ご当地グルメにカレーを

 子供たちがメニュー開発〜浦安

子供たちが開発した優勝メニュー「浦安クリーミートマトカレー」
 浦安発のB級グルメを作ろう―。子供たちと市内ホテルのシェフによる「ご当地グルメ発掘プロジェクト」に取り組んでいる浦安青年会議所(JC)は4日と5日、JR新浦安駅前の新浦安祭会場でカレーコンテストを行った。来場者に最も好評だったカレーは今後、市内の大手コンビニなどでの販売が検討される。

 神奈川県厚木市のシロコロホルモンや静岡県富士宮市の富士宮焼きソバなど、全国で注目されているご当地のB級グルメ。地域の名物が観光に一役買っていることから、同JCでも地名の由来「うらやすかれ(海、静かなれ)」にちなんで浦安カレーの開発を計画。応募した市内の小中学生42人が、舞浜・入船地区のホテルのシェフ6人とともに6チームを結成し、7月末から開発に取り掛かった。 ルールは「千葉県産の食材を3品以上使用すること」。メンバーたちは「ピーナッツは絶対入れたい」「辛くないのにしよう」とアイデアを提案し、ときにはホテルの調理場にまで足を運んで、シェフとともに思考錯誤。約1か月をかけて各チーム1種類のカレーを完成させた。

 コンテストは、各チーム600食を販売し、食べた人に最も良かったカレーに投票してもらう方法で行われた。祭当日は猛暑のなか、コックコートと帽子に身を包んだ子供たちがカレーを1杯1杯よそって販売し、全チーム計3600食を完売した。優勝は「浦安クリーミートマトカレー」を作った森の愉快なレストランチーム。「カレーが嫌いな人でも食べられるように」と、千葉県産のトマトを使用した辛味のないクリーミーな味が勝利を呼んだ。

 5日の表彰式で結果が発表されると、同チームの子供たちは歓声を上げて大喜び。チームキャプテンの市立美浜中3年・土屋友梨恵さんは「カレー嫌いな子がいたけど、皆でメニュー作りを楽しんだ。皆さんの手元にカレーが届くように頑張ります」、タッグを組んだヒルトン東京ベイの桑原友則副総料理長は「皆の意見が詰まったカレー。試作を重ねて作り上げた」と達成感を感じていた。

 優勝チームのカレーは、10月に市庁舎周辺で開かれる浦安市民まつりで販売されるほか、商品化やホテルでの販売に向け、企業と協議する。同JCは「販売できるか確定していないが、子供たちの作ったカレーを覚えていて。店頭に並んだ際はぜひ手にとって」と会場に呼びかけていた。

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