ＮＴＴ東→市川市
　電話お願い手帳など寄贈

　ＮＴＴ東日本はこのほど、聴覚障害者のコミュニケーションを助ける「電話お願い手帳」と「ふれあい速達便」各二百部を市川市に寄贈した。
　電話お願い手帳は、耳や言葉の不自由な人が外出先で周囲の人に協力を求める際、各ページに書かれているフレーズを示すだけで目的を伝えられる手帳。ふれあい速達便は、あて先や用件などの項目があらかじめ示されているファクス用紙。どちらも二十年以上前に障害者の要望で開発され、いまでも障害者のコミュニケーション・ツールとして役立っている。
　先月二十八日に行われた寄贈式に出席した同市ろう者協会の植野圭哉会長は「ろう者の特に高齢者はメールよりもまだまだファクスでのやり取りが主流のため、本当に助かっている」と手話通訳者を通じて感謝の思いを伝えた。同社京葉営業支店長の菅谷敏夫さんは「何か役に立てればと地道にやらせてもらっている。今後も続けたい」と意欲を語った。
　今回の寄贈品は、市障害者支援課の窓口や大柏出張所、行徳支所で希望者に配布されている。
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