中里和人さんの写真展

 芳澤ガーデンギャラリー

闇夜の街の表情を捉えた「ULTRA」シリーズ(左)などが並ぶ

 市川市芳澤ガーデンギャラリー(真間5の1の18)で来月11日まで、同市在住の写真家・中里和人さんの作品展「風景ノ境界1983―2010」が開かれている。

 何げない日常風景のすき間に輝く、不思議な魅力を捉えることで知られる中里さん。その視線は、デビューから現在まで一貫して変わらず、バブル期の東京湾岸を記録した「湾岸原野」(平成3年)、日本各地の小屋をひたすら撮り続けた「小屋の肖像」(同12年)、闇夜の街の風景を収めた「ULTRA」(同20年)などの写真集には、町や土地がふとのぞかせる異世界が広がっている。

 同展では、デビューから近年までの作品約100点を一堂に展示。荒野にたたずむ小屋や、闇夜のライトに照らされた工場など、独自の目線から生み出された中里ワールドをたっぷりと堪能できる。

 また会場では、中里さんが講師を務めた今年5月のワークショップ「〈絵ハガキの町〉市川創出計画」の作品展も同時開催。カメラを片手に市川に繰り出した、ワークショップ参加者たちのフォトハガキも見ごたえ十分。

 開館時間は午前9時半から午後4時半(入館は同4時)まで。27日と10月4日は休館。入館料は一般200円。25人以上の団体やローズメンバーズは割引あり。障害者とその介護者1人、中学生以下は無料。

 問い合わせは同ギャラリー(☎374・7687番)。

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