市川よみうり

今週の人

子供が誇りをもち夢を実現できる国に…

第60代市川市議会議長
金子 正さん

    早大雄弁会に在籍するなど若いころから政治への関心は高く、学生時代から3年間、代議士秘書も務めた。市内の企業に入社後は、「子供の故郷をよい所にしたい」と地元で精力的に活動。PTAやこども会育成会の会長、自治会副会長などを務め、少年野球チームも結成した。
 平成3年、地域と会社から推されて市議選に出馬。以来、この両輪に支えられながら連続5期当選。主に市川駅南口再開発事業など地域の活性化や、環境問題、精神障害者の支援政策などで地域の声を提案してきた。市川市でWHO健康都市連合国際大会が開かれる今年、6月から議会を代表する立場となり、「責任の重さを痛感している」。“市民にわかりやすい議会”への改革にも意欲を見せる。
 毎朝、県内各地で開かれる倫理法人会のセミナーで、経営者たちに「日本をよくするため」の講演をするのが日課。「子供たちが自国に誇りをもち、夢を実現できる国になってほしい」と願う。
 3人の孫といるときは、65歳の“おじいちゃん”。節句や誕生日などで集まる幸せなひと時に、「当たり前のようだが、ありがたいこと」と感謝する。だが、「家内には迷惑をかけっぱなし」と苦笑い。「引退したら一緒に旅行したい」。
(2008年7月4日)
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今週の人

子供のころの原体験が人生を豊かにする

市川市米っ人くらぶ新会長
藤間 信夫さん

     親子で泥だらけになって米作りを体験する米っ人くらぶは、市教委や農協、地元農家の協力会、中高生ボランティアによって、平成13年度にスタート。その前年度から、市教委学校教育部次長の立場で、荒地となっていた休耕田の借り上げや整備、組織づくり、法的手続きなど、設立の準備作業に携わった。
 「子供のころのキラキラした原体験は人生を豊かにする」と、米作りの大変さを含めて子供たちに熱心に指導。「子供の成長と稲の生長、仲間の輪の広がりという3つの体験ができるので楽しい」とやりがいを感じている。「こういう事業はいろいろな方面の人が結集しないとできない」と多くの協力に感謝。「たくさんの人に長い期間、体験の機会を与え続けたい。そのためにも後任の指導者を育てたい」とこれからも全力で取り組む。
 昭和45年に小学校の教諭になり、塩焼小や大柏小などの校長も歴任。そのときの「教育は地域、家庭、と一緒に」という考えが、米っ人くらぶでの精力的な活動にもつながっている。
 昨年からは、昭和学院幼稚園の園長を務める61歳。「人間は自分のことだけやるとダメ。『誰かのため』『何かのため』という気持ちを一生涯もち続けたい」。
(2008年7月11日)
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今週の人

“足跡”を残して次につなげていきたい

浦安市災害ボランティアネットワーク代表
宮崎 勉さん

     被災地に集まる災害ボランティアの支援をうまく活用できなかった阪神・淡路大震災の教訓から、浦安市社会福祉協議会の災害ボランティア養成講座に参加。「せっかく学んだのに、これで終わってはすっきりしない」と、修了者有志で意見交換会、勉強会を継続しながら、識者の講義受講、関連施設の視察、防災訓練への参加を繰り返してきた。「ただのなかよしクラブではない。有事に役に立たなければ意味がない。災害ボランティアの足跡を残し、次につなげていきたい」。
 地域では「自守・共助が大切だがあまり取り組まれてない。自主防災組織は自治会人事で担当が変わってしまう」と、自治会員約180人が特技を生かし継続的に取り組む自主防災隊を組織。防災マニュアルの作成、イベントでの啓発、相談受け付け、防災訓練の開催など、地域防災に臨む。
 73歳。「生きがいの一つ。相手にも時間を楽しんでもらえる」と、自治会や子供の育ちを支援するNPOなど地域活動に取り組んでいる。共助の基礎となる日々の地域のつながり。「ささやかだが、その積み重ねが大切」と、笑顔の交流に喜びを感じる。
(2008年7月18日)
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今週の人

思い入れの大きい場所に7年ぶりに復帰

市川市副市長
土屋 光博さん

京大在学中は土木工学を専攻。卒業後は建設省(現国土交通省)に入り、主に道路事業や街づくり事業に携わってきた。その間の平成10年4月には市川市の助役に就任。再び同省に戻る同13年7月まで、道路や街づくりだけでなく、消防や環境清掃など、幅広い問題に取り組んできた。
 この3年3か月は、自身にとっても自らのテリトリーが広がった貴重な時間。以来、市川市はすっかり“思い入れの大きい場所”になった。今月1日からは、7年振りに副市長の職に復帰。「駅前から本庁舎までの道のりに放置自転車やゴミなどがなくなった」と当時との違いに目を見張る。
 「市の仕事は複雑多岐にわたるようになり、各部が協力する事が増えてきた。副市長の果たす役割は一層重要になっている」と気を引き締める。しかも、これまで二人体制だった市川市の副市長職は、現在10年振りの一人体制。その役割はさらに大きくなっている。
 「誠実に、正直に」がモットーの56歳。「早く7年間の状況の変化を把握し、市長のやりたい事を職員に、職員のやりたい事を市長に伝える役割を果たしていきたい」。
(2008年7月25日)
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