Ichikawa Yomiuri online

 地震と津波の被害を受けた方々に、お見舞いを申し上げます。
 市川市と浦安市内の最新の情報については、市役所のホームページや登録者向けメール、市が発信するツイッターなどを参照して下さい。


「福」求める大勢の人でにぎわう
法華経寺節分会

特別ゲストたちがまく福豆に必死に手を伸ばす参詣者たち

特別ゲストたちがまく福豆に必死に手を伸ばす参詣者たち

 節分の日の3日、市川市中山の法華経寺で恒例の節分会が開かれ、境内を埋め尽くした大勢の参詣者たちが豆まきを楽しんでいた。
 
 裃(かみしも)を身にまとった福男や福女、荒行中の修行僧、特別ゲストで歌手の美輪明宏さんや槙原敬之さん、タレントのはるな愛さんや魔娑斗さんらが一斉に豆をまくと、来場者たちは持参した紙袋を広げたり、帽子を逆さに持ったりしながら、一つでも多くの福にありつこうと必死。見事福豆をキャッチした人には、早くも福豆の効果が表れたような笑顔が浮かんでいた。  

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国内最古の丸木舟出土
市川市国分の雷下遺跡

雷下遺跡で出土した丸木舟=千葉県教育振興財団文化財センター提供

雷下遺跡で出土した丸木舟=千葉県教育振興財団文化財センター提供

 外環道路千葉県区間の建設に伴い、千葉県教育振興財団文化財センターが発掘調査を進めている雷下遺跡(市川市国分)でこのほど、約7500年前(縄文時代早期後半)の丸木舟が出土した。県教委が先月31日、発表した。これまでに全国で出土した丸木舟の中で最も古いという。
 
 同センターによると、縄文時代の丸木舟はこれまでに全国で約160艘発見されており、そのうち島根大学構内で見つかった約7千年前の舟が最古だったという。
 
 今回出土した舟は、放射性炭素年代測定の結果や、同時に出土した土器から約7500年前のものと判明。全長は約7・2㍍、幅は約0・5㍍で、つぶれたり一部が欠けたりしているが、ほぼ全体が残っている。当時としては大型で、全長が7㍍以上に及ぶ縄文時代の丸木舟は全国でも5例目だという。
 
 同遺跡では昨年、約7千~7500年前の低地性貝塚が出土。全体の大きさは判明していないが、これまでに調査した範囲だけで2千平方㍍弱に及んでおり、縄文時代早期の低地性貝塚としては全国的にも規模が大きい。カニや貝類など海辺の小動物の巣穴の跡があったことから、同地が当時干潟だったことも判明。海岸沿いの木道や今回の丸木舟など、貝塚以外にも人間の行動の痕跡が見つかっている。丸木舟について同センターは「漁に出るための舟だった」とみている。  

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ソチ五輪での活躍を誓う
市川市在住 ボブスレー・鈴木寛選手

大久保博市長(左)とがっちり握手を交わし、五輪での活躍を誓う鈴木さん

大久保博市長(左)とがっちり握手を交わし、五輪での活躍を誓う鈴木さん

 7日から始まったソチ五輪のボブスレー競技に日本代表として出場する市川市在住の鈴木寛選手(40)が出国に先立つ先月28日、市庁舎を訪れ、大久保博市長に自身5回目となる五輪に向けた意気込みを語った。
 
 鈴木選手は、1994年のリレハンメル、98年の長野、02年のソルトレークと、冬季五輪に3大会連続で出場。06年のトリノには出場できなかったが、10年のバンクーバーでは代表に返り咲いた。
 
 バンクーバー後は現役を退いて後進の育成に努めていたが、思うように成績が上がらず、このままでは日本が五輪に出場できなくなる可能性があったため、昨シーズンから現役に復帰。すると、同競技の4人乗り、2人乗りの両種目で、日本の出場枠と自身の五輪代表の座を獲得した。
 
 市長室で鈴木選手は「同競技での日本代表の過去最高成績を上回り、できれば一桁の順位に入りたい」と決意表明。大久保市長は「いい成績を残して帰って来てほしい。報告に期待しています」とエールを送った。  

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英プレミアリーグの名門
アーセナルのオフィシャルスクール
市川市に4月開校

 市川市柏井町に4月、英プレミアリーグの強豪サッカーチーム「アーセナルFC」のオフィシャルスクール「アーセナルサッカースクール市川」が誕生する。同チームのオフィシャルスクールが国内に発足するのは初めて。本拠地にはジュニアユースの公式戦なども行える人工芝のフルピッチのグラウンドが整備される予定で、人工芝フルピッチグラウンドで、本場欧州のコーチが指導するという国内ではほとんど例のないスクールになるという。
 
 サッカーの国際舞台で活躍する日本人が珍しくなくなった昨今、国内のサッカー熱は増しているが、利用されているグラウンドは土であることが多く、また、サッカー経験の少ないコーチが指導しているチームもあるという。こうした環境の改善を目指し、市内の民間事業主などが地元・市川に芝のグラウンドを作って、サッカーの本場・欧州の技術を学べるスクールを設置できないかと、3年ほど前から活動を開始した。市川市とも協議を重ねた上で場所を選定し、1年半ほど前にはアーセナルに接触。民間の資金のみで費用を捻出し、昨年11月には同スクールの運営母体となる一般社団法人「市川市スポーツクラブ」(扇田昌利代表理事)を立ち上げるなど準備を進めてきた。
 
 こうしてついに発足の運びとなった同スクールは、柏井町4丁目の市有地を借り、ナイター設備のある人工芝のグラウンドや、クラブハウス、駐車場などを整備する予定。これらの設備は外部に貸し出す計画もある。
 
 選手は4~15歳の600人程度を市内外から受け入れる予定。中学生はセレクションで選ばれ、男女別学年別にチームを結成。週末には対外試合を行い、国際大会にも積極的に出場していきたい考えだ。コーチは、アーセナル下部組織での指導経験者や、元Jリーガーなどが務める。
 
 4日に開かれた記者会見には同スクールの代表に就任したサッカーコンサルタントの幸野健一さんや同クラブの扇田代表理事、アーセナルFCスクール部門のロス・メスレルマネージャーらが出席。メスレルマネージャーは「きょうを迎えられてうれしい。アーセナルのスクールはトップチームのリクルートだけが目的ではない。すべてのレベルの少年少女を育成したい」、幸野代表は「これから迎える時代を力強く生き抜いていけるような自立した子供たちに育てたい」と話していた。
 
 なお、同スクールは17日と25日、3月8日に市I―Linkルーム(市川駅行政サービスセンター内)で説明会を開く予定。また15日と22日には、市スポーツセンターでアンダー13・14世代の男女を対象としたセレクションも実施する。詳細は同スクールのホームページ(http://www.arsenalsoccerschool-ichikawa.com/home.html)を参照。  

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クラリネットでポップス演奏
市川のアーティスト・Micinaさん

昨年の同コンサートで地元への思いを込めて演奏するMicinaさん

昨年の同コンサートで地元への思いを込めて演奏するMicinaさん

 市川市出身・在住のクラリネットアーティスト・Micina(ミキナ)さんのコンサートが22日午後6時から、同市行徳文化ホールI&I(東西線行徳駅から徒歩約5分)で開かれる。
 
 Micinaさんは、クラシックのイメージが強いクラリネットで、ポップス調のオリジナル曲を奏でる25歳の若手アーティスト。これまでに2枚のアルバムをリリースしているほか、ライブ活動を行ったり、全国各地のイベントに参加したり、映像作品に自身の曲を提供したりするなど、徐々に活躍の場を広げている。
 
 昨年に引き続き同ホールで開かれる今回のコンサートでは、この日に発売となる3枚目のアルバムの曲を中心に13曲ほどを演奏する予定。「一つのショーとして楽しんでもらいたい」との思いから、演奏だけでなく、ダンサーやイラストレーターとコラボした曲も披露する。
 
 「生まれ育った市川にはお世話になった人が一番多い。そういう地元の人たちに恩返ししたい」と話すMicinaさん。「昨年よりステージのクオリティは高い。音楽を聴きに来るだけではなく、ここで起きるすべてのことを楽しんでほしい」と多くの来場を心待ちにしている。
 
 チケットは全席自由で一般2千円、高校生以下千円。予約は同ホール(☎701・3011番)か、Micinaさんのホームページ(http://www.micina-clarinet.com/)で受け付けている。
 
 問い合わせはMicinaさんにeメール(info@micina-clarinet.com)。  

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交通対策に「意見あり」
浦安商議所と住民が提出
出店予定のダイエー浦安店

 浦安市が元町再整備事業のために取得した土地(北栄3丁目)を大手スーパーのダイエーが賃借してダイエー浦安店(仮称、3月5日開店予定)を整備する計画で、千葉県はこのほど、大規模小売店舗立地法に基づいて提出された意見を縦覧した。市はすでに同社に対して交通対策に関する市長名の要望書を提出したため意見を提出していないが、浦安商工会議所と住民が意見を提出。交通事故の発生可能性を鑑み、駐車場出入り口の変更や交通計画の変更などを求めた。縦覧期間は10日まで。県ホームページにも掲載している。同店新設届出の審議は、届出から8カ月以内に行わなければならないため、今月中に開かれる県審議会で行われる。
 
 浦安商議所は、同店への来店経路として同市北栄の住宅地を同社が示していることから、同地区への車両流入を削減するため、「現計画の市道に面した出入り口を出口のみとする」「やなぎ通り側に入り口を設置する」「市道の歩道を拡幅する」ことを求めた。
 
 住民は10人が意見を提出した。駐車場出入り口については、「現計画は欠陥であり、やなぎ通り側に出入り口を移動すべき。住民の生活環境を守り、交通事故を防ぐために設計の見直しが必要」「市道側出入り口は危険極まりないので、監視者を常時立たせるよう指導すべき。審議会が市道側出入り口を認めるのであれば、反対車線側に事業者の費用で歩道を作るよう勧告すべき」とした。
 
 開店時間については「通勤通学時間帯の開店を見合わせてほしい」「開店時間の繰り下げ(午前8時45分)を要望する」、商品搬出入の時間については「搬出入の時間帯を大規模小売店舗立地法の指針や市との協定書にのっとって変更すべき。通学時間帯の搬出入は認めるべきではない」と求めている。
 
 3階に併設する保育園については「室外機を移動してほしい。できないのであれば、防音・防熱対策をしてほしい。非常階段が直線で怖い。踊り場を設けてほしい。非常滑り台が閉鎖的。途中でパニックを起こした子供がいても、大人が介入できない」という意見が提出された。
 
 なお、同社はやなぎ通り側に出入り口を増設する計画案を住民に示しており、今後、同店の変更届で進める方針。  

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親子200人の手作りたこ、大空へ
30年続く市川市八区子ども会の大会

たこ揚げを楽しむ親子

たこ揚げを楽しむ親子

 親子と地域のコミュニケーションを育む、市川市第八地区子ども会育成会連絡協議会(石井孝幸会長)主催のたこ揚げ大会が先月26日に市立北方小で開かれ、参加した子供や保護者約200人が、たこ作りやたこ揚げを楽しんだ。
 
 30年の歴史をもつ同大会で、使用するたこキットは毎年、主催者が違う種類を手作りで用意。今年は60×40㌢の和紙を用い、「一本の糸目で安定がよく揚がる」という一本糸目角たこ作りに挑戦した。
 
 親子で和紙を囲むように座った参加者は、時折、頭をすり寄せながら、丁寧に竹ひごをつけたり、ピカチュウなどのアニメキャラクターや今年の干支のウマなど思い思いのイラストを描いたりと、夢中で製作。完成したたこを持って校庭に駆け出した子供たちは「風来てる。いまのうちだよ」とはしゃぎ、親子で協力して大空高く舞い上げていた。
 
 程よく運動した参加者は、主催者が用意したカレーに舌鼓。新春の恒例行事を満喫していた。  

親子で伝統のたこあげ楽しもう
浦安市総合公園

 浦安市子どもたこあげ大会(同大会実行委主催)が11日午前10時から、市総合公園(明海7の2)で開かれる。閉会式は同11時40分から行われる予定。雨天中止。
 
 子供たちの健全育成と非行防止、福祉の向上を目指して開かれるイベントで、日本の伝統の遊びを楽しむとともに、親子のふれあい、地域の子供たちの交流を深めようと開かれる。
 
 参加希望者はたこを持参し、直接会場へ。申し込みは不要。参加者の中から「よくあがったで賞」や「めだったで賞」「ちびっこ賞」「ユニーク賞」「団体賞」「ファミリー賞」などの各賞が選ばれる。参加賞(文房具セット)あり。
 
 なお、参加者にはあさりの味噌汁とホットココアを無料で配布する。ごみの減量化の推進のため、椀と箸、コップを持参すること。駐車場の収容台数には限りあるため、公共交通機関を利用すること。
 
 問い合わせは浦安市青少年課(☎351・1111=代表)。
 
 2月10日追記=2月8日の大雪の影響で、同大会の会場として同市総合公園が適さないため、同大会は中止が決まりました。  

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9日、設計業者の説明会を開催
市川市庁舎建て替え

 市川市はあす9日午前10時から同11時半まで、新庁舎の基本設計・実施設計事業者による提案内容の説明会を市庁舎3階第5、第6委員会室で開く。定員は当日先着100人。
 
 市川市は新庁舎の基本設計・実施設計事業者の決定にあたり、事業者からの提案内容を基に判断する公募型プロポーザル方式を採用。参加を表明した7社のうち、参加資格を満たした6社による公開プレゼンテーションが昨年12月に行われ、最も高い評価を受けた山下設計に決まった。
 
 9日の説明会では、同社が公開プレゼンテーションで提案した内容を説明する。  

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華やかなドレスが会場彩る
服飾学んだ学生の卒業制作展
和洋女子大文化資料館

最後の手直しをする学生たち

最後の手直しをする学生たち

 和洋女子大(市川市国府台2の3の1)文化資料館で20日まで、4年生が制作した洋服や和服などを展示した「卒業制作展」が開かれている。学生たちは「私たちの4年間の集大成をぜひ見に来てもらいたい」と呼びかけている。入場無料。予約不要。日曜・祝日休館。
 
 同展は、服飾造形学類で学ぶ学生たちが、4年間の学習の成果を披露する場として毎年開かれている。今年は88人の学生が制作した作品約百点を展示。純白のウエディングドレスや彩り豊かなカラードレス、繊細な技術が光るニットドレス、艶やかな着物など、学生たちの技術と個性が詰まった種類豊富な作品が会場を華やかに彩っている。
 
 学生たちは、昨年4月から同展に出品する作品の制作を開始。デザインや素材選び、仕立てといったあらゆる作業を一人で行った。1つの工程に予想以上の時間がかかったり、イメージ通りに仕上がらなかったりと、作業には困難が付きまとった。深紅の鮮やかなカラードレスを制作した稲村萌さんは「すべて手縫いなので、スカートにボリュームをもたせるための工程が思いのほか大変だった。朝9時から夜8時まで毎日大学にこもって作業していた」という。
 
 ただ、大変だった分、完成した時の喜びも大きかったようだ。繊細な柄と春らしい色合いが印象的な和服を制作した小見川真衣さんは「一年近くかけて作り上げたものだから、最後の作業が終わった時には胸が熱くなって達成感があった」と充実の表情。稲村さんと小見川さんは「それぞれの個性が光る作品展になっている。細かい部分まで手入れしているので、形や表現の仕方まで楽しんでもらいたい」と多くの来場を心待ちにしている。
 
 なお、3月2日午後2時半と同4時からは、学生たちが出展作品を身に付けて披露する「卒業制作ショー」を同大西館1階で開催する予定。入場無料。要予約。
 
 問い合わせは同大広報課(☎371・1473番)。  

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市川手帳

 東京近郊には個人店の多い街が少なからずある。飲食店や惣菜店、各種販売店など、チェーン店よりも個性がある▼今月末、JR市川駅近くのある個人飲食店が閉店する。開店31年の店主は65歳で、理由は体力の問題と聞く。再開発やチェーン店の参入、不況の影響もあるだろう▼チェーン店の開店は、人が集まり儲けられる街とみなされた証でもある。ただ、販売拡張のため人通りの多い場所に店を構えることが多く、周囲への影響は大きい▼名もなき店主がその街の個性の一角を担う個人店。店が繁盛するかどうかはもちろん商品や店主次第。加えて、客の懐具合も影響するだろう。また一つ、街の個性が幕を下ろす。チェーン店の看板が、この街にも広がっている。

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