鈴木、松井氏が無投票当選

 県議市川市選挙区補選

 12日投開票予定だった千葉県議会議員補欠選挙(市川市選挙区)の立候補者が欠員と同数の2人にとどまり、立候補した民主党公認の同党千葉県6区総支部役員・鈴木眞志氏(38)と、自民党公認の前市議・松井努氏(62)の無投票当選が3日の告示日に決まった。国政・地方選を通じ、市川市における無投票当選は初めて。任期が来年4月29日までと短く、同月実施と見込まれている統一地方選が控えていることが影響した。

 今回の補選は、現職の近藤喜久夫氏が7月に死去し、昨年11月の市川市長選に前県議が出馬して生じていた欠員が2になったため行われた。今回の補選の結果、県議選市川市選挙区(定数6)選出の会派別議員数は、平成19年の改選時と同じ自民3、民主、公明、共産各1。

県議会議員 市川市選挙区補選当選者陣営の表情
①出身地②現住所③職業・肩書④最終学歴⑤主な公約

鈴木眞志=すずきしんじ=(38)民主新

鈴木氏
①市川市②市川市真間③党千葉県6区総支部役員④慶応大大学院博士課程単位取得退学⑤予算の使い道を一から見直す(県でも事業仕分けを)▽地域医療を再生(病院間の役割分担の明確化、勤務医・看護師の待遇改善を)▽交通問題を解消(適正運賃の実現を)

「身近な県政へ全力」

 無投票当選が決まった3日夜、市立市川小にほど近い鈴木眞志事務所では、集まった約30人の支援者が鈴木氏を祝福。ダルマの目を入れ、万歳三唱を終えた鈴木氏は、支援者一人一人と堅い握手を交わした。

 前回の県議選では、1万1000票を獲得しながら次点で惜敗。それ以来、「一度もあきらめなかったことが、きょうの結果につながった」と、この3年半を振り返る。

 とは言え、来春には再び選挙が控えている。「浮かれてはいられない」という言葉に偽りはないだろう。

 それでも、鈴木氏にとってはこの日が県議会議員としての新たなスタート。「今後はしっかりと地域に根ざした活動を行って、県民の皆さんが少しでも県政を身近に感じられるように全力で頑張っていきたい」と胸に決意を刻んだ。

松井努=まついつとむ=(62)自民新

松井氏
①福岡市②市川市福栄③前市川市議④東京電機大⑤しつけの行き届いた教育の実現▽三番瀬周辺の整備▽外環道路、妙典橋の早期完成▽地方分権、行財政改革▽子供や高齢者のための施策▽景気対策

「行徳の声を県政に」

 「行徳の火を消したくない」。市川市南行徳の松井努事務所前に集まった大勢の支援者に向けて、無投票当選を決めたばかりの松井氏が力強く語った。

 行徳で長く県議を務めた近藤喜久夫氏の死去により行われた今回の補選。松井氏が出馬を決意したのは、「地元・行徳の声を県政に届けないといけない」との思いからだった。

 市議としての実績は3期12年近いが、県議としては新人。「半年間はいろいろ勉強したい」と謙虚な姿勢を見せつつ、「市議のときから訴えてきた」という三番瀬周辺や外環道路の整備、教育環境の改善などに意欲を示す。

 来春再び行われる県議選は、早くも激戦とのうわさも飛び交う。「4月の選挙に当選したら『県議会議員の松井であります』と言いたい」。自らを戒めるように、支援者へのあいさつを締めくくった。

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