「規則正しい生活が秘けつ」
菅野の地引さん105歳に
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ケーキを前にヘルパーたちと記念撮影 |
市川市菅野に住む地引岩二さんが先月に百五歳の誕生日を迎え、家族や身の回りの世話をするヘルパーたちに誕生日を祝ってもらった。
日露戦争中の明治三十八年に生まれた地引さんは、長年住む自宅で一人暮らし。毎日、朝と夕方にヘルパーが買い物や洗濯、掃除、食事作りに訪れるが、特に大きな病気もなく、散歩に出て、庭木の手入れをして、一人で風呂に入り、二階で寝るなど元気に過ごしている。九十代までは自転車にも乗っていた。ヘルパーから「おしゃれ」と言われるくらいに鏡を見る。
自分に厳しいのは、明治生まれの人に多い気質。多少、言葉が厳しい面もあるが、介護福祉士で京成ケアサービス曽谷のサービス提供責任者・浮田昌子さんは「私たちを気にかけている心遣いを感じる。元気な証拠。うれしい」という。近くに住む息子の一則さん(77)は「厳しい家庭だった。父は自立心が強い。それも元気の秘けつだろう」と話している。病院に行くこともあるが、医師は本人の心配をよそに「この年齢なら(健康で)立派」と診察しているという。
地引さんの好きな食べ物は天ぷら。酒も好きで、コップ一杯に満たないほどだがビールを楽しみ、タバコもたしなむ。相撲や野球が好きな地引さんは百五歳を迎えたことについて「親に感謝している。三食きちんと食べ、規則正しい生活を送ることが大切」と話していた。
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