市川市長選あす告示19日投開票
現職に新人2人挑む(8日時点)
投票率低迷 市民の関心焦点

田中甲氏(69)=無所属・現職
元衆院議員、不動産賃貸会社・ビル管理会社社長。立教大学社会学部卒。市川市出身。市内で妻と2人暮らし。

保戸田悠菜(39)=無所属・新人
市議、学習塾・福祉事業経営。慶応大学経済学部卒。鎌倉市出身。結婚して市川市に。小学生2人の母。

門田正則(78)=無所属・新人
元船橋市議(3期)、一般社団法人代表理事、久留米大学商学部卒。佐賀県出身。船橋市在住。妻と2人暮らし。
市川市長選があす12日、告示される。現職の田中甲氏に、市議の保戸田悠菜氏、元船橋市議の門田正則氏が挑む構図(8日午後6時時点)。保戸田氏は2月下旬から、先陣を切って街頭演説をスタート。動画、インスタライブに加え、3月には決起集会、事務所も確保した。田中氏も3月上旬から、駅頭での清掃活動と演説を開始し、遊説カーも導入。SNS発信を続け、今月5日に事務所開きした。過去の投票率は30%台で低迷し、市民の関心が高まるかも焦点だ。田中氏は葛飾八幡宮駐車場、保戸田氏と門田氏は、本八幡駅北口で第一声を予定。告示を控え、3候補にインタビューした。
■田中氏「長期目標の達成へ断酒」
「この4年間は、時間との戦いだった。自己評価は、公約達成率と同じ96・9点。総務省から副市長を招き、文科省から教育長を着任させた「人」の面を実績として挙げたい。
クリーンセンター、斎場の建て替えなど、前任者などからの先送り課題をレールに乗せた。2期目は、自らの施策を実行したい。
柱は3つ。環境先進都市は、カーボンニュートラルの形をつくると同時に、ゴミの分別、再資源化、少量化を市民と協力してやる。
教育改革元年は、市立高校の整備と、小中の民間校長の導入、特別支援学校の増設。
市立高は新規でなく、県立高校を譲り受けることができるかどうか。市川の小学生は、優秀な子はみな私立に進学してしまうので、国際バカロレア(IB)認定校を目指し、市立の小中学生が目標にする学校にしたい。そうすれば、市立中学のレベルも上がってくる。文武両道で、甲子園にも行きたい。
松戸市とともに、県内3番目の行政規模の市として、中核市を目指す。いずれは京葉地域に、権限、財源を確保した人口100万人以上の政令市をつくる。
(他のスポーツに配慮し)1期目は封印していたが、サッカーのJ3リーグ専用スタジアムを新設したい。そこには、市川市を大きく一つにまとめられるサポーターの姿がある。市が旗振り役になり、レールに乗せたい。
昨年末から、酒を飲むのをやめた。リーダーとして的格な判断を瞬時に行い、長期的な目標で市川をよくするには、そのくらいの節制が必要だ」
■保戸田氏「しがらみのない行政を」
「大学在学中に学習塾を立ち上げ、10代で社長になるという中学生の時の夢を実現した。幼少期から習い事に通い、塾が自分の居場所のようなところがあった。
子供たちの人生に関わる仕事で、合格発表や、進路が決まる瞬間に、やりがいを感じる。
塾が軌道に乗り、いったん大学を中退、その後、受験し直した。2016年に結婚し、市川市に転入。翌年3月に出産、4月に地元で塾を開業した。
妊娠中から経済的に困り、塾と育児を両立したかったが、塾の時間に子供を預けることができず、保育園に落ちた。そんな時、塾の生徒の母親が、『預かってあげる』とサポートしてくれた。行政に頼れず、地域に助けてもらった思いが、市議を志すきっかけになった。
昨年10月にオープンした放課後等デイサービスも同様で、市北部に設置してほしいとの陳情を市議として受け、市役所に持ち込んだが難しく、自ら新規参入した。
医療費助成など子育て支援策に関して、『市川は子育てしにくい』『下の子が生まれるから江戸川区に引っ越す』という声を聞き、ショックを受けた。
どんな働き方のお母さんにも、優しい世の中をつくりたい。
政治の世界も、旧態依然として、若い人が入りにくい。ただ、経験が足りない、支援者も組織もない分、しがらみもないフラットな立場で、市民のために、よい行政のあり方を模索したい。
個人市民税、固定資産税の減税、水道料金の値上げ分の一部助成、子育て支援のほか、高齢者向け施策も考えている」
■門田氏「田中氏を応援した責任」
「田中甲氏の前回、前々回の市長選で、自分の街宣車を持ってきて、朝から夜まで何カ月間も、無償で選挙運動をした。1回目は落選、2回目は当選したが、(ダミーの女性候補擁立などの週刊誌報道を根拠に)いい加減な選挙で、(当選させた運動員の責任として)田中氏批判を確実にやっておかないと。
電気料金を無償化する。農機具類、医療機器類、店舗代と調理器具類などを市がリース契約し、無償貸与する。中核市に移行し、県民税を減額する。こうした施策を1年で実行し、市川市が他の自治体の先駆けになる。
各種選挙に、18回出馬している。世の中を変えたい。継続は力。議論が、エネルギー。船橋市の図書館に通い、新聞や週刊誌を読むことが、知識のもとになっている」
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