TBSこども音楽コンクール1位
市川市立六中管弦楽部
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東日本優秀演奏発表会で演奏する市立六中管弦楽部の弦楽十重奏(㈱フォトライフ提供) |
市川市立六中の管弦学部がこのほど、今年度のTBSこども音楽コンクールの中学校重奏部門で全国一位となる文部科学大臣奨励賞を受賞した。同部は昨年度も同コンクールの合奏第二部門で同賞を受賞しており、二年連続の快挙に部員たちも驚きの笑顔を見せている。
今年で五十七回目の同コンクールには、合唱や合奏など十二部門があり、今年度は全国の小中学校から二千百三十三校が応募。演奏テープや地区大会などでの演奏で、約一年をかけて審査が行われる。
同部は、市川・浦安市内の中学校では唯一の管弦楽団(オーケストラ)の部活動で、百九人が所属する大所帯。同コンクールは活動の集大成に―と毎年応募している。
今年度、同部はバイオリン、チェロなど三年生十人からなる弦楽十重奏で応募。昨年六月の一次審査は弾きなれた曲で通過したが、三か月後の地区大会に向けては「新鮮味のある曲で自分たちの中に緊張感を出したい」と急きょ別の曲を模索。「かっこいい曲で気に入った」「日本初演を狙った」と、ラングストレム作曲の「弦楽のための悲歌的ディヴェルティメント」を選んだ。
その後十人は、受験勉強と並行して毎日練習に没頭。その成果もあり、同コンクール予選の地区大会と東日本優秀演奏発表会では「楽しく演奏できた」と実力を発揮して最優秀賞を受賞。最後のテープ審査で見事、日本一の栄冠に輝いた。演奏直後、部員たちは「ほかの学校の演奏のほうが良いと思った」だけに、先月末に受賞の連絡が来たときは驚いたという。指導に当たった顧問の吉野貞子教諭は「部員たちで練習を重ね、技術などを向上させていた。選曲にも恵まれ、今回の結果を出せたと思う」と部員たちをねぎらった。
二十七日に東京オペラシティで開かれる受賞記念演奏会には五組が出演。同校は昨年に続く二年連続の出演となる。コンサートマスターの向吉真央さん(15)は「ほかの部員やたくさんの人の応援のおかげで受賞できた。二年連続で(オペラシティで)演奏できるのは名誉なこと。一生懸命がんばりたい」と意気込んでいる。
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