて、指導員が丁寧に支援しています。
 
 【体育的活動と創作活動】
 
 生涯学習センターには体育室があり、バスケットボールやトランポリンなどができます。空調が効いており、心地よく運動することができます。また、創作活動では、絵を描いたり消しゴムはんこを作ったりし、様々な活動を通して、興味関心を広げる場となっています。
 
 【校外学習と体験活動】
 
 校外学習も年2回実施しています。昨年度はお台場のフジテレビを見学しました。体験活動としては、勤労福祉センターや京葉ガスショールームを使った調理実習も行っています。さらに、市内の公立幼稚園や中央図書館での職場体験を通じて、生きる力の基盤を養っています。
 
 【週5日開室になりました】
 
 このような学習の積み重ねや人との関わりの機会を増やすことを目的として、今年度から週3日から5日の開室といたしました。生活リズムが整い、子どもたちの社会的な自立への一歩につながっています。また、体調に合わせて、学校と適応指導教室を、適宜選んで通う子どもたちもいます。
 
 【安心できる温かい居場所】
 
 子どもたちは、それぞれつらいと思うことや不安に思う経験を経て、ふれんどルームに通っていますので、同じような経験をした友達を温かく受け入れる優しさを持っています。これから「ふれんどルーム市川」に通ってみたいと思う小中学生にとって、安心して通える場所、自分をもっと好きになれる場所として、今後も子どもたちを応援してまいります。
 
 (2020年11月28日)  

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世代を通じて学ぶ昔のくらし・市川の歴史(歴史博物館)


蚊帳(かや)のコーナー

 歴史博物館では、昔の生活道具を展示した企画展「発見体験昔のくらし」を、12月13日㈰まで開催しています。
 
 例年実施するこの企画展には、市内の小学生をはじめ、市内外から世代を超えて多くの方々が見学に来られています。
 
 子どもには目新しい展示資料でも、ご年配の方には慣れ親しんだものであるため、ご自身の思い出を語られる光景がよく見受けられます。
 
 ここでは、この企画展の展示コンセプトや、展示資料について紹介いたします。
 
 ①展示コンセプト
 
 展示コンセプトのひとつに、「生活道具の今と昔を比べる」というものがあります。生活道具を単に展示するのではなく、例えば炊飯道具では、「火」を使うかまどから「電気」を使う炊飯器への変化を展示しています。
 
 洗濯では洗濯板で洗っていたものが、電気洗濯機へと変化した様子がわかるようになっています。
 
 また、二層式洗濯機の前では、「懐かしい」と言われる方や、「もう博物館に展示されているんですか」と驚かれる方もいらっしゃり、家電製品の進歩の速さを感じることができます。
 
 ②注目の展示資料
 
 生活道具ばかりではなく、市内の土地利用の変遷を紹介したパネルや、大正から昭和・平成の学校の写真パネルなども展示しています。
 
 特に、学校の写真パネルは、小学3年生が体験学習授業で来館した際に、展示や学習内容に親しみを覚えてもらえるよう、可能な限り多くの小学校の写真を使っています。
 
 〈新型コロナウイルス感染症防止対策〉
 
 このような企展展を安心して見学してもらえるように、入館の際には手指の消毒とマスク着用をお願いしています。
 
 例年、実際に触れることのできる資料を展示していましたが、今回は仕切り線を設け、見学のみとしました。
 
 さらに大型の扇風機で、展示室内の換気を常に行っています。また、閉館後にはガラスケースやドアノブなどの消毒を行い、感染拡大の防止に努めています。
 
 子どもから大人まで世代を通して楽しめる展示を心がけていますので、ご家族そろってご来館いただき、市川の歴史に触れる機会を持っていただければと思います。
 
 (2020年10月24日)  

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慈愛の心~大畑忞教育基金~(就学支援課)


大畑文庫


大畑一枝氏

 ◇大畑忞教育基金
 
 基金の名称に付されている大畑忞氏は、明治29年7月から大正元年9月まで信篤小学校の初代校長として高谷、原木、二俣地域の子どもたちの教育に尽力をされた方です。
 
 大畑忞氏の遺徳を享け、孫にあたられる大畑一枝氏は、その多額の遺産を「市川市の子どもたちの教育に使って欲しい」との遺言を残されました。
 
 そして、昭和63年11月、大畑一枝氏の遺族の方が市川市に寄附をされ、これを原資として、平成元年3月に「市川市大畑忞教育基金」が設置されました。
 
 今回は、この基金を活用している事業についてご紹介いたします。
 
 ◇奨学資金制度
 
 市川市奨学資金制度は、経済的な理由により高等学校又は高等専門学校の課程の修得が困難な方に対して奨学資金を支給し、教育の機会均等を図ることを目的としています。
 
 毎年100名を超える高校生等が奨学生として決定され、充実した高校生活を送っています。
 
 ◇大畑文庫、学校図書館整備事業
 
 大畑忞氏の遺志に基づき、信篤小学校には大畑文庫が、市内市立小学校等の図書館には大畑ミニ文庫が設置されています。
 
 ここでは、読書や調べ学習を通じて児童が自ら学ぶ力を育成するため、基金を活用して、学校図書館資料の拡大整備を図っています。
 
 平成23年度から、市内の小・中・義務教育・特別支援学校の児童生徒の情操を育む「音楽教育」の充実のため、基金を活用して、老朽化したグランドピアノの買い替えを進めています。
 
 《慈愛の心》
 
 この言葉は、大畑一枝氏が日々、おっしゃっていた言葉です。
 
 祖父大畑忞氏や大畑一枝氏ご本人に寄せられた地域の方々からの信頼や厚情への感謝の思いを、この言葉に託して残されたとのことです。
 
 大畑一枝氏は大畑忞氏と同じ教職に就き、長年にわたり、教壇に立たれました。
 
 大畑一枝氏の没後35年が経過いたします。市川の教育の発展に尽力された大畑忞氏と、その遺志を受け継ぎ「大畑忞教育基金」の礎を築かれた大畑一枝氏両名の功績を、今回ご紹介した事業を通して、永く伝えて参りたいと思います。
 
 (2020年9月26日)  

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「心」に寄り添い支援するライフカウンセラー(指導課)




 市川市では、市内全小・中・義務教育学校に週2~3日、ライフカウンセラー(小学校には「ゆとろぎ相談員」、中学校には「心理療法士」)を配置しています。ライフカウンセラーは、学校生活や家庭生活、児童生徒本人に関する悩み、不登校や発達上のつまずきなど、様々な相談について、児童生徒・保護者・教職員の「心」に寄り添って支援しています。
 
 【ゆとろぎ相談員】
 
 「ゆとろぎ相談員」は、休み時間等に相談室を訪ねてきた児童と遊びなどを通してふれ合ったり、簡単な悩み相談に応じたりすることで、全ての児童の心の安定を図ることを目指しています。相談室には、児童が興味をもてるようなおもちゃやゲーム、ちょっとした工作活動ができる環境が整えられており、児童が息抜きできる工夫がされています。
 
 【心理療法士】
 
 「心理療法士」は、学習や友人関係、部活動等、様々な悩みを抱える生徒の話を聞いて助言し、保護者や教職員の相談にも応じています。また、要請があれば、近隣の小学校の保護者や教職員の相談にも応じています。心理療法士は、多様化する生徒の悩みに対応するため、学校内の教職員との連携を密にし、支援の方向性について、専門的な視点から助言しています。
 
 【「心」のケアを】
 
 今年、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、前例のない約3カ月半に渡る自粛生活が続きました。今もなお、日々の生活の中で感染拡大防止に気を遣った「新しい生活様式」での過ごし方が求められ、子どもも大人も目に見えないストレスを抱えています。学校現場では、感染防止策や授業時数の確保が必要なことから、夏休み期間の短縮を含めた教育課程の見直し、その他、人の密集を避けるために様々な行事の見直しを行いました。また、教室内での過ごし方にも変化が生じています。こうした状況の中でも、子どもたちが、ストレスを溜め込まず、早期に解消できるよう、ライフカウンセラーは、この「新しい生活様式」の中で心休まる居場所づくりをし、児童生徒を笑顔で迎え入れ、心に寄り添い支援していきます。
 
 ライフカウンセラーについては、市川市教育委員会ホームページ内でもご覧いただけます
 
 (2020年8月22日)  

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心も体もぽっかぽか!「ほっと給食」(保健体育課)







 学校における新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、休校していた市川市の公立学校・幼稚園が、6月1日より段階的に再開しました。分散登校から通常登校、そして22日からは、子どもたちが楽しみにしていた給食を開始しました。
 
 【ほっと給食】
 
 コロナ禍の中、再開した給食ではありますが、これまでと同じというわけにはいきません。しばらくは、教室で短時間、そして少人数で配膳ができるように「ほっと給食」(感染防止対応給食の通称です)を児童・生徒に提供していきます。
 
 この「ほっと給食」は、献立のメニュー数を普段より少なくし、可能な範囲で個包装を取り入れながらも、おいしく栄養価にも配慮しています。もちろん、食事の前の手洗いや配膳中のマスクの着用も徹底しています。
 
 【子どもの様子】
 
 このような中で子どもたちは楽しく給食を食べているのか、実際の子どもの様子が気になり、鬼高小学校を訪問しました。給食開始日のメニューは、「ごはん・マーボー豆腐・桜餅・牛乳」です。
 
 1年生にとっては初めて、在校生にとっても、約4カ月ぶりです。メニューは副菜がなく普段より少なめですが、久しぶりに目の前にある給食に、満面の笑みの子どもたち…。
 
 本来であれば、友達と歓談しながら食べるところですが、食事中はグループにはせず前を向いて、会話は控えなければなりません。もっと寂しい顔をしているのかと思いましたが、時間をかけておいしそうに給食を楽しんでいました。
 
 【給食を終えて…】
 
 「久しぶりの給食でとても嬉しい」「メニューが少なくて残念だったけど、皆で食べる給食はおいしく感じた」と、子どもたちの感想からは給食が大好きという思いが伝わってきました。
 
 一方、栄養教諭や、養護教諭、担任、調理従事者など教職員は感染予防策を取りながら、配膳の工夫など普段以上に様々な配慮をしていました。
 
 まだまだ気を許せない状況が続きますが、そんな中でも「ほっと給食」が子どもたちを元気にし、温かい気持ちにすることを願っています。
 
 (2020年7月25日)  

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ネムノキが美しく、カニは賑やかです(自然博物館)


江戸川放水路の干潟ではカニに出会えます

 新型コロナウイルスの影響により、わたしたちの生活様式は一変し、子どもたちの学校での学び方、家庭での過ごし方も見直すことが求められました。自然博物館でも感染防止策として展示内容の変更や行事の見直しを進めています。新しい暮らし方のなかで、みなさんが(特に子どもたちが)身近な自然に目を向けるための情報を発信できればと考えています。
 
 自粛生活中も季節は確実に進みました。自然博物館のある大町公園では新緑の季節が終わり、すっかり緑が濃くなりました。春を彩る木々の花もひと段落しましたが、このタイミングで花を咲かせるのがネムノキです。多くの落葉樹よりもひと月遅く芽吹き、ほかの木々の花が終わった時期に花を咲かせ、秋の落葉もほかの木々よりひと月以上早く済ませてしまいます。いたってマイペースな暮らしぶりですが、花の美しさは非の打ちどころがありません。皆さんがお住まいになっている身近な場所でも観ることができ、6月下旬に満開となるのが一般的です。梅雨空だからこそ出会いたい花です。
 
 大町公園と並んで自然が多い場所が江戸川放水路です。首都圏に残った奇跡の干潟に行けば、たくさんのカニに出会えます。最初はそれがカニであることに気づかないかもしれません。干潟の上に散らばる石のようだからです。しかし、じっと眺めているとそれらがゆっくりと、そして時に素早く動きます。ヤマトオサガニやアシハラガニ、チゴガニ、コメツキガニなどです。
 
 干潟一面にいるカニをよく見ると互いに少しずつ距離をとっていることに気づきます。巣穴を中心とした縄張りがあるからです。カニ同士が不必要に近づくことも争うこともありません。
 
 住宅地でも生き物に出会うことができます。ご近所にツバメの巣があれば、巣立ったひなが電線にとまっているかもしれません。2回目、3回目の子育てに入っているかもしれません。庭の片隅をカナヘビが走り、花壇にはアゲハチョウが蜜を求めてやってきます。
 
 このように、自然を見る力、生き物に気づく力は、世代から世代へと伝えられてきた大切なものですので、途切れることのないよう、自然博物館はお手伝いをさせていただきます。
 
 (2020年6月27日)  

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八幡の藪知らずの歴史


風俗画報の挿絵

 市役所新庁舎のオープンも近づき、八幡地域が注目される年になることから、歴史博物館では、当地に所在する葛飾八幡宮に関する歴史や史跡についての調査をしています。
 
 そこで、本稿では、人々によく知られている八幡の藪知らずの歴史について紹介します。
 
 藪知らずについては、江戸時代の寛延2(1749)年に刊行された『葛飾記』という書物の記述が最も古く、その後も『江戸名所図会』『成田参詣記』など、現在でいえば、旅行ガイドブックのような書物などにより、人々に知られていきます。
 
 明治時代になると、藪知らずを訪れたという徳川光圀(水戸黄門)に関する話が、講談や歌舞伎の演目、浮世絵等の題材となり、より多くの人々に知れわたるようになりました。
 
 【風俗画報にみる八幡の藪知らず】
 
 明治30(1897)年4月発行の『風俗画報』という雑誌(第138号)には、東京の浅草公園に竹藪が造られ、「八幡不知」と称した興行物が催され大人気となり、さらに、大阪・神戸・広島・九州でも興行が行われたという記事が掲載されています。
 
 八幡の藪知らずはこの時期、様々な媒体や催し物などを通して、今以上に有名な場所になっていたことが窺えます。
 
 その一方で、人々にその存在が知られていたものの、実際に見た者は少ないという記述もあり、東京方面からの交通手段として、中山停車場(現下総中山駅)で下車後、船橋街道(現国道14号)を徒歩か人力車で行く行程が記されています。
 
 ちなみに、この時期、本八幡駅と京成線は存在しませんでした。
 
 また、藪知らずの由来としては、「葛飾八幡宮の発祥地」「平将門の首級を慕ってきた近臣が当地で土人形になってしまった場所で祟りに遭う」「付近が行徳の入会地であったことから、八幡の者がむやみに入ってはいけない」といった三つの説が紹介されています。
 
 なお、挿絵(左図)には、藪知らずの当時の様子が描かれていますが、訪れた人とともに、茶屋のようなものが描かれており、怖い場所というよりは、観光スポットであったことがわかります。
 
 今後、歴史博物館では、葛飾八幡宮及び八幡の藪知らずに関する展示会を開催する予定です。
 
 (2020年5月23日)  

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令和2年度成人式実行委員募集


昨年度の成人式の様子

 毎年、新たな年の始まりとともに、全国各地で「成人式」が執り行われ、新成人の門出が祝われます。
 
 奈良時代には既に、成人としての自覚を促す通過儀礼として「元服の儀」が行われていましたが、「成人式」として現在の形になったのは、今から70年ほど前となります。
 
 終戦直後、多くの人が心に傷を負うなかで、未来を担う若者たちに希望をもってもらうために企画されたのが始まりと言われています。
 
 成人式は、小中学校当時の旧友とともに当時の思い出を懐かしむ機会となり、毎年多くの方が参加しています。
 
 また、成人式は、成人となった方々を祝い励ますとともに、大人としての第一歩を踏み出すきっかけにもなります。
 
 【市川市成人式について】
 
 市川市においても、「新成人の門出を祝い、大人の自覚を促す」という趣旨のもと、昭和31年より成人式を開催しています。
 
 また、平成9年度より、新成人の自主性を尊重し、式典に「その時代の新成人らしさ」を取り入れるため、毎年新成人となる方の中から実行委員を募集し、企画運営に携わってもらっています。
 
 【令和元年度成人式の概要】
 
 令和元年度の成人式は、令和2年1月12日に開催されました。式典当日は天候が心配されましたが、好天に恵まれ2453名の新成人の方にご来場いただきました。
 
 記念式典では、市川市のPR映像と、「SHINING PLANETS」による力強いチアダンスパフォーマンスにより幕が上がり、市川市ゆかりのゲストによる講演、実行委員によるクイズ企画が行われました。
 
 他にも、小中学校時代の恩師からのビデオメッセージ放映ブースや茶席体験、着付け直しコーナー等が設けられ、会場内は多くの新成人の若さと華やかさがあふれていました。
 
 【成人式実行委員を募集しています】
 
 本年度も成人式の実行委員を募集しています。
 
 対象者はその年度中に20歳となる新成人及びその1歳下の世代の方です。
 
 式典のための企画検討期間は約半年間ですが、集まった仲間とともに、一生に一度しかない経験をしてみませんか。
 
 詳しくは市公式ウェブサイト、または生涯学習部社会教育課(☎320・3343番)までお問い合わせください。
 
 (2020年4月25日)  

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図書館にICT機器を導入(情報通信技術)


セルフ返却機予約受取コーナー

 市川市には図書館が6館(中央・行徳・南行徳・信篤・平田・市川駅南口)あり、平成30年度では260万点以上の資料の貸出がありました。
 
 昨年12月に手続きの待ち時間短縮や図書館での蔵書管理の効率化を行うために中央図書館と行徳図書館に非接触型のICタグを利用して本やDVD、CD等の図書館資料の貸出・返却処理を行う機器を導入しました。今回はこの機器をご紹介します。
 
 ◆セルフ貸出機
 
 既に導入済みの行徳図書館及び市川駅南口図書館に加えて新たに中央図書館にも導入しました。貸出手続きを利用者ご自身でしていただくものです。この職員を介さない貸出手続きは、どのような資料を借りたのかを他人に知られることがないので、プライバシーを守ることができます。合わせて借りるまでの待ち時間も短くなります。貸出機の上に借りる資料を載せ、お持ちの図書館利用券をバーコード読み取り機にかざすことにより貸出ができます。また、借りている資料名や返却日が記載された貸出レシートも出力されます。
 
 ◆セルフ返却機
 
 中央及び行徳図書館に初めて導入しました。図書館内にあります四角い箱形の返却機の口に図書館資料を1点ずつ入れるだけで、資料を識別し、即時に自動で返却処理されます。
 
 ◆予約資料受取コーナー
 
 中央及び行徳図書館内に予約資料受取コーナーを設けました。まず、コーナー入口に置かれている予約受取確認機に利用券をかざし、予約された資料が準備できているかを確認します。資料の準備ができていると、資料が置かれている棚番号が記載されたレシートが出力されます。利用者は、記載された番号の棚から予約資料を探し、コーナー内に設置されているセルフ貸出機で貸出処理をすることができます。
 
 ◆機器の操作に不慣れな方は
 
 今回ご紹介した機器を初めてご利用される方のために操作方法を掲示してありますので、こちらを見ながらご利用ください。また、図書館職員にお気軽にお尋ねください。ご利用方法を説明させていただきます。
 
 これからも利用者の視点を忘れずにより使いやすい図書館サービスの提供を目指していきます。
 
 (2020年3月28日)  

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新たに設置された特別支援学級・通級指導教室を紹介します!

 市川市教育委員会では、特別支援教育充実のために、「市川市特別支援教育推進計画」を策定しており、平成29年度より第2期の計画をスタートさせました。
 
 本計画では、全ての学校において、特別支援教育の視点を生かした適切な指導・支援の充実や、一人ひとりの「教育的ニーズ」に基づいた多様な教育の場による指導の充実を図ることを主な方針とし具体的な取組を進めています。
 
 市川市では、本計画を推進するため、障がい種のバランス、空白地域や過密化の解消を勘案して、毎年計画的に特別支援学級及び通級指導教室を設置してきました。
 
 今年度は東国分中学校に特別支援学級
 
 (自閉症・情緒障がい)を設置し、中山小学校及び東国分中学校に通級指導教室(自閉症・情緒障がい)を設置しました。また、設置された通級指導教室の先生が、週何日か鬼高小学校や大洲中学校にも巡回し、指導支援ができるように整備しました。
 
 【東国分中学校特別支援学級「6組」及び通級指導教室】
 
 東国分中学校の6組では、基本的に該当学年の学習を行いながら、子どもの状況に応じて内容を選択して学びます。また、少人数での学びにより不安をできるだけ軽減し、自信を持って活動に取り組めるよう配慮しながら、学習を進めているところです。
 
 通級指導教室では、小学校から中学校に進学し、心も身体も大きく変化する中、気持ちのコントロールや友人とのより良い人間関係の築き方を学びます。週に数回、教室で担当の先生と活動することで、コミュニケーション力の向上等、成果があらわれてきている生徒も見られます。
 
 【中山小学校通級指導教室「にじいろ教室」】
 
 中山小学校のにじいろ教室は、児童が自分の苦手な部分を理解し、その改善を目指した指導支援を行います。具体的な例として、パソコンやトランプ、工作や模型、折り紙を使用した活動や、トランポリン・ボール運動など興味・関心のあることを通して行動や感情のコントロール方法を学習しています。また、保護者と相談しながら支援を行っています。
 
 市川市教育委員会では、特別支援教育の充実のために、多様な学びの場を整備し、子どもの様々な教育的ニーズに応えられるよう、取り組んでまいります。
 
 (2020年2月22日)  

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プロスポーツ選手から学ぶ


プロコーチからのポイント指導の様子


プロコーチからのポイント指導の様子


タグを取り合う子どもたちの様子

 市川市では、子どもたちが運動に興味を持つことによって、運動経験が豊かになり、体力の向上につながるものと考え、企業と連携した体育科・保健体育科の授業を実施しています。
 
 今回は、主に小学校の体育学習の一助として行っている、「マリーンズベースボールチャレンジ」と「タグラグビー教室」を紹介します。
 
 【マリーンズベースボールチャレンジ】
 
 この活動は「千葉ロッテマリーンズ」の協力のもと、平成27年度より実施しています。
 
 毎年、各小学校、義務教育学校から希望を募り、原則4年生の児童に、元プロ野球選手の現マリーンズコーチ陣が中心となり、指導をしています。
 
 ベースボール型のゲームやボール運動を通じて、学習指導要領に示されているボールを「投げる」「捕る」「打つ」といった基本的な動きを学ぶことができます。
 
 子どもたちの体力面の課題のひとつが、「投力」の低下です。このベースボールチャレンジが、正しく投げるための基礎づくりとなっています。
 
 今年度はマリーンズと、より連携を図り、一部の幼稚園や中学校でも試行し、大変好評でした。
 
 【タグラグビー教室】
 
 この活動は「クボタスピアーズ」の協力のもと、平成25年度より実施しています。こちらも各小学校、義務教育学校から希望を募り、現役選手や監督、チームスタッフと児童が直にふれあい、指導を受けています。
 
 タグラグビーは、学習指導要領に示されているゴール型のゲームやボール運動領域に直結しており、陣地を取り合う活動を通して、作戦を立てたり、仲間と助け合ったりしながら、運動技能を高めていきます。
 
 今年度は、ラグビーのワールドカップが日本で開催され、子どもたちの関心も高まりました。
 
 専門的な知識と技能を有するプロの選手やコーチから指導を受けることで、技能の向上と、運動の楽しさを味わうことができます。
 
 子どもたちが自ら行動し、運動に親しむことが、学校体育の目指すところです。
 
 (2020年1月25日)  

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