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あす24日、市川市長選
現新候補が一騎打ち

 市長選は、いずれも無所属で、2期目を目指す現職の大久保博氏(64、自民・民主・維新・公明・生活・社民推薦)と、新人の田中長義氏(63、共産推薦)が立候補。多くの政党から推薦を受けるなど、磐石に見える大久保氏の牙城を、政治未経験ながら大久保氏との対決姿勢を鮮明にする田中氏がどこまで切り崩せるかに注目が集まる。

 市議補欠選挙は、元職で自民公認の松井努氏(66)と、無所属新人の長友正徳氏(66)が一騎打ち。前回の市議選で新人ながらわずか9票差の次点だった長友氏が、市議や県議としての豊富な政治経験をもつ松井氏に挑む。
 
 16日現在の有権者数は38万1737人。投票は市内77か所で午前7時から午後8時まで行われ、即日開票される。  

市川市長選立候補者(届け出順)

 表記=氏名、年齢、党派、現前元新別、当選回数
 
 大久保 博 (64) 無現①  (自民・民主・維新・公明・生活・社民推薦)
 
 大久保博氏
 出身地=市川市
 現住所=市川市鬼高
 職業・肩書き=市川市長
 最終学歴=東京電機大中退
 公約
 ▽「美しい景観」を推進します
 ▽ガーデニング・シティいちかわ事業をさらに進化させ、個性的で、市川らしい魅力あふれる街づくりを進めます
 市民へのメッセージ
 「夢のある政策を実現し、市民に「住み続けたい街」と思っていただけるような『潤いとやさしさのある街』づくりを進めます」
 
 田中 長義 (63) 無新  (共産推薦)
 
 田中長義氏
 出身地=札幌市
 現住所=市川市曽谷
 職業・肩書き=市川浦安労連副議長
 最終学歴=北海道教育大
 公約
 ▽大規模開発から市民のくらし・福祉・教育重視の予算にかえる
 ▽公共施設利用料値上げを止めます▽市内の自然を保全し、自然エネルギーの利用を促進します
 市民へのメッセージ
 「市川では、みなさんによく知らされることなく市の予算が使われています。今こそ、市政を「子育てなら市川」「住むなら市川」と言えるよう一緒にかえましょう」
 

市川市長戦立候補者の「横顔」(届け出順)

 

「市川らしい魅力を作っていく」

 大久保 博 (64) 無現①  (自民・民主・維新・公明・生活・社民推薦)
 
 大久保博氏
 〝待機児童ゼロ〟や〝給食費の無料化〟などを公約に掲げ、4年前に初当選。ただ、就任前から継続していた大規模事業に予算を割かれ、思うような成果は上げられなかった。だが、今年度には大規模事業の多くが終了するため、「新たな政策を進める環境が整った。まだ道半ば。もう一期はやりたい」と、2期目への意欲を見せる。
 
 県立国府台高を卒業して東京電機大に進学したが、学生闘争に嫌気がさして中退。その後、父親が営む建築不動産賃貸会社の社長を経て、平成元年に市川ケーブルネットワークを立ち上げた。ただ、経営は厳しく、9年間は「首の皮をつないでいた状態」。10年目にやっと黒字が出た時に得た「辛抱して努力すれば必ず道は開ける」という教訓は、市長となったいまも自身を支え続けている。
 
 来期のキーワードは「民営化と受益者負担」。ひっ迫する財政状況を踏まえ、「抵抗は強いが、行財政改革は私に課せられた大きな使命」と位置づける。その上で、ガーデニングシティ事業などを発展させ、「市川らしい個性的な魅力を作っていきたい」と意気込む。
 
 帰宅後にバーボンを飲む時間が至福のひと時。趣味の土いじりをする時間も少なくなったが、「ツルバラの管理だけは、いまも私の仕事」とほほ笑む。
 
 

「市民に行き届く温かな政治を」

 田中 長義 (63) 無新  (共産推薦)
 
 田中長義氏
 北海道教育大卒業後、市川市立小学校で教諭として勤務。当初は「人付き合いが苦手なので教員には向いていない」と思っていたが、次第に「子供たちと何かを作り上げていくことの楽しさ」を知るようになった。50歳を過ぎた頃、学校現場にゆとりがなくなってきたために辞職を検討したが、同じく教諭だった妻の助言で思いとどまり、定年まで37年間、子供たちの成長を見守り続けた。
 
 そんな教育のエキスパートに市長選出馬の話が持ちかけられたのは10月初め。学生時代から選挙活動に協力しており、応援は得意だったが、自身の出馬には抵抗があった。ただ、「現市長は公約を投げ捨てて大規模開発に力を入れている」「学校の特別室にエアコンがないのは教育市川の名折れ」など、現市政が抱える問題点を目の当たりにし、出馬の意志を固めた。
 
 同市が現在検討している公民館などの使用料の値上げは、「受益者負担主義の最たるもの。消費税も上がるし、収入は増えていない」と反対。市長就任後は「まず自ら身を切るべき」と市長給与の3割カットを提案し、「市民に行き届く温かな政治」の実現を目指す。
 
 市内を中心に活動する合唱団ではテノールを担当。音楽や演劇などの芸術鑑賞や、プロ野球観戦などで英気を養う。
 
   

市議補選も2氏が1議席争う

 任期満了に伴う市川市長選挙と、市川市議会議員補欠選挙の投開票があす24日に行われる。市長選は現職と新人の2人が立候補。市議補欠選挙は元職と新人の2人が1議席を争う。市長選は、現職の引退で注目が集まった4年前の選挙に比べると争点は乏しく、選挙のたびに課題となる同市の低投票率に拍車がかかる可能性もある。
 

市川市議会議員補欠選挙候補者(届け出順)

 表記=氏名、年齢、党派、現前元新別、当選回数
 
 松井 努 (66) 自民元③
 
 松井努氏
 出身地=福岡市
 現住所=市川市福栄
 職業・肩書き=元県議、会社役員
 最終学歴=東京電機大
 公約
 ▽未来のための教育
 ▽住みよい市川のために
 ▽子供や高齢者のために
 ▽地方分権、行財政改革
 
 長友 正徳 (66) 無新
 
 長友正徳氏
 出身地=宮崎県日南市
 現住所=市川市北国分
 職業・肩書き=JAXA客員ロケット評価員
 最終学歴=米スタンフォード大院
 公約
 宇宙船地球号の乗組員として、平和で豊かな社会の建設に貢献します  

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