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給食に登場する世界の料理

「ミートパイ(イギリス)」

 少し肌寒くなるこの季節に、温かいミートパイをお家で作ってみませんか?

 バターをたっぷり使ったパイ生地が焼ける甘い香りは食欲をそそります。焼きたての熱々のパイを食べることができるのも、手作りならではの楽しみです。

 このミートパイはイギリスの伝統料理のひとつですが、欧米各国で食べられている一般的な料理です。ミートパイの歴史は古く、古代エジプトのラムセス2世の壁画に描かれていたのが最古だとされています。


材料(8個分)
・市販のパイシート4枚
・豚ひき肉40㌘
・タマネギ50㌘
・ニンジン1/4本
・ナス1/4個
・ピーマン1/2個
・ホールトマト25㌘
・ニンニク1片
・しょうが1片
・ベーコン1枚
・バター小さじ1杯
・粉チーズ少々
・調味料
 ・塩小さじ1/5杯
 ・こしょう少々
 ・しょうゆ小さじ1/2杯
 ・コンソメひとつまみ

作り方

①野菜、ベーコンをみじん切りにする。
②バターでニンニク、しょうが、ひき肉、ベーコン、タマネギ、ニンジン、ナス、ピーマンを順に炒める。
③ホールトマト、調味料と粉チーズを加えて味を調える。
④汁気がなくなるまで軽く煮込む。
⑤パイ生地1枚を1/4ずつに切り分ける。
⑥1枚に具をのせて、上から切り目を入れたパイ生地をかぶせ、端をフォークで軽く押さえる。
⑦オーブンを予熱で温め、210度で10分、180度で15分焼く。
※お好みで、溶き卵を上に塗ると仕上がりがきれいになります。

千葉伝統郷土料理研究会・志波早苗

 (2011年12月17日号)TOP PAGE 「おいしく食べよう」リスト

給食に登場する世界の料理

「ホットロールサンド(イギリス)」

 サンドイッチというと、皆さんはどのような物を思い浮かべますか?

サンドイッチと言っても、いろいろな形の物があります。パンの種類も、食パンやロールパン、少し硬めのフランスパンやべーグルなどさまざまです。

 サンドイッチが生まれたのはイギリスです。貴族のサンドイッチ伯爵は食事の時間も惜しむほどのトランプ好きでした。ゲームの合間に片手で簡単に食事がとれるように、パンに具を挟んだ物を用意させました。これが、いつしかサンドイッチと呼ばれるようになったそうです。

 今回は、2種類のホットロールサンドをご紹介します。


材料(各4個分)
〈A ツナとチーズ〉
・サンドイッチ用食パン4枚
・具材
 ・キャベツ1~2枚
 ・ツナ1缶
 ・マヨネーズ大さじ1杯
 ・粒マスタード適量
 ・ホールコーン大さじ2杯
 ・塩ひとつまみ
 ・コショウ少々
 ・スライスチーズ4枚

〈B ホウレン草と卵〉
・サンドイッチ用食パン4枚
・具材
 ・卵2個
 ・ホウレン草1/3把
 ・ハム2枚
 ・マヨネーズ大さじ1杯
 ・塩ひとつまみ
 ・コショウ少々

作り方

〈A ツナとチーズ〉
①キャベツを千切りにして、ラップをせずにレンジに1分ほどかける。
②キャベツが冷めたら、チーズ以外の具材をすべて混ぜて味をみる。
③パンにチーズと②の具材をのせてくるくる巻いて、ホイルでくるむ。
④フライパンに並べて中火で転がしながら焼く。

〈B ホウレン草と卵〉
①ホウレン草をゆで、かたく絞り、荒みじんに切る。
②ハムをみじん切りにする。
③卵をゆで、フォークでつぶす。
④具材をすべて混ぜ合わせて味をみる。
⑤パンに④の具材をのせてくるくる巻き、ホイルでくるんでAと同様に焼く。ホイルをはずしてA・Bを器に盛る。

*ご紹介したメニューのほかにも、ウインナーやチーズ、ノリなど、好きな具を巻いて作ってみてください。

千葉伝統郷土料理研究会・志波早苗

 (2011年12月3日号)TOP PAGE 「おいしく食べよう」リスト

給食に登場する世界の料理

「シーザーサラダ(アメリカ・メキシコ)」

 野菜は、日本では煮物やあえ物、汁物として食べる習慣がありますが、最近では手軽に調理することができるサラダとして食べることが多くなっているようです。

 サラダが料理として日本に伝わったのは戦後の昭和24年、ホテルのクリスマスパーティーでシーザーサラダが提供されたのが始まりといわれています。

 シーザーサラダは、ロメインレタスにドレッシングをかけ、パルメザンチーズとクルトンをトッピングしたサラダです。アメリカ国境に接するメキシコのレストランのシェフのシーザーが、手元に残っていた有り合わせの材料で作った料理がアメリカに伝わり広がったそうです。ロメインレタスはラグビーボール状の珍しい形のレタスでパリパリした食感が楽しめますが、入手しにくいので今回は簡単に手に入るレタスを使ったシーザーサラダを紹介します。


材料(4人分)
・ベーコン40㌘(3枚程度)
・レタス100㌘(約1/6個)
・トマト80㌘(約1/2個)
・ムラサキキャベツ50㌘(3枚程度)
・クルトン8㌘
・おろしニンニク小さじ1/4杯
・牛乳大さじ1杯
・調味料
 マヨネーズ大さじ1杯半
 リンゴ酢小さじ1杯半
 コショウ少々
・パルメザンチーズ(粉チーズ)大さじ1杯半

作り方
①ベーコンを1㌢㍍幅に切り、焼いてカリカリにする。
②おろしニンニクと牛乳、調味料を合わせてドレッシングを作る。
③トマトを角切りにし、キャベツとレタスを食べやすい大きさに手でちぎる。
④野菜をドレッシングであえ、パルメザンチーズをふりかけ、さっとまぜる。
⑤器に盛り、ベーコンとクルトンをちらす。

千葉伝統郷土料理研究会・川口敬子

 (2011年11月19日号)TOP PAGE 「おいしく食べよう」リスト

給食に登場する世界の料理

「ミートローフ(アメリカ)」

 人気のある給食メニューとして「揚げパン」や「カレー」とともに挙げられるのが「ハンバーグ」です。家庭でもよく作られる日本では代表的な肉料理です。アメリカでは、型に入れてオーブンで焼く「ミートローフ」が代表的です。 ミートローフの「ローフ」はパンが語源で、長方形のパンの形状にオーブンで焼くことを「ローフ」というようになったそうです。 食卓で焼きたてのミートローフを切り分けると楽しい雰囲気になり、おもてなしの料理としてもおすすめです。


材料(パウンド型1本分)
・牛ひき肉200㌘
・豚ひき肉200㌘
・タマネギ200㌘(約1個)
・マッシュルーム60㌘(約4個)
・バター15㌘
・卵30㌘(約1/2個)
・生パン粉30㌘
・牛乳大さじ1杯
・塩小さじ1杯
・コショウ少々
・ナツメグ少々
・ソース材料
 トマトケチャップ大さじ4杯
 中濃ソース大さじ1杯
 赤ワイン大さじ1杯
 砂糖小さじ1杯
 粉カラシ少々

作り方
①タマネギをみじん切り、マッシュルームを5㍉㍍角に切る。生パン粉に牛乳をふりかけておく。ソースの材料を合わせ、一煮立ちさせる。
②タマネギをバターで透き通るまで弱火で炒める。さらにマッシュルームを加えて炒め、バットにあけて冷ます。
③ボウルにひき肉と塩、コショウ、ナツメグを入れてねばりがでるまで練る。
④ ③にパン粉と卵を加えて均一になるように混ぜ、最後に②の具材を加えてよく混ぜ、オーブンペーパーを敷いたパウンド型に入れて平らにし、軽くとんとんと型を落として空気を抜く。
⑤200℃に温めたオーブンで10分焼き、さらに180℃で25~30分焼く(串をさして澄んだ汁がでれば焼き上がり)。
⑥型から取り出し、食べやすい大きさに切り分け器に盛り付けソースをそえる。

千葉伝統郷土料理研究会・川口敬子

 (2011年11月5日号)TOP PAGE 「おいしく食べよう」リスト

給食に登場する世界の料理

「ミネストローネ(イタリア)」

 お袋の味といえば、日本では「お味噌汁」ですが、イタリアでは「ミネストローネ」。季節の野菜や豆を入れた具だくさんのスープです。

 イタリアでは、地域や家庭ごとに材料も作り方もさまざまですが、イタリアのお母さん、マンマの優しい味は変わりません。

 ビタミンやミネラル、食物繊維が多く栄養価も高いので、学校給食にもたびたび登場します。

 子供たちが大好きなアルファベットマカロニを入れるとさらに楽しい一品になります。


材料(6人分)
・乾物の豆40㌘
 (白花豆、金時豆、 大豆など)
・ニンニク1かけ
・セロリ1/3本
・タマネギ1/2個
・ニンジン1/2本
・ジャガイモ1個
・カボチャ1/8個
・キャベツ葉4枚
・トマト小1個
・パセリ1枝
・ベーコン1枚
・オリーブ油大さじ1杯
・水5カップ
・マカロニ30㌘
・コンソメ5㌘
・塩小さじ2杯弱
・こしょう少々
・しょうゆ小さじ2杯
・白ワイン大さじ1杯
・粉チーズ大さじ4杯
・バター少々(好みで風味づけに)

作り方
①豆を一晩水で戻す。ニンニクとパセリ、セロリをみじん切り、その他の野菜を1㌢㍍角に切る。ベーコンを細切りにする。

②オリーブ油でベーコン、ニンニク、タマネギ、セロリを炒め、豆と水を加えて柔らかくなるまで中火で煮る。

③あくを取り、ニンジン、ジャガイモを加え、煮えてきたらカボチャ、キャベツ、トマト、マカロニ、コンソメを加えて弱火で煮る。

④調味料を加え、仕上げにパセリと粉チーズを加える。

千葉伝統郷土料理研究会・高橋恵美子

 (2011年10月15日号)TOP PAGE 「おいしく食べよう」リスト

給食に登場する世界の料理

「きのこパスタ(イタリア)」

 イタリアの家庭も日本と同じように、旬の食材で季節を味わい、食事を楽しみます。秋といえば「きのこ」。千葉県ではマッシュルームやシイタケの栽培が盛んです。

 きのこは低カロリーで食物せんいが多く、生活習慣病を予防します。何より、きのこ特有の香りやグアニル酸などのうま味成分、歯ごたえは料理の味を引き立てます。オリーブ油やニンニク、トマトを使ったきのこパスタは子供たちに大人気のイタリア料理です。


材料(4人分)
・ペンネ120㌘
・塩大さじ1杯
・オリーブ油大さじ1杯
・ニンニク1かけ
・タマネギ1/2個
・きのこ200㌘
 マッシュルーム
 しめじ
 シイタケ
 エリンギなど
・ケチャップ1/2カップ
・トマトの水煮1カップ
・調味料
 塩小さじ1/2杯
 こしょう少々
 しょうゆ小さじ1/2杯
・パセリ1枝
・粉チーズ大さじ4杯

作り方
①ニンニクとタマネギ、パセリをみじん切りにし、きのこの石づきを取り、一口大にさいておく。

②沸騰した湯2㍑に塩大さじ1杯を入れ、ペンネをアルデンテ(硬め)にゆでる。

③フライパンにオリーブ油とニンニクを入れ、弱火でほんのりキツネ色になるまで炒めたら、タマネギを加えて透き通るまで中火で炒める。トマトの水煮とケチャップを加え、焦げないように煮詰めてトマトソースを作る。

④ ③にきのこを加えて炒め煮し、しんなりとしてきたら調味料を加える。ゆでたてのペンネを和え、パセリと粉チーズを振りかける。

千葉伝統郷土料理研究会・高橋恵美子

 (2011年10月1日号)TOP PAGE 「おいしく食べよう」リスト

給食に登場する世界の料理

「ヤンソンさんの誘惑(スウェーデン)」

 スウェーデンで広く親しまれているジャガイモ料理「ヤンソンさんの誘惑」を給食用にアレンジし、チーズとジャガイモの重ね焼きを作りました。この料理の名前は、19世紀に実在したと言われる菜食主義のエリク・ヤンソンという宗教家が、あまりにもおいしそうな見た目とにおいに勝てず、ついに口にしてしまったのが由来と言われています。給食用のアレンジは、ジャガイモ、塩、生クリーム、豆乳、溶けるチーズなど身近にある材料で作ることができます。また、ホワイトソースを作らず手軽に作る事ができるのもお勧めです。主食として、また付け合わせとしても使えるとても便利でおいしいおかずです。

 濃厚な味がお好きな方は生クリームだけで作ってみてください。

 ※本来はアンチョビ、バター、タマネギなども使います。アンチョビを使う場合はアンチョビに塩分があるので塩は使用しません。お好みでチャレンジしてください。


材料(4人分)
・ジャガイモ2個(300㌘)
・塩小さじ1/2杯弱
・生クリーム大さじ4杯
・豆乳大さじ4杯
・溶けるチーズ大さじ4杯

作り方
①ジャガイモの皮をむき、スライサーで薄く切る。(包丁で切る場合も極力薄く切る)
 ※水にさらさないでそのまま使う。
② ①に塩をまぶし、耐熱容器に入れる。 ③ ②に生クリームと豆乳を流し入れる。
④最後に溶けるチーズを③に乗せ、好みの焼色がつくまでオーブンで焼く。
 ※オーブンの種類により差がありますが、私はガスオーブン160度で20分ほど焼きました。

千葉伝統郷土料理研究会・森永春美

 (2011年9月17日号)TOP PAGE 「おいしく食べよう」リスト

給食に登場する世界の料理

「ウサギもち米団子(中国)」

 まだまだ暑さ厳しいきょうこのごろ。夜は少し風がありさわやかですね。月をめでてはいかがでしょうか。

 日本では旧暦の8月15日、今年の9月12日は十五夜です。昔から月を見る風習があり、すすきや桔梗など秋の草花と一緒に団子を供えます。地方によっては、里芋も供えられることから「芋名月」とも言われています。全国にはいろいろな月見団子があります。関西地域では、里芋に見立てたあんこ付きの団子を供えます。

 今回ご紹介するのは、団子は団子でも、点心の「うさぎもち米団子」です。もち米団子は、珍珠丸子(チェンチューワンツ)と言われています。

 中国料理で、「珍珠」は「真珠」のことで、「丸子」は「団子」のことです。肉団子のまわりにもち米をつけて蒸すと、透き通って「真珠」のように見えることからついた料理名です。

 今回は、赤いクコの実をつけて蒸します。すると、あら不思議! 赤い目のうさぎがこちらをそっと見ているように見えますよ。


材料(10個分)
・豚ひき肉200㌘
・おから40㌘
・ネギ50㌘
・卵1/2個
・調味料(片栗粉大さじ2杯、塩小さじ1/3杯、しょうゆ小さじ2杯、三温糖小さじ2/3杯、酒大さじ1/2杯、ごま油小さじ2/3杯、しょうが絞り汁少々)
・干しシイタケ5㌘
・もち米110㌘
・クコの実20個

作り方
①もち米を水に1時間以上浸し、ざるにあけ、30分水をきる。
②干しシイタケをぬるま湯で戻し、石づきをとり、みじん切りにする。ネギをみじん切りにする。
③クコの実を水に5分ほど浸し、水をきる。
④豚肉、おから、卵、ネギ、干しシイタケ、調味料をよく混ぜ、10等分して丸める。
⑤ ④のまわりに①のもち米をつける。クコの実を団子1つに対して2つ、うさぎの目のようにつける。
⑤蒸し器に入れ、10分から15分蒸す。

千葉伝統郷土料理研究会・永畑佳恵

 (2011年9月3日号)TOP PAGE 「おいしく食べよう」リスト

給食に登場する世界の料理

「チキンアドボー(フィリピン)」

 フィリピンは熱帯性の気候のため平均気温が26度と一年中暑い国です。そのような気候のため日持ちがするように蒸したり煮込んだりした料理や、香辛料をきかせた料理が多くあります。チキンアドボーもその一つで、「すっぱい煮込み肉」という意味があるフィリピンの代表的な家庭料理です。誕生日やお祝いの日のおもてなし料理としても食べられているようです。

 酢で煮込んでいるので、肉がやわらかくなり保存性も増します。また、煮込むことで酢の酸味は消えて甘味やうま味が残るのでおいしく仕上がります。食欲の落ちやすい夏におすすめのさっぱりとした、ごはんにも良く合う一品です。


材料(4人分)
▽・鶏手羽元4本
▽ニンニク1片
▽酢100cc
▽濃い口しょうゆ100cc
▽水50cc

作り方
①ニンニクをつぶして芯を除き、薄く切る。
②水と酢、しょうゆ、ニンニクに鶏肉を30分~1時間漬け込んでおく。
③鍋に②を漬け汁ごと移し中火にかけ、沸騰したらふたをして弱火で1時間ほど煮込む。
④ふたを外し、煮汁が半分ほどになり、肉が骨から外れるようになったらできあがり。
※タマネギやジャガイモなどを加えたり、好みで砂糖を加えたりして煮込んでもおいしくいただけます。

千葉伝統郷土料理研究会・田中紀子

 (2011年8月20日号)TOP PAGE 「おいしく食べよう」リスト

給食に登場する世界の料理

「バンサンスー(中国)」

 給食で子供からも大人からもリクエストが多い料理が「バンサンスー」です。中華風の春雨サラダで、ゴマ油の香りとさっぱりとした味付けが食欲をそそります。バンサンスーは漢字では「拌三絲」と書きます。「拌」は和え物、「絲」はせん切りという意味なので「三種類の材料をせん切りにした和え物」のことです。中華料理の名前はこのように切り方やあえる、炒めるなどの調理方法、材料などが料理名でわかるようになっているので、漢字に馴染み深い日本人なら、どのような料理か想像しやすいですね。

 しかし、中華料理での食事マナーは日本とは少し違っています。日本では取り皿やおわんは手に持って食べるのがマナーですが、中国では器を持ち上げるのはマナー違反となります。スープを飲むときに使う散蓮華を取り皿としても使います。麺類もすすらずに散蓮華にのせて口に運びます。

 また、日本では静かに食事をするのが良いマナーとされますが、中国ではおしゃべりが重要なスパイスとなるので、会話を積極的に楽しみながら食事をします。料理と共にその国の食事マナーなどにも触れると、食事をさらにおいしく楽しめるのではないでしょうか。


材料(4人分)
▽春雨60㌘
▽卵1個
▽塩一つまみ
▽ニンジン30㌘
▽キュウリ60㌘
▽ハム20㌘
▽調味料(砂糖小さじ2杯、酢大さじ2杯、濃い口しょうゆ大さじ3杯、ゴマ油小さじ2杯、一味唐辛子少々)

作り方
①春雨を熱湯に3~4分浸して戻し、食べやすい長さに切る。
②卵に塩一つまみを加え薄焼き卵を作り、せん切りにする。
③ニンジンをせん切りにしてさっとゆで、冷ましておく。キュウリ、ハムもせん切りにする。
④調味料をよく混ぜ合わせておく。
⑤材料と④の調味料を食べる直前に軽くあえる。

千葉伝統郷土料理研究会・田中紀子

 (2011年8月6日号)TOP PAGE 「おいしく食べよう」リスト

給食に登場する世界の料理

「タコライス(メキシコ×沖縄)」

 メキシコのタコスとご飯をあわせたタコライスは沖縄発祥。沖縄のサンサンと輝く太陽、そして地平線いっぱいに澄み渡るコバルトブルーを背にして食べるタコライスは「夏にはもってこい」の元気の出るメニューです。

 一皿でご飯・お肉・野菜・チーズが食べられるバランスの良さも魅力。チーズが苦手なのに「タコライスのチーズなら大丈夫」とリクエストをする児童もおり、給食でも定番になっています。ポイントは、ごはんの上にのせる順番。順番を誤るとタコライスに見えなくなるので注意してください。

 今回は家庭で作りやすい分量にしたので、お子さんと一緒に作ってみてください。そして、暑いからこそおいしいタコライスを食べながら我が家に沖縄の風を運んでください。


材料(4人分)
・ごはん2.5合分
・サラダ油大さじ2杯
・ニンニク1片
・ショウガ1片
・セロリ2㌢㍍
・タマネギ(中)2個
・豚ひき肉250㌘
・カレー粉小さじ1杯
・水300㏄
・ブイヨン1個
・チリソース大さじ2~3杯
・ケチャップ大さじ2杯
・ウスターソース大さじ1杯弱
・しょうゆ大さじ1杯弱
・カレールー1片
・塩少々
・レタス4枚
・きゅうり1/2本
・トマト1/2個
・スライスチーズ3枚

作り方
①ニンニク、ショウガ、セロリ、タマネギをみじん切りにする。
②鍋に油、ニンニク、ショウガのみじん切りを入れ、弱火で焦がさないように香りが出るまで炒める。
③ ②にセロリ、タマネギのみじん切りを入れ、透き通るまでゆっくり炒める。
④ ③に豚ひき肉とカレー粉を入れ、よくほぐしながら炒める。
⑤豚ひき肉に火が通ったら水、ブイヨンを入れて中火で10分程度煮込む。
⑥ ⑤にチリソースとケチャップ、ウスターソース、しょうゆ、カレールーを加えよく混ぜながら、さらに5分程度煮込む。
⑦ ⑥の味をみて、塩分が足りないようなら仕上げに塩少々を入れ味を整える。
⑧レタスを太めの千切り、きゅうりを千切り、トマトを角切り、チーズを太めの千切りにする。
⑨ごはんの上にタコソース、レタス、きゅうり、トマト、チーズの順番に盛り付ける。
※チリソースは種類が多く、メーカーにより辛味に違いがあるので、味をみて加減してください。今回、私はカゴメのチリソースを使用しました。

千葉伝統郷土料理研究会・森永春美

 (2011年7月16日号)TOP PAGE 「おいしく食べよう」リスト

給食に登場する世界の料理

「キーマカレー(インド)」

 暑い日が続き、食欲が無くなる季節になりました。暑いからといって、冷たいのど越しのよいものばかり食べていると、体力がなくなり、秋になるころには夏バテを起こしてしまいます。夏こそしっかり食事をしないといけませんね。夏バテをしないために、暑い国インドで食べられているカレーは、食欲を増進し、暑気払いにぴったりです。

 インドでスパイスを多く使う辛い食べ物が好まれるのは、辛いものを食べると血流がよくなって体温が上がり、発汗が促されるからです。汗は、体にたまった熱を皮膚から逃がしてくれるため、暑さをしのぐ一つの方法です。発汗を促すスパイスには、シナモン、こしょう、しょうがなどがあります。カレーの黄色は、ターメリックです。ターメリックは肝機能の強化や殺菌作用があります。食欲を増進させるスパイスにはチリ(唐辛子)やフェンネル(ウイキョウ)などがあります。

 今回は、簡単に作れるキーマカレー(ひき肉のカレー)を紹介します。ジャガイモが入らないので、たくさん作って冷凍保存できて便利です。





材料(4人分)
▽豚ひき肉300㌘
▽タマネギ大2個
▽ニンジン大きめ1本
▽ホールコーン80㌘
▽ニンニク1片
▽しょうが1片
▽干しぶどう大さじ2杯
▽塩少々
▽こしょう少々
▽カレールー80㌘
▽ウスターソース大さじ1杯
▽中濃ソース大さじ1杯
▽水400cc
▽酒大さじ1杯
▽しょうゆ小さじ1杯
▽粉チーズ大さじ1杯
▽バター又は油(炒め油)適宜

作り方
①ニンニク、しょうがをみじん切りにする。
②タマネギ、ニンジンをみじん切りにする。
③干しぶどうに、ぬるま湯をかけて軟らかくし水気をきる。
④鍋にバターか油をひいて温め、ニンニクとしょうがのみじん切りを香りがでるまで炒める。
⑤ ❹にタマネギ、ニンジンのみじん切りを入れ、塩こしょうをして、色がつくまでゆっくり炒める。
⑥ ❺に豚ひき肉と酒を入れ、よくほぐして炒める。
⑦豚ひき肉に火が通ったらホールコーン、水を入れて中火で10分程度煮込む。
⑧ ❼にカレールーとウスターソース、中濃ソースを加えよく混ぜながら、さらに10分程煮込む。
⑨仕上げに干しぶどうとしょうゆ、粉チーズを入れて味を整えて出来上がりです。
※カレールーはメーカーによって塩分が違うので、調味料を加減してください。
※ごはんと食べても、市販のナンと食べてもおいしいですよ。

千葉伝統郷土料理研究会・森幸子

 (2011年7月2日号)TOP PAGE 「おいしく食べよう」リスト

給食に登場する世界の料理

「ゴンボ(カメルーン)」

 カメルーンは、赤道に近い中央アフリカに位置する国です。主食として、バナナやイモ、特にキャッサバが多く栽培されています。

 昨年6月のワールドカップでは日本と対戦をしたり、2002年の大会で来日した際に中津江村(大分県)に滞在したりしたこともあり、国名になじみのある人も多いのではないでしょうか。

 今回ご紹介するカメルーン料理は、「ゴンボ」です。カメルーンでは、オクラのことを「ゴンボ」と言います(オクラは英語です)。オクラをたくさん使った煮込み料理のゴンボは、キャッサバで作った団子と一緒に食べることが多いのですが、給食ではジャガイモを代わりに使いました。白玉だんごやサトイモを一緒に煮込んでもよいでしょう。

 オクラも一緒に煮込みますが、鉄製の鍋を使うと、オクラが黒く変色します。給食では鉄の釜を使うため、オクラは別にゆで、最後に加えました。





材料(4人分)
・鶏肉120㌘
・オクラ100㌘
・タマネギ270㌘
・ニンジン100㌘
・ジャガイモ200㌘
・ニンニク5㌘
・ブイヨン400cc
・トマト水煮120㌘
・こしょう少々
・チリパウダー少々
・塩小さじ1/2杯
・バジル(粉末)少々
・油(あればパーム油)適宜

作り方
①オクラに塩をふり、板ずりする。1㌢㍍の長さに切る。
②鶏肉を一口大に切り、ジャガイモを角切り、タマネギとニンジンを粗みじん切り、ニンニクをみじん切りにする。トマトの水煮も細かく切っておく。
③鍋にひいた油を熱し、鶏肉にこしょうをふって炒める。
④さらにニンニク、タマネギを加えて色が変わるまで炒めたら、ニンジン、チリパウダーを加える。
⑤ブイヨン、トマト水煮(汁ごと)、ジャガイモ、オクラを加えてよく煮込む。水の量が半分くらいになりオクラのとろみが出てきたら、塩、バジルを加えて火を止める。

千葉伝統郷土料理研究会・鶴田雪衣

 (2011年6月18日号)TOP PAGE 「おいしく食べよう」リスト

給食に登場する世界の料理

「ボボティー(南アフリカ)」

 昨年6月、サッカーのワールドカップが南アフリカで開催されました。そこで、さまざまな国の料理を食べることで世界を身近に感じてもらいたいと考え、子供たちが調べた料理を給食で出しました。今回はその中から、南アフリカの国民食ともいわれる「ボボティー」を紹介します。

 南アフリカは、ヨーロッパやアジアからの移民が多く、東洋と西洋、そしてアフリカの大地がもたらした伝統や食文化が見られます。中でも特に、東南アジアから伝わってきた、香辛料を多く使った料理が広く親しまれています。

ボボティーも、香辛料を使ったスパイシーなミートローフで、日本の子供たちにとっても食べやすい料理です。





材料(4人分)
▽牛挽肉200㌘
▽タマネギ120㌘
▽生パン粉60㌘
▽牛乳30cc
▽干しぶどう10㌘
▽ダイスアーモンド5㌘
▽レモン15㌘
▽カレー粉小さじ1杯
▽チャツネ大さじ1杯
▽砂糖小さじ1杯1/3
▽塩小さじ1/2杯
▽こしょう少々
▽ターメリック少々
▽ローリエ(粉末)少々
▽油適宜

作り方
①タマネギをみじん切りにして油で炒め、冷ましておく。
②レモンの汁を絞り、皮をすりおろす。
③全ての材料を混ぜ合わせ、よく練る。
④天板に広げ、180度に熱したオーブンで30~40分焼く。

千葉伝統郷土料理研究会・鶴田雪衣

 (2011年6月4日号)TOP PAGE 「おいしく食べよう」リスト

給食に登場する世界の料理

「チヂミ(韓国)」

 日本では、チヂミと呼ばれる韓国風お好み焼きですが「チヂミ」は方言で、標準語では「ジョン」と呼ばれます。具を、溶いた粉の上に乗せたり、粉に混ぜたりして平たく伸ばして焼きます。

 チヂミの種類は豊富で、惣菜やおやつに短時間でさっと作れるものや、法事用に手間ひまかけて作るものもあります。粉には米粉を入れ、外側はパリッと、内側はもっちりとした食感に仕上げます。

 今回は、材料に旬の桜エビを使用します。桜エビは、自然保護のため漁期が春は4月から6月まで、秋は10月から12月までと決まっています。生の桜エビ、軽く塩ゆでした釜揚げ桜エビ、干した干し桜エビなどがありますが、いずれも殻ごと食べられ、カルシウムが豊富に摂取できることから、学校給食でもよくご飯やスープに入れて使用します。



材料(1枚=4人分)
・ニラ30㌘
・ネギ50㌘
・ニンジン1/2本
・釜揚げ桜エビ30㌘
・油適量
〈生地〉
・小麦粉130㌘
・米粉40㌘
・卵1個
・水250cc
・塩少々
〈つけだれ〉
・しょうゆ大さじ3杯
・酢大さじ2杯
・砂糖大さじ1杯
・ゴマ油小さじ2杯
・炒りゴマ小さじ2杯
・粉唐辛子小さじ1/2杯
・長ネギ(みじん切り)大さじ1杯
・おろしニンニク小さじ1/2杯

作り方
①つけだれの材料をよく混ぜ合わせておく。
②ニラを3㌢㍍の長さ、ネギを斜め薄切り、ニンジンを千切りにする。
③ボールに卵を割ってほぐし、分量の水と合わせて小麦粉、米粉、塩少々を加え、ダマにならないように泡だて器で混ぜ合わせ、生地を作る。
④ ③に②の材料と桜エビを加え、さっくり混ぜ合わせる。
⑤フライパンを熱し、多めの油をひく。おたまで④を適量流し入れ、薄く広げて色が付くまで焼く。裏返してさらに焼く。
⑥残りも同じように焼き、食べやすく切り、たれを添える。

千葉伝統郷土料理研究会・谷地智恵

 (2011年5月21日号)TOP PAGE 「おいしく食べよう」リスト

給食に登場する世界の料理

「ナムル(韓国)」

 ナムルは、野菜や山菜の和え物のことですが、茹でるか炒めるなどして必ず火を通した野菜を使います。ナムルの調味液は、主にゴマ油やすりゴマ、いりゴマなどをベースに長ネギやニンニク、唐辛子などを加えて作ります。この調味液を「薬念(ヤンニョン)」と呼び、食べ物は全て健康を支える薬であるとの考え方が食生活に生かされています。

 ほとんどの野菜がナムルになりますので、野菜の数だけナムルの種類があると言っても過言ではありません。日本では、ビビンバの具として有名ですが、韓国では食事のおかずとして欠かせないものであり、キムチと並ぶ食卓の常備菜です。

 学校給食では、野菜をたくさん摂れるように献立を工夫しています。その中でもナムルは野菜に火を通し、調味するので量が豊富に摂れるため、積極的にメニューに入れています。今回は、盛り合わせると彩りの良い4種類の野菜を使ったナムルを紹介します。



材料(5人分)
▽豆もやし130㌘
▽小松菜130㌘
▽ニンジン30㌘
▽ぜんまい水煮60㌘
▽いりゴマ大さじ1杯
▽ごま油小さじ1杯
▽合わせ調味料(しょうゆ大さじ1杯、砂糖小さじ1/2杯、塩少々、ごま油大さじ1杯、七味唐辛子適量)
▽ぜんまい味付け調味料(しょうゆ大さじ1杯、酒小さじ1杯)

作り方
①合わせ調味料を混ぜておく。
②もやしを水洗いして、皿に入れラップをしてレンジに2~3分かける。
③ニンジンを千切りにし、もやしと同じようにレンジにかける。
④小松菜を水洗いし、塩少々を加えた熱湯で色よく茹で、手早く冷水に取りさます。水気をしぼり2㌢㍍の長さに切る。
⑤ぜんまい水煮を2㌢㍍の長さに切る。フライパンにごま油を熱し、ぜんまいを入れて調味料を加え、炒りつける。
⑥4種類の野菜を盛り合わせ、いりゴマを振る。合わせ調味料をかける。

千葉伝統郷土料理研究会・谷地智恵

 (2011年5月7日号)TOP PAGE 「おいしく食べよう」リスト

給食に登場する世界の料理

「キムチご飯(韓国)」

 遅咲きの桜に迎えられ、新年度がスタートしました。子供たちが目を輝かせ、毎日を元気に過ごしている姿は、私たち学校栄養士にも大きな励みとなり、食を通じて心も身体も健康に成長するよう支えていこうと、新たな気持ちでいっぱいになります。

 「おいしく食べよう」のコーナーも7年目を迎えました。今年度は世界に目を向け、給食で人気のある「世界の料理」をテーマに紹介します。

 今回は、日本に一番近い国「韓国」の伝統食・キムチを使って、給食でも毎回残食ゼロの人気メニュー「キムチご飯」を紹介します。

 キムチは、唐辛子やニンニク、塩辛、梨や柿などの果物でたれを作り、白菜や大根などを入れて発酵させて作る漬物です。辛さの中にも、うまみやこくが出て、おいしいだけでなく、ビタミン、ミネラル、食物繊維、乳酸菌が豊富な健康食品です。



材料(4人分)
・米3合
・豚モモ肉130㌘
・肉の下味調味料(しょうが1かけ、しょうゆ7cc=小さじ1杯強、砂糖4㌘=小さじ1杯強)
・市販の白菜キムチ90㌘
・ニンジン65㌘
・ごま油4㌘(小さじ1杯強)
・塩4㌘(小さじ2/3杯)
・しょうゆ14cc(大さじ1杯弱)
・白ごま大さじ1杯

作り方
①米をとぎ、ざるにあけ水を切っておく。
②しょうがをおろし、絞ってしょうが汁を作る。豚肉を千切りにし、しょうが汁と下味調味料を合わせ、軽くもみこむ。キムチを1㌢㍍幅、ニンジンを千切りにする。
③ごま油で豚肉を炒め、ニンジン、キムチを加え、塩、しょうゆで味付けをする。
④炊飯器に米を入れ、目盛りよりやや少なめに水を入れ、③を加え平らにして炊く。
⑤炊き上がったらさっくりと混ぜて器に盛り付け、ごまをふりかける。

※キムチの量を変えたり、漬け汁を加えたりする事で辛さを調節できます。

千葉伝統郷土料理研究会・山口由紀子

 (2011年4月16日号)TOP PAGE 「おいしく食べよう」リスト

給食に登場する季節のスイーツ!

「さくらゼリー」

 桜の花の便りも各地から届き、春の到来です。

 花に心和ませ、勇気をもらい、新たな一歩を踏み出す時です。桜は見て心潤すだけでなく、塩漬けにした花や葉は香りや味も楽しめます。また、湯を注ぐときれいに花開く「桜茶」は縁起の良いものとして飲まれています。

 花の塩漬けは、八重桜を七分咲きの時に摘み、塩と梅酢を使い塩漬けにします。手軽に作れて保存もききますので、この春、作ってみてはいかがでしょうか。

 このコーナーでは昨年4月から「学校給食に登場する人気スイーツ」を紹介してきました。シリーズ最終回の今回は、第1回の「桜餅」と同じ材料の道明寺粉とあんを使いゼリーにアレンジしたデザートを紹介します。

 塩漬けの桜の花を飾って季節を味わってみてはいかがでしょう。



材料(6個分)
▽道明寺粉60㌘
▽水(寒天用)300cc
▽砂糖60㌘
▽粉寒天2㌘
▽小豆あん180㌘
▽桜の花塩漬け6個
▽紅こうじパウダー耳かき1杯弱(または赤色粉を少量水に溶かしたもの数滴)

作り方
①桜の花の塩抜きをする。桜の花の塩漬けをボールの中で優しく水洗いし、塩を落として水を換え、しばらくつけて塩出しする。

②道明寺粉をたっぷりの水で30分戻し、ざるにあけ水を切る。

③鍋に水と粉寒天を入れよく混ぜる。中火にかけ、へらで静かに混ぜ、沸騰してきたら弱火にして1~2分寒天がとけるまで混ぜながら煮溶かす。

④砂糖、道明寺粉を加え、紅こうじで薄く色づけし、へらでよく混ぜ軽く沸騰させ、1~2分加熱し火を止める。

⑤ ④のなべ底に水をあてながら指を入れても熱くない程度まで冷やす。

⑥容器に小豆あんを入れ、⑤のゼリー液を注いで表面が固まってきたら桜の花を飾って冷やす。

千葉伝統郷土料理研究会・山口由紀子

 (2011年4月2日号)TOP PAGE 「おいしく食べよう」リスト

給食に登場する季節のスイーツ!

「ミルフィーユ・ア・ラ・ぼたもち」

 桃の節句も過ぎ、だいぶ日がのびました。昼と夜の時間がほぼ同じになる春分の日は、お彼岸の中日でもあります。
 
 春は春分の日、秋は秋分の日を挟んで前後7日間が彼岸です。彼岸には仏壇や墓をきれいにし、先祖に花やぼたもち(秋はおはぎという)を供えます。
 
 ぼたもちは、俵状に丸めたものが一般的ですが、千葉県には重箱にもち米ごはんとあずき餡を交互に重ねたぼたもちがあります。この重ねたぼたもちは北総台地から鎌ヶ谷、市川大野、行徳にいたる地域で彼岸に限らず農作業や漁の合間にも作られてきました。
 
 重ね方にもいろいろあり、祝いの時は3層に、丁寧な所は5層にあずき餡ともち米ご飯を重ねます。また、行徳辺りの葬式の時は2層にと、冠婚葬祭によって重ね方を変えていました。
 
 給食では俵状のぼたもちが登場しますが、今回は千葉県に伝わる重ねたぼたもちを「ミルフィーユ・ア・ラ・ぼたもち」として紹介します。



材料(容器・重箱19×19㌢㍍)
〈ご飯〉
もち米2カップ
うるち米1カップ

〈餡〉
あずき250㌘
砂糖250㌘

塩少々
*市販の餡の場合は約800㌘~1㌔㌘

作り方
〈米を炊く〉
①もち米とうるち米を合わせて洗い、30分くらいザルにあげておく。水加減を1割くらい少なめにし、少し固めに炊く。
②炊き上がったら大きめのすり鉢やボウルにあけ、濡らしたすりこぎ棒などで全体がまとまるくらいに上から突きつぶす(半殺しという)。
〈餡を作る〉
③あずきを洗い、鍋にあずきの4~5倍の水を入れてゆでる。沸騰し、あずきが全体に浮いてきたらザルにあけ、流水でアクを抜く。
④鍋に③のあずきと、あずきが隠れる程度の水を入れ、沸騰したら弱火にし、30分から1時間くらい煮る。途中、さし水をしながら、やわらかくなったら砂糖を2~3回位に分けて入れ、中火にしてへらでゆっくりかき混ぜながら水分をとばす。ご飯と同じ位の固さに餡がぽってりして鍋底が見えてきたら、塩少々を加えて火を消す。
〈仕上げ〉
⑤四角い深めの容器にクッキングシートを十文字に敷き、ご飯半分を平らにしきつめ、次に餡を半分、ご飯、餡と交互に重ねる。
⑥容器からシートごと取り出し皿に取り分ける。

千葉伝統郷土料理研究会・山口由紀子

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給食に登場する季節のスイーツ!

「五色ひなあられ」

 3月3日はひな祭りです。五節句の一つで上巳の節句のことですが、女の子の成長と幸せを祈る行事として平安時代から続き、桃の花が咲く季節なので別名「桃の節句」とも呼ばれています。

 昔、中国では水辺でけがれや災いを落とす行事が行われていました。そのけがれや災いを人形とともに川に流す「流しびな」や、ひな人形にお供え物をして祝う風習が日本に伝わりました。

 ひな祭りのお供え物は、菱餅やひなあられがあります。お餅は昔から神様にお供えするものでした。三色の菱餅は白で雪の大地を、緑で木々の芽吹きを、桃の花の色で命をそれぞれ表し、それをいただくことで、自然のエネルギーを授かることを願い作られました。

 今回はもち米で簡単に作れるひなあられを、ココア味ときな粉味を加えた5色のひなあられとして紹介します。



材料(4〜5人分)
▽もち米1/2カップ強(100㌘)
▽揚げ油適量
▽白色=粉砂糖小さじ3杯
▽緑色=抹茶小さじ1杯、粉砂糖小さじ3杯
▽赤色=食紅(備え付けスプーン4杯)、粉砂糖小さじ3杯
▽ココア味=ミルクココア小さじ3杯、粉砂糖小さじ1杯
▽きな粉味=きな粉小さじ3杯、粉砂糖小さじ2杯

作り方
①ビニール袋に各色の粉の材料を混ぜ合わせ、5色作っておく。
②天ぷら鍋に油を入れ、170度くらいに熱してもち米1/5(20㌘)を洗わずに入れる。
③ポップコーンのようにはじけたら、ペーパータオルを敷いた上に取り冷ます。
④ ③を5色のビニール袋の一つに入れて、空気を吹き込み膨らませて振りながら混ぜ合わせる。同じようにもち米を揚げ、5色のあられを作る。

千葉伝統郷土料理研究会・谷地智恵

 (2011年2月19日号)TOP PAGE 「おいしく食べよう」リスト


給食に登場する季節のスイーツ!

「きな粉ケーキ」

 1月20日の大寒から2月3日の「節分」までが、一年で一番寒い時です。春を待って迎える節分には、大豆をまき、目に見えないもろもろの災いを払います。

 大豆には、黄大豆や青大豆があり、これを炒って粉にひいたものがきな粉です。きな粉は大豆と異なり消化がよく、良質なたんぱく質やビタミン、ミネラルが豊富ですので、栄養的にも積極的に摂りたい食品です。さらに、食物繊維も含まれていますので、便秘にも役立ちます。青大豆のきな粉にはカロテンも含まれています。

 きな粉は、おはぎやわらびもちなど和菓子に利用されることが多いですが、栄養価が高いことから、牛乳や豆乳などに溶かして手軽に摂取することもできます。学校給食では、子供たちに人気の揚げパンやケーキなどにも利用しています。

 今回は、蒸しパンミックスの粉ときな粉を使い「簡単きな粉ケーキ」を紹介します。



材料(5人分)
▽蒸しパンミックス100㌘
▽きな粉大さじ2杯
▽上白糖大さじ2杯
▽とき卵大さじ4杯
▽牛乳大さじ4杯
▽サラダ油大さじ2杯
▽ゆであずき(市販缶詰)大さじ2杯
▽紙カップ5枚

作り方
①材料を全て合わせてカップに流す。
②電子レンジ(500㍗)で3分加熱。
③竹串で刺しても生地が付かないか確認する。

*カップは紙コップでも代用できます。紙コップは横半分に切り、その中に紙コップの形に合わせてクッキングペーパーをしき詰めます。

千葉伝統郷土料理研究会・谷地智恵

 (2011年2月5日号)TOP PAGE 「おいしく食べよう」リスト


給食に登場する季節のスイーツ!

「ごま揚げ団子」

 中国の伝統的な祭日に旧暦の1月1日を祝う「春節」があります。今年は2月3日が春節で、この日が日本の正月の元旦にあたります。中国古代王朝の商の時代(紀元前1600年)、年末年始に神や祖先を祭ったことに由来するといわれています。

 春節には、獅子舞や歌、踊りなどの大掛かりなイベントが行われます。そして、お祭りにはやはりご馳走。一家がそろうこの日には食べ物にも縁起を担ぎます。

 中国北部では、大晦日に水餃子を食べるそうで、その由来は、昔のお金の形に似ていて縁起が良いという説があります。米を主食とすることの多い南部では、餃子はあまり食べず、中に餡の入った団子を入れたスープ「湯圓」を食べます。団子の丸い形がお金や財と通じるものがあり、縁起物として食べられています。

 今回は春節にちなんで縁起を担ぎ、餡の入った生地を揚げて作る、給食でも大人気の「ごま揚げ団子」を紹介します。



材料(10個分)
・ホットケーキミックス90㌘
・白玉粉55㌘
・牛乳80㏄
・油大さじ1杯
・こしあん150㌘
・塩一つまみ
・黒洗いごま20㌘
・片栗粉大さじ1杯
(大さじ1杯の水で溶く)
・白いりごま40㌘
・油(揚げ油)適宜

作り方
①ホットケーキミックスと白玉粉を合わせ、牛乳を加えて練るように混ぜ、油を加えてなめらかになるまでよく練る。
②こしあん、塩、黒ごまをよく混ぜ、10等分し、丸める。
③ ①を10等分して丸め、平らにのばし②のごまあんを包む。
④深みのある皿またはバットに白ごまを入れ、表面を水溶き片栗粉で湿らせた生地を転がすようにしてごまをつける。
⑤160度の油でキツネ色になるまでゆっくり揚げる。

千葉伝統郷土料理研究会・川口敬子

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給食に登場する季節のスイーツ!

「簡単みたらし団子」

 みたらし団子は、京都のみたらし茶屋が発祥で、御手洗池の水泡を模して作られた団子に砂糖じょう油をかけたものだと言われています。

 みたらし団子の原料に欠かせないコメなど五穀の豊作や無病息災を祈願する「御奉射」という神事があります。御奉射は、関東地方東部の農村部を中心に行われている新年行事です。馬に乗って弓を射る「流鏑馬」に対し、立ったまま、あるいは座ったまま、三本足のカラスやウサギをモチーフにした的に矢を射って、命中具合いにより豊作を占います。

 また、市川市無形民俗文化財に指定されている、市川市大野の駒形大神社での「にらめっこおびしゃ」は、矢を使わず2人がにらみ合い、どちらかが笑い出すまで続け、五穀豊穣を祈願します。今年は、どんな占いの結果が出るでしょうか。

 今回は、残ったお正月のモチで「簡単みたらしだんご」を作ってみましょう。



材料(5個分)
▽切りもち1切れ(50㌘)
▽水小さじ1杯
▽上白糖小さじ2杯
▽たれ調味料(みりん小さじ1杯・上白糖50㌘・しょうゆ大さじ2杯・水60cc)
▽片栗粉小さじ1杯(水小さじ1杯で溶く)

作り方
①鍋にたれの調味料を入れ、煮立ったら水で溶いた片栗粉を加えて、とろみをつける。
②耐熱ボールにモチと水を入れてラップをし、電子レンジ(600W)に2分くらいかけ、軟らかくする。
③ ②に上白糖を加え、水でぬらしためん棒でついて軟らかく、なめらかにする。
④手に水をつけてモチを丸め、①のたれをかける。
※きなこやすりゴマに上白糖を加えたものをかけても、おいしくいただけます。

千葉伝統郷土料理研究会・谷地智恵

 (2011年1月3日号)TOP PAGE 「おいしく食べよう」リスト