Ichikawa Yomiuri online

 地震と津波の被害を受けた方々に、お見舞いを申し上げます。
 市川市と浦安市内の最新の情報については、市役所のホームページや登録者向けメール、市が発信するツイッターなどを参照して下さい。


被災地・大槌小に本を寄贈
市川よみっこ運動

 子供が読書の感想を地域の大人に発表して小遣いをもらい、それを使って社会貢献する「市川よみっこ運動」。主催の同運動実行委員会は、今年度集まった小遣い17万7200円で、東日本大震災の津波被害を受けた岩手・大槌小に本を寄贈することを決めた。
 
 同運動の理念は、活字文化推進・地域交流・子供の社会貢献の3つ。作家の井上ひさしさんが市川での開催を呼びかけ、生前に力を注いでいた。
 
 今年度は、津波被害を受けた大槌町立大槌・安渡・赤浜・大槌北の4小学校を統合して来年度開校する大槌小に、小遣いで本を購入して寄贈することになった。大槌町は、井上さんの代表作の一つ『ひょっこりひょうたん島』のモデルとされる蓬莱島などがある、ゆかりのある場所。同実行委は昨年度も小遣い約24万円を使い、4校の仮設校舎に本棚付きで児童書約400冊を寄贈した。
 
 実行委の河西明子代表は「子供たちからは『被災地に植林をしたい』という意見も出たが、実現が難しく、昨年同様に本を贈ることになった。向こうの子供たちにも本を読んで、楽しい時間を過ごしてほしい」と願っていた。
 
 本は、子供たちの手書きメッセージを添えて開校後に送る予定。  

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読響OBと吹奏楽部が共演
市川小でコンサート

全校児童の前でプロと共演する吹奏楽部の児童

全校児童の前でプロと共演する吹奏楽部の児童

 読売日本交響楽団OBと市川市立市川小(高橋邦夫校長)吹奏楽部による「読響フレンドシップ・コンサートin市川小学校」(同楽団と同小主催)が12日、同小体育館で開かれ、吹奏楽部の児童がプロとの共演を楽しむとともに、全校児童約630人が本格的なクラシックの音色にうっとりと聴き入った。
 
 同楽団が「プロの音楽家と一緒にクラシック音楽を親しんでほしい」と小中学校にOBメンバーを派遣して行っている取り組み。今回のコンサートにはバイオリン、コントラバス、クラリネット、フルートなどの楽器を携えたOB12人が参加した。
 
 始めに披露されたOBのアンサンブルでは、ブラームス『ハンガリー舞曲第1番』や映画『サウンド・オブ・ミュージック』の曲など6曲を演奏。児童たちは本格的なクラシックの音色に静かに耳を傾け、知っているサウンド・オブ・ミュージックの『ドレミの歌』のメロディーを聴くと、「ドはドーナツのド」と、一緒に口ずさんで楽しんでいた。
 
 終盤では同小の吹奏楽部の部員が演奏に参加し、校歌やエルガー『威風堂々』でOBたちと共演。プロの確かな音色に支えられながら、見事なハーモニーを奏でてみせた。
 
 この日の本番までにOBと2回の練習に取り組んできた同部。部長の志田ひとみさん(12)は「ずっとこの本番を楽しみにしてきた。プロと一緒に演奏できて楽しかった」と、貴重な体験に喜んでいた。  

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「これからもずっと続けたい」
子供ラグビーチームりとるキング創立40周年

グラウンドを駆け回りながらラグビーを楽しむ子供たち

グラウンドを駆け回りながらラグビーを楽しむ子供たち

 未就学児から中学生までの子供たちで構成するラグビーチーム「市川ラグビー少年団りとるキング」がこのほど、創立40周年を迎えた。これまでに花園への出場者や日本のトップリーグで活躍する選手を何人も輩出してきた同団。今後は「もっと国内のラグビー人口を増やす活動を続けたい」と、さらなる飛躍を目指している。
 
 同団は、早稲田大ラグビー部OBの故・福島靖さんの指導の下、昭和48年に市内で開かれたラグビー教室を契機に発足。その後、同51年に八千代市のチームと初めての対外試合を行ったことを皮切りに、同53年に県内のラグビーチームに呼びかけて交流大会を実施したり、同59年に中学部を発足させたりするなど、着実に活動の幅を広げてきた。
 
 発足時10人ほどだった団員数も、現在は未就学児から中学生までの108人と約10倍に増加。毎週日曜日と祝日には、市川市だけでなく、近隣他市からも団員が集まり、市民プール裏の北方多目的運動場で楽しく練習を重ねている。
 
 コーチやサポートスタッフとして多くの保護者が毎回練習に参加していることも同団の特徴。ラグビー未経験者も多いが、子供と共にプレーするうちにラグビーの魅力に引き込まれ、いまでは父親たちのチームも結成されている。少子化の影響で多くのスポーツチームが規模を縮小させている中、同団の団員数が現在過去最多となっているのも、保護者の理解を得られていることが大きいという。
 
 10日には同運動場で40周年を記念した紅白戦を実施。子供たちは、両親からの応援を背に受けながら、夢中でグラウンドを駆け回っていた。園児の部では、母親チームと園児チームの対戦も行われ、保護者も子供も一緒に土まみれになりながら、ラグビーの楽しさを分かち合っていた。
 
 東京都から毎週やって来ているという小学4年生の男子児童は「ボールを追いかけている時が一番楽しい」と笑顔。幼稚園の時に入団した3年生の女子児童は「これからもずっと続けて、将来は女子のプロ選手になりたい」と大いなる夢を語っていた。同団の大口哲弘幹事長は「ラグビーを通じてスポーツの楽しさを教えるとともに、地域社会に貢献できる青少年を育成することが私たちの使命。今後はボランティア活動などにも目を向けて行きたい」と、新たな展開を見据えている。
 
 同団は団員を随時募集中。対象は3歳から中学生までの男女。入会金は3千円で、年会費は未就学児7千円、小学生9千円、中学生1万1千円(保険料600円と登録料200円が別途必要)。
 
 問い合わせは大口幹事長(☎090・1039・6930番)。  

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ボーイスカウト第2団「ソトメシ」楽しもう!
一般向け体験イベント

 ボーイスカウト浦安第2団は4月7日午前9時―午後2時、野外調理イベント「旨いぞ!!ソトメシ」を浦安市今川少年の広場(今川3の12)で開く。
 
 一般の幼稚園年長から小学5年生までを対象にした、ボーイスカウト活動の体験イベント。空き缶を使ってご飯を炊き、屋外で食事をする楽しさ、おいしさを味わえる。
 
 参加費は100円(保険料)。軍手や食器セットがあれば持参。同広場へは、東京ベイシティバス(2、4、5、8、12、13系統)でサンコーポ西口下車、徒歩約5分。
 
 申し込みは、同団・中村さん(☎380・8082番、あるいは☎090・6040・9580番)。  

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「歩道片側」に地元住民反発
行徳橋架け替え

片側にしか歩道がない現状の行徳橋

片側にしか歩道がない現状の行徳橋

 国土交通省江戸川河川事務所と県葛南土木事務所は16日、市川市本行徳公民館で行徳橋架け替え事業の地元説明会を開き、出席者約60人に新しい橋の構造案を示した。同案では、自転車歩行者道の幅員は現状の約1・2㍍から4㍍へと広がるものの、自転車歩行者道が設置されるのは現状と同様に片側のみ。住民は両側への設置を求め強く反発したが、両事務所から前向きな回答は得られなかった。
 
 行徳橋は本八幡地区と行徳地区を結ぶ旧行徳街道の江戸川放水路上に架かる橋で、幅員は7㍍、延長は約400㍍。昭和31年の完成からすでに56年が経過し、老朽化や耐震強度不足などの問題を抱えている。歩道も車道も狭く、歩行者や自転車のすれ違いもままならないなど安全性にも課題があり、架け替えは橋を利用する地元住民にとって悲願。こうした中、県と国は昨年7月に橋の架け替えを決め、昨年10月から詳細設計に着手していた。
 
 この日の説明会で示された構造案などによると、新しい橋の設置場所は現在の橋の上流側。これに伴い、行徳側は江戸川放水路の近くで旧行徳街道を上流寄りに曲げて橋に取り付ける。橋の幅員は12・5㍍。歩道は現在と反対の下流側に移る。
 
 この案に、出席者は「歩道を両側に作ってほしい」と要望したが、両事務所は「橋の形は決まっている」と難色を示した。すると、住民からは「それでは説明会の意味がない」「バカにするな」と非難の声が続出。「たくさん車両が通る所なので、できるだけ信号を渡ったりすることがないよう、両側にきちんと歩道をつけてほしい」「災害時には行徳などから大勢の人がこの行徳橋を使って本八幡方面に避難するのではないか。やはり歩道は両側に設けるのがこれからの橋の姿」「新しい橋も50年くらい使うと思う。いまの判断がこの先50年、この地域に住む人の安全と発展に大きく影響する」などと強く訴えた。
 
 それでも、両事務所は「前後の道路に歩道があるかないか、将来的な計画があるかないかを加味して片側で十分足りる」「費用対効果の話をせざるを得なくなる」と話すなど、両側への設置には終始否定的な態度。結局は「持ち帰って検討する」としたものの、最後まで歯切れは悪かった。
 
 両事務所は今後なるべく早期に、改めて住民説明会を開催する意向を示している。新年度は、引き続き詳細設計を進めながら、用地取得に関係する自治会への説明会や測量、境界確定、用地交渉などを行う予定。着工や完成の時期は未定としているが、着工から完成までは4、5年程度かかるとみている。  

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市川と浦安など6市の指令一元化
千葉北西部消防指令センターを開設

 市川市など千葉北西部の各市が共同で運用する「千葉北西部消防指令センター」が4月から松戸市に開設される。
 
 同センターの開設により、119番通報への対応と、各消防署への指令業務が広域で一元化されるため、各市のシステムがスリム化されるとともに、市境などで発生した災害への素早い対応などが期待されている。
 
 来年度から同センターに切り替わるのは松戸、市川、浦安、流山、鎌ヶ谷、野田の6市。平成32年度までには船橋、柏、我孫子、八千代、習志野の5市を加えた11市の指令センターになる予定。なお、この切り替えに伴う各市からの119番通報の方法に変更はない。

障害者用「Web119」
市川で説明会

 市川市は、同センターの開設に合わせスタートする、聴覚や言語に障害を持つ人を対象とした緊急通報システム「Web119」の説明会を4月14日と15日、17日の3日間、市本庁舎3階の第5委員会室で開く。
 
 これまでファクスなどで行っていた障害者の119番通報が、パソコンや携帯電話を使ってインターネットでも行えるようになるため、利用方法をレクチャーする。
 
 対象は、身体障害者手帳を持つ市内在住の聴覚・言語障害者。日時は14日が午前10時と午後2時、同4時、15日が同2時と同4時、17日が同7時から。
 
 希望者は第3希望までの日時と氏名・生年月日・ファクス番号を書いて、3月25日までにファクスで市障害者支援課(335・2030番)。当日は自分の携帯電話と障害者手帳を持参すること。
 
 問い合わせは同課(☎334・1168番)。  

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歴史ある行徳の魅力 広く紹介
30日は「寺のまち回遊展」

街並み散策を楽しむ人々(写真は過去のもの)

街並み散策を楽しむ人々(写真は過去のもの)

 自分たちの地域を知ってもらおうと、市川市の行徳地区で30日午前9時半から午後3時半まで、地域主催の「寺のまち回遊展」(第6回)が開かれる。寺が数多くある街並みと、寺宝や伝統工芸品、地域サークルの発表などが楽しめる。雨天の場合は、イベント内容に変更あり。
 
 行徳地域は「戸数千軒、寺百軒」といわれた寺の町。江戸時代には成田詣での経由地であり、塩田や神輿の町としても栄えた行徳の歴史と文化を紹介するとともに、日ごろは目にすることができない寺宝や、市川市景観賞を受けた歴史ある住宅も一部公開する。徳川家康が鷹狩りの際に利用したといわれる権現道などを散策しながら各寺を巡り、景品がもらえるスタンプラリーも実施する。総合案内所は東西線妙典駅。案内ツアーは午後0時半から徳願寺山門前を出発。
 
 主なイベントは次のとおり。
 ▽妙好寺=甘酒のふるまい、バザーなど
 ▽春日神社(妙典3丁目自治会館)=お囃子の実演と体験、獅子頭の展示
 ▽圓頓寺=書画の展示、健康体操、フラダンス、甘茶のふるまい、岩佐精肉店のコロッケなど販売
 ▽妙覚寺=熊澤南水ひとり語り(藤沢周平作『山桜』、500円)、お茶会
 ▽法善寺=寺宝公開、盆栽展示、和菓子販売、ちりめん細工展示・販売
 ▽妙頂寺=書画の展示
 ▽長松禅寺=座禅体験
 ▽常運寺=郷土史家・鈴木和明さん講演会
 ▽徳願寺=民話、落語(春風亭一左)、童謡サークル、円山応挙・宮本武蔵など寺宝公開、フォーク・ロックフェスティバル(山口由子、カンドウノハナ、坊主バンドほか)、パネル展示「旧街道と歴史的町並みゾーン」、東北・女川物産展、模擬店、防災体験・すいとん販売
 ▽本久寺=日蓮聖人御一代記の欄間と浅子周慶作の鬼子母神像の公開、帯の展示・販売
 ▽徳蔵寺=写経・写仏体験
 ▽岩崎邸(明治維新ごろ建築の行徳の町屋)=お休み処
 ▽本行徳三丁目自治会館=神輿の解体・組立体験
 ▽胡籙神社(関ヶ島自治会館)=防災避難マップの展示発表、獅子頭公開、千葉大による研究発表
 ▽浅子神輿店=建物内見学、行徳神輿と市川の黒松パネル展示

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浦安ダンススクールコレクション
9団体の合同ステージ

ローラースケートでダンスを繰り広げるダンサーたち(写真は昨年の様子)=同イベント実行委提供

ローラースケートでダンスを繰り広げるダンサーたち(写真は昨年の様子)=同イベント実行委提供

 浦安のダンス団体による合同発表会「浦安ダンススクールコレクション」(同イベント実行委員会主催)が31日午後1時からと同3時半からの2回、浦安市民プラザWAVE101(JR新浦安駅前のショッパーズプラザ新浦安4階)多目的大ホールで開かれる。ジャズダンスやヒップホップ、フラメンコなど多彩なジャンルの9団体が出演し、ショーのようにステージを披露する。ダンスの無料体験会も開かれる。同実行委の川上貴代委員長は「浦安でダンスを見ないなんてもったいない。これから踊りを始めようと考えている人にもぴったりのイベントです」と来場を呼びかけている。
 
 テーマパークがあることから多くのダンサーが集まる浦安。市内には多数のダンス教室があり、「世界的に活躍する講師も少なくない」(川上委員長)という。その特色を生かそうと、一昨年に市内の企画会社が同イベントを発案し、初開催。見て楽しいだけでなく、互いに刺激し合える舞台のため出演者からも好評という。
 
 コンセプトは「ショーのように楽しい発表会」。映像や照明、音楽で会場を盛り上げ、特設した花道をダンサーたちが駆け抜けるという、ダンスの魅力を存分に味わえる舞台とする。
 
 今回のイベントは2部制で、午後1時からは「StudioFaith」(ヒップホップ)、「フラハラウオみゆきマヘアラニ」(フラダンス)、「フラメンコサークルボニータス」(フラメンコ)、「PRO―FIT中井組」(ジャズダンス)、「Mixjamダンスキッズ」(同)の5団体が、午後3時半からは「スターキッズ」(ジャズダンス)、「ひまわりDanceLab」(同)、「BABYCHEER」(チアダンス)、「RollerCrew」(ローラースケートダンス)の4団体が出演し、それぞれ15分ほどのステージを披露する。イベント終了後には、各団体による無料ダンス体験会が開かれる。
 
 なお、各回とも冒頭で浦安発のアイドルユニット・UMA(浦安マリンエンジェルス)が出演し、ステージを披露する。
 
 入場料は各回2200円。チケットの申し込みと問い合わせは娯楽工房(eメールkanimai888@ybb.ne.jp)あるいは川上委員長(☎070・5020・5556番)。

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ハツラツ演技に熱視線
チャレンジドミュージカル

出演者と観客が一緒になった感動のフィナーレ

出演者と観客が一緒になった感動のフィナーレ

 障害のある人とない人が一緒に作るチャレンジドミュージカルの第8回公演「NAPENDASANA~大好き~」(NPO法人いちかわ市民文化ネットワーク主催)が10日、市川市市民会館で午前と午後の2回上演され、会場を埋め尽くした来場者たちが出演者のはつらつとした演技に熱視線を送っていた。
 
 平成17年に始まって以来、毎年新しい舞台に挑戦し続けている同ミュージカル。今年は、作・演出を務める同NPOの吉原廣代表の「チャレンジドミュージカルってなんだろう?」という思いを作品の中に詰め込み、歌もダンスも元気一杯の舞台を作り上げた。
 
 来場者は、出演者の熱のこもった芝居に笑い声を上げたり、手拍子を打ったり、拍手を送ったりしているうちに、徐々に作品の世界に引き込まれていった。ラストは、同ミュージカル恒例のオリジナルソング『ハクナマタタ』の大合唱。出演者と来場者が一緒に歌い、感動のフィナーレを一層引き立てていた。

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市川手帳

 東京ディズニーランドが15日に30周年を迎える。ディズニーシーも含めた昨年度の入園者数は、過去最高の2750万2千人(速報値)となった▼建設にあたっては当時、各地が誘致合戦。それほど魅力的で、人もうらやむ施設。商業者にとって喉から手が出るほどほしい観光客が、毎日市内を訪れている▼同市の財政力指数は昨年度、全国1位。理由は「法人税ではなく、市民の総合力」と言うのは松崎秀樹市長。市名をもじった〝うらやま市〟を目指そうと訴え、市民の心をくすぐる▼ただ、東日本大震災による液状化の町というイメージはまだまだ消えない。復興も端緒に着いたばかり。すでに恵まれた条件をいかに生かせるか。その力量にも視線は集まる。

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