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浦安市、第1期埋立護岸を緑道化 住宅地への人、車両の流入は制限


今川地区の完成イメージ図

現在の入船4丁目の埋立護岸

高洲地区の多目的広場

 浦安市は、第1期埋め立て護岸を撤去し、緑道として整備する。埋め立てが広がり、同護岸は海岸保全施設としての役割を終えている。土地は市が県から無償で借りる。護岸があることで人や車両の流入が制限されてきたことから、防音壁を設置し、地区の出入りは現状のままとする。

 同護岸は西から入船4丁目、同3丁目、今川2、3丁目の南東端にあり、県道(第二湾岸道路候補予定地)を挟み、日の出、明海、高洲との境に位置する。護岸の現状を見ると、地盤沈下や護岸の崩壊なども進んでおり、県が都度補修してきた。また、ロープを張り、子供らが上り下りをしないようにしている。緑道、より良い環境づくりとともに、こうした危険性を取り除き、安全な緑道、歩道を整備する効果もある。

 緑道として整備するのは、市都市マスタープランで「みどりのネットワーク」の形成を図ると定めているため。県との契約でも、同様の条件が示されている。第二湾岸道路候補予定地も県から道路占用許可を受けて緑道を整備しており、合わせてみどりのネットワークを形成する。

 緑道としては、いずれも現在の県道側の大木をそのまま生かしつつ、その北側(住宅側)に防音壁をすき間なく設置し、盛り土と中木、低木を配置する。西側の今川地区では木々の間を歩ける=イメージ図=ようにする。

 盛り土と防音壁を設けるのは、現状の護岸の効果である「県道からの雨水の流入防止」「騒音の緩和」「住宅の目隠し」「通過交通の抑制」を維持するため。盛り土には護岸があったことを後世に伝える意図もある。

 なお、中央部の入船3丁目地区では、「護岸を残したい」とする住民の意向もあることから、今後も状況に応じて検討を行う。

 設計は、まず今川地区から取り組む。6月議会に補正予算で計上し、順次進めていく方針。

 浦安市が緑道など順次整備
 第二湾岸道路候補予定地

 浦安市の入船3、4丁目、今川2、3丁目と、日の出、明海、高洲の間を東西に通る県道(第二湾岸道路候補予定地)で、市が緑道を基本に広場や球技場などの整備を進めている。市は県から道路占用許可を受けている。

 鉄鋼団地側の高洲地区(入船橋―中央公園通)は「散策と回遊」「公園機能の拡張」をテーマに行い、今年度までに多目的広場などを竣工。今年度はさらに、高洲太陽の丘公園の機能拡張として球技広場を整備する。

 明海地区(シンボルロード―入船橋)の西側は、「スポーツ観戦と休憩」をテーマに、ブリオベッカフィールド明海の前に起伏を設け、令和4年度末に竣工。東側は今年度末までに「散策と回遊」をテーマに整備する。

 三番瀬側の日の出地区は、「散策と回遊」をテーマに整備する方針だが、県が入船護岸復旧整備で資材置き場として利用しているため、計画は停止中。  

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