市民が隅々にまで目を配るまちづくりへ
第16代浦安市議会議長
岡本 善徳さん
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当選二期目の四十七歳、市議二十人をまとめる議長に選出された。「一人ひとりの考えを聞き、王道を探る中で、議会の方向性が見えてくる。新人がどんどん発言し、みんなが伸びていける成熟した議会に向けて尽くしたい」。 小学校低学年まで浦安の原っぱで遊び、紙芝居を楽しみ、水田でザリガニを捕った。水害や火事からまちや人を守ろうと汗を流してきた住民の背中を見て育つ。「狭い浦安、土地と予算をもっと有効活用すべき。昔の浦安を知る世代の一人として、新しく浦安を選んでくれた市民とともに」これからの浦安作りに努める。目指すは「各地域、世代が互いの状況を理解し合い、市民が市政、まちの隅々にまで目を配るまちづくり」。 妻と父、三人の子と暮らす。市外に家族でサクラを見に行っても、商店街に買い物に出かけても、まちの様子が気になる。まちを見つめ、写真に収め、疑問を投げかける。浦安の息吹が活気づくように―との思いがいつでも顔をのぞかせる。 休日がほぼない議長職。リフレッシュは、インド人から学んだ本場のカレー作り。浦安のCATV勤務時代に「スパイスたっぷりのカレーを食べると翌日、体調がいい」とはまった。周囲の「辛過ぎて…」という声に苦笑いを浮かべる。 (2009年7月4日) MENUへ |
行事を通じ子供が地域を知ることが大事
鬼越ふるさと会会長
石井 隆夫 さん
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毎年初夏に開く「真間川歩け歩け大会」が、街の安全・安心、地域福祉、文化、スポーツ活動に貢献している―として市川市から健康都市市民賞が贈られた。「子供同士やリピーターが多く、楽しんでくれているのが分かる。すべては会員や協力団体のおかげ。これからも続けていきたい」と笑顔が浮かぶ。 地域交流と街の活性化を目指し、ウオーキングのほか囲碁や将棋、新舞踊、史跡巡り、日帰りバス旅行、ふるさと祭りなどさまざまな行事に取り組む、自治会ではない、地域のための奉仕団体という特異な存在。会員約三百人のうち七割は地元住民だが、会員の友人など地元外の会員も多い。「案内を出すと、真っ先に応募してくるのは地域外の人だったりするんだよ」。友人を連れて来られるため参加しやすく、地域に縛られない、自由な活動、交流が生まれる。 神社や樹木、歴史など地域の価値、宝を守り、生かすまちづくりを行う。「行事を通じて子供が地域を知る。そういったことが、ふるさとにとって大事」。 鬼越で木材業を営む六十歳。陸上や水泳などで、成績やランキングを元に選手を発掘、応援するのが好き。地域の活動ともども、「若い人の成長を応援できるのが楽しみ」だ。 (2009年7月11日) MENUへ |
練習は一番の仕事、コンサートはご褒美
国連欧州本部で日本人初のピアノソロ演奏
根津 理恵子さん
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音楽一家で育ち、三歳から鍵盤に向かう。楽しみながら多量の練習に取り組み、数々のコンクールに出場。「緊張はしないですね。人前でピアノを弾くのが好きだった」と受賞を重ねた。 東京芸大を卒業し、恩師のいるポーランドに留学していた二十四歳の時、世界的なコンクールの一つ、「ショパン国際ピアノコンクール」でファイナリスト名誉表彰を受賞。現在は国内外を舞台に活動している。小学校の卒業文集に書いた将来なりたい職業は「世界的に有名なピアニスト」。有言実行。何事も明るく自然体で楽しむ二十八歳。 「練習が一番の仕事でもある」というプロにとって、「コンサートは自分へのご褒美」。自分と観客が一点に集中した時に良い演奏が生まれる。そこに必要なのは「信頼」。大学時代、恩師から「作曲家が作った作品には誠実に向き合うこと」を学んだことが生きている。 「中学時代の友人も多く、やっぱりここが一番」とホッとできるのが故郷・市川。今後は、なぜか日の当たらないパデレフスキを広めようと意気込む。「弾いていると楽しい曲なのに…ぜひ多くの人に知ってほしい」。“パデレフスキ大使”としての今後の活躍にも乞うご期待。 (2009年7月18日) 関連記事へ MENUへ |
聞いてくれる人、指導者、家族の支えが宝
クラシックギターコンクールで2冠
岡本 拓也さん
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「両手で弦に直接触れ、演奏者の気持ち、感動が楽器から空気に、空気から聴いてくれる人の耳に直接伝わる」と、クラシックギターが生み出す生の音に素晴らしさ、魅力を感じている。 「こんなふうに演奏できたら」。十歳の時、恩師がクラシックギターで奏でる『禁じられた遊び』に出合う。楽譜も読めなかったが、「音楽を聴いて初めて感動した」。水泳やサッカー、合気道など、やりたいことは何でもさせてもらえた。ギターも同じ。「好奇心でした」。その偶然の出合いを育み、七年で日本トップレベルの演奏力を身につけた。「上手くなれるように、ワンフレーズなど小さくても目標を立てて頑張り続けること、ギターや音楽を愛することかな」と振り返る。 みんなの「演奏よかったよ」「これからも応援してる」の声に「頑張るぞ、という気持ちになります」。聴いてくれるみんなや指導者、家族の支えが宝物だ。 十七歳。いまはすべてが勉強。「多くの人に聴いてもらい、心の揺さぶりを感じてもらえるよう、すべての演奏でベストを尽くす」。ポップスやジャズも聴く。高校では水泳部。チームワークを大切に、仲間との時間を楽しむ。「クラシック・ギタリストとして生きていきたい」。将来の目標も定まった。 (2009年7月25日) 関連記事へ MENUへ |