Ichikawa Yomiuri online

 地震と津波の被害を受けた方々に、お見舞いを申し上げます。
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梅の枝に餅の花を付け奉納
子之神社で伝統行事「団子あげ」

 氏子総代が見守る中、参拝者に神職が行事を解説

氏子総代が見守る中、参拝者に神職が行事を解説

 市川市北方にある創建約730年の子之神社で先月26日、豊作と無病息災を祈願する伝統行事・団子あげが行われ、氏子総代らが地域の安全を願った。

団子あげは農作業の始まりと終わりを告げる行事で、同神社を氏神とする現北方1~3丁目と4丁目の一部で毎年同日に行われている。氏子は各家庭の梅の枝に、前年収穫したコメで作った餅を花のように付けて奉納する。そのうちの一部を持ち帰り、餅を焼いて食べると風邪をひかないといわれている。

戦前までは各家庭が参加して行っていたが、稲作農家の減少、住宅の開発と新住民の増加などから、次第に氏子総代らで行うようになった。ただ今年は、地域に伝わる行事を広く知ってもらおうと、事前に告知し、参拝者に餅を付けた梅の枝を配布した。参拝者は「毎朝お参りし、散歩しているが今回初めて知った。とても大きく、きれいな餅の花ですね」と話していた。

氏子総代長の松丸征勝さんは「北方は縄文時代は海辺で、昔から人々が定住していた豊かな土地。子之神社の七五三では一人ずつご祈祷するなど地域の子供たちを大事にしており、初詣には2千人近くが集まる。団子あげは先祖から伝わる大切な行事。皆で引き継いでいきたい」と話していた。

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家族や街の安全活動を続け20年
市川市交通安全母の会

 市役所前で自転車利用者に啓発リーフレットを渡し、反射板を取り付ける会員

市役所前で自転車利用者に啓発リーフレットを渡し、反射板を取り付ける会員

 市川市交通安全母の会(川上みつ子会長)が家庭や地域で草の根的な啓発活動を続けて丸20年になる。

平成7年3月に誕生し、家庭で家族に対して行う声かけ運動と市内各地での啓発活動を続けてきた。啓発活動では、警察が毎月主催する自転車の安全利用キャンペーンとシートベルトの着用キャンペーン、季節ごとに行う交通安全運動に参加。市が小学校と幼稚園・保育園で行う交通安全指導にも協力している。また、市民まつりなどのイベントと子ども会、老人会の行事などにも出向いて活動している。近年は、バス事業者の協力を得てバスに関わる注意点を学んだり、市内各所の事故多発地点を巡って危険なポイントと対策を学んだりもしている。同会会員は「事故が多い場所の状況は、道路の構造や人の流れで大きく変わる。皆が事故に遭わないよう伝えたい」という。

先月27日に市川市役所前で行われた自転車の安全利用キャンペーンでは、自転車を利用する市民に会員が「自転車は車と一緒。歩行者の安全のために横断歩道では降りて押してください。自分の身も大事に、行ってらっしゃい」とアドバイスしていた。

母の会の活動について市川署の警察官と市職員は「我々行政では伝えきれない、会員の身近な人たちに伝えてもらえ、一般の人の視点で疑問を投げかけてもらえるのでありがたい」と話していた。  

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河津桜、開花始まる
市川南の江戸川河川敷

 市川南の江戸川河川敷で開花し始めた河津桜=2月27日撮影

市川南の江戸川河川敷で開花し始めた河津桜=2月27日撮影

 市川市市川南の江戸川河川敷の河津桜が開花し始め、通りがかりの人々を楽しませている。

先月27日に友人と散歩していた大洲在住の田中昌枝さん(75)によると、開花し始めたのは先月18日ごろで、昨年よりも10日ほど遅いという。同じ日にランニングをしていた同市在住の男性は「やっと咲いたね」と笑顔を見せていた。

市川市内では妙典の江戸川河川敷と福栄スポーツ広場南側の川沿いにも河津桜が植えられている。福栄では一部が見ごろを迎えており、菜の花とともに楽しめる。  

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一般会計1008億6619万円 災害復旧費に約300億円
浦安市平成27年度予算案

 浦安市は19日まで開会中の平成27年第1回定例市議会に、新年度当初予算案を提出した。一般会計を過去最高の1010億円としていたが、国の経済対策を反映して一部予算を前年度補正予算に付け替えたため、1008億6619万円(前年度当初比32・7%増)に減額補正とした。特別会計292億5360万円(同1・3%増)との総額は1301億1979万円(同24・1%増)。ただ一般会計は、市街地液状化対策事業など災害復旧費(300億4079万円、同462・6%増)を除くと708億2540万円で前年度並み。地方交付税や国庫支出金などを活用して災害復旧を進めるとともに、少子化対策にも力を入れていく。

一般会計の歳出で災害復旧費は、道路などと宅地の一体的な液状化対策事業費(14地区)約259億円などを計上。子ども・子育て分野では、産後ケア事業約3656万円、第3子支援事業約1億3千万円、男性不妊治療費など助成事業400万円などを盛り込んだ。そのほか、庁舎建設事業約83億5千万円、JR新浦安駅前文化施設整備事業約2億3千万円なども計上。

これらの財源には、自主財源(約76%)から東日本大震災復興交付金基金約153億9千万円、庁舎建設基金約66億8千万円、財政調整基金33億円(同27年度末残高見込み約118億6千万円)、少子化対策基金約4億円など約261億2千万円(同129・5%増)を繰入金として充てる。地方債は庁舎等建設事業約27億円、道路等整備事業約9億9千万円など約61億円(同56・8%増)を起債。依存財源(約24%)は震災復興特別交付税約27億1千万円(同544・2%増)、国庫支出金約78億5千万円(同5・0%増)と見込む。

一般会計の歳入のうち市税は、前年度とほぼ同程度の約401億1千万円(前年度当初比0・3%減)。法人市民税は地方法人税の創設などから前年度から約1億8千万円(同3・5%)減少するが、個人市民税は景気回復の傾向も加味して同3億3千万円(同2・1%)増加と見込むため、市民税全体では約1億5千万円(同0・7%)増の約212億2千万円。固定資産税は約178億3千万円(同1・3%減)。

特別会計のうち、公共下水道事業会計は復旧・復興工事が今年度末にほぼ完了するため50億2500万円(同31・2%減)、国民健康保険会計は共同事業拠出金などの増加で約22億3千万円(同17・1%)増え約152億6千万円、介護保険会計は保険給付費の増加などで約1億6千万円(同2・4%)増の約71億7千万円とした。  

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ウエディングドレスな ど華やかに
学生デザイン・制作の衣装発表
和洋女子大 卒業制作ショー

 ウエディングドレスを着てランウェイを歩く学生たち

ウエディングドレスを着てランウェイを歩く学生たち

 市川市国府台の和洋女子大学で先月27日、同大服飾造形学類卒業制作ショーが開かれ、学生50人が制作した豪華なウエディングドレスや着物などがファッションショーのように披露された。

このショーは、服飾造形学類の4年生たちが1年間かけて作り上げた衣装を発表する集大成の場。作品を着てモデルを務めるのも制作者や制作者から依頼を受けた学生たちで、歩き方やターンの仕方なども本番前に学ぶ。

会場は、同大の関係者や学生、その友人など大勢の人々で満員。パリコレさながらの奇抜な服や着物、ドレスなど、衣装に合わせて照明や音楽が変わる本格的な雰囲気の中、モデルを務めた学生たちは華やかにランウェイを歩き、観客の視線を釘付けにしていた。

高校の教え子を見に来た船橋市の女性は「立体的な衣服など、技術がとても高く感じた。最後に着物を着用していたグループが良かった」、東京都荒川区から来ていた上倉進さん・靖子さん夫妻は「モデルたちが来ていた服を娘に着せたい。非常に楽しい時間だった」と満足していた。

上品な白のドレスを制作した五関あすかさんは「この日を1年間楽しみにしていた。ランウェイでの時間は、あっという間に感じるほど楽しめた」、1月後半から週4回ランウェイの歩き方を練習してきたという井上小春さんは「腰を上げて腹部を引っ込め、歯を見せないように上品にランウェイを歩くことができた。最初は緊張したが楽しめた」と、2人とも充実した時間を過ごしたようだった。  

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社会の課題を解決する「デザインの力」競う大会
市川工業高のチーム、全国3位
性的少数者への理解広めるキャンペーンを発案

 卒展の課題研究発表会で提案内容を発表する(左から)中村さんと北島さん、森山さん

卒展の課題研究発表会で提案内容を発表する(左から)中村さんと北島さん、森山さん

 高校生の視点で社会の問題や課題を見つけてその解決方法を提案し、問題の発見力や着眼点、分析力、発表訴求力などの「デザイン力」を競う「全国高等学校デザイン選手権大会(デザセン)」(東北芸術工科大学主催)が昨年10月に山形県の同大学で行われ、県立市川工業高校インテリア科3年の北島菜々さんと中村あすかさん、森山菜々さんのチームが見事全国3位に輝いた。同校の生徒が同大会で3位以内に入るのは8年ぶり。

同選手権には全国93校から856チームが参加。1チーム2~3人でアイデアを提案パネルにまとめて提出し、書類審査、2次審査で選ばれた入賞10チームが、最終審査で提案内容を具体的にプレゼンテーションする。

3人が提案したのは、同性愛者など性的少数者(LGBT)に対する理解を広める仕組み。LGBTのシンボルカラー「レインボーカラー」がデザインされた商品を購入してためたポイントで、人気デザイナーなどがデザインした商品と交換できるようにし、応募時にLGBTについて紹介するホームページに自動的にアクセスするようにすることで、LGBTについて知るきっかけになるという。

3人は入賞決定後の先月21日、市川市鬼高の県立現代産業科学館で開かれた卒業制作展(卒展)の課題研究発表会で、同校の生徒や教諭などの前で提案内容を発表。日本では、LGBTの割合が左利きの割合とほぼ同じ5%であることや、LGBTに対する知識が曖昧で偏見が顕著であることなどをパワーポイントで分かりやすく解説し、「少しでも知識や興味を持ってもらうことで、LGBTで悩む人の手助けになれれば」と力説した。

日本ではLGBTについての資料などが少ないため大変だったという3人。それでも、書籍やフェイスブックなどのインターネットツールを使うなどして情報を幅広く集めたという。

中村さんは「最終審査のプレゼンは約400人の前で緊張したが、人に伝えるためにはどうしたらいいかを考えながら話せたので勉強になった」と充実の表情。北島さんは「この経験は社会に出たらきっと役に立つ」、森山さんは「この運動が実現されるか分からないが、私たちの問題提起が少しでも社会を変えるきっかけになってほしい」と、それぞれの思いを話していた。  

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健康教育推進優秀校に
市川市立七中

 先月19日に東京都内で開かれた表彰式で表彰状を受け取る髙鍋校長(右)

先月19日に東京都内で開かれた表彰式で表彰状を受け取る髙鍋校長(右)

 市川市立七中(髙鍋誠太郎校長、生徒数840人)がこのほど、日本学校保健会主催の「平成26年度健康教育推進学校表彰」で優秀校に選ばれた。県内の中学校では3校目。市内では昨年度に市立市川小が小学校の部門で優秀校として表彰されており、2年連続の快挙となった。

この表彰は、全国の小・中・特別支援学校と高校を対象に優れた健康教育を行う学校を表彰するもので、平成14年度から始まった。千葉県では、各市町村が推薦した学校の中から県教委が小学校3校と中・高・特別支援学校各1校を県の代表として推薦。今年は全国から103校が推薦され、書類審査や訪問審査などの結果、最優秀校6校と優秀校15校、優良校82校が決定した。

市川市は包括的な健康教育「ヘルシースクール」を推進しており、推進校の同中では健康教育を学校経営の柱に掲げている。ヘルシースクール委員会(学校保健委員会)が中心となり、保健室利用時の個別指導や朝の健康観察、エイズ講演会などを実施。また、安全教育としてデイサービスセンターや保育園などと連携した防災訓練、食育の推進として「残飯0day」「リクエスト献立」などを積極的に行っている。  

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箕輪一男さんを功労者として表彰
自治会長などで市政に貢献

 大久保市長(手前)から表彰状を受け取る箕輪さん

大久保市長(手前)から表彰状を受け取る箕輪さん

 市川市は同市議場で先月27日、曽谷在住の箕輪一男さん(79)を市政功労者として表彰した。

箕輪さんは、曽谷自治会や同市自治会連合協議会、千葉県自治会連合協議会の会長として、地域の環境整備や市政の発展に大きく貢献し、平成26年には旭日単光章を受章。「春木川をきれいにする連絡協議会」の会長も務め、春木川の浄化に力を注いだ。

大久保博市長は「資料を見るとご高齢だが、まだまだ心身ともに若いと聞いている。これからもますますの活躍をお願いしたい」と感謝の言葉を述べた。箕輪さんは「市政功労を意識して活動していなかったので、表彰されて驚いた。盛大に祝ってもらい、感謝している」と喜んでいた。  

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浦安の小学生~高校生が熱唱
いるか合唱団コンサート

 浦安の子供たちで構成する「いるか合唱団」のコンサートが14日午後2時から同3時半まで、浦安市文化会館(猫実1の1の2)小ホールで開かれる。

同合唱団は平成21年に市青少年館の合唱団として誕生し、「歌うって楽しい」をモットーに、元気に歌を楽しんでいる。指導者は、国立音大卒で読売交響楽団やNHK交響楽団などで活躍し、現在はソロ活動をするソプラノ歌手・巽順子さんと、同大卒で市内外で活動するシンガーソングライター・洋一郎さん。

6年目の今年度からは、同合唱団を卒業した子供たちの要望を受け、中学生と高校生を対象にした合唱教室を開催。中高生グループは「いるか合唱団ユースアンサンブル」、小学生グループは「いるか合唱団ジュニアコーラス」とし、今回一緒のステージに立つ。

コンサートの演目は第1部が「なつかしい童謡」をテーマに『七つの子』『夕焼け小焼け』『みかんの花咲く丘』『里の秋』などを、第2部は「歌で世界旅行」をテーマに『この素晴らしき世界』『シェリーに口づけ』『アメイジング・グレイス』『風になりたい』などを歌う。第2部のMCは子供たちが担当する。

入場は無料。当日先着順で、0歳でも入場できる。

問い合わせは市青少年館(☎700・6203番)。  

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浦安SC改め「ブリオベッカ浦安」
今シーズン目標「JFL昇格」
開幕前に決起大会開催

 決意も新たに新ユニフォームに身を包むブリオベッカ浦安の選手

決意も新たに新ユニフォームに身を包むブリオベッカ浦安の選手

 浦安市を本拠地とするサッカークラブチームで、先月1日に浦安サッカークラブから名称変更したブリオベッカ浦安(齋藤芳行監督)は先月24日、スポンサーや浦安市選出の議員らを招き、今シーズン開幕に向けた決起会を市内で開いた。谷口和司代表は「将来はJリーグに昇格し、子供たちが活躍しやすい環境を作っていく」と宣言した。

同クラブは平成元年に浦安ジュニア・サッカークラブとして設立。同12年には社会人のトップチームを発足し、同23年に関東社会人サッカー大会で優勝。翌年には関東サッカーリーグ(KSL)2部昇格、クラブ名を浦安サッカークラブに改めた。同25年には千葉県選手権で優勝して天皇杯に初出場するも、初戦で筑波大学に敗退。KSLは2部優勝。昨年はKSL1部に昇格して優勝。さらに天皇杯は初戦でJ3・盛岡に勝利したが、2回戦でJ1・浦和に敗退した。サッカー日本一を決める大舞台を2度経験するなど実力をつけており、いま、勢いに乗っている。

同クラブの目的は「市民を笑顔にするチーム」で、今季スローガンは「一丸突破」。決起会で谷口代表は、今シーズンの目標として▽KSL優勝▽天皇杯3回戦進出▽日本フットボールリーグ(JFL)昇格―を掲げた。さらに、4月1日にオープンする市陸上競技場(総合運動公園)で初のホームゲームを開催できることから、「ホームゲーム集客千人以上」も目標に挙げる。ジュニアチームとの交流と市民活動への参加を各10回以上行うことも示した。

ブリオベッカの名称は、ケルト神話に登場する槍「ブリューナク」と、浦安の海苔漁で使われていた「べか船」を組み合わせた造語。エンブレムは、「必ず勝利を導く」といわれるブリューナクと、同クラブを支えてもらう元町・中町・新町の浦安の3つの町を表す3隻のべか舟、強固な守備を表す楯とべか船を模した形状を三位一体化させたもので、カラーはブラックとゴールド。ホーム用のユニフォームは、浦安の海と空の色をイメージしたブルーで、ナンバーはゴールド。谷口代表は「全て、新しさと強さ、一体感を表現した」という。

決起会で浦安商工会議所の柳内光子会頭は「スポーツは市の観光になる。クラブの活躍を街の活性化につなげたい」、市サッカー協会の鳥居和男会長は「協会としてグラウンドの確保などで協力する。ホームゲームで子供たちに活躍を見せ、JFL昇格を勝ち取ってほしい」とあいさつした。

今シーズンは、1日に市原スポレクパークで千葉県選手権準々決勝の城西国際大学戦があり、4対2で勝利。あす8日午前10時からは同会場で準決勝の市川サッカークラブ戦が行われる。

KSL開幕戦となるホームゲーム初戦は4月4日正午、市陸上競技場で開かれる。  

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市川手帳

 梅や河津桜が咲き、春はもうすぐ。そしてあの時もそうだった。間もなく東日本大震災から4年▼政府は昨年12月、全国地震予測地図を公表。地震調査委員会は「確率が高い地域はできるだけ早く防災・減災対策を進めるべき」とする。地図を見てみれば、巨大地震が起きる可能性は特に太平洋岸で高いよう▼1月17日と3月11日、9月1日などが近づくと、意識していなくても防災を考えさせられる。同委員会も「確率が低いからといって安全を意味している訳ではない」と私たちに対策を促す▼地震などの防災速報を複数地点で設定してみた。すると頻繁に、これから地震が起こるとサイレンが鳴る。「対策が必要だ」とサイレンが教えてくれていると前向きに捉えたい。

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