市川浦安よみうり online

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女子高生と会社員が連携
市川署長が感謝状
福祉の勉強生かし、高齢者保護


署長感謝状を受けた三上さん(手前左)、小川さん(同右)と、小林署長(後列左から2人目)ら市川署幹部

 市川署は、手配中だった高齢の行方不明者を発見、保護し、警察に通報して安全を確保したとして、県立松戸向陽高校2年、三上玲さん(16)と、会社員の小川恭明さん(58)に対し、署長感謝状を贈った。

 最初に発見した三上さんによれば、6月19日、東菅野3のコンビニ付近で、高齢女性(77)に声をかけられた際、「スリッパのような履物をはいているなど、少し様子がおかしい」ことに気づいた。

 自宅住所を聞いても答えられなかったため、心配して1時間以上かけ、一緒に周辺の住宅を探して回ったという。

 そこに、車で帰宅した近くに住む小川さんが合流し、警察に電話して、到着まで高齢女性を保護した。

 三上さんは、学校で福祉の勉強をし、実習で高齢者とも接していて、その経験を生かすことができた。

 小川さんも、高齢の母と暮らしており、「三上さんの初期対応で、無事で何よりだった」と振り返った。女性は家族が駆け付けるまで、小川さんの手を握っていたという。

 市川署の小林淳一署長は「高齢者が、行方不明になるケースが増えている。今回、体調を崩してしまう前に発見できてよかった」と功績をたたえ、三上さんが警察官志望と聞くと、「高齢者を助けてくれた優しさと、ボクシングをしている力強さが警察官に向いている」と話した。  

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