もしもの災害に備え

  空き缶炊さんを体験


 
ちゃんとご飯が炊けたかな?
 市川市大洲防災公園で先月11日、文部科学省と日本ボーイスカウト千葉県連盟「子どもの居場所づくり実行委員会」主催のイベント「〝もしも〟のときのごはん」が開かれ、5歳から12歳までの参加者が、〝飯ごう炊さん〟ならぬ〝空き缶炊さん〟に挑戦した。

 同イベントは、文科省が提唱する「子どもの居場所づくり推進事業」の一環。「災害時にも炊飯できるように」と、日本ボーイスカウト市川第3団が中心となり、同団の団員と、地域の子供たちを対象に行った。

 参加した子供たちは、まず家庭から持ち寄った350㍉㍑の空き缶の上ぶたを切り離す作業を開始。初めて手にする缶きりに「うまく切れないよー」などとこぼしながらも、全員最後まであきらめずにやりきった。

 続いて、災害時を想定し、洗っていない米と目分量の水を缶の中に入れて準備完了。保護者などがブロックと鉄網、土などで作った簡易かまどに乗せ、炊き上がりを待った。

 その後、上手に炊き上がったご飯を見ると「おいしそう!」と笑顔。軟らかいものや硬いものなど一つ一つ出来上がりに違いはあったが、子供たちは元気いっぱい、何杯もお代わりを求めていた。

 空き缶による炊飯体験は、同団にとっても今回が初めて。最首守雄副団委員長は「うまくいって良かった。今後も企画できたら」と上々の出来栄えに安堵(あんど)の表情を見せていた。

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