□中山のおひなまつり 3月5日まで 寺社・商店・施設に七段飾りなど展示
□市川市 給食の千葉産米が昨年11月から復活 これまでの福島産も2カ月分提供
□浦安市 お菓子くれなきゃ「けぇちんぼ」 子供たちが浦安伝統の「オオカンケ」体験
□浦安市 当代島地区の防災力向上へ 防災まちづくり方針案を公表
□浦安市 市制40周年 4月に式典開催
□「うらやす市の お知らせ」100号 外国人に〝やさしい日本語〟で伝達
中山のおひなまつり 3月5日まで
寺社・商店・施設に七段飾りなど展示

法華経寺で七段飾りを鑑賞する親子
JR下総中山駅から市川市若宮3丁目までの地域で、寺社や商店などにひな人形や手作りのつるしびなを展示する恒例の「中山のおひなまつり」が、3月5日まで開かれている。午前10時から午後4時まで(会場によって異なる場合あり)、自由に展示を見て楽しめる。
地元商店会や自治会、寺院などで構成する中山まちづくり協議会(杉山巳佐喜会長)が主催。今年は3年ぶりに、ミニコンサートやバルーンアート、市立四中茶道部員によるお呈茶などのイベントも店舗や寺院で開かれている。日時や場所など詳細は、店舗や寺社などにあるチラシを参照。
市清華園や安房神社、法華経寺などでは七段飾りを展示。中でも、法華経寺本院には14台の七段飾りが展示されている。奥之院で展示されている「御殿飾り」は、京都御所を模した建物に人形を配置したもので、近年はなかなか見られなくなっているという。
同協議会の杉山会長は「ほぼコロナ禍前の規模に戻せた。多くの方にご来場いただき、和んでほしい」と願っている。初日の18日に法華経寺の本院を妻と2歳の娘と訪れていた大和田在住の男性は「こんなに多くのひな人形を一度に見られたのは初めてで、妻と娘と見ることができて幸せ」とほほ笑んでいた。
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市川市の給食 千葉産米が昨年11月から復活
これまでの福島産も2カ月分提供
市川市の学校給食で提供される米が昨年11月から、それまでの福島県産から千葉県産に切り替わった。2019年度以降、東日本大震災からの復興支援や食育を通じた交流などを目的に提供していた福島県産の米は、今後も年2カ月分提供を続ける。
市川市は18年9月、福島県の喜多方市と西会津町、北塩原村の3市町村と相互交流に関する協定を締結。これを受け、それまで千葉県産だった学校給食の米を翌19年度から全て福島県産に切り替えた。福島県の3市町村は、市川産の梨を学校給食で提供。また3市町村と市川市との間で、互いに郷土料理のレシピを交換しているという。
ただ、福島県産の米も好評ではあったが、地産地消の観点などから、市川市教育委員会や市内の学校栄養士などからは、千葉県産の米の使用を望む声が多く上がっていた。そこで3年目を迎えた昨年度は、6月15日の千葉県民の日に近い日に1回と、県教委が「千産千消デー」を設けている11月に2週間、千葉県産の米を使用。これを契機に、22年度に入ってからは千葉県産への本格的な切り替えを検討し、22年産米からの切り替えが決まった。22年度から始まった県教委の第4次千葉県食育推進計画で、献立に占める地場産物の割合を「品目数ベース」で増やすというこれまでの目標が「金額ベース」に変わり、米が占める割合が以前より大きくなったことや、福島県の復興が進んだことも、千葉県産の米に戻す判断材料になった。
ただ、市教委が防災教育の日としている3月11日のある3月と、3市町村で市川産の梨が提供されている9月の2カ月間は、今後も福島県産の米を提供することにした。食育を通じた3市町村との交流は今後も続けていくとしている。
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お菓子くれなきゃ「けぇちんぼ」
子供たちが浦安伝統の「オオカンケ」体験

漁師の家でお菓子をねだる子供たち
浦安市郷土博物館で5日、五穀豊穣や商売繁盛を祈る浦安の伝統行事「オオカンケ(大勧化)」を子供たちが体験するイベントが行われた。
オオカンケは、戦前まで市内の猫実や堀江で初午の日に毎年行われていたという行事。稲荷社のキツネの使いとして子供たちが「オーカンケ、オーカンケ お稲荷様のオーカンケ」と歌いながら家々を巡り、お金やお菓子をもらえると「しょ~ばい はんじょ(商売繁盛)」と歌い、もらえないと「けぇちんぼ」とはやしたてる。
この日は、子供たち11人がオオカンケの風習を学び、歌を暗記した後、行事に参加。漁師町時代の浦安の町を再現した屋外展示場で船宿や魚屋、漁師の家を巡った。
中には何もくれない家もあったが、終わる頃には、お菓子やミカンなどで各自が持つカゴや枡はいっぱいになっていた。
参加した女の子たちは「お菓子をもらえたし、歌もとても面白かった」と話した。
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浦安市、当代島地区の防災力向上へ
防災まちづくり方針案を公表
浦安市はこのほど、当代島地区の防災力を高める防災まちづくり方針(案)を公表した。街路が細く消火活動がしにくい区域や木造住宅が密集した区域などを、地域住民の協力を得ながら解消・改善していく。
同地区は、過去に土地改良事業が行われたが、いまも狭い道路や未接道の宅地が多く、老朽化した木造家屋が密集している街区も複数あるなど防災上の課題がある。
同方針案は2017年度以降、途中コロナ禍で休止した時期もあるが、住民アンケートの実施、自治会役員と消防団との現状把握と意見交換を経て、市がまとめた。
同方針案によると、課題は①点在する密集街区②消防活動困難区域③街の防災資源の不足④防災活動の担い手の不足――。取組方針としては、地域住民と課題を共有した上で、地域で機運を高めてもらい、できることから取り組む――とする。
想定している方策は過密地区土地買収制度の活用による未接道宅地の家屋の撤去、個別建て替えによるセットバック、地区計画制度の活用、ガードパイプの工夫による歩行空間の改善、電線類の地中化、防災拠点として活用するための既存公園の改修、市有地への防災設備の設置、防災訓練の実施などがある。
同方針は今年度中にまとめ、まずは来年度から2カ年かけて当代島公民館前の南北の道路の歩道改善を行う。
同方針案は地区の全戸に配付されており、意見提出の期限は27日(必着)。問い合わせは、市市街地開発課旧市街地整備係(☎712・6564番)。
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浦安市制40周年
4月に式典開催
浦安市はこのほど、市制施行40周年・千葉県誕生150周年の記念式典とパレードを4月29日に市総合公園などで行うと発表した。
市制施行40周年は本来2年前だが、コロナ禍で延期していた。
パレードには、東京ディズニーリゾートの開業40周年を祝うスペシャルパレードも参加する予定。
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「うらやす市の お知らせ」100号
外国人に〝やさしい日本語〟で伝達

「うらやす市の お知らせ」を手にする(左から)大櫛さん、小暮さん、香西さん
浦安市の広報紙「広報うらやす」を同市国際交流協会がやさしい日本語に変えて毎月発行している「うらやす市の お知らせ」が2月号で100号を迎えた。
発行開始は2014年11月で、きっかけは同協会の日本語教室に通う生徒たちの声。生徒たちにとって「広報うらやす」の日本語は難し過ぎ、外国語版広報「City Newsうらやす」は英語版しかないため、市からの情報が分からない。その話を聞いた同協会の米田喬さんが一人で発行を始め、21年7月号からは同協会が「やさしい日本語プロジェクト」を立ち上げ、ボランティア12人が引き継いだ。
市から広報の原稿をもらい、例えば「土足厳禁」は「靴を脱いでください」にするなど、やさしい日本語に言い換える。読みやすくするため文は短くし、文節ごとに空白を入れ、漢字にはルビをつける。表にしたり、地図やイラストも使って理解しやすくする。市の監修も受けている。
発行部数は520部で、市役所(地域振興課)や公民館、図書館、東野パティオ通所棟などで入手できる。
やさしい日本語は、子供や高齢者、障害者にも分かりやすいため、一部の小中学校や自治会などにも配布している。提供を受けている自治会からは「お年寄りにも分かりやすく、情報も厳選されている」と喜ばれているという。
同協会副会長の香西京子さんとボランティアの小暮香子さん、大櫛恵子さんは「行政用語の変換や、情報の取捨選択がとても難しいが、相手に歩み寄るやさしい日本語で外国人や高齢者を助けることができる。やさしい日本語は、外国人や高齢者などが困っているときにも使ってみてほしい」と言う。
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