Ichikawa Yomiuri online

 地震と津波の被害を受けた方々に、お見舞いを申し上げます。
 市川市と浦安市内の最新の情報については、市役所のホームページや登録者向けメール、市が発信するツイッターなどを参照して下さい。
 また、積雪による転倒などにもご注意ください


8日の雪、市川で積雪27㌢

一面真っ白になったJR市川駅北口ロータリー=8日午後8時半頃撮影

一面真っ白になったJR市川駅北口ロータリー=8日午後8時半頃撮影

 8日に関東全域で降った大雪は、市川市国府台で27㌢の積雪を記録。降り方が一段と激しくなった8日夜には、JRや京成本線などが次々と運行を停止したため、駅前では外出していた人たちが横殴りの雪に震えながら、タクシーやバスを待つ長い行列を作った。こうした中、浦安市は帰宅困難者のために公民館などを避難所として開放。延べ約640人を受け入れた。浦安市が雪のために市の施設を開放して帰宅困難者を受け入れたのは初めて。
 
 この大雪による8日~10日の市川市内の被害は12日正午現在、人的被害が30件。重傷は3件で、うち1人が病院へ搬送後に死亡した。浦安市内の人的被害は歩行者やバイクの転倒など10件。物的被害は車両スタック対応など6件だった。

浦安市、帰宅困難者に暖を提供
雪の影響による避難施設の設置は初めて

中央公民館で暖を取る帰宅困難者(ピーク時)

中央公民館で暖を取る帰宅困難者(ピーク時)

 浦安市が避難所として開放した施設は東西線浦安駅近くの中央公民館と、JR新浦安駅前の浦安市民プラザWAVE101の2カ所。当代島公民館も一時開放したが、東西線が運行を再開して帰宅者が増えたため、避難施設を中央公民館に集約した。
 
 施設の開放は、公務中だった松崎秀樹市長と中村健副市長が2人で決定。防災課や施設に関わる部署に指示し、中央公民館では8日午後8時過ぎから、市民プラザでは9日午前0時半過ぎから受け入れた。
 
 中央公民館では、東西線の運転再開の見通しが立たないと知った帰宅困難者が午後10時ごろまで絶え間なく集まった。同館の体育館だけでは収容することができず、ホールや会議室なども開放し、ピーク時には600人ほどにのぼった。
 
 帰宅困難者には毛布とマット、タオルを一人1枚ずつ配布。同館職員とボランティアが率先して倉庫からの運搬と配布に従事した。ボランティアの一人は岩手・一関から家族3世代で浦安市内のテーマパークに来ていた千葉幸教さん(50)。最終の新幹線で帰る予定だったが、京葉線、東西線ともに動いておらず、タクシーも見当たらず、近隣のホテルも満室だったため公民館に入った。千葉さんは「東日本大震災で避難所生活はしていないが、あの時見聞きして学んだ。役に立てたならよかった」と、汗をぬぐいながら話した。
 
 帰宅困難者は、テーマパークの来園者が目立ったが、結婚式の参列者や仕事帰りの人などさまざま。舞浜からの仕事帰りの女性2人は「鉄道からの情報がほとんどなく、自分がどう動けばいいのかの判断がつかなかった。避難所を作ってくれたのは浦安市の英断。ここがなかったらどうなっていたか」、別の仕事帰りの女性2人は「運転再開を信じて2時間悩み、待った。東西線が再開したら教えてくれるというので避難した。大雪を忘れてしまうほど暖かく過ごせている。ファミレスのカーサは無料ドリンクと場所を提供してくれてとってもうれしかった。そういうお店がたくさんあったらいい」と話していた。
 
 なお、帰宅困難者からは、飲み物や簡単な食事、歯ブラシ、メイク落し、ストッキング、携帯電話の充電器などの提供を求める声が聞かれた。また、周辺のコンビニエンスストアでは、携帯電話の充電用電池やカイロなどが数多く売れたという。
 
 東西線は午後6時25分ごろの運転見合わせから4時間20分後の同10時44分ごろに運転を再開。そのため、中央公民館の収容者の大半は帰宅の途につき、翌朝までとどまったのは180人ほどだった。浦安市民プラザでは36人が夜を明かした。
 
 浦安駅の改札前であふれる人々に対し、施設の開放を午後10時半ごろまで周知し続けた松崎市長は「帰宅困難者があふれていることを聞き、この大雪と強い風の中では気の毒だったため、施設の開放を決めた」という。
 
 なお、同市の近隣で公共施設を翌朝まで開放した自治体には、京成線の運転見合わせの影響から、船橋市(受け入れ人数215人、2施設)や東京・江戸川区(同38人、2施設)、同葛飾区(約700人、5施設)がある。  

そりや、かまくら
子供たちは雪遊び

大勢の子供たちがそり遊びを楽しむ

大勢の子供たちがそり遊びを楽しむ

 一方、子供たちは雪だるまやかまくらなど雪のオブジェを作ったり、そりや雪合戦をしたりして大雪を楽しんでいた。
 
 浦安市美浜の若潮公園は、8日のうちから雪遊びを楽しむ子供たちでにぎわっていた。
 
 同公園には大きな築山があり、幼児から高校生までの子供たちがスキーウエアなどを着て、そり遊びに興じていた。中には、腹ばいになり体一つですべり降りていく子供もいた。また、体ほどもある大きな雪だるまを協力して作ったり、雪合戦をしたりして楽しむ子供たちもいた。
 
 風も強く横殴りの雪の中だったこともあり、子供たちは時折、隣接する体験学習施設で暖を取りながら遊んでおり、同施設はまるでスキー場のロッジのようでもあった。
 
 遊んでいた小学生の女子は「ここは浦安のスキー場。寒いのなんてへっちゃら。とっても楽しい。あしたも来る」と、はしゃいでいた。

完成したかまくらで遊ぶ子供たち

完成したかまくらで遊ぶ子供たち

 市川市南八幡の住宅街では9日、屋根の部分が滑り台になった高さ約2㍍のかまくらが出現。小学生とその保護者15人ほどが8日の夕方から丸1日かけて作ったという。かまくらの中には小さな神棚も作られ、ペットボトルのキャップをかぶった雪だるまの神さまが供えられていた。
 
 初めてかまくら作りに挑戦したという小学生3人は「雪運びと穴掘りがすごく大変だったけど、完成したらそんなこと忘れるくらい楽しい」と、大はしゃぎしていた。

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100日間の荒行終え俗世に
中山の法華経寺と遠壽院

百日間の修行を無事に終え、瑞門から出てくる僧侶たち

百日間の修行を無事に終え、瑞門から出てくる僧侶たち

 日蓮宗の修行寺として有名な市川市中山の法華経寺と遠壽院で10日、百日間に渡る大荒行を終えた修行僧たちが姿を現した。今回の荒行には法華経寺で102人、遠壽院で13人が参加し、全員が脱落せずに修行を成し遂げた。
 
 夜も明けきらない早朝6時、法華経寺では俗世界と修行の場の境である「瑞門」が開き、青白い顔に伸びたひげをたくわえた修行僧たちが「南無妙法蓮華経」と題目を唱えながら姿を現した。瑞門周辺では、開門前から待ち構えていた家族や檀家など大勢の人々が「お疲れ様」「元気でよかった」と修行僧を温かく出迎えた。
 
 百日間の修行中、食事は一日2回の粗末なもので、睡眠も2時間程しかない。それ以外の時間は、一日7回の水行と読経、書写行などに没頭。手や足のひびやあかぎれの傷み、空腹、睡魔と闘っていた。  

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対処療法から予防的対応に方針転換
橋りょう長寿命化修繕計画を策定
市川市

 市川市はこのほど、同市橋りょう長寿命化修繕計画を策定し、これまで対処療法的だった橋の管理手法を計画的・予防的な対応に転換する方針を定めた。市は、橋の寿命を延ばすだけでなく、費用を抑えながら良好な状態を維持できるようになるとしている。
 
 橋りょう長寿命化修繕計画は、国土交通省が全国の地方自治体に策定を推進しているもので、今年度末までに同省に提出して公開した自治体には、計画策定やそれに伴う調査の費用、5年間に計画されている補修工事の設計費と工事費が一部補助される。これは、長期間を経て橋の状態が悪化した時点で大規模な補修や架け替えをする対処療法的な従来の対応から、今後は短いスパンで状態が悪化する前に補修を行う予防的な対応に改めることを目的としている。
 
 市川市が今回定めた同計画では、こうした管理方法の転換を明記し、橋の健全度を把握する定期点検を初回は供用後2年以内、2回目以降は原則5年以内に実施する方針を示した。予防的な対応に転換することにより、橋りょうの長寿命化が図れるだけでなく、良好な状態を維持しながら維持管理費も低減できるとしている。
 
 同市が管理している橋の数は現在128。建設から50年を経過した高齢化橋りょうの数は1(1%)だが、平成44年度には34(27%)に増加する。市の試算では、今後50年間で見込まれる橋の修繕費用は従来の対処療法的な対応を継続した場合で約64億2千万円だが、予防的な対応に切り替えた場合は約40億5千万円で、約23億7千万円(37%)のコスト削減ができるという。  

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基本設計へ市民ワークショップ設置
市川市の新庁舎
設計業者が提案内容説明

新第一庁舎のイメージ図

新第一庁舎のイメージ図

 市川市庁舎で9日、新庁舎の基本設計・実施設計事業者にこのほど決まった山下設計(東京都中央区)による設計提案の説明会が開かれ、新庁舎のコンセプトやイメージ図などの提案内容が示された。市はこの提案を基本に検討を進め、平成26年度中頃までに基本設計、同27年度初めまでに実施設計を終える方針。基本設計に市民の意見を取り入れるため、市民ワークショップを近く設置する考えも明らかにした。
 
 同社の提案で示された新第一庁舎は、建物を現本庁舎敷地内の南側に建設する。北側では、西端から入った車が東寄りで地下駐車場に入るまでの間を混雑時に滞留スペースとして活用。敷地は東西両側を少し狭め、両側の市道を拡幅する。建物は、日影規制への対応として北側をひな壇状にするとともに、南側にはソーラールーバー、北側一面には植物を配置するなどして環境やランニングコストを考慮。建物内の天井がひな壇状になっている場所の一角には、各フロアをひな壇状にした吹き抜けの協働スペースを設ける。柱の配置を工夫して地下の階数を市の基本構想の2から1に減らし、工事の費用や期間も抑えるという。
 
 現在南分庁舎のある場所に建てる新第二庁舎については、1フロアの面積を拡大させることで、市の基本構想で地下にあった駐車場をなくして1階に移し、工事の費用や期間を抑えることを提案。これにより、駐車場の収容台数も1・5倍の120台に増えるほか、新第一庁舎が完成するまで仮庁舎として使用する際に、総合窓口を1フロアで実現できるなどのメリットがあるという。また敷地内の南側と隣接する勤労福祉センターの敷地などを活用して、県道市川浦安線に続く市道と西側の市道を結ぶ「東西貫通道路」を作り、車で行きやすくする案も示した。
 
 市は今回の提案内容を基本に検討を進め、公募市民や各種団体などをメンバーに立ち上げる市民ワークショップの意見を取り入れるなどして基本設計を行う。実施設計を終え、平成27年度から同29年度にかけて新第二庁舎の建設工事を行い、新第二庁舎の完成後から同31年度にかけて新第一庁舎の建設工事を行う予定。  

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出身地・市川で落語披露
女性真打ち・川柳つくしさん

ウクレレ落語を披露する川柳さん

ウクレレ落語を披露する川柳さん

 市川市と市川女性の集い連絡会主催の落語会が1日、市川市男女共同参画センターで開かれ、昨年9月に真打ちに昇進した市川市出身の女性落語家・川柳(かわやなぎ)つくしさんが、約130人の来場者の前でウクレレを使った落語や漫談などを披露した。
 
 川柳つくしさんは、平成9年に川柳川柳(せんりゅう)に入門し、得意のウクレレ演奏や歌を交えたウクレレ落語を開発。ウクレレ漫談や、誰もが共感する話題で自作した新作落語、古典落語も披露するなど幅広く活動している。女性の真打ち昇進は、所属する落語協会で4人目となった。
 
 1日の落語会では、古典落語や新作落語、ウクレレ落語などを披露し、会場を笑いの渦に包んだ。ウクレレ漫談では「来世がんばれ~」と歌いながら、「3連休を喜ぶニート」「不正を暴く半沢直樹と同じ直樹なのに、不正を暴かれて都知事を辞めた人」などと列挙するユーモアたっぷりなネタを披露した。質問タイムでは、「落語家になったきっかけは」と聞かれると、「大学の先生に連れて行かれ、興味を持った。その後、自主的に行っては一番前の席で見ていたが、いまでは一番前を通り越してしまった」と、笑いを交えながら回答。「真打ちになってからは休む間もなく浅草や新宿などでお披露目会をやっているので疲れた。これぞまさに『真打ち疲労』」と締めくくった。
 
 普段から落語を聞くという50代の女性は「ウクレレ落語は初めてで、楽しかった。話の内容も身近なものだったので、分かりやすかった」と大満足していた。  

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大地震への対策を行動に

家具の転倒防止を
うらやすマンションふぉーらむ

家具の転倒防止の徹底などを話し合うパネルディスカッション

家具の転倒防止の徹底などを話し合うパネルディスカッション

 浦安住宅管理組合連合会(舘幸嗣会長)と浦安市は8日、うらやすマンションふぉーらむ2014を浦安市民プラザWAVE101で開き、家具の転倒防止など日ごろから行う対策の重要性を訴えた。
 
 マンションは躯体が丈夫でも、家具の転倒や落下物で命を失うこともある。8回目を迎えた今回のフォーラムは、マンション防災の基本と原点を改めて確かめようと、自分と家族を守る備えと行動をテーマにした。
 
 講演会とパネルディスカッションで、防災まちづくり大賞を平成12年度に受賞した東京・江戸川区のなぎさニュータウンなぎさ防災システム検討委員会は、東日本大震災でマンション躯体の安全性の高さ、避難所の収容能力の不足、エレベーターが停止することなどが判明したことを踏まえ、マンションの大地震対策方針を「避難」から「籠城」に変更したことを紹介。さらに、命を守るための家具の転倒防止、栄養バランスの取れた非常食の確保、非常時にも排せつを十分に行うために使い慣れたトイレを使うことを同大震災での教訓として示し、「防災についての情報はどんどん増えているが、『知っている』から『している』に変わったと言えるよう、とにかく行動してほしい」と要望した。
 
 また、元東京都総合防災部情報統括担当課長で危機管理勉強会齋藤塾を主宰する齋藤實塾長は、「マグニチュード7クラスの地震が来ることを前提に考えること。首都直下地震は阪神・淡路大震災のような被害になる。家具の固定だけは必ずすること。絶対に死なないために、3分後に大地震が起きるとイメージするトレーニングをしてほしい」と訴えた。

被災時こそ暖かい食事を
浦安市赤十字奉仕団がサバイバルクッキング

被災時を想定して発想の転換でさまざまな料理を調理する参加者

被災時を想定して発想の転換でさまざまな料理を調理する参加者

 浦安市赤十字奉仕団が10日に同市健康センターで開いたイベント「一日赤十字」で、公募市民と同団員の約30人が被災時を想定したサバイバルクッキングを学んだ。
 
 メニューはレタスチャーハン、スナック菓子スープ、大豆とマシュマロなどの菓子。チャーハンは、配給されるおむすびが味を選べないことを想定し、参加者が持参したさまざまな味のおむすびを混ぜ合わせて、スープはジャガイモのスナック菓子と昆布茶とほうれん草で、菓子は保存の利く大豆などを使って作った。
 
 サバイバルといいつつ、いずれも火を使ったが、指導した栄養士の崎山光江さんは「被災後、支給された食料をそのまま食べるだけでなく、温かい料理を作って食べることが非常時だからこそ大切。菓子を使うのは発想の転換」と指導していた。また、洗いものや排水を減らすよう、材料の混ぜ合わせはビニール袋の中で行い、器は新聞紙を折って作った。
 
 参加した女性は「以前のこの教室ではジュースでコメを炊いたが、食べられないものではなかった。味の混ざったチャーハンも菓子を使うことも、いざという時に向けて既成概念を壊す訓練。でも、おいしかった」と話していた。

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貴重な「黒い土器」を展示
5月18日まで 市立市川考古博物館

煤が付着したままの真っ黒な土器が展示されている

煤が付着したままの真っ黒な土器が展示されている

 市立市川考古博物館(堀之内2の26の1)で5月18日まで、外環道路千葉県区間の建設予定地で発掘された遺跡を順次紹介していく小展示コーナー「速報展」の第3弾「道免き谷津遺跡」が開かれている。入場無料。
 
 道免(どうめ)き谷津遺跡は、堀之内に広がる先土器(旧石器)時代から江戸時代にかけての遺跡。今回は、平成10年10月~同11年11月と、同19年5月~同20年2月に、同博物館や堀之内貝塚のすぐ南側付近で千葉県教育振興財団が行った2度の調査における出土品やその写真を展示している。
 
 出土品は、約5500年前(縄文時代前期)と約3200年前(縄文時代後期)の土器や木製品など。同地は標高10㍍以下と低く、縄文時代には川が流れていた場所で、当時の木が自然に倒されていた岸辺跡でまとまって見つかった。同地の南側には、約5700~5200年前に形成された上台貝塚と、約5600年前に形成された中台貝塚、北側には約4千~2500年前に形成された堀之内貝塚があることから、土器や木製品はこれらの貝塚に近い集落の人々が使っていた物とみられている。
 
 水分が多い低地の遺跡では木製品や煤(すす)が残りやすく、煤や炭化物が付着して黒くなったままの土器や、漆器の破片、カゴ、櫂(かい、オール)のような物など約3200年前の木製品も出土している。
 
 今回の展示では、木製品は劣化しやすいため写真で紹介。土器は完全な形に近い8点が展示されており、煤や炭化物の付着した土器を見る貴重な機会となっている。
 
 同館の開館時間は午前9時から午後4時半まで。月曜日(5月5日を除く)と5月7日は休館。
 
 問い合わせは同館(☎373・2202番)。  

道免き谷津遺跡に関する講演会

 同博物館は3月2日午後2時から同4時半まで、市立市川歴史博物館講堂で講演会「道免き谷津遺跡と周辺の縄文遺跡群」(県教委、県教育振興財団後援)を開く。入場無料。
 
 千葉県教育庁文化財課の蜂屋孝之さんによる基調講演「道免き谷津遺跡第一地点の発掘調査」に続き、市立市川考古博物館の領塚正浩さんが「道免き谷津を取り巻く縄文遺跡群」と題し講演する。
 
 定員は当日先着60人。申し込み不要。問い合わせは市川考古博物館。
 

日本最古の丸木舟の見学会
15日、雷下遺跡の調査現場

 千葉県教育振興財団はきょう15日午前11時から午後2時まで、日本最古の7500年前の丸木舟が出土した市川市国分の雷下(かみなりした)遺跡調査現場で見学会を開く。
 
 当初は8日に予定されていたが、同日の大雪のため15日に延期となった。場所は、京成バス国分操車場停留所から徒歩で約5分。駐車場はないが、駐輪場は用意されている。
 
 小雨決行。大雨の場合は中止。
 
 問い合わせは同財団文化財センター市川作業所(☎374・7630番)。

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英語が「好き」になるように
浦安・入船地区で3小中学校の共同教室開催

新居さんの授業に参加する子供たち

新居さんの授業に参加する子供たち

 「英語をより身近に感じ、学ぶことを楽しんでもらいたい」と、浦安市の入船中央エステート自治会館で昨年11月から今月まで、市立小中学校3校の共同英語教室が開かれ、小学6年生と中学1年生19人が楽しく英語を学んだ。
 
 日本の英語教育は、コミュニケーションを重視した耳で学ぶ小学英語から、文法などを中心に目で学ぶ中学英語に切り替わる。そのため多くの子が中学校で英語を苦手に感じるという。そこで、英語教育アドバイザーでもある市立入船中学校評議委員の新居加枝子さんが「中学英語にスムーズに移行でき、英語を好きになれるような授業がしたい」と同校評議会で提案。同中学校と市立入船小学校、同入船南小学校の3校が協力して同教室が実現した。
 
 浦安市は、地域ぐるみで学校を支援するための学校支援協議会を全市立小中学校に設置しており、同教室の教材費などは全て3校の同協議会が負担。児童生徒は無料で授業を受た。
 
 同教室では、英語で書かれた絵本『Little Bear』を使い、1時間の授業を週一回、計10回行った。絵本には子供がお母さんと会話を楽しむ様子が描かれており、新居さんは「この本の英文は生きた英会話。フレーズを覚えれば単語を変えるだけで色々な表現に使える」と子供たちに指導した。
 
 子供たちに世界をより身近なものに感じてもらうため、毎回の授業で世界各国の話も紹介。世界のお金や切手を見せ、歴史や文化などを分かりやすく説明した。新居さんは「英語を好きになるためには、世界に興味を持たなくてはだめ。『興味』がやがて『好き』に変わっていく」と子供たちに伝えた。
 
 最終日の5日は、いままでの授業のおさらいや教本の暗唱などが行われた。授業初日は控えめだった子供たちも、最終日には質問されたことに大声で答えるなど楽しそうに授業に参加していた。最後にいままで頑張ったご褒美として、新居さんから世界各地のコインと切手がプレゼントされると、子供たちは大はしゃぎ。その様子を見た新居さんは「いまはそのコインと切手で世界を旅した気分になって。皆が大人になった時には、その目で世界を旅して色々なものに触れ、勉強してくれたらうれしい」とメッセージを送った。
 
 入船中学校1年生の石井遊未さんと大友結麻さんは「海外の文化や歴史に触れることですごく世界が身近なものに感じ、前よりも英語が好きになった」と大満足していた。同校1年生の山本純菜さんは「学校の授業で先生が話す英語の内容が分かるようになった」と同教室の効果を実感していた。  

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ダイエー浦安店の新設を判断
20日、県審議会

 千葉県は20日午後2時から、ダイエー浦安店(仮称)の新設について審議する県大規模小売店舗立地審議会をホテルプラザ菜の花(千葉市中央区長洲1の8の1、モノレール県庁前駅隣)3階の菜の花1で開く。傍聴の受け付けは開会15分前。定員は抽選10人。
 
 問い合わせは、県経営支援課商業振興班(☎043・223・2790番)。  

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市川手帳

 雪だるまやかまくら作り、雪合戦など、子供たちがとても喜んだ大雪。だが、大人には翌朝に雪かきが待っていた▼スコップなどを持ち出し、敷地内や家の前の歩道も行う。今回は翌日が休日だったこともあり、通勤・通学前の作業ではなくて助かった▼雪かきをしていた男性は「腰にくるよ。でもやんなきゃね」、親に言われて行っていた高校生は「お湯かければ早くね? でも、それも大変」などとこぼしながらも頑張っていた▼やはり、首都圏の大人たちには、慣れない大雪は苦痛という人が多いだろう。それでも、駅近くでは事業者や個人がボランティアで雪かきをしてくれた。転ばないようにと開かれたその道は、決して太くはないが、ありがたい道。

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