□市川 百日間の荒行、成満 法華経寺で僧侶116人
□市川市 当初予算案一般会計 前年度同額1668億円
□浦安市 ✿早春の到来告げる河津桜 市内で開花
□浦安市 当初予算案一般会計 前年度比11・6%増
□浦安市 基本計画の素案を公表 舞浜公民館を整備へ
百日間の荒行、成満
法華経寺で僧侶116人

瑞門から登場する修行僧たち
市川市中山の法華経寺で10日、日蓮宗の僧侶が百日間にわたって修行する「大荒行」が成満を迎え、家族や檀信徒ら大勢の人々が修行僧を出迎えた。
空が白む直前の午前6時、髪とひげが伸びた修行僧が「南無妙法蓮華経」と題目を唱えながら、娑婆と修行界の境界「瑞門」から登場。境内で暗がりの中を待ち続け、久々に修行僧の顔を見た檀信徒や修行僧の家族らは、感動の面持ちで名前を呼んだり写真や動画を撮ったりしていた。成満した夫を出迎えに山形県から訪れていた女性は「夫はお寺の繁栄のために入行した。厳しい荒行を終えて、お疲れさまと声を掛けたい」と話していた。
大荒行は毎年11月1日から百日間行われ、修行僧は毎日、食事は梅干しと粥の2食、睡眠は2時間程度で、水行7回と読経・写経をして過ごす。今回は116人が入行し、全員が成満した。
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市川市当初予算案 一般会計
前年度同額1668億円
市川市は15日開会の市議会2月定例会に、2023年度当初予算案を提出した。一般会計は、過去最大だった前年度当初と同額の1668億円。特別会計と公営企業会計を合わせた総額は、前年度当初比0・6%(16億3100万円)増の2683億5700万円で、2年連続で過去最大を更新した。
田中甲市長は昨年10月、現状のままでは財源不足が拡大して立ち行かなくなるとして、新年度当初予算では扶助費や人件費など義務的経費以外の経費を前年度当初から5%削減する考えを表明。新規事業や高額な土地の購入なども行わず、これらによって確保した財源を「学校給食の無償化」「クリーンセンターの建て替え」「斎場の建て替え」などの重点施策に充てると説明していた。
今回の一般会計予算案では、5%削減により約12億円、新規事業と事業拡大の凍結で約35億円、一部の小学校など公共施設の建て替え工事の延期などで約6億円を確保。これに、市税の前年度当初からの増加分として見込まれる約23億円などを合わせた財源を、クリーンセンターの建て替えのための積み立て(約11億円)や修繕(約9億4千万円)、公共施設整備基金への積み立て(約15億円)、学校給食の無償化(約18億4千万円)、高校生の医療費助成事業(約9千万円)などに充てた。8日に開かれた会見で、田中市長は「いま市川市が抱えている課題を優先的に解決するための予算編成が出来上がった。この予算を着実に執行していくことで、安定した市政運営につなげていきたい」と述べた。
市税収入は約899億円で、2年連続で過去最高となる見込み。歳入はその他、地方消費税交付金も前年度当初比7億3千万円増加する見込みだが、国庫支出金は新型コロナワクチン接種経費の減少などにより同約11億円減少する見込みで、市債の発行額も大型建設事業の減少で同約22億円減少する。財政調整基金からの繰り入れは無い。
支出は前年度当初と比べると、物件費が物価高騰による公共施設の光熱費の増額などに伴い約7億円増加し、毎年増加が続く扶助費も約20億円増加。公債費も、市庁舎や塩浜学園の整備で発行した市債の償還が始まるため約10億円増加した。一方で、人件費は定年の段階的引き上げ開始に伴い退職者が生じないことから約10億円減少。普通建設事業費も、新規工事の抑制などで約28億円減少した。
来年度末時点で、クリーンセンター建て替えのための基金の残高は86億円、公共施設整備基金の残高は60億円となる見込み。財政調整基金の残高は同時点で287億円になると見込んでいる。
特別会計は、国民健康保険特別会計と介護保険特別会計、後期高齢者医療特別会計の合計で前年度当初比2・9%(21億9600万円)増の790億2700万円。公営企業会計(下水道事業会計)は同2・4%(5億6500万円)減の225億3千万円となった。
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✿早春の到来告げる河津桜✿
浦安市内で開花

早咲きの桜の河津桜が浦安市堀江のさくら広場で咲き始めた=写真(14日撮影)。
好天だった先週末の陽気に誘われて咲き始めたようで、14日に同広場で河津桜を見ていた女性は「13日の月曜日に気付いた。春はすぐそこね」と話した。小学校帰りの女の子たちは背伸びをして花を見て楽しんでいた。
河津桜は市高洲中央公園にも植えられており、同日ごろから花を咲かせている。
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浦安市当初予算案 一般会計761億円
前年度比11・6%増
浦安市は、来年度当初予算案を14日開会の2023年市議会第1回定例会に提出した。一般会計は761億円(前年度比11・6%増)で、コロナ禍前の規模に近づいた。特別会計と公営企業会計(下水道事業)を合わせた総額は1053億円(同9・5%増)だった。
一般会計の歳入の内訳比率は、市税54・0%、国庫支出金15・5%、市債6・7%、県支出金5・3%、繰入金2・5%など。市税は411億418万円(同4・0%増)で、そのうち固定資産税は50・3%を占める206億7724万4千円(同1・9%増)、市民税は42・4%を占める192億8017万円(同6・2%増)。市民税のうち個人は174億4681万円(同4・5%増)、法人は18億3336万円(同25・8%増)と見込んだ。
歳入における自主財源比率は64%(486億9370万円、同3・8%増)、依存財源比率は36%(274億630万円、同30・1%増)となった。依存財源は、国庫支出金が118億2157万円(同29・3%増)、県支出金が40億5801万円(同8・3%増)、市債が51億1810万円(同128・5%増)。
来年度末見込みの地方債残高は約302億円(特別会計と公営企業会計を合わせた総額は約390億円)。財政調整基金は、一般会計への繰り入れが約18億1千万円で、来年度末残高は約77億6千万円の見込み。
歳出は、経常的経費が617億7768万1千円(同6・2%増)、投資的経費は96億7506万8千円(同71・6%増)。投資的経費では、ごみ処理施設の延命化(42億5997万3千円)や中学校のエアコン更新(5億5587万2千円)、舞浜地区雨水貯留管整備(11億3200万円)などを盛り込んだ。
特別会計は、国民健康保険が121億5千万円(同4・1%増)、墓地公園事業が7億円(同96・1%増)、介護保険が89億3700万円(同1・5%増)、後期高齢者医療が19億8200万円(同4・6%増)、公営企業会計(下水道事業)が54億3400万円(同4・4%増)。墓地公園事業では、新たな墓所を設置する。
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浦安市 基本計画の素案を公表
舞浜公民館を整備へ
浦安市は1日、仮称舞浜地区公民館基本計画の素案を公表した。市民からの意見を3月2日(消印有効)まで募っている。
同公民館は、舞浜2丁目の東京湾岸道路・首都高湾岸線の北側の、見明川西岸に面した舞浜ポンプ場の敷地に整備する。
素案では、敷地面積は544平方㍍、建物は3階建てで、各階床面積は350~380平方㍍。導入機能は市民アンケートの結果を基に、1階に図書スペースとラウンジ、2階に会議室と保育室、防災倉庫、3階に多目的室を配置。駐輪場は敷地内に設け、駐車場はポンプ場用地を有効活用して確保する。
整備スケジュールは、今年度に基本計画策定、2023年度に基本設計、24年度に実施設計、25年度から26年度にかけて整備工事を行い、27年度早期の開館を目指す。
同素案は、市ホームページ、市役所の情報公開コーナーと生涯学習課、各駅前行政サービスセンター、中央図書館、各分館で閲覧できる。意見の提出方法は、同素案の意見募集概要を参照。
問い合わせは生涯学習課(☎712・6792番)。
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