Ichikawa Yomiuri online

 地震と津波の被害を受けた方々に、お見舞いを申し上げます。
 市川市と浦安市内の最新の情報については、市役所のホームページや登録者向けメール、市が発信するツイッターなどを参照して下さい。


川岸から祝福受けながら「嫁入り」
カフェテラスin境川

来場者から祝福を受けながら嫁入り舟で遊覧する亀山さん夫妻

来場者から祝福を受けながら嫁入り舟で遊覧する亀山さん夫妻

 浦安市役所付近の境川(あけぼの橋~江川橋)で先月30日と31日、「カフェテラスin境川2015」(うらやす観光推進協議会主催)が開かれ、子供から高齢者まで大勢の来場者でにぎわった。
 
 来場者は、市内のホテルが安価で販売したステーキ丼やパンケーキなどを味わったり、野だてやEボート、輪投げなどを体験したりして楽しんでいた。
 
 同イベントのハイライトは、香取市の伝統行事を取り入れた「嫁入り舟」。実際に挙式する男女が羽織袴と白無垢姿でサッパ舟に乗り、境川を遊覧した。31日に嫁入り舟に乗ったいずれも同市消防団員の亀山友行さん(37)と芹沢恵美さん(35)は、両岸に集まった観客から「幸せになってね」「おめでとう」など祝福の言葉を受け、手を振って応えていた。亀山さんは「祝福していただき大変うれしい。消防団が市内の安心安全を守るように、2人の安心安全を守っていく」と誓った。
 
 嫁入り舟を見物に来ていた堀江在住の73歳の女性は「白無垢姿がきれいだった。もっと嫁入り舟をやってもらいたい」と楽しんでいた。  



個人負担額は上限の200万円
浦安市の市街地液状化対策
ただし、先行5地区全てが実施した場合

 浦安市が国の復興交付金を活用し、地域住民とともに進めている道路等の公共施設と宅地の一体的な液状化対策事業で、市は先月26日、市街地液状化対策検討委員会(委員長・東畑郁生地盤工学会会長)の第3回会合を開き、先行して事業計画案の策定を進めている5地区のうち、今川3丁目(18戸)の一戸当たりの負担額が約200万円になると示し、同検討委は同計画案を了承した。これまで市が説明してきた「100~200万円」の上限内に収まったが、先行5地区の全てで対策工事を実施することが前提の金額。市は工事費が上限額になった理由について、高額の機械を使用しなければならない工事対象が多いことと、建築需要の高まりによる人件費と材料費の高騰を示す。今後について市は、コスト削減につながる汚泥の中間処理について精査して事業計画案に反映し、1~2カ月後をめどに今川3丁目など3地区に説明し、全戸合意を得たい考え。
 
 今川3丁目の総事業費(消費税込み)は2億6100万7037円。そのうち国が全額負担する道路部分は1億5302万8637円。残りの宅地部分は1億797万8400円で、国が半分を、さらに市が一戸につき100万円を上限に負担する。そのため、宅地所有者の負担額は、均等割りすると199万9400円になる。
 
 工事費の算出は、先行5地区全体で行っており、各地区の一戸ごとの負担額について石井一郎副市長は「現場の状況や宅地面積などでもちろん変わるが、大きく変わることはない」としている。
 
 工事費が想定の上限額に達した理由は、地下埋設物があることや、住宅同士の間隔が十分にないことから、機械撹拌の約4倍の施工費が掛かる高圧噴射撹拌で工事しなければならない地区が多いことが判明したため。また、東日本大震災からの復旧・復興や東京五輪などで建築需要が高まり、「人件費で3割、材料費は1~2割高い」(石井副市長)ことも挙げる。
 
 なお、市はコスト削減に向け、工事時間を午後5時までから同7時半までに延長し、工期を5カ月間から4カ月間に短縮して人件費を抑制する考え。  

コスト削減のカギは「汚泥処理」

 コスト削減のカギを握るのは、施工時に発生する汚泥の中間処理。産業廃棄物であり、搬出前に減量化できるかどうかがコストに影響する。しかし、中間処理施設を整備する場合、「法規制をクリアできるかどうか。ごみ処理場の建設並みに壁は高い」(石井副市長)という。市は車載型の処理装置も視野に入れ、コストメリットがあるか検討する。
 
 事業実施に向けて今川3丁目地区に事業計画案を説明する時期については「これから半年かける余裕はない。1、2カ月で汚泥処理の計画を精査して示したい」(石井副市長)とする。なお、先行5地区のうち、今回の検討委で設計・施工の考え方を示した美浜3丁目と弁天2丁目も同時期に説明を行う考え。  

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ソフィア少年合唱団ミニコンサート
TSUNAMIバイオリンの演奏も

ソフィア少年合唱団

ソフィア少年合唱団

 ブルガリアのソフィア少年合唱団が9日午後5時から、イクスピアリ2階のセレブレーション・プラザでミニコンサートを開く。東日本大震災による津波で発生した流木や宮城・陸前高田の〝奇跡の一本松〟で製作された「TSUNAMIバイオリン」の演奏もある。入場無料。整理券の配布はない。
 
 同合唱団は57年の歴史ある合唱団。ブルガリア正教の聖歌や民族音楽のフォークロアのほか、現代の世界中のさまざまな曲もレパートリーに持ち、数々の音楽賞を受賞している。
 
 今回のミニコンサートは、東日本大震災の際、同国が飲料水の支援を浦安の被災地域に行った縁と、同団の復興を応援する思いから、同合唱団の日本ツアー(~13日)とは別に組み入れられた。
 
 当日は、同合唱団が4曲を歌い、貴重なTSUNAMIバイオリンによる演奏4曲も披露される予定。
 
 イクスピアリは「浦安市と関係のあるブルガリアの合唱団による特別な演奏。合唱団やブルガリアとの親交を地元の人に身近に感じてほしい」、共催する日本ブルガリア協会は「大震災の時の支援にはとても感謝しているが、まだ恩返しができていない。彼らの歌を聞かせてもらいつつ、感謝したい」と来場を願っている。
 
 問い合わせはイクスピアリインフォメーションセンター(☎305・2525番=午前10時~午後7時)。  

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全駐輪場有料化案を公表
市川市
民間活力の活用も検討

 市川市は、市営自転車等駐車場の経営手法について、受益者負担の適正化のため全てを有料化し、サービス向上に向けて民間活力を生かしていく見直し方針案を作成し、15日を期限とするパブリックコメントを実施している。詳細は今後、担当部署で検討していくが、有料化については早ければ9月議会に条例改正案を提出し、来年度から実施したい考え。放置自転車が増加する可能性もあるが「これまでの対策で一定の成果を得た。これ以上、年間1億円以上の税金を投入できない」としている。
 
 見直し案は、市市政戦略会議が昨年4月に大久保博市長に答申した「行財政改革大綱第1次アクションプランについて(2)公の施設の経営効率化」に基づく。駐輪場については「使用料の負担の公平性に大きな問題点がある」と答申していた。
 
 方針案で示された見直し点は①民間活力の活用②受益者負担の適正化とサービスに応じた使用料―の2つ。民間活力の活用については「民間の創意工夫やノウハウを生かせる」「柔軟で迅速な対応が可能になる」「職員に代わって募集業務などを担うことで行政経費を削減できる」としているが、具体的な内容は「現在はない。今後担当部署で時間をかけて検討する」という。同答申では、民間に委託している駐輪街頭指導、放置自転車の撤去、撤去車の保管の3業務を同一事業者に委託することでコスト削減するよう提言している。
 
 受益者負担の適正化については、駐輪場の運営費全てを収入で賄える使用料に改める。具体的には、無料の駐輪場を全て有料化し、料金体系を細分化してサービスに応じた料金とする考え。
 
 駐輪場は現在、12の鉄道駅と3つのバス停に計46施設3万7910台分を整備しており、このうち無料は18カ所。平成25年度決算では全駐輪場の運営費5億9454万9360円に対して、収入は4億7681万8870円で、不足分には税金1億1773万490円を投入している。
 
 税金を投入し続けてきたのは、放置自転車数が増加し続け、安全や防災の面で障害となっていたため。平成14年度のピーク時には市内1日当たり約1万2千台に及んだ。その後は市の対策で状況は改善し、同24年度が同936台、同25年度は同763台と大きく減少した。民間駐輪場の増加も背景にあり、市の調査で60カ所ある。
 
 駐輪場への税金投入は駐輪場を利用する特定の人に対する利益の供与にあたる上、放置自転車対策の実績があることから、市は「すでに税金を投入する状況ではない。現在無料の駐輪場を有料化するだけで1億3千万円以上の増収になるという市政戦略会議の試算もある」と説明する。
 
 ただし、無料駐輪場の利用者は同25年度で1日平均2万5663台。有料化で放置自転車の増加もあり得るため、市の放置自転車対策費(今年度は1億9900万円)が増加する可能性もある。放置自転車増加の可能性について市は「目に余る場合は対策を強化する場合もある」とする。
 
 同方針案は市ホームページと市駐輪・駐車施設担当室(本庁舎4階)、市政情報センター(本庁舎脇のプレハブ庁舎)、市政情報コーナー(中央図書館、行徳図書館、大野公民館図書室、男女共同参画センター)で閲覧できる。提出された意見は、市ホームページで7月に公表する予定。
 
 問い合わせは同担当室(☎334・1482番)。  

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アスリートが講師の「夢教室」
全市立小・中・特別支援学校で開催
市川市がJFAと協定締結

協定書を披露する(左から)市川市の田中庸惠教育長とJFAの川淵最高顧問、大久保市長

協定書を披露する(左から)市川市の田中庸惠教育長とJFAの川淵最高顧問、大久保市長

 日本サッカー協会(JFA)と市川市は先月21日、「JFAこころのプロジェクト」に関する協定を締結した。
 
 同プロジェクトは、現役アスリートや元アスリートたちが臨時講師として子供たちに夢を持つことの大切さを伝える「夢の教室」を、平成19年から同26年度までに国内外の小中学校で約7千回開催。市川市でも9校34学級で行ってきた。今回の協定により、今年度から4年間で市内の全小中学校、特別支援学校で「夢の教室」が実施されることになり、市はその経費の一部を負担する。
 
 同日には市庁舎で協定締結式が開かれ、出席した同協会の川淵三郎最高顧問(78)は「小・中・特別支援学校すべてで行うのは市川市が全国初。選手たちは子供たちに教えることでやる気が出るし、子供たちも夢を持つきっかけになるはず」と効果を期待。大久保博市長は「この事業を通じて、市内から東京五輪に出場する子供たちが出てくるかもしれない。感謝したい」と話した。  

中山小でさっそく授業
講師は五輪競泳金メダリスト・柴田亜衣さん

中山小で開かれた「夢の教室」で子供たちと交流する柴田さん

中山小で開かれた「夢の教室」で子供たちと交流する柴田さん

 式典後には、さっそく市立中山小で「夢の教室」が開かれ、川淵最高顧問や大久保市長が見守る中、アテネ五輪競泳女子800㍍自由形金メダリストの柴田亜衣さんが授業を行った。
 
 柴田さんは、体育館でだるまさんが転んだなどで体を動かしながら児童たちと交流してから、教室で自らのエピソードを写真を使って紹介。自身が「ベストタイムを出す」「全国大会に出場する」「全国大会でベスト8以内に入る」といった目標を常に持っていたことを伝え、「オリンピックで優勝できたのは毎回目標を持っていたから。みんなもいま持っている目標を少しずつかなえてもらいたい」と熱く語った。
 
 授業の最後は、子供たちが一人一人持っている夢を「夢シート」に記入。柴田さんは「きょう書いた夢は絶対忘れずに頑張ってください」と授業を締めくくった。  

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新聞販売店9店舗に浦安市が感謝状
全市立小中学校に新聞を毎日届ける

松崎市長(前列中央)、細田教育長(同左)と記念撮影する浦安新聞組合組合員たち

松崎市長(前列中央)、細田教育長(同左)と記念撮影する浦安新聞組合組合員たち

 浦安市はこのほど、浦安市立小学校17校の4年生以上と、同中学校9校の全学級に毎日、無料で新聞を届けている浦安新聞組合(島田昌男組合長)加盟の9店舗に感謝状を贈った。
 
 「すべての教室へ新聞を」と、読売・朝日・毎日・産経の4紙を配布する市内の新聞販売店9店が協力して平成21年に始めた取り組みに、松崎秀樹市長は「日々変化する国際国内情勢を議論する場を与えてもらっている」と感謝の気持ちを表した。また、細田玲子教育長は「新聞を使っての授業が大切」と語った。
 
 読売センター新浦安舞浜の玉井薫所長は「国語読解力が身に付くとの話が聞け、何年も続けてきて良かったと思う。これからも続けていきたい」と話していた。
 
 なお、同市はこのほかにも、車いすや防犯カメラなどを寄付・寄贈した個人・団体21組に同市の褒賞規程に基づく感謝状を贈った。  

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小学生のサッカーリーグ戦が開幕
アーセナル市川など県内10チーム参加

チームの勝利のために奮闘する選手たち

チームの勝利のために奮闘する選手たち

 アーセナルサッカースクール市川の本拠地・北市川フットボールフィールドで先月17日、小学生対象のサッカーのリーグ戦「PREMIER LEAGUE U―11千葉」(プレミアリーグU―11実行委員会主催)が開幕した。
 
 同実行委のメンバーで、同スクール代表の幸野健一さんによると、小学生チームのサッカーのリーグ戦は県内初。サッカーのレベルの高いヨーロッパでは、小学生の大会はリーグ戦が主体となっていることなどから、リーグ戦方式を取り入れたという。
 
 参加チームは同スクールやJリーグ・柏レイソルのユース、近隣市町村の実績のあるクラブチームなど県内の10チーム。小学生のサッカーで広く採用されている8人制サッカーで、各チームが年間18試合を戦って順位を競う。同実行委は、他の関東1都3県でもリーグ戦を開催しており、来年3月には各都県の上位チームが参加する関東チャンピオンシップを開く。
 
 同大会は今後も開かれる予定。同実行委は、参加チームを増やしてJリーグのように2部リーグ、3部リーグを作っていきたいとしている。幸野さんは「今後は、今回開催されなかった群馬県と茨城県でも開催し、最終的には全国に広げたい」と展望を話している。  

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市川手帳

 6月10日は時の記念日。671年、日本で初めて水時計が鐘などで時を告げた日だという。欧米にならい、生活の改善と合理化を目指して大正9年に制定された記念日で、その意図は、時間の厳守と節約だという▼子供の時、時間は大切だと親から教わった。学校でも、ことあるごとに時間を守るよう教え込まれた。社会人になると、仕事で生産性の向上や効率化が求められ、さらに努力を重ねている▼誰も、時間に追い立てられるような生活は送りたくない。けれど、無為に過ごせば後悔する。どうすれば、残りのいまと未来を楽しく有意義に過ごせるのだろうか…▼と、つい意義を考えてしまう。やはり、時間は効率と離して考えることはできないのだろうか。

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