課題残るも沿線住民は感謝
市川塩浜―浦安間に新バス路線
JR市川塩浜駅と東西線浦安駅を結ぶ京成トランジットバスの路線が先月十八日に開通した。運行時間帯や便数などに課題もあるが、周辺住民からは早くも喜びの声が上がっているという。
同路線をめぐっては、行徳管内の駅同士で唯一バス路線のない市川塩浜駅―東西線南行徳駅間を結ぶことを求める要望書を、市川市が平成十八年に京成バスに提出。その後、市と同社、京成トランジットバスの間で行われた協議では、一部区間はすでに運行していることや、乗客が見込めないことなどから協議は難航していたが、平成二十年ごろに、今回新設された路線と同じようなルートを通る回送車を営業車に活用する案が浮上し、協議を進めていた。
今回新設されたのは、市川塩浜駅を出て、市川市斎場塩浜式場やハイタウン塩浜、チューリップ公園、東京ベイ・浦安市川医療センターなどを経由し、浦安駅までを結ぶ総延長六㌔㍍のルート。今井橋と塩浜工業団地付近までを結ぶ大通りには既存の路線が通っていることなどから、新路線では、新浜通り―浦安駅間は大通りの南西側を通るルートを選択した。
しかし、南行徳駅から一番近い停留所でも駅から徒歩で約五分かかることや、需要が増加する通勤・帰宅ラッシュ時には運行しないこと、その他の時間も平日のみ一時間に一本程度の運行など課題が残る。ただ、開通から約三週間で沿線住民からは「医療センターや斎場まで行きやすくなり助かる」「塩浜体育館へのアクセスが便利になった」との意見が上がっており、本数に対しても「需要が見込めないところに路線を通してもらっただけでもありがたい」などの声が聞こえている。
次のニュース