市川よみうり & 浦安よみうり online

<277> 子供たちの人気メニュー
「いろいろナッツのケーキ」

 今年も残すところあとわずかになってきました。今回は、ナッツやフルーツをふんだんに使った香ばしいケーキを紹介します。

 アーモンド、クルミなどのナッツ類やゴマは脂質が多く、優秀な栄養源として古くから食べられてきました。また、抗酸化作用があるビタミンEが多く、細胞や脳の若返りに役立ち、老化を防ぎます。血行を良くするので冷え性やしもやけにも効果があります。

 まだ寒い時季が続きますので、お好みのナッツを入れたオリジナルケーキと温かい飲み物で、ほっとするひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか。

   

材料(18㌢パウンドケーキ1個分)

・ホットケーキミックス…150㌘
・卵…2個
・牛乳…大さじ2杯
・砂糖…30㌘
・バター…60㌘
・アーモンドプードル…7㌘
・白いりゴマ…10㌘
・お好みのナッツ(クルミ・アーモンドなど)…15㌘
・お好みのドライフルーツ(レーズンなど)…15㌘
・白ワイン…少々
・型に塗るバター…10㌘

作り方

①ホットケーキミックスに砂糖、アーモンドプードルを混ぜておき、溶き卵と牛乳、溶かしバターを入れて混ぜ合わせる。
②白ワインに漬けたドライフルーツとゴマ、ナッツを①に混ぜる。
③ケーキ型の内側に10㌘のバターを塗り、②の生地を流し入れる。型を台の上に数回軽く置いて空気を抜いた後、中央がくぼむように生地をならす。
④180度に熱したオーブンで型を約25分焼く。
⑤竹串などを刺し、串に生地がつかなかったら粗熱を取る。
⑥指で触れられる程度に冷めたら切り分ける。
 ※オーブンに入れて10分ほど加熱したら一度取り出し、包丁で縦に一本切り込みを入れると、その部分が割れて形がきれいに仕上ります。
 ナッツやフルーツの組み合わせはお好みで。チョコチップやココアを入れてもおいしくなります。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・松丸愛美
 
 (2016年12月17日)  

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<276> 子供たちの人気メニュー
「揚げじゃがきんぴら」

 師走を迎え、何かと気忙しくなってきました。今回は家庭料理の定番である「きんぴら」を食べやすくアレンジした料理を紹介します。カリカリに揚げたジャガイモを加えることで、食感にアクセントが生まれます。
 
 きんぴらとは、江戸の古浄瑠璃のひとつである「坂田金平」に由来します。坂田金平は金太郎で有名な坂田金時の息子という設定で、その力強さがゴボウの歯応えや精がつくところに通じることから、「きんぴらごぼう」という料理名が生まれました。本来は煮上がったところに刻んだ唐辛子を入れますが、給食では子供向けに七味唐辛子を使用しています。
 
 ゴボウをはじめとした根菜類は、その多くが冬に旬を迎えます。水分が少なく、ビタミンC、Eや鉄などをはじめとするミネラルを多く含むことから、体を温める効果があります。寒い日が続く今の時季にぴったりの料理です。

   

材料(4人分)

・ジャガイモ…120㌘
・豚もも肉…40㌘
・ゴボウ…60㌘
・ニンジン…60㌘
・レンコン…40㌘
・つきこんにゃく…80㌘
・炒め油…適量
・酒…小さじ1杯
・砂糖…小さじ1杯
・みりん…小さじ1/2杯
・しょうゆ…大さじ1杯半
・白いりごま…少々
・七味唐辛子…お好みの量

作り方

①レンコンをいちょう切り、そのほかの材料を千切りにする。レンコン、ゴボウ、ジャガイモはそれぞれ水にさらしておく。
②水分をとったジャガイモを素揚げする。
③鍋に油をひき、豚肉、ゴボウ、ニンジン、レンコン、下ゆでしたこんにゃくの順に入れて野菜がしんなりするまで炒める。
④調味料を加えて混ぜ、汁が少量残るくらいまで煮含める。
⑤白ごま、七味唐辛子を振り、②のジャガイモを加えて火を止め、手早く混ぜる。
※ジャガイモを入れた後はなるべく加熱しないようにします。
ゆでたインゲンを散らすと彩りも良く、おいしくいただけます。

 千葉伝統郷土料理研究会市川支部・松丸愛美
 
 (2016年12月3日)  

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<275> 子供たちの人気メニュー
「いわし団子のみぞれあんかけ」

 前回に引き続き、手作り団子シリーズの第2弾です。
 
 今回はいわしを使った団子を作ります。たれは、これからの季節に甘みが増す大根やきのこを使って和風に仕上げました。
 
 いわしはたんぱく質やカルシムが豊富です。また、血液中の中性脂肪などを減らして心臓や脳の血管の病気を防いだり、脳の働きを良くしたりすると言われるEPAやDHAも脂に含まれていて、とても栄養価の高い魚です。
 
 千葉県は「まいわし」「うるめいわし」「かたくちいわし」「しらす」の合計漁獲量が全国1位です。給食でもいろいろな料理として登場するいわしですが、今回はいわしの他に鶏ひき肉も使用して団子にしました。とても食べやすく、魚が苦手なお子さんにも喜んで食べてもらえる一品です。
 
 ご家庭でもぜひ作ってみてください。

   

材料(3〜4人分)

 【いわし団子】
 ・いわしすり身…160㌘
 ・鶏ひき肉…110㌘
 ・卵…約1/2個(30㌘)
 ・長ネギ…90㌘
 ・白味噌…大さじ1杯と1/3
 ・しょうが絞り汁…4㌘
 ・生パン粉…2/3カップ(30㌘)
 ・しょうゆ…小さじ1/3杯
 ・酒…大さじ1/2杯
 ・みりん…小さじ1/2杯
 ・砂糖…大さじ1/2杯
 ・白ゴマ…小さじ2杯
 ・揚げ油…適量

 【みぞれあん】
 ・大根…90㌘
 ・しめじ…40㌘
 ・しょうゆ…小さじ2杯
 ・酒…小さじ1/2杯
 ・みりん…大さじ1/2杯
 ・砂糖…小さじ1/2杯
 ・わけぎ・あさつき・小ネギなど…少々  

作り方

 ①長ネギをみじん切りにする。
 ②いわし団子の材料をすべてボールに入れて、よくこねる。
 ③ ②を一口サイズに丸める。
 ④160℃くらいに熱した揚げ油に丸めた団子を入れ、全体がこんがり色づくまで揚げる。
 ⑤みぞれあんを作る。大根をおろして、軽く水分を切っておく(汁は捨てずにとっておく)。しめじは石づきを取り、小房に分けて調味料で煮る。火が通ったら大根おろしを加えてひと混ぜして火を止める(大根おろしの汁は味とあんのかたさをみながら調節して入れる)。
 ⑥揚げたいわし団子を器に盛り、みぞれあんをかけ、上から小口切りにしたわけぎ等を散らす。

 千葉伝統郷土料理研究会市川支部・鎌形真智子
 
 (2016年11月19日)  

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<274> 子供たちの人気メニュー
「肉団子の甘酢あんかけ」

 今回は、いつの時代も子供たちに人気の定番料理「肉団子の甘酢あんかけ」を紹介します。
 
 ご飯のおかずとしてはもちろん、冷めてもおいしいのでお弁当のおかずとしても重宝される一品です。
 
 給食では、ヘルシーで栄養価の高い豆腐や、食物せんいたっぷりの卯の花を肉団子の中に加えています。また、焼き麩を混ぜてふわふわの食感に仕上げます。私の勤務する学校では、小学校分と中学校分を合わせて一度に2千個以上の肉団子を作ります。いかに手早く丸めるかが勝負ですが、調理師さんが子供たちの喜ぶ顔を思い浮かべながら、手際よく調理していきます。
 
 甘酢あんは、ケチャップが入った甘めの味付けが子供たちに人気です。肉団子の他にも、揚げた魚(白身魚やいわしなど)や野菜(酢豚)、かに玉などとも相性がよいので、お子様におすすめです。

   

材料(3〜4人分)

【肉団子】
 ・豚挽き肉…230㌘
 ・卯の花…15㌘
 ・木綿豆腐…45㌘
 ・焼き麩…7㌘
 ・卵…約1/2個(25㌘)
 ・しょうが汁…3㌘
 ・タマネギ…中1/3個(70㌘弱)
 ・しょうゆ…小さじ2/3杯
 ・酒…小さじ1/2杯
 ・塩…小さじ1/3杯
 ・片栗粉…大さじ1杯(適量)
 ・揚げ油…適量

 【甘酢あん】
 ・サラダ油…小さじ1杯
 ・しょうが…少々
 ・にんにく…4㌘
 ・長ネギ…少々
 ・水…大さじ3杯
 ・ケチャップ…大さじ1杯と1/2
 ・しょうゆ…小さじ2杯
 ・酢…大さじ2杯
 ・砂糖…大さじ3杯
 ・塩…少々
 ・片栗粉…小さじ1杯(適量)を小さじ2杯の水で溶く

作り方

 ①タマネギをみじん切りにする。
 ②焼き麩をビニール袋に入れ、すりこ木やラップの芯などでたたいて粉状にする。
 ③豆腐の水分をよく切る。
 ④肉団子の材料をすべてボールに入れ、よくこねる。
 ⑤ ④を一口サイズに丸める。
 ⑥160℃くらいに熱した揚げ油に丸めた団子を入れ、全体がこんがり色づくまで揚げる。
 ⑦甘酢あんを作る。
 みじん切りにしたにんにく、しょうが、長ネギを油で炒め、水と調味料を加えてひと煮立ちさせたら、水溶き片栗粉を加えてとろみをつける(片栗粉の量はかたさを見ながら調節する)。
 ⑧ ⑦に揚げた肉団子を加え、よくからめて器に盛る。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・鎌形真智子
 
 (2016年11月5日)  

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<273> 子供たちの人気メニュー
「サツマ芋のポタージュ」

 秋も深まり、おいしいものがたくさん出そろいました。中でも、栽培しやすい「サツマ芋」は秋の定番で、学校の畑でもよく作られています。
 
 サツマ芋は「救荒作物」と呼ばれ、冷夏や干ばつなどの不順な天候でも収穫できます。これは、葉のつき方に秘密があり、弱い光も逃さないように葉が角度を変えて光をキャッチするからです。
 
 サツマ芋は中南米原産で、中国、琉球(今の沖縄県)を経て1700年ごろに薩摩(今の鹿児島県)へと伝わったので、「さつまのいも」から「サツマ芋」になりました。千葉県では幕張と九十九里で栽培が始まりました。
 
 ご紹介する料理は、サツマ芋を使った「サツマ芋のポタージュ」です。学校給食では他にサツマ芋ごはんやスイートポテト、ココアをまぶした「くろすけボール」なども人気のメニューです。

   

材料(4人分)

・サツマ芋…1本(250㌘)
・タマネギ…1/2個
・ニンジン…1/3本
・スイートコーン…100㌘
・パセリ…少々
・刻んだクルミ…少々
・バター…20㌘
・水…1カップ
・豆乳…2カップ
・生クリーム…大さじ2杯
・塩…小さじ1杯
・こしょう…少々

作り方

①サツマ芋の皮をむいて厚めのいちょう切りにし、水に10分ほどさらしておく。
②タマネギを薄切り、ニンジンをいちょう切りにする。
③鍋にバターを溶かし、タマネギを中火で透き通るまで炒めてニンジンを加える。水とサツマ芋を入れ、柔らかくなるまで煮る。
④ ③と半量の豆乳をミキサーにかける。
⑤再び鍋に戻し、残りの豆乳とスイートコーンを入れ、塩こしょうで味を整える。
⑥器に盛り付け、生クリームと刻みパセリ、クルミを彩りよく振りかける。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・谷地智恵
 
 (2016年10月15日)  

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<272> 子供たちの人気メニュー
「鶏肉の彩り野菜ドレッシングがけ」

 暑かった夏も終わり、虫の音が聞こえる季節となりました。これからは多くの食べ物が旬を迎える食欲の秋到来です。栗・サツマ芋・秋ナス・きのこ・ブロッコリー・果物、そして日本人の主食であるお米です。
 
 お米は、昔から日本人の暮らしに深く関わってきました。小学校5年生では、稲を植えてお米を収穫するまでを体験し、勉強します。給食では、炊いたご飯だけでなく、米粉を小麦粉の代わりにして、ケーキやデザート、カレールー、揚げ物の衣にも使っています。米粉は粘り気がないので料理に使いやすく、揚げ物に使うとサクサクとした歯応えになります。
 
 ご紹介する料理は、米粉をまぶした鶏肉を揚げ、秋ナスやパプリカなどを使ったドレッシングをかけた「鶏肉の彩り野菜ドレッシングがけ」です。このドレッシングは揚げた魚にも合い、野菜が苦手な子供たちにも人気です。

   

材料(4人分)

・鶏肉…60㌘×4枚
・米粉…適量
・揚げ油…適量
・ナス…1/4本
・パプリカ…赤と黄色1/2個ずつ
・キュウリ…1/4本
・トマト…1/6個
・オクラ…1本
・タマネギ…1/6
・ニンニク…少々
・ドレッシング調味料
 ・酢…小さじ1杯強
 ・しょうゆ…小さじ1/2杯
 ・みそ…20㌘
 ・砂糖…20㌘
 ・白ワイン…小さじ1杯
 ・こしょう…少々
 ・サラダ油…小さじ1杯
 ・水…大さじ1杯

作り方

①鶏肉に米粉をまぶして揚げる。
②パプリカ、キュウリ、トマトを1㌢の角切りにする。
③ナスを1㌢の角切りにし、揚げる。
④オクラを塩でもんで熱湯をくぐらせ、冷まして小口切りにする。
⑤タマネギ、ニンニクをみじん切りにし、ドレッシングの調味料と合わせてひと煮立ちさせたら火を止める。
⑥ ②~⑤を合わせてドレッシングを作り、揚げた鶏肉に彩りよくかける。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・谷地智恵
 
 (2016年10月1日)  

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<271> 子供たちの人気メニュー
「鯖のカレー焼き」

 今回ご紹介する料理は「鯖のカレー焼き」です。
 
 「秋鯖は嫁に食わすな」という諺があります。旨いものを嫁に食べさせるのはもったいないという意味と、もしあたったら困るので大切な嫁に食べさせないという2つの意味があります。秋の鯖は脂がのっておいしい反面、傷みやすいため食中毒に注意しなければいけなかったのです。
 
 鯖にはマサバとゴマサバという種類があり、マサバは秋が旬でゴマサバは夏が旬です。生活習慣病(動脈硬化・高血圧・心筋梗塞・脳卒中)などを予防するイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)が、たくさん含まれているので、日々の食事でしっかり摂りたい食材です。
 
 魚は生臭くて苦手な子供も多いのですが、酒・みりん・しゅうゆ・カレー粉で下味を付けると、生臭さが抑えられるだけでなく、子供たちが好きなカレー味になり、とても食べやすいメニューになります。給食でも人気のメニューで、残す子供たちもほとんどいません。ぜひご家庭でもお試しください。

   

材料(2人分)

・鯖の切身…2枚
・しょうゆ…小さじ2杯
・みりん…小さじ1杯
・酒…小さじ1杯
・カレー粉…小さじ1杯
・小麦粉…小さじ1杯
・オリーブ油…大さじ1杯

作り方

①しょうゆ・みりん・酒・カレー粉をよく混ぜて下味用の調味液を作り、切り身の鯖を漬け込む(15分~30分)。
②鯖の漬け汁を軽くきり、小麦粉をまんべんなく鯖にまぶす。
③フライパンに油を熱し、皮目を下にして鯖を中火で焼く。皮目に焼き目がついたらひっくり返し、もう片面もしっかり焼いて火が通ったら出来上がり。
※フライパンでなく、オーブンに並べて焼いてもよい。
※カレー粉はメーカーによって辛みが違うので加減する。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・森幸子
 
 (2016年9月17日)  

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<270> 子供たちの人気メニュー
「うの花コロッケ」

 豆腐を作るときにできる搾りかすの「うの花」。最近は家庭で料理に使うことも少なくなった食材です。そのうの花を使ったコロッケをご紹介します。コロッケを作るときに入れるジャガイモの一部をうの花に置き換えて調理します。
 
 うの花は、「おから」という名前でも売られています。豆腐屋さんで手に入れば一番安価で良いのですが、スーパーマーケットなどでも取り扱っていることが多いです。
 
 昔ながらの、うの花を甘辛く炒りつけた料理ですと、子供たちはなかなか食べてくれませんが、このコロッケは子供たちに大人気で、ほとんど残菜がありません。学校給食では、食物アレルギーを持つ子供に配慮し、卵を使わないで衣を作っています。
 
 うの花には食物繊維が豊富に含まれています。安くて栄養価たっぷりのうの花コロッケを、ぜひご家庭の日常メニューに取り入れていただきたいと思います。

   

材料(6個分)

・豚ひき肉…100㌘
・タマネギ…1個
・塩…少々(ひき肉、タマネギを炒める用)
・こしょう…少々(〃)
・炒め油…小さじ1杯
・ジャガイモ…2個
・うの花…100㌘
・塩…小さじ1杯(コロッケの種 味付け用)
・こしょう…少々(〃)
・パン粉・揚げ油・中濃ソース…適量
・小麦粉…1カップ
・水…3/4カップ

作り方

①タマネギをみじん切りにする。ジャガイモは皮をむいて大きめに切り、ゆでてつぶす。
②フライパンに炒め油をひいて熱し、タマネギを透き通るまで炒める。続いて豚ひき肉と塩、こしょう各少々を加え、よく炒めてから冷ます。
③うの花をほぐし、つぶしたジャガイモと合わせる。これに②を加え、塩小さじ1杯、こしょう少々を加えて調味する。6等分にして小判型にまとめる。
④小麦粉と水を合わせて衣を作る(泡だて器を使うとだまにならない)。
⑤ ③に衣をつけ、パン粉をまぶして油で揚げる。好みで中濃ソースをかけて食べる。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・古賀裕喜子
 
 (2016年9月3日)  

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<269> 子供たちの人気メニュー
「切り干し大根入り餃子」

 給食で食べ残しの少ない人気メニューに餃子があります。給食の定番餃子はキャベツとニラ、豚肉を使った大きな揚げ餃子です。今日は、いつもの材料に切り干し大根とキクラゲを入れた変わり餃子を紹介します。
 
 切り干し大根やキクラゲには、不溶性の食物繊維やカルシウム、鉄分など日常の食生活では摂取しにくい栄養素が豊富に含まれています。切り干し大根を加えることで、ヘルシーでうま味たっぷりの餃子になります。揚げてもおいしいのですが、ご家庭でも大量に調理がしやすい焼き餃子にしてもおいしく食べられます。

   

材料(4人分)

・餃子の皮…20枚
・豚ひき肉…200㌘
・しょうが…1片
・キャベツ…160㌘(大きい葉3~4枚)
・ニラ…1/4束
・タマネギ…中1/6個
・切り干し大根…30㌘
・キクラゲ…4㌘
・塩…小さじ1/2杯
・オイスターソース…小さじ1杯
・しょうゆ…大さじ1杯
・こしょう…少々
・ごま油…大さじ1杯
・片栗粉…大さじ1杯


作り方

①切り干し大根とキクラゲをもどしてみじん切りにする。
②キャベツ、ニラ、タマネギ、しょうがをみじん切りにする。
③ひき肉をよく練り、調味料と片栗粉を加えてよく混ぜる。
④切った材料全部をよく混ぜ、皮に包んで焼く。皮のふちに水をつけて包むときれいに包めます。


千葉伝統郷土料理研究会市川支部・奈良坂早苗
 
 (2016年8月20日)  

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<268> 子供たちの人気メニュー
「カレー麻婆」

 夏休みは楽しく過ごせていますか。前回紹介したあんかけチャーハンは、親子でチャレンジしていただけたでしょうか。
 
 今回は、豆腐1丁を使って作る「カレー麻婆」を紹介します。蒸し暑く、食欲の落ちているときにおすすめです。ご飯にかけて麻婆丼にして、トマトとキュウリを使った夏野菜サラダを添え、中華ランチにしてみてはいかがでしょう。
 
 そろそろ、生活リズムが崩れてくる頃です。早寝・早起きをして3食しっかり食べ、夏休みの夢や目当てをもう一度確認し、充実した毎日を過ごしましょう。今しかできない体験を通し、きらきら輝いた思い出をたくさん作ってくださいね。

   

材料(4人分)

・にんにく、しょうが…各1かけ(粗みじん切り)
・油…小さじ1杯
・豚ひき肉…80㌘(酒小さじ1杯をかけておく)
・ニンジン…中1/4本(粗みじん切り)
・干しシイタケ…2枚(水で戻して粗みじん切り)
・タマネギ…中1個(粗みじん切り)
・ホールトマトまたは完熟トマト…1/4個(1㌢角切り)
・小松菜…60㌘(2㌢のざく切り)
・絹ごし豆腐…1丁(さいの目切り)
・トウバンジャン…小さじ1/2杯
・テンメンジャン…大さじ1杯
・みそ…大さじ1杯強
・トマトケチャップ…大さじ1杯
・カレー粉…小さじ1杯強
・中華スープ…中華の素小さじ1/2杯を水130㏄で溶く
・しょうゆ…大さじ1杯
・片栗粉…大さじ1杯強(水大さじ2杯で溶く)

作り方

①熱した鍋に油を流し入れ、にんにく、しょうが、トウバンジャンを炒めて香りを出してから、ひき肉、ニンジン、シイタケ、タマネギを炒める。
②中華スープ、ホールトマトを加え、野菜に火が通ったら調味料を加えて味を調える。
③小松菜と豆腐を加えてひと煮立ちしたら、水溶き片栗粉でとろみをつけて仕上げる。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・山口由紀子
 
 (2016年8月6日)  

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<267> 子供たちの人気メニュー
「あんかけチャーハン」

 子供たちが待ちに待った夏休みが始まります。子供たちは、長期の休みにしかできないことにいろいろとチャレンジして、充実した毎日を過ごそうと夢が膨らんでいることでしょう。そのためにも、早寝・早起きをして3食しっかり食べ、生活リズムを崩すことなく計画的に取り組むことが大切です。
 
 子供とは対照的に、朝・昼・夜と3食作るおうちの方にとっては憂鬱な夏休みの始まりです。でも、夏休みは親子で一緒に料理を作る良い機会です。
 
 今回は、チャーハンにとろみをつけたスープ(あん)をかけて食べる「あんかけチャーハン」を紹介します。具材は家にあるものを使い、「我が家のあんかけチャーハン」を親子で作ってみてはいかがでしょう。

   

材料(4人分)

◆チャーハン
・固めに炊いた温かいご飯…600㌘(茶わん4杯)
・油…小さじ1.5杯
・ニンジン…中1/4本(粗みじん切り)
・ネギ…中1/2本(粗みじん切り)
・焼き豚…100㌘(粗みじん切り)
・干しシイタケ…1枚(水で戻して粗みじん切り)
・しょうゆ…小さじ1杯
・塩…小さじ1/5杯
・こしょう…少々
・中華の素(顆粒)…大さじ1杯
・ごま油…小さじ1/2杯

◆あん
・チンゲン菜…100㌘(1かぶ。茎は斜め薄切り、葉は2㌢幅のざく切り)
・にんにく…1片(粗みじん切り)
・水…400cc
・中華の素…大さじ1杯
・塩…少々
・こしょう…少々
・しょうゆ…小さじ1/2杯
・片栗粉…大さじ1.5杯(水大さじ3杯で溶く)
・卵…2個
・ごま油…小さじ1杯弱

作り方

①チャーハンを作る。炒め鍋に油を熱し、ニンジン、焼き豚、シイタケ、ネギを炒める。ご飯を加えてさらに炒め、調味料を加えて仕上げにごま油を流し入れる。
②あんを作る。鍋に水を入れて沸騰したら、チンゲン菜とにんにく、調味料を加え、水溶き片栗粉でとろみをつける。割りほぐした卵を流し入れ、仕上げにごま油で香りをつける。
③器にチャーハンを盛りつけ、あんをかける。
※①と②が同時に出来上がるように調整する。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・山口由紀子
 
 (2016年7月16日)  

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<266> 子供たちの人気メニュー
「ナスのミートグラタン」

 子供の苦手な野菜の1つにナスがあります。苦手な理由には、柔らかい食感や、味が無いところが挙げられます。今回紹介するナスのミートグラタンは、多めの油でナスを炒めたり、肉を入れたり、トマトソースの色でナスを隠したりしているので、苦手なナスに気付かずに食べられます。
 
 ホワイトソースにはタマネギやエリンギを入れてボリュームを出しています。給食のメニューの中でも、残りが少ない人気のメニューです。
 
 ナスがおいしくなるこれからの季節に作ってみてはいかがでしょうか。

 

材料(4人分)

【ミートソース】
・ナス…小4個
・ベーコン…1枚
・ニンニク・ショウガ…各1かけ
・ニンジン…2㌢
・タマネギ…中3/4個
・セロリ…2㌢
・ひき肉…100㌘
・赤ワイン…大さじ1杯
・蒸したジャガイモ…小1個
・油…適量
・ホールトマト…90㌘
・水…100㏄
・粉チーズ…大さじ1杯
・調味料
・トマトケチャップ…大さじ3杯
・ウスターソース…小さじ1杯
・しょうゆ…大さじ1/2杯
・砂糖…小さじ1/3杯
・塩…小さじ1/4杯
・こしょう…少々
・オールスパイス・ナツメグ…少々

【ホワイトソース】
・タマネギ…中1/4個
・エリンギ…1/2本
・水…100㏄
・豆乳…200㏄
・小麦粉…大さじ2杯
・バター…20㌘
・生クリーム…大さじ1杯
・塩…小さじ1/5杯

作り方

【ミートソースを作る】
①ナスを小さめの乱切りにして、多めの油で丁寧に炒める。
②タマネギ、ニンニク、ショウガ、セロリをみじん切り、ニンジンとベーコンを千切りにする。ジャガイモを2㌢角に切る。
③油をひいたフライパンで、ベーコン、ニンニク、ショウガ、セロリを香りが出てくるまで炒める。
④ひき肉を加えて赤ワインを振り入れ、汁けがなくなるまで炒める。
⑤タマネギ、ニンジンを順に加えて炒める。
⑥つぶしたホールトマト、水、調味料を入れて、汁けがなくなるまで煮込む。粉チーズを入れて混ぜる。
⑦ジャガイモ、炒めたナスを入れて軽く混ぜる。

【ホワイトソースを作る】
⑧タマネギ、エリンギをみじん切りにして炒め、水で柔らかくなるまで煮る。
⑨汁けがなくなったら、⑧にバターを入れて溶かし、小麦粉を振り入れて混ぜながらなじませる。
⑩豆乳を加えてのばし、とろみが出てくるまで火を通し、生クリーム、塩で味を調える。
⑪グラタン皿にミートソースをしき、上からホワイトソースをかけ、熱したトースターでほんのり焼き色がつくまで焼く。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・奈良坂早苗
 
 (2016年7月2日)  

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<265> 子供たちの人気メニュー
「ししゃもの『ぱりぱり揚げ』『抹茶揚げ』」

 ししゃもは頭から尾まで丸ごと食べられるため、骨のカルシウム、皮のまわりのビタミンやミネラルを余さずとることができます。カルシウムは丈夫な歯や骨を作ったり、心を安定させたりする働きがあり、成長期の子供には欠かせません。また、丈夫な骨を維持しなくてはならない大人にも、大切な栄養素です。
 
 今回は、このように栄養がぎゅっと詰まっていて、おいしく、しかも簡単にできるししゃもの「ぱりぱり揚げ」と「抹茶揚げ」を紹介しましょう。

 

材料(4人分)

【ぱりぱり揚げ】
・ししゃも…4尾
・酒…適量
・春巻きの皮…2枚
・揚げ油…適量


【抹茶揚げ】
・ししゃも…4尾
・砂糖…少々
・小麦粉…大さじ3杯
・溶いた卵…大さじ1杯
・水…大さじ1杯
・抹茶…少々
・揚げ油…適量


作り方

【ぱりぱり揚げ】
①ししゃもに酒をふっておく。
②春巻きの皮を魚の大きさに合わせて2等分または3等分に切る。魚の水気をとり、春巻きの皮で包み、170度の油で揚げる。


【抹茶揚げ】
①溶いた卵に水を加える。合わせておいた小麦粉、抹茶、砂糖を入れ、さっくり混ぜて衣をつくる。
②魚に衣をからませて、170度の油でからりと揚げる。


千葉伝統郷土料理研究会市川支部・箕輪正美
 
 (2016年6月18日)  

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<264> 子供たちの人気メニュー
「鶏肉といろいろナッツのサラダ」

 6月4日~10日は「歯と口の健康週間」です。学校給食でも食材を大きめに切ったり、噛み応えのある食材を取り入れたりした「かみかみ献立」を実施し、子供たちがよく噛んで食べることを意識できるようにしています。よく噛んで食べることで、食べすぎを防ぎ、唾液の働きにより虫歯も防ぎます。
 
 今回はカリッとした噛み応えのあるナッツを使ったサラダで歯と口の健康について考えてみてはいかがでしょうか。

   

材料(4人分)

・鶏モモ肉…50㌘
(下味用)
 ・しょうが…少々
 ・酒…小さじ2杯
 ・こいくちしょうゆ…小さじ1杯
 ・片栗粉…大さじ1杯
・カシューナッツ…15㌘
・細切りアーモンド…10㌘
・クルミ…10㌘
・ジャガイモ…100㌘
・揚げ油…適量
・キャベツ…160㌘
・赤パプリカ…10㌘
・パセリ…少々
・ドレッシング
 ・タマネギ(みじん切り)…5㌘
 ・塩…2つまみ
 ・こしょう…少々
 ・三温糖…1つまみ
 ・マスタード…少々
 ・オリーブ油…小さじ2杯
 ・酢…小さじ2杯
 ・うすくちしょうゆ…小さじ1杯強
 ・白ワイン(煮切ったもの)…小さじ1杯

作り方

①鶏肉を2㌢角に切り、下味をつけておく。 ②ジャガイモを1・5㌢角に切り、水にさらす。 ③キャベツ、パプリカを短冊切りにし、さっとゆでて冷ましておく。 ④ナッツと水気をきったジャガイモは素揚げ、鶏肉は片栗粉をまぶして揚げる。 ⑤パセリをみじん切りにし、水にさらしてから布きんで固くしぼる。 ⑥ドレッシングの調味料をよく混ぜ合わせる。 ⑦材料とドレッシングを食べる直前に軽くあえる。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・田中紀子
 
 (2016年6月4日)  

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<263> 子供たちの人気メニュー
「ひじきマリネ(鉄分たっぷり)」

 学校給食で子供たちに大人気の「ひじきマリネ」をご紹介します。給食の時間に「余っているけど、お代わりしたい人いない?」と声をかけると、「はい!」「はい!」と何人もの手が挙がる人気の料理です。ひじきの煮物には抵抗を示す子供も、このひじきマリネはとてもよく食べています。
 
 今回は、このひじきマリネに大豆を加えてみました。子供たちが、家庭科学習で「苦手な食べ物を克服するための献立作り」に取り組んだ際に出たアイデアです。大豆の苦手な子供にとっても、程よい酸味のドレッシングで食べやすい味付けになっています。保存がきくので、密閉容器に入れて冷蔵庫に保管すれば3~4日程度は持ちます。常備菜としてもおすすめです。
 
 お店でよく売られているひじきは「芽ひじき」という細くて小さいひじきが多いですが、千葉県の南部では全国的に有名な「房州ひじき」がとれています。「千葉ブランド海産物」にも認定されており、一般のひじきと比べて太くて長く、ふっくらとした豊かな味わいが楽しめます。今はネットショッピングでも入手できるようですので、機会があれば手に入れて調理してみてはいかがでしょうか。

   

材料(作りやすい分量)

・乾燥ひじき…25㌘
・大豆…35㌘(ゆで大豆を使う場合は70㌘)
・砂糖…大さじ4杯
・しょうゆ…大さじ3杯
・酒…大さじ3杯
・みりん…大さじ2杯
・水…適量
・きゅうり…1本
・にんじん…4㌢くらい
・ロースハム…3枚
・ドレッシング
 ・サラダ油…大さじ3杯
 ・酢…50cc

作り方

①前日の夜から水につけて戻しておいた大豆をゆでる。ゆで大豆を使う場合は水気を切ってそのまま使う。
②ひじきを水で戻し、①の大豆と一緒に砂糖、しょうゆ、酒、みりん、浸るくらいの水を入れて煮て、よく冷ます。
③きゅうり、にんじんを千切り、ハムを細めの短冊切りにする。
④ ②と③を混ぜ合わせ、ドレッシングと和える。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・古賀裕喜子
 
 (2016年5月21日)  

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<262> 子供たちの人気メニュー
「じゃこガーリックライス」

 今回ご紹介する料理は「じゃこガーリックライス」です。

 じゃこは、ちりめんじゃこのことです。しらす干しと似ていますね。どちらも漁獲後に釜で茹でて乾燥させた鰯の稚魚ですが、しらす干しよりもさらに乾燥させたものがちりめんじゃこです。カルシウムとビタミンDが多く含まれているので、骨の成長を助け、骨を強くします。子供たちの成長には大切な食べ物です。

 にんにくは独特の臭いがありますが、この臭いのもとは硫化アリルの一種・アリシンという物質です。アリシンはビタミンB1の吸収を助け、疲労回復効果や免疫力を高める効果もあります。アリシンは熱を加えると独特の臭いが少なくなり、食べやすい味になります。

 じゃこやにんにくは主菜にならない食材ですが、2つが組み合わさると、カルシウムたっぷりのおいしいご飯になります。仕上げにパセリのみじん切りを加えると彩りもよくなり、ビタミンCも摂れます。

   

材料(4人分)

 ・炊きたてのご飯…茶碗2杯分(400㌘)
 ・にんにく…20㌘
 ・ちりめんじゃこ…20㌘
 ・ベーコン…10㌘
 ・パセリ…適量
 ・オリーブ油…大さじ2杯
 ・塩…少々
 ・こしょう…少々
 ・しょうゆ…大さじ1/2杯
 ・酒…大さじ1杯

作り方

 ①炊きたてのご飯をお茶椀2杯分用意する。
 ②にんにく・パセリをみじん切りにしておく。ベーコンを短冊に切る。
 ③フライパンにオリーブ油、みじん切りのにんにくを入れ、とろ火で炒める(にんにくは焦げやすいので、とろ火でじっくり炒めるのがポイント)。
 ④にんにくの香りが出たら、ちりめんじゃことベーコンを入れ、酒・しょうゆを加えてさらに炒める。
 ⑤にんにくにしっかり火が通ったら火を止め、パセリのみじんぎりを混ぜる。
 ⑥炊きたてのご飯に⑤を混ぜ、塩こしょうで味を整えて出来上がり。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・森幸子
 
 (2016年5月7日)  

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<261> 子供たちの人気メニュー
「揚げパン」

 「学校給食」といえば、揚げパンを思い出される方も多いのではないでしょうか。

 学校給食では、昭和50年代になり米飯給食が開始されました。今では一週間の中でごはんが主食の献立が3~4日くらいとなっています。しかし、昭和40年頃まではパンが主食の献立がほとんどでした。そのころに、東京都大田区の学校で揚げパンという献立が開発されたといわれています。コッペパンを油で揚げて、砂糖などをまぶしたもので、今でもどの学校でも子供たちの人気を集めています。給食では、揚げパンにサラダや野菜のたっぷり入った肉団子スープやワンタンスープを合わせて出しています。

 揚げパンには色々な味がありますが、今回は代表的な3種類「きなこ」「ココア」「シナモン」を紹介しましょう。

 最も人気があるのがきなこです。きなこには食物繊維が豊富に含まれています。次はココアで、高学年の児童に人気です。シナモンは香りがよいのが特徴です。

 揚げパンは表面を高温で素早く揚げるのがポイントです。ぜひ、懐かしの味を思い出してみて下さい。

   

材料(3種類各1個分)

・コッペパン…3個
【A】グラニュー糖大さじ1杯にココアパウダー小さじ3/4杯を混ぜる
【B】グラニュー糖小さじ2杯にきなこ小さじ2杯半を混ぜる
【C】グラニュー糖大さじ1杯にシナモンパウダー小さじ1/4杯を混ぜる

作り方

①縦30㌢、横30㌢くらいのポリ袋を3枚用意し、A・B・Cをそれぞれ入れておく。
②180~200度くらいの油で、パンの表面を5~10秒くらいずつ揚げる。
③パンを①にそれぞれ入れてまぶす。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・永畑佳恵
 
 (2016年4月16日)  

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<260> 子供たちの人気メニュー
「鶏のからあげ」

 4月、春爛漫。入学、進級を控え、子供たちはわくわくした気持ちでいっぱいでしょう。

 今年度の「おいしく食べよう!」は、子供たちの「人気メニュー」を取り上げます。学校給食ならではの工夫が凝らされたメニューを紹介しますので、ご家庭でもお子さんと一緒に作ってみてはいかがでしょうか。

 第1回は、昔からカレーと共に不動の人気を保つ「鶏のからあげ」です。

 学校給食に「からあげ」が登場したのは昭和27年頃です。材料は「くじら肉」でした。戦後のたんぱく源の1つとして大切な食材であり、人気のメニューでした。平成に入り、鯨から鶏肉に変わりましたが、人気は今も変わりありません。家庭でのお祝いの時や遠足、運動会のお弁当のおかずに「からあげ」というご家庭も多いのではないでしょうか。

 今回は、6年生が家庭科の授業で考案した、香ばしくて歯応えが良く、噛み応えがあり、カミカミメニューとしてもおすすめの鶏のからあげを紹介します。

   

材料(4人分)

・鶏肉もも皮なし…200㌘
・しょうゆ…大さじ1杯半
・酒…大さじ2/3杯
・しょうが…ひとかけ(3.5㌘)
・にんにく…少々
・小麦粉…大さじ1杯
・そうめん…60㌘
・揚げ油…適量

作り方

①鶏もも肉を薄く伸ばし広げ、一口大に切る。しょうが、にんにくをすりおろす。そうめんを1㌢くらいの長さに細かく砕いておく。
②しょうゆ、酒、しょうが、にんにくをビニール袋に入れ合わせ、肉を加えて30分漬け込む。
③ ②に小麦粉を加え、タレをトロンとさせて肉にからめる(つけ汁が多い場合は小麦粉を入れる前に汁を捨てる)。
④バットにそうめんを広げ、鶏肉を置いてそうめんをまんべんなくつける。
⑤160度~170度の低~中温の油で、じっくりとカラリとそうめんが焦げないように揚げる。
※そうめんの代わりにコーンフレークやごまなどを使うのもおすすめです。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・山口由紀子
 
 (2016年4月2日)  

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<259> 学校給食に登場する行事食
卒業祝い~「落花生入り赤飯おこわ」

 桜のつぼみもふくらみ始める季節となりました。今年度は「学校給食に登場する行事食」を紹介してきました。虫歯予防献立や防災献立、夏休みを元気に過ごす献立など、カレンダーの行事とはひと味違った行事食もありましたが、楽しんでいただけましたでしょうか?
 
 最後の行事食は、卒業祝いに登場する「落花生入り赤飯おこわ」です。
 
 千葉県の名物と言えば落花生です。生産量も全国の8割以上を占めています。八街の畑では11月になると、掘り出した落花生を積み上げた「ぼっち」を目にします。これを、そのまま1カ月ほど自然乾燥させてから、脱穀や加工などを行っていきます。
 
 落花生は何と言っても花が咲いてから実がなるまでの過程が面白いです。見た目では木に実りそうですが、木ではなく一年草です。字のごとく、咲いていた花が落ちた後に実が生まれるのですが、実ができるのは地面の中。花をつけていた子房柄が地面の中に潜り、繭のような莢をつけ、莢一つ一つに豆を2粒ずつ作ります。土の中に入るのは、実ができるのに暗い環境と水分を必要とするからです。
 
 栄養面では、100㌘(約40莢)中に豆腐2丁分のたんぱく質、ホウレン草1/3把分の鉄分が含まれ、脂質はリノール酸が多く、コレステロールを減らす働きもあります。栄養価が高いので食べ過ぎには注意が必要です。
 
 おこわは、もち米を混ぜてせいろで蒸したご飯のことで、うずら豆・栗・くるみや山菜などを入れたたくさんの種類があります。落花生おこわの歴史は浅く、昭和の終わりころ工夫された料理です。せいろで蒸したおこわは、色つやが良くさっぱりとしておいしく出来上がりますが、今回は炊飯器で手軽に炊けるおこわを紹介します。

   

材料(4人分)

・米…300㌘(2カップ)
・もち米…150㌘(1カップ)
・薄皮をむいた落花生…40㌘
・ささげ…20㌘
・塩…小さじ1/3杯
・ごま塩…お好みで

作り方

①落花生を前日に水に浸しておく。
②落花生、ささげを柔らかくゆでる。
③ ②のゆで汁をさまし、といだ米ともち米とともに炊飯器に入れ、落花生、ささげ、塩を入れて炊き上げる。
④ごま塩を好みで振る。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・谷地智恵
 
 (2016年3月19日)  

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<258> 学校給食に登場する行事食
ひなまつり~「四海巻」

 3月はひな祭り、卒業とお祝い事が続きます。給食では、郷土料理の「太巻き祭りずし」でお祝いします。
 
 今回は、結婚式などおめでたいときに作る「四海巻」を紹介します。これは、細工ずしのひとつとしても全国的に伝わっています。
 
 四海とは、日本を囲む四方の海の意味。四隅の筋は波を表しています。結婚式などで披露されることの多い謡曲『高砂』の一節「四海波静かにて国も治まる…」が連想されることから、お祝いに欠かせない文様です。家庭でも手軽に作れる方法を紹介します。

   

材料(1本分)

・ご飯…400㌘
・粉末すし粉…白大さじ2杯、ピンク大さじ2杯
・のり…全形3枚と1/5切を1枚
・厚焼き玉子
 ・卵…3個
 ・酒…大さじ1杯
 ・砂糖…大さじ2杯
 ・塩…ひとつまみ
(市販品を使う場合は2.5㌢角、長さ20㌢を1本)

作り方

①卵、酒、砂糖、塩を溶きます。小型の厚焼き玉子用なべ(11㌢×15㌢程度)に3回に分けて流し入れて焼き上げ、縦2つに切ります。
②いつもの水加減で炊き上げたご飯400㌘を2等分し、粉末のすし粉をそれぞれ混ぜて白のすし飯とピンクのすし飯を作ります。
③渦巻き用ののりを作ります。全形ののりを縦長に置いて手前に飯粒をつけ、もう1枚の全形のりを少し重ねて接ぎます。
④外巻き用ののりを作ります。全形ののり1枚と1/5ののりを接ぎます。
⑤巻きすに渦巻き用ののりの端を合わせて置き、ピンクのすし飯を手前からのりの継ぎ目まで広げます。その先からのりの先端までは白のすし飯を広げます。
⑥手前の端から巻きすを使って、しっかりと巻き、太い渦巻きを作ります。
⑦渦巻きを縦に4等分します(四つ割り)。切り口が直角になるようにします。
⑧巻きすに外巻き用ののりを置き、⑦の2本を図のように切り口の角がそれぞれ反対を向くように並べ、中央のくぼみに卵焼きをはめ込みます。
⑨残りの⑦の2本をきれいな直方体になるようにのせ、巻き上げます。
⑩巻きすで四つの角を整え、7等分に切ります。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・山口由紀子
 
 (2016年3月5日)  

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<257> 学校給食に登場する行事食
ひなまつり~「押し寿司」

 3月3日は「ひなまつり」。桃の節句ともいわれ、女の子の成長を祝うお祭りです。日本古来の「流しびな」と、中国で3月初めの巳の日に行われていた「上巳の節句」が結びついた行事といわれています。上巳の節句では縁起物として菱餅やひなあられ、白酒、ハマグリのお吸い物などを食べます。菱餅は緑・白・赤の3色の餅が積まれており、緑は健康、白は清浄、赤は魔除けを表しています。
 
 日本ではひなまつりにちらし寿司を食べることが多いと思いますが、今年は菱餅のような押し寿司でお祝いをしてはいかがでしょうか。

   

材料(4人分)

・米…3合
・水…3合半
・合わせ酢
・酢…大さじ4杯
・砂糖…大さじ2杯
・塩…小さじ1杯
・干しシイタケ…2枚(水…1/2カップ)
・豚ひき肉…80㌘
・酒…小さじ2杯
・みりん…小さじ2杯
・濃口しょうゆ…大さじ1杯
・ニンジン…1/2本(90㌘)
・砂糖…少々
・塩…少々
・酢…小さじ2杯
・卵…1個(塩ひとつまみ)
・さやいんげん…20㌘
・桜でんぶ…20㌘

作り方

①米を研ぎ、分量の水にしばらくつけておいてから炊く。
②合わせ酢の調味料を合わせて火にかけ、砂糖を溶かす。
③炊き上がったごはんに合わせ酢を混ぜる。酢飯は3等分しておく。
④干しシイタケを水につけて戻し、みじん切りにする。戻し汁はとっておく。
⑤鍋を火にかけて豚ひき肉とシイタケと戻し汁、調味料を入れ、肉をほぐしながら汁けを飛ばし、そぼろ状に煎りあげ、汁けをきって冷ます。
⑥ニンジンを長さ2㌢くらいのせん切りにしてゆでる。熱いうちに塩、砂糖、酢を合わせたものにつけておき冷ます。
⑦卵に塩を加え、よく溶きほぐしてから薄焼き卵を作り、せん切りにして錦糸卵にする。
⑧さやいんげんをゆでて冷まし、斜めせん切りにする。
⑨押し枠に、まず1/3の酢飯を敷き詰める。その上にニンジン、さらに1/3の酢飯、肉とシイタケのそぼろ、残りの酢飯を重ね、最後に錦糸卵、桜でんぶ、いんげんを散らし押す。
⑩切り分け、皿に盛る。

※押し枠のない時は、タッパーなどにラップを敷いて活用するのもよいでしょう。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・田中紀子
 
 (2016年2月20日)  

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<256> 学校給食に登場する行事食
初午~「油揚げのチーズ焼き」

 「初午」とは2月の最初の午の日のことで、豊作や開運を願って各地の稲荷神社で盛大にお祭りが行われます。
 
 このとき油揚げが奉納されますが、その理由は〝稲荷神社〟の〝稲荷大神様〟の使いがキツネで、好物が油揚げだったためとも言われています。
 
 「稲荷」は「稲」の神様を祀ったものです。市川市にも稲荷木という地名がありますが、読み方は「とうかぎ」です。ご存知でしょうか。
 
 油揚げは別の呼び名で稲荷揚げや薄揚げとも呼ばれています。学校給食では刻んで汁物に入れたり、煮て酢飯に混ぜたりすることもあります。また、袋状にして中に具を入れて煮たり、コロッケの具を入れて揚げたりと、いろいろな料理に使われます。
 
 今回は、油揚げにチーズをのせて焼く、少し変わった料理をご紹介します。ピザのようにケチャップを塗って焼いたものと、じゃことのりをのせて焼いたものの2種類を作ります。
 
 立春も過ぎ、暦の上ではもう春ですが、まだまだ寒い日が続きます。焼きたての油揚げのサクサクした食感と、とろりとしたチーズを味わってみてください。

   

材料(4個分)

・油揚げ…2枚(手揚げ風よりも一般的な油揚げの方がカリッと焼けます)
・スライスチーズ…4枚
・トマトケチャップ…大さじ1杯
・ホールコーン…大さじ1杯
・ちりめんじゃこ…大さじ1杯
・刻みのり…少々

作り方

①1枚の油揚げに、ケチャップ→チーズ2枚→ホールコーンをのせ、もう1枚の油揚げの上にチーズ2枚→じゃこ→刻みのりをのせる。
②フライパンに並べ、ふたをしてチーズが溶けるまで2~3分弱火で焼く。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・永畑佳恵
 
 (2016年2月6日)  

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<255> 学校給食に登場する行事食
節分~「いわしコロッケ」

 節分は立春の前日で、冬から春への季節の変わり目の行事です。
 
 もともとは「立春」「立夏」「立秋」「立冬」それぞれの前日を指し、年に4回ありましたが、春の訪れである立春が「年の始まり」と考えられ、現在では立春の前日を指すようになりました。
 
 節分では豆まきをして鬼を追い払い、福を呼び込みます。また、焼いたイワシの頭を柊の枝に刺して(地域によっては枝豆の枝に刺して柊の葉と共に)門や軒下に挿して邪気を祓う「柊鰯」または「焼嗅」と呼ばれる風習もあり、給食でも大豆やイワシを使ったメニューが登場します。
 
 今回はそのイワシを使ったコロッケを紹介します。イワシのお腹に具を詰めたユニークなコロッケです。魚の苦手な子供たちにも食べられるように工夫しました。たんぱく質が豊富で、体によい働きをする栄養をたくさん含んでいるイワシを食べて、体の中にも福(健康)を呼び込んでみませんか。

   

材料(4人分)

・イワシ(開いたもの)…4尾
・ジャガイモ…小1個(120㌘)
・タマネギ…中1/8個(25㌘)
・サラダ油(タマネギを炒め るもの)…少々
・カレー粉…少々
・塩…小さじ1/5杯
・こしょう…少々
・小麦粉…大さじ2杯(適量)
・卵…1/2個
・パン粉…1カップ(適量)
・揚げ油…適量

作り方

①ジャガイモを蒸してつぶす。
②タマネギをみじん切りにしてよく炒める。
③ ①②を合わせ、カレー粉と塩こしょうで味を整える。
④イワシのお腹の部分に③を詰めるようにして挟み、形をしっかりと整える。
⑤ ④に小麦粉、卵、パン粉をつけて揚げる。揚げたてのアツアツをどうぞ。
※今回はカレー味ですが、余ったポテトサラダを詰めてもOKです。イワシを自分で開く場合も、手で簡単にできます。コツをつかめば簡単ですのでチャレンジしてみてください。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・鎌形真智子
 
 (2016年1月16日)  

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<254> 学校給食に登場する行事食
七草~「七草がゆ」

 1月7日は七草です。3月3日の桃の節句、5月5日の端午の節句、7月7日の七夕、9月9日の重陽の節句と並ぶ五節句の一つです。1月7日の朝に、春の七草を入れたおかゆを食べることが習慣になっています。春の七草とは、「せり」「なずな」「ごぎょう」「はこべら」「ほとけのざ」「すずな(かぶ)」「すずしろ(大根)」を指します。
 
 七草がゆを食べることには▽1年間の無病息災を願う▽お正月のごちそうで疲れた胃腸を休める▽野菜が不足しがちな冬に十分な栄養を摂る――などの意味が込められています。現在では、1月7日が近付くとスーパーマーケットなどで七草をまとめたパックが売られていますので、手軽に七草がゆが作れます。また、ほとんどの炊飯器にはおかゆを作る機能がついていますので、忙しいときは積極的に利用すると良いでしょう。

 

材料(4人分)

・市販の七草パック…2つ
・米…1合
・水…1㍑
・塩…お好みで

作り方

①米を洗って分量の水に1時間ほど漬けておく。
②七草をよく洗い、沸騰したお湯でさっとゆでて刻んでおく。
③ ①を火にかけ、ふたをしないで強火で炊く。沸騰したら軽く鍋底をかきまわし、40分~1時間程度煮る。
④おかゆができたら、②の七草を加えてさっと混ぜ、好みで塩を加えて味をととのえる。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・古賀裕喜子
 
 (2016年1月3日)  

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