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連載「おいしく食べよう! 千葉県産の食材を使った献立」

子供たちの人気メニュー
「性学もちのお雑煮」

 お正月にはおせち料理、おもちなどのごちそうが、ご家庭の食卓に並んだことでしょう。

  千葉県にも昔から伝わる有名なおもちがあります。今回は、千葉県の香取・海匝地区に伝わる『性学もち』を紹介します。

 江戸時代後期に、大原幽学という人がいました。幽学は、下総国長部村(現在の旭市)を中心とする地域で、貧しさで苦しんでいた農民たちに対して、性学という独自の教えをもとに、生活するうえでの心がけを指導しました。その幽学が考えたといわれる独特のもちが、性学もちです。「つきぬきもち」とも呼ばれています。

 性学もちは、うるち米をついて作ったもちで、もち米でついたもちに比べて、とても柔らかく、粘り気が少ないのでのどに詰まりにくく、食べやすいのが特徴です。一口大に切り分け、そのまま、または焼いて、きなこやあずきのあん、ごまのあん、大根おろしなどをからめて食べます。鍋ものや汁ものに入れて食べることもあります。

 ご紹介する料理は、体も温まる「性学もちのお雑煮」です。

   

材料(5人分)

【性学もち】
・うるち米…700㌘
・水…適量

【雑煮】
・ニンジン…小1/4本
・大根…5㌢
・里芋…1個
・ゴボウ…5㌢
・ネギ…5㌢
・ホウレンソウ…1束
・水…500cc
・かつおぶし…8㌘
・だし昆布…4㌢
・しょうゆ…大さじ1杯
・酒…大さじ1杯
・塩…ひとつまみ

作り方

【性学もち】
①米を洗って水につけておく(夏3~4時間、冬1晩)。
②米の水気をよく切ってから蒸し布で包み、蒸気の上がった蒸し器で10~15分間蒸す。蒸した米を水にとり、手早く洗ってよく水気を切る。
③もう一度、よく蒸気の上がった蒸し器で20分程、芯がなくなるまで蒸し、もちつき機でなめらかになるまでよくつく。
④つき上がったもちを棒状にする。

【雑煮】
①性学もちを1~1・5㌢の食べやすい大きさに切っておく。
②だし昆布とかつおぶしでだし汁を作っておく。
③里芋をいちょう切りにして、下ゆでしておく。
④ニンジン、大根をイチョウ切りにする。
⑤ゴボウをささがきにして、水にさらしておく。
⑥ネギを小口切りにし、ホウレンソウをゆでて2㌢に切っておく。
⑦だし汁にニンジン、大根、ゴボウを入れて煮る。
⑧里芋を入れ、やわらかくなったら酒、しょうゆ、塩で味をととのえる。
⑨性学もちを入れ、やわらかくなったらネギを入れてひと煮立ちさせる。
⑩ゆでたホウレンソウを添える。

千葉伝統郷土料理研究会市川支部・菅谷純子
 
 (2018年1月3日)  

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