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本となかよし給食~物語にちなんだ料理

「しょうがパン~『わすれられないおくりもの』より」

 『わすれられないおくりもの』(評論社、作・絵スーザン・バーレイ、訳・小川仁央)は、大人も考えさせられるお話です。優しく、美しい絵とともに、人と人とのあり方や生き方を語りかけてくれます。
 
 賢くて何でも知っている優しいアナグマは、森のみんなから慕われ、尊敬されていました。秋の終わり、年老いたアナグマが亡くなってしまうところから物語は始まります。
 
 「長いトンネルのむこうに行くよ さようなら アナグマより」という手紙を残して死んでしまったアナグマ。森のみんなは、とても悲しみます。雪が降りつもっても悲しみはなくなりません。春になると、モグラやカエル、キツネといった森の友達が、色々なことを教えてくれたアナグマとの思い出を語り始めました。料理上手のウサギの奥さんに初めて料理を教えてくれたのもアナグマ。その料理は、思い出すと香りがただよってくるような「しょうがパン」です。
 
 給食でも、本から想像してしょうがパンを作ってみました。しょうがの香りとハチミツの甘みがほんのり広がる素朴なパンです。
 
 アナグマが森のみんなに宝物となるような知恵や工夫を残してくれたように、このパンを食べた人の心の中にも何かが残りますように。

材料(4〜6人分)
・無塩バター…70㌘
・卵…45㌘
・黒糖(サラサラのもの)…90㌘
・薄力粉…190㌘
・ベーキングパウダー…4㌘
・ハチミツ…60㌘
・しょうがパウダー…0.3㌘
・牛乳…100㏄
・マフィンカップ…10個


作り方
①オーブンを180度に予熱する。バターを湯煎または電子レンジで溶かしておく。卵、牛乳を室温に戻しておく。
②溶かしバターに黒糖・ハチミツ・しょうがパウダーの順に加えて混ぜる。さらに、溶き卵を2、3回に分けて加え混ぜる。
③小麦粉とベーキングパウダーをふるって1/4加え、牛乳と残りの粉を交互に数回に分けてさっくり混ぜる。
④ ③をカップに入れて天板に並べ、180度のオーブンで15~20分焼く(冬ははちみつを湯煎しておくと混ぜやすい)。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・永畑佳恵

 (2014年12月20日号)ホームページ 「おいしく食べよう」リスト

本となかよし給食~物語にちなんだ料理

「ハタハタのから揚げ」~詩『はたはたのうた』より

 今回は、金沢市生まれの詩人・小説家の室生犀星(明治22―昭和37年)の詩「はたはたのうた」を紹介します。

 はたはたのうた

はたはたといふさかな、
うすべにいろのはたはた、
はたはたがとれる日は
はたはた雲といふ雲があらはれる。
はたはたやいてたべるのは
きたぐにのごちそうなり。
はたはたみれば
母をおもふも
冬のならひなり。

 ハタハタが昔から身近な食材として食べられていたことなど、さまざまな情景が限られた言葉で分かりやすく伝わる詩です。

 ハタハタは、雷が鳴り、海が荒れ、高い波になると産卵のために浅瀬にやってきます。このことから漢字では「鱩」と書いたり、雷神様が遣わした魚として「鰰」と書いたりします。

 秋田名物として知られるハタハタの食べ方は、しょっつる鍋や煮物、なれずしなどの郷土料理が有名です。給食では、ハタハタのから揚げを作りました。今回は、から揚げにひと手間加えた南蛮漬けを紹介します。

 これからが旬の魚です。骨ごと食べられ、カルシウムが補給できるカミカミメニューとしてお薦めです。

材料(4人分)
・ハタハタ(内臓が取り除かれた生干し)…12匹
・片栗粉…大さじ3杯
・揚げ油…適量
・タマネギ…1/2個
・赤ピーマン…1/4個(または緑ピーマン1/2個)
・ニンジン…1/4本
・赤唐辛子…少々
・調味料
・酢…1/2カップ
・だし汁…1/2カップ
・しょうゆ…大さじ3杯
・砂糖…大さじ3杯
・塩…少々

作り方
①ハタハタに片栗粉をまぶし、180度の油でからりと揚げます。じっくりと時間をかけて揚げるのがポイントです。
②ハタハタから出る気泡が小さくなったら油から引き揚げます。
③タマネギを薄切り、赤ピーマンとニンジンを千切りにし、赤唐辛子は種を除いて小口切りにします。
④調味料を煮たて、野菜を入れて火を止めます。
⑤揚げたてのハタハタに④をかけてすぐ食べても、④にハタハタを漬け込んで味をなじませてから食べても、おいしくいただけます。

 ※南蛮漬けにせず、から揚げで食べる場合は塩を少々振ります。カレー粉と片栗粉を合わせたカレー味、こしょうを効かせたペッパー味などアレンジできます。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・山口由紀子

 (2014年12月6日号)ホームページ 「おいしく食べよう」リスト

本となかよし給食~物語にちなんだ料理

「ブイヤベース風スープ」~『ネコが手をかすレストラン』より

 今回のお話は『ネコが手をかすレストラン』(大日本図書、作・茂市久美子、絵・武富まさえ)です。

 光男さんが、港町に小さなレストランを開いて3カ月。ですが、お客さんが全く来ません。そこにネコがやってきて、光男さんの料理をおいしくするために手助けをしてくれます。

 このお話では魚介類やハーブ、スパイスなどを入れて作るフランスの料理「ブイヤベース」というスープが登場します。今回の料理は、そのスープをイメージして給食で出しているものですが、魚介類が少ないので「ブイヤベース風」と呼んでいます。スープの赤い色はトマトとサフランというスパイスの色です。

材料(4人分)
・アサリ…80㌘
・むきエビ…60㌘
・白ワイン…大さじ1杯
・にんにく…1/2かけ
・タマネギ…30㌘
・セロリ…10㌘
・キャベツ…40㌘
・トマト…50㌘
・オリーブ油…小さじ2杯
・水…1と1/2カップ
・サフラン…1つまみ
・チキンブイヨン…5㌘
・タイム…少々
・ローリエ…少々
・トマトペースト…5㌘
・塩…2つまみ
・こしょう…少々

作り方
①アサリとエビを白ワインで酒蒸しにしておきます。
②水にブイヨンを溶かし、サフランも加えて色を出しておきます。
③にんにくをみじん切り、セロリを5㍉幅の小口切り、その他の野菜を2㌢角に切ります。
④鍋にオリーブ油、にんにくを入れて火にかけ、香りが出るまで弱火で炒めます。
⑤ ④にタマネギを加えてしんなりしてきたら、セロリ、キャベツ、トマトも加えて炒めます。
⑥ ⑤に②とタイム、ローリエ、トマトペーストを加え、20分ほど煮込みます。
⑦アサリとエビを汁ごと加え、塩、こしょうで味を整えます。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・田中紀子

 (2014年11月15日号)ホームページ 「おいしく食べよう」リスト

本となかよし給食~物語にちなんだ料理

「スイートポテト」~『おおきなおおきなおいも』より

 芋掘り遠足が雨で延期になってしまったあおぞら幼稚園では、待ちきれない子供たちがお芋の絵を描き始めます。「ごしごし しゅっしゅっ ぴちゃぴちゃ しゃっしゃっ」。出来上がったのは、紙を何枚もつなげたびっくりするくらい大きなさつま芋の絵。そこからは子供たちの空想がどんどん広がり、大きなお芋はプールに浮かぶ船になったり、恐竜のイモザウルスになったり。たっぷり遊んで腹ペコになったらいよいよお芋パーティーの始まりです。大きなお芋を小さく切ってみんなで楽しくお料理します。おなかいっぱい食べた後は思わずクスッと笑ってしまう結末が待っています。

 子供たちの生き生きとした様子と豊かな発想力にひきこまれる楽しい絵本です。

 そこで今回はさつま芋のおいしさをシンプルに楽しめるスイーツ、スイートポテトを紹介します。給食でも秋の定番デザートとして人気があります。さつま芋はビタミンや食物繊維が豊富に含まれていますのでおやつにもぴったりです。ぜひお子さんと一緒に作ってみてください。
 
材料(8〜10個分)
・サツマイモ…中2本(530㌘)
・砂糖…大さじ2杯半
・バター…16㌘
・牛乳…大さじ2杯半
・生クリーム…大さじ2杯
・卵黄…1個分
・アルミケース…8~10個

作り方
①サツマイモは皮をむいて厚めのいちょう切りにし、水に10分ほどさらしておく。
② ①を柔らかくなるまで蒸す。
 ※耐熱容器に入れて、電子レンジで加熱すると手軽に柔らかくなります。
③蒸し上がったサツマイモをつぶし、砂糖、溶かしバター、牛乳、生クリームを加えてよく混ぜる。
④ ③を8~10等分にし、形を整えてアルミケースに入れて表面に卵黄を塗り、180度のオーブンで20分焼く。
 ※温度と時間はご家庭のオーブンに合わせて調節してください。オーブントースターでも出来ます。上白糖はサツマイモの甘さをみて加減してください。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・鎌形真智子

 (2014年11月1日号)ホームページ 「おいしく食べよう」リスト

本となかよし給食~物語にちなんだ料理

「アップルパイ」~『わかったさんのアップルパイ』より

 今回のお話は『わかったさんのアップルパイ』(あかね書房、作・寺村輝夫、絵・永井郁子)です。クリーニング屋のわかったさんは配達中、車が故障してしまいます。助けてくれたうさぎから結婚式にアップルパイを届けてほしいと頼まれますが、アップルパイの作り方がわかりません。

 お得意さんがみんな動物になったり、かみなりさまからパイ生地の作り方を教わったり、不思議なことが次から次へと起こります。わかったさんは無事にアップルパイを届けることができるのでしょうか?

 この本にはアップルパイの焼き方がわかりやすく、詳しく書かれています。給食でもこの本を参考に、旬のリンゴを使ってアップルパイを作っています。

材料(4人分)
・冷凍パイシート 2枚
・リンゴ 200㌘
・上白糖 20㌘
・レモン汁 小さじ1杯
・白ワイン 小さじ1杯
・卵黄 1個分
・水 小さじ1杯
・粉砂糖 小さじ1杯

作り方
①冷凍パイシートを冷凍庫から冷蔵庫に移して1時間ほど置き、解凍しておきます。
②リンゴを縦4つに切って皮をむき、芯を切り落として厚さ5㍉のイチョウ切りにします。
③鍋にリンゴと砂糖を入れてよく混ぜ合わせ、20分ほどおきます。
④リンゴから水分が出てきたらレモン汁と白ワインを加え、中火でやわらかくなるまで煮たら、そのまま冷ましておきます。
⑤パイシート1枚を半分(約10㌢四方)に切り、リンゴを中央に4~5切れ置いて生地を四角形になるようにかぶせます。周りをフォークで押さえて閉じ、水で溶いた卵黄を塗ります。
⑥オーブンを予熱して210度で20分、180度で15分焼きます(焼いている途中でオーブンを開けるとパイ生地がふくらまないので開けないようにします)。
⑦焼き上がって粗熱がとれたら茶こしで粉砂糖を振りかけます。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・田中紀子

 (2013年10月19日号)ホームページ 「おいしく食べよう」リスト

本となかよし給食~物語にちなんだ料理

「きのこスープ」~『14ひきのあさごはん』より

 今回のお話は『14ひきのあさごはん』(童心社、作・いわむらかずお)です。

 森に朝が訪れると、ねずみの大家族の一日が始まります。みんなで役割分担をし、さあ、朝ごはんの準備です。早起きのおじいちゃんが火をおこし、おばあちゃんとおかあさんがどんぐりのパンを焼き、子どもたちが野いちごをつみ、おとうさんが大きな鍋できのこのスープを作ります。

 読み進めると、家族のきずなときらきらとした生命の輝きがじんわりと伝わり、食は生きる源だという実感がわいてきます。朝ごはんの準備から食べるまで、ねずみの大家族たちはとっても楽しそうです。

 今回は、絵本の中でねずみのおとうさんが作った食物繊維たっぷりのきのこスープを紹介します。

材料(4人分)
・しめじ 150㌘
・えのき茸 150㌘
・エリンギ 150㌘
・椎茸 100㌘
・ベーコン 20㌘
・水 300cc
・牛乳 300cc
・固形コンソメ 1個
・塩 適量
・こしょう 適量
・万能ネギ 20㌘

作り方
①しめじ、えのきの石づきをとる。きのこ類を食べやすい大きさにする。
②鍋に水と牛乳をはり、ベーコンと切ったきのこ類を入れる。
③きのこ類がしんなりしてきたら、コンソメを入れ、塩こしょうで味を調える。
④器に盛り付け、小口切りにした万能ねぎを飾る。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・箕輪正美

 (2014年10月4日号)ホームページ 「おいしく食べよう」リスト

本となかよし給食~物語にちなんだ料理

「肉団子とトマトのスープ」~『ホジャどんのしっぺがえし』より

 『ホジャどんのしっぺがえし』(ほるぷ出版、再話・絵ギュンセリ・オズギュル、訳・はがたまちこ)は、トルコでは誰でも知っているとんちのきいた民話です。日本で例えると「一休さん」のようなお話になるでしょうか。「ホジャ」は先生を意味し、知恵のある人のことを言います。

 ある冬の夜、長者どんの家で「自分は寒さに強い」と自慢話をしたホジャが、長者どんや若い衆とかけをすることになりました。ホジャはみんなから言いがかりをつけられてかけに負け、大きな鍋で作った肉入りスープをごちそうすることになりますが、食べに来たみんながホジャからしっぺ返しを食らうというお話です。さて、どんなしっぺ返しだったのでしょうか。ぜひ本を読んでみてください。

 この本は、私の勤務する学校の祭りの中で発表されたグループ劇の一つです。その日の給食では本の肉入りスープをイメージし、鶏肉の団子と夏らしいトマトを入れて彩りよく仕上げたスープを出しました。本と劇、給食がリンクしたスープは、子供たちも興味を持ってよく食べてくれました。

材料(4人分)
〈肉団子〉
 ・鶏ひき肉…120㌘
 ・卵…10㌘
 ・塩こしょう…少々
 ・片栗粉…小さじ2杯
〈具〉
 ・キャベツ…大きい葉2枚
 ・タマネギ…1/2個
 ・スナップえんどう…8個
 ・ミニトマト…4個
 ・ニンジン…1/3本
 ・水…6カップ
 ・コンソメ…1個
 ・塩こしょう…適量

作り方
①肉団子の材料を練り合わせ、ひと口大の団子に丸める。
②キャベツをざく切り、タマネギを薄切り、ニンジンをいちょう切りにし、ミニトマトはヘタを取って縦半分に切る。スナップえんどうは色良くゆでる(大きさにより1/2に切る)。
③鍋で分量の水を沸かし、丸めた団子を入れてあくを取る。団子に火が通ったら野菜を入れ、火を通してコンソメと塩こしょうで味を整える。最後にゆでておいたスナップえんどうを加える。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・谷地智恵

 (2014年9月20日号)ホームページ 「おいしく食べよう」リスト

本となかよし給食~物語にちなんだ料理

「ウインナーパイ」~『クマのプーさん』より

 今回は、『クマのプーさん』(岩波書店)から、手軽に作れるおやつを紹介します。

 この本は、作者のA・A・ミルンが息子のクリストファー・ロビンと彼の持つぬいぐるみを登場人物にしたお話です。

 はちみつが大好きで食いしん坊のクマのプーさんですが、詩を作ることも得意です。そんなプーさんの作った詩の中で「カトルストンパイ」というものがあります。カトルストンパイとはベーコンと卵を使ったイギリスの伝統的なパイのことです。給食では簡単に作れるように具をウインナーに変更して作っています。

 市販の冷凍パイシートを使うととても簡単に作ることができますので、甘くない「おかずパイ」を作ってみてはいかがでしょうか。

材料(6個分)
・冷凍パイシート(19×11㌢) 2枚
・ウインナー 6本
・ケチャップ 大さじ1杯

作り方
①冷凍パイシートを冷凍庫から出して少し柔らかくし、3等分に切る。
②ウインナーにケチャップをからませ、パイシートで巻いて端をフォークで抑えてとめる。
※焼くとパイが膨らむので、シートはゆるく巻いてください。
③250度に熱したオーブンで約10分焼く。
※時間は目安です。表面に焼き目がついて生地が膨らんだら取り出してください。
※写真手前のくるくると巻きつけるタイプは、パイシートを縦長に6等分に切ってひも状にしたものを、ウインナーに斜めに巻いていきます。
味はケチャップだけでなく、マスタードやブラックペッパーなどを使ってもおいしいので、お好みでアレンジしてみてください。


千葉伝統郷土料理研究会市川支部・松丸愛美

 (2014年9月6日号)ホームページ 「おいしく食べよう」リスト

本となかよし給食~物語にちなんだ料理

「はちみつぶんぶんケーキ」~『クマくんのはちみつぶんぶんケーキ』より

 だんだん夏も終わりに近づいてきましたが、暑い日が続いています。今回は、はちみつとアーモンドを使った香ばしいケーキを紹介します。

 『クマくんのはちみつぶんぶんケーキ』(作、絵・柳生まち子、福音館書店)は、クマくんが色々な料理を作る『クマくんのおいしいほん』シリーズの一冊です。

 クマくんはミツバチおばさんにはちみつをもらって、はちみつぶんぶんケーキを作ります。どうして「ぶんぶん」というのでしょう。それは、クマくんがケーキを切るときにわかります。

 本の中にはケーキのレシピも記載されています。こちらも簡単に作ることができますが、給食ではさらに作りやすくアレンジしています。

 はちみつは体内に入ると素早くエネルギーに変わるため、疲れた身体に負担をかけずに吸収されます。スポーツなど体を動かした後の疲労回復にはちみつを取り入れてみてはいかがでしょうか。

材料(ケーキ型1個分)
・ホットケーキミックス…150㌘
・タマゴ…2個
・牛乳…大さじ2杯
・はちみつ…30㌘
・砂糖…30㌘
・バター…60㌘
・型に塗るバター…10㌘
・スライスアーモンド…15㌘
・粉砂糖…2㌘

作り方
①ホットケーキミックスに溶き卵、牛乳、はちみつ、砂糖、溶かしバターを入れて混ぜ合わせる。
②ケーキ型の内側にバター10㌘を塗り、①の生地を流し入れる。
③生地の上にアーモンドを散らし、200度に熱したオーブンで約20分焼く。
④竹串などを刺して串に生地が付かなかったら型からはずし、粗熱をとる。
⑤指で触れられる程度に冷めたら粉砂糖をふりかけ、切り分けていただく。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・松丸愛美

 (2014年8月16日号)ホームページ 「おいしく食べよう」リスト

本となかよし給食~物語にちなんだ料理

「じゃんじゃこサラダ」~『大どろぼうのさくさくサラダ』より

 今回のお話は、『大どろぼうのさくさくサラダ』(偕成社、作・山脇恭)です。

 あらまー市なんだろ町には、元大泥棒の食べ物屋さんが12人います。どのお店の料理もおいしくて、あまりさんの奥さんは「たべてはごろごろ、ねてはぱくぱく」しているうちにすっかり太ってしまいました。

 そこで、元大泥棒のどたろうは「ハンバーグやフライドポテトばっかりたべないで、サラダをまいにちたくさんたべましょう」と自分のお店に招待します。さて、毎日食べても飽きないサラダで、あまりさんの奥さんはやせられるでしょうか。

 本の中には、毎日食べても飽きないサラダのレシピがたくさん書いてあります。給食では、子供たちの成長に大切なカルシウムが多くとれる「ちりめんじゃこ」を使った「じゃんじゃこサラダ」を、材料を少しアレンジして作りました。

 皆さんも本を読んで、いろいろなサラダを作ってみてくださいね。

材料(5人分)
・レタス 75㌘
・キュウリ 250㌘
・ニンジン 25㌘
・ちりめんじゃこ 15㌘
・白ごま 大さじ1杯
〈ドレッシング〉
 ・タマネギ 10㌘
 ・ごま油 1/2カップ
 ・酢 1/3カップ
 ・濃口しょうゆ 大さじ1杯
 ・三温糖 小さじ1杯
 ・白こしょう 少々

作り方
①ちりめんじゃこを180度の油で素揚げし、油をきる。
②ごまを煎る。
③ドレッシングを作る。タマネギをみじん切りにして水にさらし、調味料とよく混ぜ合わせる。
④野菜を洗って水気をきり、千切りにする。
⑤食べる直前にドレッシングとちりめんじゃこ、ごまをあえて野菜にかける。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・田中紀子

 (2014年8月2日号)ホームページ 「おいしく食べよう」リスト

本となかよし給食~物語にちなんだ料理

「煎茶ふりかけ」「いり大豆の抹茶砂糖がらめ」~『いぬうえくんのおきゃくさま』より

 今回のお話は『いぬうえくんのおきゃくさま』(あかね書房、作・きたやまようこ)です。

 くまざわくんの家で一緒に暮らすようになったいぬうえくんのところに、お客様が来ることになりました。くまざわくんは部屋をきれいにしたり、おちゃをどうしようかとあれこれ悩んでいます。いぬうえくんは、お客様をうれしい気持ちと楽しい話で迎えるため、目には見えない準備をしています。2人は、自分のやり方でお客様を迎えます。

 そのお客様の食べるものは緑色のもの。くまざわくんが用意したのは、サボテン、緑茶、サラダ、ミントのシャーベット…。さあ、どんなお客様が来るのでしょうか。

 いぬうえくんとくまざわくんのお話はシリーズ化されており、2人が毎日の生活で交わすほのぼのとしたやりとりが、本当に大切なものを教えてくれます。これから迎える夏休みに親子で読んで、一緒にクッキングをするのはいかがですか。

 給食でも、緑の食べ物を考え 煎茶のふりかけといり大豆の抹茶砂糖がらめを作ったので紹介します。お茶の香りが爽やかでお客様もきっと喜んでくれるはずです。作ったものは、密封容器に保存して早めにお召し上がりください。

煎茶のふりかけの材料
・粉茶…12㌘
・いりごま…30㌘
・ぶぶあられ(ごく細かいお茶漬け用のあられ)…30㌘
・塩…4㌘
・抹茶…少々
・ゆかり…2㌘
煎茶のふりかけ作り方
①粉茶、いりごま、ぶぶあられ、塩をからいりする。
② ①が冷めたら抹茶、ゆかりを合わせる。
※粉茶を使わず、抹茶にかつお節やいりこを合わせただけでもおいしく作れます。


いり大豆の抹茶砂糖がらめの材料 ・いり大豆(福豆)…100㌘
・砂糖…100㌘
・水…大さじ2杯
・抹茶…大さじ1杯

いり大豆の抹茶砂糖がらめの作り方 ①鍋またはフライパンに砂糖と水を入れ、火にかけて蜜を作る。
②ふつふつと煮立ってきたら弱火にし、いり大豆を加えて蜜とからめる。
③火を止めて抹茶と合わせ、水分がなくなるまでしばらく混ぜる。
※抹茶、砂糖の量は好みで調節してください。抹茶の代わりにココアにしてもおいしくできます。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・山口由紀子

 (2014年7月19日号)ホームページ 「おいしく食べよう」リスト

本となかよし給食~物語にちなんだ料理

「あじのさんが焼き」〜『たったひとつのねがいごとより

 今回紹介する本は、あるネコの家族のお話『たったひとつのねがいごと』(ほるぷ出版、作・バーバラ・マクリントック、訳・福本友美子)です。

 ある日、モリーは風邪をひいて寝込んでしまったお母さんの代わりに買い物にでかけました。そこで、不思議なおばあさんと出会い、ひとつだけ願いがかなう魔法の魚の骨を手にします。小さいきょうだいたちから、困ったことがあると魔法の骨を使ってほしいと頼まれますが、モリーは自分の力で次々と解決。そんなモリーの姿がとっても微笑ましいお話です。願い事がかなったあとのモリーのセリフは、家族に寄り添い、家族を思う温かさを感じます。

 今回は、家族でそろって食べたい魚料理「あじのさんが焼き」を紹介します。給食でも、千葉県の郷土料理として親しまれています。

材料(4人分)
・あじのすり身 180㌘
・万能ネギ 20㌘
・生姜 ひとかけら
・青じそ 4枚
・みそ 小さじ2杯
・酒 大さじ1杯
・片栗粉 大さじ1杯半
・しょうゆ 小さじ2杯

作り方
①ネギを小口切りにし、生姜をすりおろす。
②あじのすり身に①を混ぜ、片栗粉、調味料を加えてよくこねる。
③ ②を4個に分けて小判型に整え、青じそを貼り付けてフライパンで焼く。


千葉伝統郷土料理研究会市川支部・箕輪正美

 (2014年7月5日号)ホームページ 「おいしく食べよう」リスト

本となかよし給食~物語にちなんだ料理

「かぼちゃパイ」〜『14ひきのかぼちゃ』より

 『14ひきのかぼちゃ』(いわむらかずお作、童心社)は、14匹のねずみの家族のお話です。

 おじいさんのねずみが、家族を集めて言います。
「これは かぼちゃのたね、いのちの つぶだよ」とおじいさん。「みんなで たねまきを しよう」とお父さん。

 家族は協力して、かぼちゃの畑を作り、種をまきますが、なかなか芽がでません。
「ほんとに いきているのかな」。心配するねずみの家族。でもかぼちゃは、しっかりと芽をだして…。ぐんぐん大きくなっていきます。

 そしてねずみの家族は、かぼちゃコロッケ、かぼちゃまんじゅう、かぼちゃのパイ…、たくさんのかぼちゃ料理をみんなで楽しく囲みます。

 元気に育つかぼちゃを、やさしく見守り世話をするねずみの家族の様子が、温かみのある絵で描かれている本です。

 かぼちゃは夏においしい野菜です。「ベータカロテン」という栄養素がたくさん含まれていて、その量は、ホウレン草とほぼ同じくらい。

 絵本には丸いかぼちゃパイが登場しますが、給食では市販のパイシートを使って長方形に作ります。ご家庭でも手軽にできます。休日のおやつにぜひ作ってみてくださいね。

材料(4人分)
・市販のパイシート(18㌢×18㌢)…1枚
・かぼちゃ…1/6個
・砂糖…小さじ2杯
・バター…小さじ1杯
・生クリーム…小さじ1杯半
・溶き卵…適量

作り方
 ①パイシートを室温で10分程度おいてやわらかくし、正方形に四等分する。
 ②かぼちゃを皮付きのまま電子レンジに入れてやわらかくしてつぶし、砂糖、バター、生クリームを入れて混ぜる。
 ③パイシートに②のかぼちゃペーストを置き、二つ折りにして合わせ目をフォーク等でおさえる。表面に溶き卵を塗る。
 ④200℃のオーブンで15分程度焼く。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・古賀裕喜子

 (2014年6月21日号)ホームページ 「おいしく食べよう」リスト

本となかよし給食~物語にちなんだ料理

「海のものと山のものが入ったお弁当」
〜『窓ぎわのトットちゃん』より

 『窓ぎわのトットちゃん』(作・黒柳徹子、絵・いわさきちひろ、講談社)は、黒柳さんの幼少時代のお話です。トットちゃん(黒柳さん)のまっすぐな考え方はとても潔く、読んでいるとすがすがしい気持ちになります。また、通っていたともえ学園での生活はユニークで自由で、いまこのような学校生活を送ることができたらとても楽しいだろうな、と想像が膨らみます。

 ともえ学園のお弁当の決まり事は、海のものと山のものを必ず入れてくること。海のものとは、魚や海藻のことで、山のものとは、大きく分けると肉や野菜のことです。でも、例え、どちらかのものが入っていなかったとしても、心配する必要はありません。なぜなら、校長先生が、みんなのお弁当を見て、足りないものを入れてくれるからです。

 私の勤務する学校でも「海のものと山のものが入ったお弁当」を出しました。カボチャの入ったごはんと、子供たちの大好きなから揚げ、里芋とちくわの煮物、鮭、インゲンで彩りよくきれいにまとめました。カボチャご飯は米ともち米を混ぜ、カボチャと桜エビ、枝豆を入れて、だしと調味料で炊き込みます。もち米を使っているので、もちもちとした食感で彩りもきれいですよ。

かぼちゃごはんの材料(5人分)

・米 2合(300㌘)
・もち米 100㌘
・カボチャ 80㌘
・干しえび 20㌘
・茹でてサヤから出した枝豆 45㌘
・塩 小さじ2/3杯
・しょうゆ 小さじ1/3杯
・みりん 小さじ1杯
酒 小さじ1杯
・削り節の出し汁 450cc


千葉伝統郷土料理研究会市川支部・奈良坂早苗

 (2014年6月7日号)ホームページ 「おいしく食べよう」リスト

本となかよし給食~物語にちなんだ料理

「コロッケ」
~『11ぴきのねことあほうどり』より

 今回のお話は『11ぴきのねことあほうどり』(馬場のぼる作、こぐま社)です。

 11匹の猫がコロッケの店を始めました。初めのうちは繁盛しましたが、やがて売れ残るようになり、毎日売れ残りのコロッケを食べなければならず、見るのもいやになっていました。「鶏の丸焼きが食べたい」。そんな夢を語っていたそのときです。何と1羽のあほうどりがコロッケを買いにやって来ました。さてこの後、猫たちとあほうどりには、一体どんな運命が待ち受けているのでしょうか。

 今回ご紹介するコロッケは、私の学校の給食でいつも出しているコロッケと違い、隠し味に練乳を入れ、少し甘めに仕上げてあるのが特徴です。コロッケサンドにしてもおいしく食べられます。

材料(大きめ8個分)

・ジャガイモ 中3個(400㌘)
・タマネギ 小1個(170㌘)
・豚ひき肉 60㌘
・赤ワイン 大さじ1/2杯
・サラダ油 大さじ1杯
・練乳 小さじ2杯
・塩 少々
・こしょう 少々
・小麦粉 60㌘
・卵(溶き卵) 1個
・パン粉 40㌘
・揚げ油 適量

作り方

①ジャガイモは皮をむいて厚めのいちょう切りにしておく。タマネギはみじん切りにしておく。
②ジャガイモを柔らかくなるまで蒸し器で蒸す。
③豚ひき肉に赤ワインをかけて下味を付ける。
④フライパンにサラダ油をひいて熱し、みじん切りしたタマネギを色づくまで炒める。豚ひき肉と塩、こしょうを加え、豚ひき肉の色が変わるまで炒める。
⑤蒸しあがったジャガイモをつぶし、④と練乳を加えて混ぜ合わせる。※冷めると混ぜにくいので、アツアツのうちに混ぜる。
⑥ ⑤を8等分にし、手に取って小判形に整え、小麦粉、溶き卵、パン粉の順に衣をつける。
⑦ ⑥を油で揚げる。
※ 子供向きに調味してあるので、塩加減は好みで調節してください。甘めが好きな方は、練乳を多めに入れてもいいです。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・森幸子

 (2014年5月3日号)ホームページ 「おいしく食べよう」リスト

本となかよし給食~物語にちなんだ料理

桜えびのふりかけ
~『花咲かじいさん』より

 「ここ掘れワンワン」でおなじみの昔話『花咲かじいさん』は、室町時代から伝わる民話だそうです。不思議な犬を巡って、心優しいおじいさんは幸せに、欲張りなおじいさんは不幸になるという、善いこと、悪いことをわかりやすく伝えたこの話は、現代の子供たちにも親しまれています。
 
 市川市内のある小学校では、図書委員の子が『花咲かじいさん』の劇をして、小さい子供たちを楽しませています。その活動に合わせて、「花咲かじいさんのふりかけ」を給食に出すと、子供たちは「枯れ木に花を咲かせましょう」と、大喜びでご飯をきれいに食べてしまうそうです。殻ごと食べる桜えびはカルシウムが豊富で、子供たちの成長を助けてくれます。お弁当や朝食にも便利な一品です。
 
 春になると、静岡県由比町では水揚げされた桜えびが一面に天日干しされ、浜辺が桜色に赤く染まります。その赤い色素には抗酸化作用があるといわれ、動脈硬化や老化の予防に効果があります。

「抹茶蒸しパン」

材料(4人分)
・桜えび 大さじ4杯
・しらす干し 大さじ4杯
・白ゴマ 大さじ2杯
・青のり 小さじ1杯
・塩 少々

作り方
①桜えびを乾煎りする。4分の1はそのままで、4分の3はミキサーで細かく粉状にする。
②しらす干しと白ゴマを乾煎りし、①の桜えびを加えて混ぜる。
③塩味が薄い場合は、塩で味を調える。彩りに青のりを加えて出来上がり。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・谷地智恵

 (2014年4月19日号)ホームページ 「おいしく食べよう」リスト

本となかよし給食~物語にちなんだ料理

米粉のカスタードクリームパン
~『くりぃむパン』より

 桜の花が咲き、一気に春がやってきました。今回は春らしく旬のイチゴを使います。
 
 今回のお話は、昨年度の小学校中学年の課題図書だった『くりぃむパン』(作・濱野京子、くもん出版)です。
 
 香里は、9人の大家族で暮らす女の子。そこへ職を失った親戚の叔父さんとその娘、未果が訪ねて来ます。香里と未果は小学4年生の同い年。育った環境も性格も違う2人が一緒に暮らすことになります。そんな2人が「くりぃむパン」を通し、人と人とのつながりの大切さに気付いていく物語です。
 
 カスタードクリームは小麦粉でもおいしく作れますが、今回は給食で実施しているように、米粉を使ったカスタードクリームとフルーツを合わせてパンにサンドしてみました。
 
 米粉は、グルテンが含まれていないためダマになりにくく、また吸水性も高いのでしっとり、もっちりと仕上がります。そして、粉がサラサラと細かいのでふるう必要もなく、とても扱いやすいです。
 
 お菓子や揚げ物の衣、シチューやカレーのとろみなどにも使ってみてはいかがでしょう。

材料(5人分)
・パン 5個
・牛乳 150cc
・卵 1個
・米粉(小麦粉) 15㌘
・砂糖 25㌘
・バター 15㌘
・ミカン缶、イチゴ、パイナップル缶 各100㌘
*季節の果物をお好みで入れてください

作り方
①鍋に米粉、砂糖、卵を入れ、よくかき混ぜておく。
②火にかけて温めておいた牛乳を少しずつ入れ、よく混ぜる。鍋を火にかけ、弱火で3~5分でとろみが出たら、仕上げにバターを落す。
③ミカン缶とパイナップル缶は汁を切っておく。イチゴは葉を取り、1/6切りにする。
④カスタードクリームが冷めたら、フルーツと合わせてパンに挟んでいただく。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・谷地智恵

 (2014年4月5日号)ホームページ 「おいしく食べよう」リスト

本となかよし給食~物語にちなんだ料理

よもぎもちあずき
〜『よもぎだんご』より

 春の日が快い季節となりました。今回は春らしく、ばばばあちゃんと子供たちが「よもぎ」を使って団子を作る『よもぎだんご』(さとうわきこ作、福音館書店)のお話です。

 ばばばあちゃんは子供たちと野原に行き、よもぎ、なずな、よめな、つくし…たくさんの野草を採ります。そして、ばばばあちゃんが分かりやすく指導しながら、一緒にその野草を下ごしらえして調理していきます。

 物語の最後、たくさんの団子を囲んだ時に、きれいな服を着たばばばあちゃんが登場します。「うふふふ…。きょうはねぇ、ばばばあちゃんのたんじょうびなのさ。みんなのおりょうりプレゼントありがたくちょうだいするよ」。

 思わず、暖かい春の風を感じに外に出てみたくなる物語です。

 今回は、給食で出している「よもぎもちあずき」の作り方を紹介します。絵本とは作り方が多少違いますが、どちらもおいしくできますよ。

材料(5人分)
【白玉だんごとよもぎだんご】
・白玉粉 100㌘
・牛乳 80cc
・水 30cc
・よもぎ粉 1.2㌘
【あんこ】
・小豆(乾) 50㌘
・水 180cc
・砂糖 40㌘
・塩 少々
・あく抜き用水 適量

作り方
①白玉もちを作る。ボールに材料半分の白玉粉、牛乳、水を入れ、耳たぶくらいの硬さになるまでこねて丁寧に丸める(柔らかい時は白玉粉を加える)。
②よもぎもちを作る。よもぎ粉と残りの白玉粉、牛乳、水を混ぜ、①と同様にこねて丁寧に丸める。
③鍋にたっぷりの湯を沸かし、丸めた団子を入れてゆでる(団子が浮いてきて1分くらい)。
④鍋に小豆とあく抜き用のたっぷり(小豆が隠れるくらい)の水を入れ、1分間沸騰させてザルにあける。再び鍋に小豆を戻して分量の水を加え、ふっくら柔らかくなるまで煮る(水が足りないようなら水を加えて煮る)。砂糖と塩を加え、とろとろしたあんこになったら火を止める。
⑤器に白と緑の団子を盛り付け、④のあんこをのせて頂く。
 ※小豆は水に一晩漬けずに作っています。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・谷地智恵

 (2014年3月15日号)ホームページ 「おいしく食べよう」リスト

本となかよし給食~物語にちなんだ料理

「目玉焼きトースト」~『天空の城ラピュタ』より

 今回は、『天空の城ラピュタ』(宮崎駿作・絵、徳間書店)から、「ラピュタパン」(パズーの目玉焼きトースト)を紹介します。『天空の城ラピュタ』はアニメが有名ですが、子供たちは本も大好きです。
 
 ラピュタ人は、空に浮く石・飛行石を作り、大きな大きな城を空に浮かべて住んでいると言われていました。信じられないほどの恐ろしい科学の力で、地上の国々を支配していたというのです。城には、地上の国々から奪った宝物がたくさんあると言われています。
 
 ラピュタの科学の力を使って世界を征服しようとする政府と軍隊、宝物を狙う空賊。ラピュタ帝国の血をひく少女シータの持つ飛行石を巡り、シータとシータを助けるパズーに襲いかかる軍隊、空賊たち…。
 
 パズーとシータが、追っ手から逃げて鉱山の古い洞穴の中に下り立ち、そこで2人で目玉焼きをのせたパンを分け合って食べるシーンがあります。この食べ方が朝ごはんで広がりました。この食べ方は「ラピュタパン」または「パズーの目玉焼きトースト」と言われています。
 
 卵は手軽に調理でき、良質なたんぱく質やミネラル、ビタミンを多く含む完全栄養食品と言われ、忙しい朝食におすすめの食材です。目玉焼きパンと一緒に、具だくさんの野菜スープやフルーツがあれば、快適な1日のスタートになります。
 
 今回は子供たちのために、小学6年生の家庭科で習う目玉焼きの作り方を紹介します。「ラピュタパン」は、目玉焼きと刻んだ野菜をトーストした食パンにのせ、ソースをかけるだけで出来上がり。ソースは、同量のケチャップとマヨネーズを混ぜ合わせた「オーロラソース」がおすすめです。
 
 チーズトーストに目玉焼きをのせたり、ハムを加えてハムエッグにしたりと、一品加えればおいしさもさらにアップ。食パンの周りにツナを盛って土手を作り、中に卵を落とし入れてオーブントースターで焼けば、ひと手間省けて洗い物も減るのでお手軽です。サンドイッチ風に目玉焼きを挟んだり、食パンと目玉焼きをくるくると巻いてロール状にしたりと、食べ方もいろいろ。皆さんも「マイ・ラピュタパン」を作ってみませんか。

材料(4人分)
・食パン 4枚
・卵 4個
・油 小さじ2杯
・水 大さじ2杯
・塩こしょう 少々
・レタス 2枚
・キュウリ 1/2本
・マヨネーズ 大さじ1杯
・ケチャップ 大さじ1杯

目玉焼きの作り方
①卵4個を器に割り入れる。
②フライパンを火にかけ、温まったら油を全体に行き渡らせる。
③火を弱めて卵をフライパンに入れ、白身に火が通り周りが白く固まってきたら、塩こしょうをふり、フライパンのふちから水大さじ2杯を回し入れ、ふたをして蒸し焼きにする(1~3分くらい。黄身の硬さはお好みで)。
*ふたと水を使わずにそのまましばらく焼くと、黄身が固まらず、色のきれいな目玉焼きになります。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・山口由紀子

 (2014年3月1日号)ホームページ 「おいしく食べよう」リスト

本となかよし給食~物語にちなんだ料理

「チョコレートパン~『チョコレート工場の秘密』より」

 もうすぐ3月ですね。春のはじまりです。しかし、暦の上で春とはいえ、まだまだ寒い日は続きます。そのような中、口の中でとろりととろけるチョコレートにあたたかさを感じてはいかがでしょうか。
 
 今回のお話は、映画『チャーリーとチョコレート工場』の原作『チョコレート工場の秘密』(ロアルド・ダール作、柳瀬尚紀訳、クェンティン・ブレイク絵、評論社)です。
 
 ウィリー・ワンカの作るお菓子は世界中で大人気。でも、その工場の中は秘密です。しかしある日、チャンス到来。秘密の工場を見学することができるのです。その数たったの5人。ワンカ製のチョコレートバーの包装紙の中に、金色の招待券をみつけた子供とその家族に権利が与えられます。さらにそのうちの1人には、想像を絶する素晴らしい副賞がつくといいます。果たしてチョコレート工場の秘密とは何か、想像を絶する素晴らしい副賞とは…。
 
 読んでいるだけで、最高級の熱々に溶けたチョコレートが頭を巡り、わくわく、ドキドキします。
 
 そこで今回は、本の中に登場する大きなこげ茶色の川のようにとろりとしたコーティングチョコを使ったチョコレートパンをご紹介します。トッピングには、アーモンドスライスやミックスナッツ、チョコスプレーなどであなた流に飾ってみてはいかがでしょうか。

材料(1本分)
・パン4個
・コーティングチョコ100㌘(伸びがよく、固まるコーティング専用のチョコレート)
・ホイップ済み生クリーム150㍉㍑
・スライスナッツミックス20㌘

作り方
①コーティングチョコをボールに入れ、湯せんで溶かす。
②パンに切れ目を入れる。間にホイップクリームを絞り、はさむ。
③溶かしたコーティングチョコをパンの上にかける。熱いうちにナッツを飾り、冷めて固まるまで置いておく。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・永畑佳恵

 (2014年2月15日号)ホームページ 「おいしく食べよう」リスト

本となかよし給食~物語にちなんだ料理

「がまくんのチョコクッキー~『ふたりはいっしょ』より」

 ある日、一年生の担任の先生から『ふたりはいっしょ』(文化出版局、アーノルド・ローべル作、三木卓訳)の本を紹介してもらいました。
 
 この本には、クッキーがあまりにもおいしくて、がまくんとかえるくんが食べるのをやめる意志力が試されるというお話があったので、これをヒントに給食のクッキーを考えてみました。
 
 チョコレートと黒砂糖でこげ茶色にし、くるみを入れて歯応えを出し、子供たちが喜ぶようにと、インパクトのある大きなクッキーにしてみました。
 
 バターも卵も使わないので、乳製品や卵の食物アレルギーがある子供たちも安心して食べられます。作り方も混ぜて焼くだけ。ぜひ、ご家庭でお子さんと一緒に作ってみてください。
 
 皆さんの意志力が試されるかもしれませんよ。

材料(5個分)
・サラダ油 20㌘(大さじ1杯半)
・黒砂糖(粒子の細かいタイプが扱い やすい) 40㌘(大さじ4杯半)
・豆乳 20㌘(大さじ1杯強)
・薄力粉 50㌘(大さじ6杯1/4)
・ベーキングパウダー 3㌘(小さじ1杯)
・くるみ 35㌘
・チョコレートチップ 25㌘
・オーブンシート

作り方
①サラダ油と黒砂糖を泡立て器で混ぜる。
② ①に豆乳を加え、泡立て器で混ぜる。
③ゴムベラで、薄力粉とベーキングパウダーを合わせて、ふるいながら②に加え、くるみとチョコチップも加えて生地にする。
④オーブンシートを敷いた天板に、ゴムベラで生地を間隔を空けて少しずつ落とす(焼くと自然に広がるので、特に成形しないでよい)。オーブンを予熱し、180度で10分から15分くらい焼く。
※焼いた直後は軟らかいが、そのまま放置すると乾燥して調度良い硬さになる。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・森永春美

 (2014年2月1日号)ホームページ 「おいしく食べよう」リスト

本となかよし給食~物語にちなんだ料理

「きつねの作ったニンジンスープ~『おなべ おなべ にえたかな?』より」

 今回のお話は『おなべ おなべ にえたかな?』(小出保子作、福音館書店)です。
 
 きつねのきっこは、おおばあちゃんに、作りかけのスープの番を頼まれました。そのお鍋は「おなべ おなべ にえたかな?」と尋ねると「グツ グツ グツ にえたか どうだかたべてみよ グツ」などと答えてくれる不思議なお鍋です。きっこたちが早速食べてみたら、とてもおいしくできたので、ニンジンスープがすぐになくなってしまいました。
 
 もうじき、おおばあちゃんが戻ってくるころです。さて、きっこたちはどうしたでしょうか。
 
 みんなとてもおいしそうにニンジンスープを食べていて、幸福感を感じる絵本です。寒い時期は、スープを食べて体も心も温まりましょう。
 
 今回紹介するスープは、きっこたちが最初に作っていたニンジンスープをイメージしたものです。ペースト状にしたニンジンがベースになっていますが、絵本のスープはニンジンの形が残っているので、いちょう切りのニンジンも別ゆでして加えています。

材料(4人分)
・ニンジン1本
・タマネギ半分
・コンソメ6㌘
・牛乳100cc
・生クリーム20cc
・塩小さじ3分の1杯
・こしょう少々
・水300cc
・パセリ少々
・バター6㌘

作り方
①ニンジン4分の1本をいちょう切り、残りを厚いちょう切りにする。タマネギを角切りにする
②いちょう切りのニンジンをゆで、柔らかくなったらザルにあけておく。
③厚いちょうのほうを、タマネギと一緒に水300ccで煮る。コンソメ、塩、こしょうを入れ味付けする。
④ ③が柔らかくなったら、ミキサーにかけペースト状にする。
⑤再び鍋に移して火にかけ、②を入れて牛乳、生クリームを加える。バターを加え、みじん切りしたパセリを加える。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・沖田良子

 (2014年1月18日号)ホームページ 「おいしく食べよう」リスト

本となかよし給食~物語にちなんだ料理

「てんぷらうどん〜『おばけのてんぷら』より」

 新春とはいえ、まだまだ寒い日が続きそうです。今回も、絵本『おばけのてんぷら』(せなけいこ作・絵 、ポプラ社)から、心も温かくなる料理を紹介します。

 うさこが山へ草つみに行くと、こねこくんがおいしそうなてんぷらを食べています。作り方を教わったうさこは、自分でも作ってみます。「ああ、おいしい。てんぷらってだーい好き。てんぷらは揚げたてに限るわ」。いいにおいは山のおばけの所まで届きました。おばけは見つからないようにつまみ食い。ところが、おばけは油ですべって衣の中にぽちゃーん!

 さあ、この後おばけはどうなってしまうのでしょうか。

 うさこが次々に揚げていくおいしそうな野菜のてんぷら、そしてはらはらするおばけの事件に、どんどん引き込まれていきます。

 今回は、旬のタマネギとサツマイモを入れたかき揚げで、てんぷらうどんにしました。

材料(5人分)
【かき揚げ】
・タマネギ1個
・サツマイモ1/2本
・三つ葉1束
・冷凍むきエビ100㌘
・小麦粉1カップ
・卵1個
・塩小さじ1/2杯弱
・冷水1カップ
・揚げ油適量
【うどん】
・ゆでうどん300㌘
・鶏もも肉100㌘
・ニンジン50㌘
・ネギ50㌘
・ホウレンソウ50㌘
・だし汁750cc
・しょうゆ大さじ1.5杯
・酒、みりん小さじ1.5杯ずつ
・塩小さじ1杯

作り方
①小麦粉をふるいにかけ、冷蔵庫に入れて湿気をとる。水も冷やしておく。
②タマネギを縦半分にして薄切りにし、三つ葉を洗って根を落とし、2~3㌢の長さに切る。サツマイモを適当な長さで細く切る。
③エビを解凍し、背わたを取り除く。
④ボールに卵と冷水を入れてよく混ぜ、小麦粉を入れてさっくりと混ぜる。
⑤ ②の野菜と③のエビを④の衣に入れ、全体に衣が回るようにさっくりとまぜる。
⑥170℃の油にお玉を使って⑤を落とす。底が固まったらひっくり返し、均等に揚がるように2、3回ひっくり返してから頃合いを見て引き上げる。
⑦鶏肉、ニンジン、ネギ、あらかじめゆでておいたホウレンソウを好みの大きさに切る。
⑧だし汁に鶏肉、ニンジンを入れ、ニンジンに火が通ったら、ネギ、ホウレンソウも加える。調味料を入れて味を整える。
⑨器に⑧とゆでうどんを入れ、かき揚げをのせていただきます。

千葉伝統料理研究会市川支部・谷地智恵

 (2014年1月3日号)ホームページ 「おいしく食べよう」リスト
⑦鶏肉、ニンジン、ネギ、あらかじめゆでておいたホウレンソウを好みの大きさに切る。
⑧だし汁に鶏肉、ニンジンを入れ、ニンジンに火が通ったら、ネギ、ホウレンソウも加える。調味料を入れて味を整える。
⑨器に⑧とゆでうどんを入れ、かき揚げをのせていただきます。

千葉伝統料理研究会市川支部・谷地智恵

 (2014年1月3日号)ホームページ 「おいしく食べよう」リスト