市川市 市長選控え来年度「骨格予算」案
規模は3年連続過去最大
ペットボトル分別など新規先行
75歳以上高齢者のエアコン助成も
市川市の2026年度当初予算案が固まり、田中甲市長が4日の定例記者会見で公表、12日開会の2月定例市議会で審議が始まった。4月の市長選を控え、国の政策対応や一部の生活関連を除き、新規予算を計上しない「骨格予算」ながら、一般会計の予算規模は2022億円(前年度比7・2%増)に達し、現市長の下で、3年連続過去最大を更新。市長選後の6月補正予算では、新規事業の精査が求められる。
一般会計の歳出は、人事院勧告を踏まえた市職員の人件費、物件費の上昇のほか、国の物価高騰対応の臨時交付金の執行などが、増加要因。補正予算の財源も、積み立てている。
■生活関連で新規も
【ペットボトル分別】
骨格予算では一部、生活関連の新規事業が計上された。
このうち、県内で、市川市と佐倉市のみが行っていなかったという「ペットボトル分別収集事業」に、3億1756万円。
4月から、従来の「プラスチック(製容器包装類)ごみ」の収集日に、集積所に備える専用のネット袋で分別、専用の車両で収集するための費用。
本紙の新春インタビュー(1月3日付1面)で、市長が表明していた環境先進都市実現のための取り組みで、ようやく他市に追いつく形だ。
【リチウム電池回収】
当初予算案とは別に、ゴミの収集や処理過程での発煙、発火の危険があるリチウムイオン電池の回収に関しても、「燃やさないごみ」の日に、「小型充電式電池類」として出すよう、周知徹底する。
【エアコン購入支援】
75歳以上の高齢者のいる世帯、住民税非課税世帯と住民税均等割のみ課税世帯向けに、エアコン購入、設置、配送費などについて、上限8万円で助成する「ゴールドシニア事業(エアコンサポート75)」(643万5千円)も、新規で計上した。
真夏の熱中症リスク対策で、自宅にエアコンが1台もない、使えるエアコンがなく、新規、買い替え購入する世帯が対象だ。
■国、県の対応など
このほか、新規事業では、県との共同調達で、被災者支援システムを導入する「防災情報システム整備事業」に、410万7千円。
デジタル技術を活用し、災害発生後の応急危険度判定業務、建物被害認定調査、罹災証明書発行、被災者台帳管理などを行う。
1月19日の臨時市議会で可決されたデジタル地域通貨ICHICOのポイントを活用する「国の物価高騰対応の重点支援地方創生臨時交付金」(本紙2月7日付1面)も、「デジタル地域通貨支援金支給事業」の22億5千万円、「同推進事業」の1億5千万円を計上した。
■住宅新増築伸びる
一般会計の歳入のうち、市税(1005億2700万円、前年度比4・5%増)は、市民の平均給与収入や納税者数が増え、個人市民税が伸びた。
固定資産税と都市計画税も、地価の上昇に伴い増加。新増築が増え、新規課税が見込まれることも貢献した。
市債発行(81億6930万円、同1・4%減)は、宮田小学校建て替え工事の着手や、クリーンセンターの建て替えが進むことで増える一方、斎場の建て替えなどが、年度間の支払い額の変動で減少し、全体では前年度比マイナスになった。
■特別会計など拡大
国民健康保険、介護保険、後期高齢者医療の特別会計は、839億3300万円(同3・9%増)、下水道事業の公営企業会計は257億7300万円(同12・8増)で、一般会計と合わせた予算総額は、3119億600万円(同6・7%増)。
田中市長は会見で、「一般会計予算が大きくなり、諸手を挙げて喜んでいるわけではない。事務的経費も伸びており、住民サービスの充実を考えていく」と話した。
ページのトップ