市川よみうりonline
市川市平田の諏訪神社で先月21日に例大祭(同神社氏子会主催)が開かれ、諏訪大社の流れをくむ御柱が近隣を渡御した。同氏子会によると、御柱の渡御を行う神社は県内でここだけで、全国的にも珍しいという。
この御柱の渡御は、長野県の諏訪大社で神様が降りてくる柱とされる大木を交換するため、7年に一度開かれている御柱祭に倣い、35年ほど前に始まった。
御柱祭では山から切り出した大木を社殿まで引いて運ぶが、諏訪神社の御柱は神輿のように担がれながら町内を渡御する。今年は担ぎ手として地元市立平田小の児童や県立市川工業高の生徒たちも参加し、「わっしょい、わっしょい」という威勢のいい掛け声とともに平田町内を渡御。最後の参道からは御柱祭と同じように引きながら神社内へ運ばれ、担ぎ手たちによって社殿の隅に立てられた。市川工業高の教諭は「担いでいる間に生徒たちの息が合ってくるのを感じた。伝統文化を体験させてもらえて良かった」と話していた。
町内を渡御する御柱
平田・諏訪神社
2012年11月3日土曜日