市川よみうり & 浦安よみうり online

□市川市 白幡天神社で湯の花祭り
□市川市 市議パワハラ文書を撤回
□浦安市 市社協が災害ボラセンター運営訓練を実施
□浦安市 入船の護岸 県が恒久的な直立護岸に改修
□市川市 市営駐輪場の定期使用料 市内在住高校生以下は当面半額

熱湯の 滴を浴びて 無病息災
白幡天神社で湯の花祭り


クマザサを勢いよく振り回して熱湯を振りまく鈴木宮司

 市川市菅野の白幡天神社で先月20日、熱湯の滴を浴びて無病息災を願う伝統の神事「湯の花祭り」が開かれ、地元住民ら多くの参拝者が訪れた。

 この神事は、神に誓った後に熱湯に手を入れ、やけどをした方に罪があるとする古代の裁判「探湯(くがだち)」が由来。同神社が創建された1180年から800年以上続くとされ、毎年2月20日に行われている。

 コロナ禍の影響で昨年と一昨年は人数制限をして複数回に分けて行っていたが、今年は3年ぶりに入場制限なしで1回のみ行った。同神社の鈴木潔宮司が、束ねたクマザサを大釜の中でグツグツと煮えたぎる熱湯にひたして何度も振り回すと、飛び散った滴を浴びた参拝者たちは「うおっ!」「熱い! 熱い!」などと声を上げていた。

 菅野から訪れていた80代の男性は「毎年来ている。かなり熱湯を浴びられて、ありがたい。今年も1年安心」と話していた。

 神事で使ったクマザサは帰り際に参拝者に配られ、各家庭で1年間祀られた後、来年の同神事で熱湯を沸かす火にくべられる。  

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市川市 市議パワハラ文書を撤回

 市川市は、市議会議員から市職員へのパワハラがあったとして議会に調査と対処を求める申し入れ文書と、パワハラの内容を記していた文書を先月15日に撤回した。

 両文書は、村越祐民前市長が一昨年8月と9月に議会に提出。市が実施したアンケート調査で、職員9人が越川雅史議員から威圧的・高圧的な言動や度重なる無視などのパワハラを受け、退職や病気休暇の取得をした職員もいるとしていた。

 しかし田中甲市長就任後の昨年6月議会で、このアンケートでは越川議員とのやり取りのみを議員のパワハラとして申告するよう市の幹部が特定の職員に求めていたことや、録音データや日時を記したメモなどパワハラの客観的な証拠が無いこと、パワハラで退職や病気休暇の取得をした人はいなかったことを市側が認めていた。

 両文書の撤回は、松永修巳議長からの提案を受けて市が決定。越川議員も撤回や修正などを求めていた。今後は公文書公開請求をしても非公表となる。  

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浦安市社協が訓練実施
市民が災害ボランティアセンター運営を体験


ボランティアの受け付けを体験する市民たち

 浦安市社会福祉協議会は先月27日、被災時に市外から駆け付けたボランティアの受け付け、配置などを行う災害ボランティアセンターの運営訓練を若潮公園で実施した。

 浦安市の同センターは常設されているが、災害時は同社協の職員や同センター登録のボランティアなどがスタッフを務める。今回は、同社協地区支部のボランティアや一般市民など38人と同社協職員18人などが参加し、同センターのスタッフ側と駆け付けたボランティア側の両方を体験した。

 同センターのスタッフは、到着したボランティアの受け付けをし、注意点などを説明。泥かきや家財道具の片付け、水の配達、病院への付き添い、話し相手など被災者からの要望ごとにグループを割り振った。ボランティアはシャベルや軍手などの資機材を持って現地へ移動。作業後は同センターに戻って報告した。

 「富岡の防災を考える会」を昨年立ち上げた中薗正子さん(60代)は訓練を終え、「防災知識を幅広く身につけ、今後に生かしたい」、女性消防団員の中井晶子さん(55)は「災害ボランティアとしての流れを知っておくと、市外にボランティアに行く場合にも役立つ」と話した。防災関連企業の社員で、防災士と災害備蓄管理士の資格を持つ塩月ひなのさん(20代)は「防災知識の一つとして知っておきたいと思い、個人で参加した。被災時を、市民とボランティアが力を合わせて乗り越えることになると感じた」という。  

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浦安市 入船の護岸 恒久的な直立護岸に改修
夏ごろ準備工事に着手

 千葉県は、昨年4月に一部が陥没した浦安市入船の護岸を改修する。三番瀬の埋め立てを前提とした現在の仮設的な直立護岸から、恒久的な直立護岸にする。今月中に工法を最終決定して住民説明会を開き、夏ごろまでに準備工事、冬までに本体工事を開始する。

 県は先月2日、浦安海岸入船地区護岸整備懇談会を同市内で開き、多数ある工法を比較検討した中で、自立鋼管矢板式の直立護岸を最適案とした理由を説明。学識経験者と漁業関係者、地域住民、市職員などから修正を求める意見はなかった。

 今回の陥没は護岸の管理用通路で発生し、調査した県によると、舗装の穴は長さ2㍍、幅1㍍、舗装下の空洞は長さ10㍍、深さ2㍍あったという。

 陥没は、海側の壁面に使われている鋼矢板に潮の影響で穴が開き、満ち引きでそこから護岸内の土砂が大量に海側に吸い出されて発生した。空洞は陥没箇所以外に確認されなかったが、全体的に鋼矢板は大小の穴が約30カ所開いていた。いずれも応急工事を実施済み。

 入船地区の護岸は1971年の整備から50年以上が経ち、老朽化している。三番瀬の埋め立てを前提に整備されており、通常よりも薄い鋼矢板を使っている。腐食が進んだ鋼矢板の残りの厚さは平均5㍉ほどで、港湾の維持管理基準に基づいて判断すると、部分的な補修は困難であるとして護岸全体の改修を行うこととした。

 工法については、護岸の背後に多数の戸建て住宅と送電線、鉄塔があり、陸側から大型クレーンなどを使った工事ができないことや、前面に大きくせり出す緩傾斜護岸などは護岸前面の猫実川の流れを妨げてしまうこと、振動が発生する施工法は漁業に影響することなどから、自立鋼管矢板式の直立護岸を最適案とした。  

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市川市営駐輪場の定期使用料
市内在住高校生以下は当面半額

 市川市は4月から当面の間、市内在住の高校生以下の市営駐輪場定期使用料を半額に減免する。景気の低迷と物価高騰が続く中、子育て世帯の経済的負担を軽減することが狙い。「自転車等駐車場の設置及び管理に関する条例」で定める使用料は改定せず、市長の判断で使用料を減免できると定めた同条例9条に基づいて規約を変更する。

 駐輪場の定期使用料は施設によって異なり、自転車の場合は1カ月710円〜2250円、原動機付自転車の場合は1430円~3520円。高校生以下の料金は、それぞれその半額となっているが、今回の減免でそこからさらに半額となり、自転車の場合は同170円〜560円、原動機付自転車の場合は同350円〜880円になる。

 4月以降に定期使用を申請する場合は、減免後の料金で受け付ける。3月までに来年度分の料金を支払った人には、後日差額を返金するとしている。

 市交通計画課によると、この減免により歳入は年間約1千万円減少する見込みという。  

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