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ギネスに挑戦 市川市民納涼花火大会
高さ55㍍「ダイヤモンド富士」
いちかわ景観100選総選挙1位

昨夏の仕掛け花火「ダイヤモンド富士」。アイ・リンクタウン展望施設から(市川市提供)
市川景観100選の人気投票でも堂々の1位に輝く、市川市の夏を彩る市川市民納涼花火大会。第41回の今年は、富士山を象った仕掛け花火で、ギネス世界記録に挑戦することになった。「最も高い山型の仕掛け花火」として、大会を共同開催している対岸の江戸川区とともに申請する。市川市によれば、これまでに記録のない分野だが、例年の高さ50㍍に対し、55㍍に「自己記録を更新」し、ギネス初認定を目指す。江戸川の花火にもう一つ、新たな楽しみが加わった。
大会の花火は、「かぎや~」のかけ声で知られる江戸時代創業の老舗、宗家花火鍵屋が打ち上げている。
8月第1土曜日の開催だが、昨年は、鍵屋15代当主である天野安喜子さんが、パリ五輪の柔道の審判を務めたことで、第4土曜日に変更され、話題になった。東日本大震災の年と、コロナ禍の3年間を除き、毎年開催されている。今年は、8月2日の開催が決まっている。
■ダイヤモンド富士
ギネス世界記録に挑戦するのは、7つのプログラムのうち、恒例の5秒間1千発の「大花火―はじまりの空―」に次いで、2番目に登場する「ダイヤモンド富士―最高到達点!―」。
「最も高い山型の仕掛け花火」(英名・Tallest firework mountain)で、申請する。
ダイヤモンド富士の登場は、午後7時15分からのオープニングの後。花火は市内各地から見ることができるが、富士は高さ55㍍のため、大洲3丁目地先の江戸川河川敷を見渡すか、見下ろせる場所からの観覧になる。
■ナンバー1絶景
市川市民納涼花火大会は、いちかわ景観100選の「広域(ほかに北地区、中地区、南地区)」で、景観ナンバー①江戸川②江戸川からの眺め③江戸川に架かる橋からの眺め⑤江戸川沿いの桜並木―とともに選ばれている。花火大会は景観ナンバー④。
景観100選は、市民投票の後、選考委員会が決定する方法で、最初は2006年に選定され、市制施行80周年の2014年には、06年当時になかった名所などが新たに選ばれ、改訂された。
中地区の㊸昭和学院のオープンスペース、㊽今年から芝桜が復活した郭沫若記念館、I―link(アイ・リンク)タウンいちかわ―などがそうだ。
その後、景観100選の再選定は行われていないが、市川市のYouTube広報番組「いちにゅ~」が、市制施行90周年を記念し、SNSなどで投票を呼び掛けた「いちかわ景観100選総選挙」では、「市川市のナンバー1絶景」に、花火大会が選ばれた。
3位までを投票し、1位10ポイント、2位5ポイント、3位1ポイントで計算した。1591の投票があった。
ちなみに、2位は㊷真間川と桜並木、3位は葛飾八幡宮と千本イチョウ―だった。
花火大会は、午後7時15分から午後8時20分まで、約1万4千発を打ち上げ、市川市の夏の夜空を彩る。例年、市川市側約49万人、江戸川区側約90万人の人出でにぎわう。
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